海外FXの取引方法には、自分でチャートを分析して自分で取引を行う裁量トレードだけではなく、ツールを使って行う自動売買があります。
自動売買は、必要な設定を行い稼働させれば自動で取引してくれるので、チャートを見る時間のない人や、海外FX初心者でも利益を出しやすいおすすめの手法です。
自動売買がしたい人は、自動売買に制限が無く、優秀なEAが使える下記のおすすめ業者を利用してみてはいかがでしょうか。
この記事では、MT4・MT5で使用するEAと呼ばれるツールを使った自動売買について、メリットやデメリット、無料で優秀なEAの探し方や設定方法などを徹底的に解説します。
また、自動売買に制限がないおすすめの海外FX業者もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
海外FX業者の総合ランキングが気になる人は、こちらの記事もご覧ください。
海外FXの自動売買(EA)とは?
まず最初に、海外FXの自動売買(EA)とは何か、基礎知識から確認していきましょう。
取引方法のひとつ
海外FXの取引というと、トレーダー自身が相場環境を分析し、エントリーや決済などのポジション管理も全て自分で行う裁量トレードをイメージするかもしれません。
それに対して自動売買とは、文字通り自動で売買する取引方法のことで「システムトレード」とも呼ばれます。
海外FXの自動売買は、基本的にEA(エキスパート・アドバイザー)というMT4・MT5上で動作するツールを使用した取引を指します。
自動売買では、決められたロジックに従ってEAがエントリーから決済まで行うので、トレーダーの仕事はトレードではなく、EAを設定し管理することが主になります。
海外FXの自動売買(EA)に必要な環境
海外FXでEAによる自動売買を行うには、EAだけではなく、EAを稼働させるPC版のMT4・MT5が必要です。
ここで気をつけたいのは、以下のポイントです。
- EAはMT4・MT5の稼働に依存し、MT4・MT5を閉じるとEAの取引も止まる
- MT4・MT5はPCの稼働に依存し、PCをスリープまたはシャットダウンしている間はMT4・MT5は動作しない
自動売買(EA)に最大パフォーマンスを発揮させるには、休みなく稼働させ続けることが望ましいですが、そのためにはPCを起動したままにする必要があります。
もちろん、最初のうちは自分で決めた時間だけEAを使ってみても問題ありません。
しかし本格的に海外FXで自動売買をしていく場合は、PCや通信環境を整えるか、VPS(レンタルサーバー)の使用を考慮すると良いでしょう。
自動売買(EA)にも無料と有料のツールがある
海外FXの自動売買ソフトであるEAには、有料のものだけではなく無料のものもあります。
もちろん中には高額なEAもありますが、無料EAも種類が豊富で優秀なものがあるため、気軽に始めることができるでしょう。
まずは海外FXで自動売買を試してみたいという方は、無料のEAを選びデモ口座で試運転をすることも可能となっています。
海外FXの自動売買(EA)のおすすめ業者
EAを使用した自動売買を行う際は、利用する海外FX業者がEAの使用やスキャルピングに対応しているかや、MT4・MT5を利用できるかなどの条件を満たす必要があります。
ここからは、EAによる自動売買を行いやすい条件が揃っている、おすすめの海外FX業者を確認していきます。
XMTrading
XMは2009年に設立され、セーシェル金融庁などのライセンスを取得して運営される海外FX業者です。
XMには信頼性の高さや安定した約定などのメリットがありますが、以下のようなボーナスキャンペーンを利用して自動売買ができることも大きな魅力ですね。
- 13,000円の口座開設ボーナス
- 500ドルまでの100%入金ボーナス
- 1万ドルまでの20%入金ボーナス
口座開設ボーナスは全口座タイプで利用でき、各種入金ボーナスはスタンダード口座とマイクロ口座で利用できます。
なお、EAによる自動売買でVPSを利用したい場合は、XMでは以下の条件を満たすことで無料レンタルができます。
- 取引口座に1,000ドル相当額以上の残高があること
- ひと月に5ロット以上の取引を行っている
XMは高額のボーナスを自動売買の資金に出来る、優秀な海外FX業者です。
取引スペックや会社の信頼性も高い水準なので、海外FXで初めて自動売買をするなら、まずはXMがおすすめですよ。
当サイトからの口座開設限定で通常よりキャッシュバックポイントが1.3倍!
- ステータスランクが通常EXECUTIVE⇒今だけGOLDからスタート!
- GOLDへのランクアップは「30日以上の取引が必要」のところ今すぐGOLD(キャッシュバック30%増)で取引を始められる!
- 口座開設ボーナス13,000円&100万円以上の入金ボーナスも受取OK!
当キャンペーンは10月限定の開催なので、今がお得に取引を始められるチャンスです!
当サイト限定タイアップキャンペーンの詳細
- 期間:2024年10月31日まで
- 特典内容:ステータスランクがGOLDからスタート(ポイント30%増)
- 注意点:期間中に当サイトから口座開設した方のみ対象
Exness
Exnessは2008年に設立され、セーシェル金融庁などのライセンスを取得して運営される海外FX業者です。
ボーナスキャンペーンはないものの、最大無制限のレバレッジや競争力のある低スプレッドがメリットのブローカーで、中上級者に好まれる傾向があります。
Exnessでは、以下どちらかの条件を満たすことでVPSを無料で利用可能です。
- すべての取引口座の合計残高が2,000ドル以上
- 口座残高が500〜1,999ドルの場合でも、直近30日間の取引量が150万ドル以上
Exnessの魅力は、業界最低水準の低スプレッド・低コストを生かして自動売買が可能なこと。
低スプレッドによりスキャルピングEAとの相性が良く、取引ごとのコストが下がるので結果的に利益が大きくなるのです。
さらに、最大レバレッジ無制限も活かせば各取引の利益を大きく引き上げられます。
スキャルピングの自動売買で大きな利益を目指す人におすすめなので、一度Exnessの自動売買をお試しください。
Axiory
Axioryは2011に設立され、ベリーズ国際金融サービス委員会のライセンスを取得し運営される海外FX業者です。
Axiory最大の特徴は低スプレッド・高約定力で、コストを抑えながら安定した取引ができます。
さらに、海外の中では希少な信託保全採用している業者で、資金の安全性も非常に高いといえるでしょう。
そんなAxioryは自動売買取引を禁止していませんが、無料のVPSを提供していないため、外部のVPSを利用する必要があります。
少々手間はかかるものの、安全性の高さや低コストで自動売買できる優秀な業者なので、Axioryでの自動売買もおすすめです。
BigBoss
BigBossは2013に設立され、セントビンセント及びグレナディーン諸島の金融ライセンスを取得し運営される海外FX業者です。
BigBossのメリットは、高額の入金ボーナスや、海外FXの中でも珍しいカスタマイズ可能なデラックス口座の提供ですね。
デラックス口座では条件達成でレバレッジを上限を引き上げることができ、さらにボーナスも利用すれば資金を大きく超えた取引が可能です。
なお、常時開催のボーナスキャンペーンは、以下のように累計入金額によって付与割合が変わります。
- 700ドルまで:100%ボーナス
- 701〜5,700ドルまで:30%入金ボーナス
- 701〜5,700ドルまで:20%入金ボーナス
BigBossには無料VPSの提供はありませんが、豪華なボーナスやレバレッジの高さを活かした自動売買で効率的に利益を追求できます。
他の海外FX業者以上のレバレッジとボーナスを求める方は、BigBossで自動売買をするのがおすすめです。
TitanFX
TitanFXは2014年に設立され、バヌアツ金融サービス委員会などのライセンスを取得して運営される海外FX業者です。
「ZeroPointテクノロジー」と呼ばれる独自技術による低スプレッド・高速約定を提供しており、スキャルピングをメインで行う自動売買(EA)にも適しています。
TitanFXでは以下2つの条件を満たすことで、通常月額3,000円のVPSを無料で利用できます。
- 申請時に60万円以上の有効証拠金が口座にあること
- 過去30日間で5ロット以上の取引を行っていること
ECN方式による透明性・公平性の高い環境で、低スプレッド取引を行いたい中上級のシステムトレーダーにとって、TitanFXはおすすめの海外FX業者ですね。
ボーナスキャンペーンが無い分、取引環境に力を入れている優秀な業者なので、本格的な自動売買を求めるならTitanFXでの口座開設がおすすめです。
海外FXで自動売買(EA)をするメリット
ここからは、海外FXで自動売買(EA)をするメリットを確認していきましょう。
チャートを見続ける必要がない
自動売買では、設定さえしてしまえばロジックに従ってEAが自動的に取引してくれるので、トレーダー自身はチャートを見続ける必要がありません。
チャートを分析し定期的に確認する時間のない方にとって、EAによる自動売買は自分では取引せずにマーケットから収入を得られるチャンスといえるでしょう。
感情に左右されない
自ら取引を行う裁量トレードでは、利益を得たい欲や損失への恐怖によって、時に正しい判断ができないことがあります。
EAによる自動売買は、そうしたトレーダー自身の精神状況とは関係なく淡々と取引してくれるところもメリットですね。
特に海外FXではハイレバレッジによって大きなロットでのトレードを行うことが可能なため、感情的なトレードによって損失を出してしまいやすい人にとっても、自動売買は有効ではないでしょうか。
海外FXの専門的な知識や分析が必要ない
自動売買では注文と決済をすべてEAが行うので、トレーダー自身は必ずしも海外FXの専門知識や分析を必要としません。
裁量トレードでは知識や分析・手法の研究などが必要になるので、その点は自動売買との大きな違いですね。
もちろん、システムトレーダーとしてレベルアップしたい場合はある程度の専門知識を学ぶと良いですが、知識がなくても設定さえすれば始められるのは自動売買(EA)の優秀なポイントでしょう。
海外FX初心者でも簡単にトレードができる
海外FXを始めたばかりのトレーダーが、裁量トレードですぐに利益を出せる可能性は高くはありません。
しかし、優秀な自動売買(EA)を利用すれば、初心者でも簡単にトレードを行えて、利益を上げられる可能性があります。
海外FX初心者におすすめの業者や海外FXの始め方については以下の記事で詳しく解説しています。
海外FXで自動売買(EA)をするデメリット
続いて、EAによる自動売買を行う前には確認しておきたい、デメリットについて確認していきましょう。
相場が急変しても対応できない
自動売買(EA)を運用する際に問題になるのが、注目度の高い経済指標発表や要人発言時に、稼働し続けるのか・一時止めるのかということです。
稼働を止めない場合、相場の急変による粗い値動きによって、大きなドローダウン(損失)を出してしまうリスクがあります。
反対に止める場合は、運用者による裁量判断によって行われますが、人間が手を加えることによってEA本来のパフォーマンスを発揮できない可能性があります。
優秀な自動売買(EA)でも、あらゆる値動きや相場状況に対応できる万能なものではない、ということは把握する必要があるでしょう。
設定が難しいツールがある
自動売買のサービスは様々な形で提供されており、例えば国内FXが提供する自動売買サービスなどでは、スマホアプリで簡単に行えるようなものもあります。
しかし海外FXの自動売買は、基本的にEAを使用するためMT4やMT5での設定が必要です。
ツールの設定は経験のない人だと難しく感じる場合があります。
実績の検証を行う必要がある
海外FXで自動売買(EA)を使用する際は、バックテストの結果などから検証し、使うEAを自分で探し出す必要があります。
また実際に運用を開始してからも、期待される成果を上げているかどうか、実績を検証していく必要があるでしょう。
海外FXの自動売買では、取引自体はEAが全て行いますが、EAを選択し管理するのは運用者自身が行う必要があります。
意図に反したトレードが行われる可能性がある
人間がEAの取引履歴を見たとき、違和感のある取引が含まれていることもあるかもしれません。
優秀な自動売買EAでも、相場状況に対して適切ではない取引を行って、損失を出してしまう可能性もあるでしょう。
しかし自動売買(EA)は、ロジックに基づいてトレードを行っているだけであり、そもそも勝率100%の自動売買(EA)は存在せず、損切りは起こるものだと理解しなければいけません。
もし、自動売買(EA)が運用者の好みに合わないトレードを繰り返す際は、別のEAに変えるなどの対応が必要です。
初期費用や維持費用がかかる
海外FXで自動売買(EA)を行うには、以下のような導入・維持での費用がかかります。
- EAの購入またはレンタル料
- EAを稼働させるための費用、またはVPSのレンタル料
自動売買(EA)には無料のものもありますが、信頼性や実績の高い優秀なものを求めるなら、有料の自動売買(EA)の利用もおすすめです。
また、EAを使うには動作環境を整備する必要があります。
自分のPCにインストールしたMT4・MT5でEAを使用する場合は、稼働させる際のコスト(機器の代金・電気代・通信費など)が必要になり、VPSを使用する場合はレンタル料が必要です。
海外FXの中には、条件を満たすことで無料VPSを利用できる場合があるので、そうしたサービスを活用するとコストを抑えることができます。
海外FXの優秀な自動売買ツールの選び方
海外FXで取引に使う自動売買(EA)を選ぶ際は、バックテストやフォワードテストのデータ確認・検証は欠かせません。
バックテストとは過去の値動きデータをもとにEAの動作や成績を確認するテストのことで、フォワードテストはリアルタイムの値動きによって行う実際の運用結果のことです。
MT4・MT5には、「ストラテジーテスター」と呼ばれるバックテストツールがあり、多くの自動売買(EA)ではバックテストの結果を公開しています。
ここからは、自動売買(EA)を選ぶ際に注目したいバックテストの項目について解説していきます。
バックテストの利益率が安定して上昇している
バックテストでは多くの項目が確認できますが、まず注目すべきは安定して利益を出しているかどうかです。
以下はMT5のテスト結果の画面ですが、損益の推移は画面下のグラフで確認できます。
大きなアップダウンがなく安定して資金が増えている自動売買(EA)は利用の候補に入るでしょう。
反対に、テストの時点で利益が出ていないものは避けることをおすすめします。
バックテストの総取引回数が1000回以上
海外FXで利用する自動売買(EA)を選ぶ際は、バックテストの取引回数・期間にも注目しましょう。
MT4・MT5のテスト結果の画面では、取引回数は以下の部分から確認できます。
EAのタイプにもよりますが、一つの目安として1000回以上の取引を経て得られたデータであれば一定の信頼がおけます。
スイングトレードタイプのEAではそれほど取引回数は多くならないので、目安として半年〜1年以上の取引期間があるものを選ぶのがおすすめです。
最大ドローダウンが小さい
その自動売買(EA)のリスクをはかるうえで、ドローダウンの小ささが重要な指標です。
MT4・MT5のテスト結果の画面では、ドローダウンは以下の部分から確認できます。
ドローダウンには、残高(Balance)に対するものと、証拠金(Equity)に対するものがあり、それぞれに以下の指標があります。
絶対ドローダウン (Absolute) | 初期資金からもっとも下がった時の金額 |
---|---|
最大ドローダウン (Maximal) | バックテスト期間中で最も大きな損失が出た時の金額 |
相対ドローダウン (Relative) | バックテスト期間中で最も大きな損失が出た時の割合 |
注意点として、絶対ドローダウンは初期資金を大きくすると小さくできるため、それほど参考にはなりません。
金額としてドローダウンを確認する際は最大ドローダウンを、割合としてドローダウンを確認する際は相対ドローダウンを見ることになります。
PF(プロフィットファクター)が効率的
PF(プロフィットファクター)とは、総利益と総損失の比のことで、総利益と総損失が同額であれば数値は「1」になり、総利益が上回ると数値は増えていきます。
PFが高ければ、そのEAは効率的に利益を出す能力があると考えられますね
MT4・MT5のテスト結果の画面では、PFは以下の部分から確認できます。
PFの数値は一般に1.3〜3未満くらいが理想といわれます。
バックテストにおいてPFの数値が大きすぎる場合、カーブフィッティング(過去の値動きに対して最適な成績が出るよう操作すること)の設定がされている可能性もあるため、注意が必要です。
無料でダウンロードできる海外FXの自動売買ツールを紹介!
ここからは、自動売買(EA)の入手方法について見ていきましょう。
無料EAのダウンロードができるおすすめのサイトをご紹介します。
MQL5は質も量も圧倒的
MQL5は、プラットフォーム(取引ツール)であるMT4・MT5をリリースしているメタクオーツ社が行っているサービスの1つです。
MQL5では、トレーダー同士のフォーラムやシグナルトレード(コピートレード)などの提供とならび、MT4・MT5で使えるEAやカスタムインジケーターのマーケットも提供しています。
本記事の執筆時点では、MQL5のマーケットでは以下のように豊富な数の自動売買(EA)を扱っています。
- MT4用の無料EA:786
- MT4用の有料EA:7,112
- MT5用の無料EA:492
- MT5用の有料EA:4,280
有料EAの方が数は多いですが、無料EAも多数あるので、試してみたいものを探せるでしょう。
MQL5のダウンロード・インストール方法
MQL5から自動売買(EA)をダウンロードする手順は以下のとおりです。
①MQL5のユーザー登録を行う(新規ユーザーの場合)
まずは、MQL5で新規ユーザー登録です(すでにユーザー登録している場合は、次のステップに進んでください)。
ユーザー登録を行うには、MQL5公式サイト上部にある「アカウントを作成」を選択します。
以下のような画面が表示されるので、任意のログインIDとメールアドレスを入力し、「登録」を選択します。
MQL5からパスワードが記載されたメールが届きますので、自分で設定したIDと合わせてMQL5にログインしましょう。
②MQL5公式サイトのマーケットからEAを選ぶ
続いて、MQL5のマーケットからEAを選びます。
MQL5の上部メニューから「マーケット」を選び、開いたページの左側のメニューから「エキスパート」を選択します。
※MT4とMT5のEAには互換性がないので、自分が使う取引ツールのページを開きましょう
例えばMT5用のエキスパート(EA)を選択すると、基本的には「人気」順で表示されます。
この他、「最新」「無料」「有料」などの項目があり、おおまかに並べ替えることができます。
無料EAだけでもたくさんの数があり、ここから優秀なEAを探し出すのは大変なので、画面左側のメニューから絞り込みを行うのがおすすめです。
いくつかの項目がありますが、特におすすめの「At least 4 star(4つ星以上)」はどのようなEAの絞り込みに対しても有効な方法となります。
「検索」を選択しEAを絞り込みましょう。
MQL5は海外のサイトなので、基本的に英語の表記が多いです。
サイト自体は日本語表示に対応していますが、以下のように個々のEAの詳細ページを開いた際に、日本語表示に対応できていないことがあります。
そうした際は、ページ右上の国旗マークからあえて英語表示を選択し、その上でブラウザの翻訳機能を使うと、以下のようにスムーズにページを日本語化できる場合があります。
全てのEAがそうであるとは限りませんが、バックテストの結果を掲載しているEAが多いので、そうした点を確認しながら使用するEAを決定していきます。
今回は、この「Dark Venus MT5」という無料EAを使用することにしましょう。
MT4・MT5からEAをダウンロード・インストールする
使いたいEAが決まったら、EAを稼働させるMT4・MT5に移り、設定を進めます。
今回は日本語翻訳できるブラウザのMQL5サイトでEAを検索し、MT4・MT5からダウンロードするやり方を解説しています。
これは、手間なく取引に使用するMT4・MT5へEAをインストールできるためです。
EAをインストールするMT5を起動し、まずは画面右上の人物のマークを選択して、ログインIDとパスワードを入力しMQL5にログインしましょう。
上部メニューから「ツール」→「MQL5市場」と開きます。
「マーケット」のウィンドウが開くので、上部の虫眼鏡マークの検索窓から使用したいEAの名前(今回の場合は「dark venus mt5」)を入力し、検索します。
EAが見つかったらアイコンを選択して詳細画面を開き、「ダウンロード」を選択します。
ダウンロードが終わったら、ナビゲータの「エキスパートアドバイザ(EA)」に今ダウンロードしたEAが確認できます。
MT4・MT5からダウンロードした場合、手間のかかる導入作業はなく簡単にセットアップが完了します。
今回は無料EAでしたが、有料EAの場合はダウンロードの前に購入と支払いの手続きを行います。
海外FXの自動売買ツールの使い方
ここからは、ダウンロードしたEAを使用し自動売買の取引を始める方法を解説していきます。
MT4・MT5で自動売買をする方法
MT4・MT5で自動売買を稼働させるには、上部メニューの「表示」→「ナビゲータ」と開きます。
ナビゲータのフォルダツリーにある「エキスパートアドバイザ(EA)」から、インストールしたEAを見つけ、取引したいチャートを選択した上で右クリックし「チャートに追加」を選択するか、取引したいチャートへドラッグ&ドロップします。
EAのプロパティ画面が表示されるので、「共有」タブの「アルゴリズム取引を許可」にチェックを入れ、「OK」を選択します。
(EAによっては、「仕様」タブ中の「DLLの使用を許可する」もチェックを入れます)
続いて、上部メニューの「ツール」→「オプション」と開きます。
「オプション」の中の「エキスパートアドバイザ」のタブを開き、「アルゴリズム取引を許可」にチェックを入れ、「OK」を選択します。
(EAによっては、「DLLの使用を許可する」もチェックを入れます)
以上で、自動売買(EA)の稼働が開始されます。
EAが問題なく稼働している場合は、チャート右上の表示にある帽子の色が青く変わります。
EAの稼働前、または稼働できていない場合は、チャート右上の表示が以下のようにグレーのままなので、手順に誤りがないかもう一度ご確認ください。
スマホでの設定方法
MT4・MT5はスマホアプリ版もあり、外出先でも海外FXの取引が可能です。
しかし、自動売買(EA)はPC版のMT4・MT5でのみ稼働できるので、スマホ版MT4・MT5にEAをダウンロード・インストールして使用することはできません。
スマホで自動売買を行うには、VPSの利用が必須です。
VPSとはバーチャル・プライベート・サーバーの略で「仮想専用サーバー」などと訳されます。
海外FXの取引では、VPSを利用することで以下のようなメリットを得られますね。
- VPS上にMT4・MT5をインストールするので、スマホでもPC版のMT4・MT5にアクセスして取引できる
- 自宅のPCを使用せずに24時間休みなくEAを稼働させられるので、機器の負担が少なく電気代などのコストもかからない
- 海外FX業者のサーバーとVPSのサーバーが近い場合、より高速の約定が可能になる
VPSを利用するには月額でレンタル料がかかるデメリットがありますが、以下の海外FX業者では条件を満たすことで無料でVPSを使えるサービスを行っているので、興味のある方はぜひ利用してみてください。
- XMTrading
- Exness
- TitanFX
海外FXの自動売買の注意点
ここからは、海外FXの取引で自動売買を利用する際の注意点を確認していきましょう。
海外FX業者がスキャルピングを禁止していないか確認する
スキャルピングタイプの自動売買(EA)を使用する際は、利用する海外FX業者がスキャルピングを禁止していないかを確認する必要があります。
裁量トレードや自動売買を問わず、取引回数や数量に制限がある海外FX業者でスキャルピングを行うと、最悪の場合はアカウントの凍結や出金拒否などの罰則が科せられる可能性があるのでご注意ください。
自動売買システムの組み方は定期的に見直す
自動で売買してくれることが魅力のEAですが、メンテナンスをせずに放置をすることはできません。
相場状況に合ったEAを使用し、問題なく利益を上げられているかを確認するのはもちろんですが、EAにエラーが発生していないかを確認したり、アップデートがある場合は更新する必要もあるでしょう。
また、複数の口座で異なるEAを同時に稼働させた場合、多くの海外FX業者が禁止している他口座間の両建てが発生してしまう恐れがあります。
意図せず行った他口座間の両建てもペナルティの対象になるので、そうした禁止行為が起きる組み合わせになっていないかも含めて、自動売買の状態は定期的に見直すのがおすすめです。
海外FX初心者はデモ口座で自動売買(EA)を検証してみる
海外FXでの取引経験がない初心者や、自動売買(EA)をしたことがないトレーダーの場合は、まずはデモ口座を利用してシミュレーションをしましょう。
また、一定期間稼働させて効果を検証してみるのもおすすめです。
ある程度自動売買での取引に慣れてきたら、リアル口座に切り替えて本格的な運用を行うと良いでしょう。
海外FXのデモ口座については以下の記事で詳しく解説しています。
必ず勝てるというわけではない
成績の良い自動売買(EA)でも勝率100%ということはなく、必ず多少なりのドローダウンが発生します。
そのEAにとって苦手な相場状況が続いた場合、一定期間のトータルで負け越してしまうこともありますが、優秀なEAであればある程度の負けは想定内で、その上で長期的に利益が上がるように取引する可能性が高いです。
負けが続く場合、そのEAにとって適正なドローダウンの範囲内なのか、それとも稼働を停止すべきなのかの判断を運用者が行わなければいけません。
海外FXの自動売買に関するよくある質問
最後は、海外FXの自動売買についてよくある質問にお答えします。
海外FXの自動売買でおすすめの業者をランキングで教えてください。
EAとは何のことですか?
EAとは「エキスパート・アドバイザー」の略で、MT4・MT5で稼働する自動売買プログラムのことです。
稼働設定することで、自動的にFX取引を進めてくれます。
海外FXのデモ口座で自動売買を試すことはできますか?
海外FXのデモ口座でも、リアル口座と同様に自動売買(EA)を稼働させることができます。
MT4で海外FXの自動売買は利用できますか?
自動売買プログラムであるEAは、MT4用とMT5用でそれぞれ作られています。
したがって、MT4を利用可能でありEA使用に制限のない海外FX業者であれば、問題なく自動売買を行えます。
XMTradingは海外FXの自動売買に向いていますか?
XMはEAの使用やスキャルピング取引を禁止しておらず、自動売買を行いやすい海外FX業者といえるでしょう。
XMの自動売買について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
海外EAのサービスをしていたGEMFOREXは使えますか?
海外EAのサービスを提供していた海外FX業者であるGEMFOREXは2023年5月31日にサービスを終了しています。
GEMFOREXはGemTradeという海外EA(自動売買)の無料提供サービスを行っていました。
GEMFOREXを利用すると海外EA(自動売買)を無料で使用できましたが、現在は海外EAに関するサービスも含めてすべて終了しています。
まとめ
今回は、海外FXで自動売買を行うメリットやデメリット、そしてEAの選び方や設定方法などを解説してきました。
自動売買を利用することで、チャートを見られない時間も取引できたり、裁量トレードとは違うやり方で利益を上げられる可能性があります。
海外FXの中には、条件を満たすとVPSを無料で使えたり、高額ボーナスを使って自動売買を行える業者もありますので、興味のある方はぜひ本記事を参考に自動売買に挑戦してみてください。