AXIORY(アキシオリー)では、同一口座内での両建て取引が可能です。
同一口座内の両建てを上手く活用すれば、強制ロスカットを防いだり、税金対策を行うことができます。
しかし、一方でルールや注意点を把握せずに両建てしてしまうと、大きな損失が発生したり規約違反で口座凍結されてしまう可能性もあります。
そこで、この記事ではAXIORYの両建てに関する最新のルールや、メリット・デメリット、注意点について詳しく解説していきます。
AXIORYで両建て取引を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
AXIORYの評判・口コミが知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
AXIORY(アキシオリー)では同一口座内での両建てのみ可能
現在AXIORY(アキシオリー)では、同一口座内での両建て取引のみが可能です。
同一口座での両建てとは、一つの口座内で、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有する手法です。
AXIORYは以前まで両建てに関する制限がほとんどありませんでしたが、最近になって同一口座での両建て以外はすべて禁止にルールが変更されました。
AXIORY(アキシオリー)の公式サイトでも、両建て取引に関して以下のような記載がされています。
両建て取引はできますか?
取引口座内での両建て取引は可能です。
ただし、完全な両建て注文を保有時であっても、スワップ等による評価損の影響により、片方の取引が強制ロスカットとなった時点で、両建てが解除され、反対側のポジションを保有する為に必要証拠金が必要となります。
引用元:AXIORY公式サイト「よくあるご質問(FAQ)」
両建て取引の際は、十分な余剰証拠金を保有した上でお取引ください。
他のサイトでは、「AXIORYは両建てに関する制限がない」などと書かれている場合がありますが、現在は同一口座内での両建てしか行えませんのでご注意ください。
AXIORY(アキシオリー)で禁止されている両建て手法
ここでは、AXIORY(アキシオリー)で禁止されている両建て取引の手法を解説していきます。
AXIORYでは、以下のような両建て取引が禁止されています。
AXIORYの複数口座間での両建て
AXIORY(アキシオリー)では、複数口座間での両建てが禁止されています。
複数口座間での両建てとは、AXIORYの口座を複数開設し、口座間でそれぞれ別方向のポジションを保有する手法です。
- AXIORYのA口座ではドル円の買いポジションを保有
- AXIORYのB口座ではドル円の売りポジションを保有
上記のように複数口座で両建てを行った場合、もし価格の上昇が続けばA口座の利益は伸びる一方で、B口座はゼロカットにより損失を入金額までに抑えることができてしまいます。
複数口座で両建てを行うと、このようにゼロカットを悪用して確実に利益を得ることができるため、多くの海外FX業者で禁止されています。
AXIORYで複数の口座を開設、運用している方は、誤って両建てしてしまわないようお気をつけください。
AXIORYと他業者の口座間での両建て
AXIORY(アキシオリー)では、他業者との両建ても禁止されています。
他業者との両建てとは、AXIORYの口座と他の海外FX業者の口座を使い、口座間でそれぞれ別方向のポジションを保有する手法です。
- AXIORYの口座でドル円の買いポジションを保有
- XMTradingの口座でドル円の売りポジションを保有
上記のような両建ても、どちらかの口座では利益を伸ばし、損失が出ている口座はゼロカットによって損失を入金額までに抑えることができてしまいます。
複数の海外FX業者を使い分けている場合は、誤ってこのようなポジションの取り方をしてしまわないようにお気をつけください。
AXIORYのボーナスを悪用した両建て(ボーナスアービトラージ)
AXIORYでは、ボーナスを悪用した両建て(ボーナスアービトラージ)も禁止されています。
ボーナスを悪用した両建てとは、AXIORYのボーナスがある口座と、他の海外FX業者のボーナスがある口座でそれぞれ別方向のポジションを保有する手法です。
例として、AXIORYクッション機能付き100%入金ボーナスがある口座と、FXGTの100%入金ボーナスがある口座でUSD/JPYを両建てした場合の取引をシミュレーションしてみましょう。
- 入金額:5万円
- 入金ボーナス:5万円
- USD/JPYのポジション:買い(ロング)
- 利益:20万円
- 出金可能額:25万円
- 入金額:5万円
- 入金ボーナス:5万円
- USD/JPYのポジション:売り(ショート)
- 損失:5万円(ゼロカット)
- 出金可能額:0円
上記のようなポジションの取り方をした場合、上昇トレンドが発生するとAXIORYの口座では利益が伸び続けますが、損失が出ているFXGT口座でも入金額である5万円以上の損失は発生しません。
こちらもゼロカットを利用して損失を抑える仕組みは複数口座・他業者間での両建てと同じですが、ボーナスによって資金効率が高まるため、より大きな利益を出せる可能性が高くなります。
また、損失が出ている口座はゼロカット執行前にポジションを決済すればボーナスは残ったままになるので、実質証拠金の損失はシミュレーションより抑えられる場合もあるでしょう。
AXIORYのボーナスは期間限定での開催ですが、このようなボーナスを悪用した取引は一切禁止されています。
AXIORYでボーナスを利用する際はご注意ください。
AXIORY(アキシオリー)で両建てするメリット
ここでは、AXIORY(アキシオリー)で同一口座内の両建てを行うことによるメリットを解説していきます。
狭いスプレッド&高い約定力で成功しやすい
AXIORY(アキシオリー)で両建てするメリット、まず1つ目は「狭いスプレッド&高い約定力で両建てが成功しやすい」です。
AXIORYはスプレッドの狭さに定評があり、スタンダード口座・ナノスプレッド口座で以下のような狭いスプレッドが提供されています。
通貨ペア | スタンダード 口座 | ナノスプレッド 口座 |
---|---|---|
EUR/USD | 1.2pips | 0.2pips |
USD/JPY | 1.5pips | 0.5pips |
GBP/USD | 1.2pips | 0.2pips |
AUD/USD | 1.5pips | 0.3pips |
両建て取引ではスプレッド(取引コスト)が2倍かかってしまうため、スプレッドの狭さが非常に重要となります。
その点、低コストで取引できるAXIORYなら、他の海外FX業者よりも同一口座での両建てにおけるコスト面は有利といえるでしょう。
また、AXIORYは約定力の高さも業界トップクラスで、公式サイトで公表されている約定率はなんと99.99%。
さらにAXIORYの公式サイトでは約定スピードやスリッページ率などの約定実績データも公開しており、約定に対して非常に力を入れていることがわかります。
両建て取引は同じタイミングでふたつのポジションを建てるため、スプレッドに加えて約定力の高さも必要不可欠。
AXIORYは両建てに重要なスプレッドの狭さと約定力の高さを兼ね備えているため、両建てが成功しやすい環境になっていますよ!
証拠金を相殺しロスカットを防げる
AXIORY(アキシオリー)で両建てするメリット、2つ目は「証拠金を相殺してロスカットを防げる」です。
AXIORYでは、MT4/MT5で両建てを行うと、買いと売りの証拠金が相殺されて必要証拠金がゼロになります。
これを利用して、含み損が拡大しているタイミングで反対のポジションを保有することにより、証拠金維持率に余裕を持たせてロスカットを遠ざけることができます。
両建てすると利益と損失も固定されるので、余裕を持った状態で相場の状況を見ながら決済や追加入金など次の手を考えることができますね。
含み益を持ち越して税金対策ができる
AXIORY(アキシオリー)で両建てするメリット、3つ目は「含み益を持ち越して税金対策ができる」です。
FX取引の利益は、確定した年の所得として課税されます。
そのため、両建てを利用し、含み益のあるポジションの決済を翌年に持ち越せば、税金の支払いを先送りすることができます。
両建てを利用した税金対策の具体的なやり方は以下です。
- 含み益のあるポジションに対して、同じ通貨ペアで反対のポジションを取る
- 年をまたいでこの両建てポジションを維持する
- 翌年に入ってから、適切なタイミングで両建てを解消し利益を確定する
また、含み損があるポジションを保有している場合も、両建てして年をまたいで決済することで翌年の利益との損失繰越が可能です。
AXIORY(アキシオリー)で両建てするデメリット
AXIORY(アキシオリー)での両建て取引には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。
ここでは、AXIORYで同一口座内の両建てを行うことによるデメリットを解説していきます。
スプレッドと取引手数料が2倍になってしまう
AXIORY(アキシオリー)で両建てするデメリット、まず1つ目は「スプレッドと取引手数料が2倍になってしまう」という点です。
両建てでは買いと売りのポジションを両方持つため、それぞれのポジションでスプレッドかかります。
また、ナノスプレッド口座の場合はスプレッドとは別で1ロットあたり往復6ドルの取引手数料が発生しますが、両建てするとこの手数料も2倍になります。
両建てすると必要証拠金はゼロになるため基本的には余裕のある取引が可能ですが、ロット数によってはコストが非常にかさんでしまう場合もあるため証拠金の管理には注意が必要です。
トータルのスワップがマイナスだと損失が発生する
AXIORYで両建てするデメリット、2つ目は「トータルのスワップがマイナスだと損失が発生する」です。
両建て取引では、買いポジションと売りポジションの両方でスワップポイントが発生するため、2つのポジションのトータルスワップがマイナスであればコストの支払いが発生します。
以下の表は、AXIORYの主要通貨ペアにおける両建て時のスワップポイントの例です。
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ | トータルスワップ |
---|---|---|---|
EUR/USD | -8.54 | 0.833 | -7.707 |
USD/JPY | 8.442 | -23.4 | –14.958 |
GBP/USD | -5.71 | -2.57 | -8.28 |
AUD/USD | -5.653 | -1.83 | -7.483 |
AXIORYだけに限らず、海外FX業者はマイナススワップが高めの設定になっているところが多いため、両建てするとトータルスワップがマイナスになってしまう可能性が高いでしょう。
また、GBP/USDのように買いと売り両方のスワップがマイナスの場合は、両建てすることにより支払いコストだけが大きくなってしまいます。
日をまたいで両建てを続ける場合はマイナススワップの支払いによるコストがかさんでしまうため、十分な証拠金を用意しておくようにしましょう。
AXIORY(アキシオリー)で両建てする際の注意点
ここでは、AXIORY(アキシオリー)での両建て取引を行う際の注意点を解説していきます。
決済タイミングを誤ると損失につながってしまう
AXIORY(アキシオリー)で両建て取引を行う際の注意点、まず1つ目は「決済タイミングを誤ると損失につながってしまう」です。
両建てすると利益と損失が固定されるので、片方のポジションを決済して両建てを解除するタイミングが非常に重要です。
たとえば、両建て取引を行い、買いのポジションで強い上昇の動きが出た局面で売りのポジションを決済したとします。
しかし、そのタイミングで相場が急に反転した場合、買いのポジションで一気に大きな含み損が発生してしまいます。
このような損失を防ぐためにも、両建ての解除はチャート分析や検証、損切り・利確の設定などを入念に行ったうえで実施してくださいね。
取引プラットフォームによって必要証拠金の計算方法が異なる
AXIORYで両建て取引を行う際の注意点、2つ目は「取引プラットフォームによって必要証拠金の計算方法が異なる」です。
AXIORYでは主な取引プラットフォームとして「MT4/MT5」と「cTrader」が提供されていますが、プラットフォームごとに両建て時の証拠金計算方法が異なります。
AXIORY(アキシオリー)の各取引プラットフォームにおける両建て時の証拠金計算方法は以下の通りです。
プラットフォーム | 証拠金計算方法 |
---|---|
MT4/MT5 | ・買いと売りのポジションの証拠金が相殺され、証拠金はゼロになる ・ロット数に差がある場合は差分の証拠金が必要 |
cTrader | ・ロット数が同じ場合、どちらか片方の証拠金が必要 ・ロット数に差がある場合は大きい方のポジションの証拠金が必要 |
MT4/MT5とcTraderそれぞれの両建て時における必要証拠金の計算例は以下です。
- 同一の銘柄で買いポジションを5ロット、売りポジションを5ロット保有:必要証拠金は相殺されゼロになる
- 同一の銘柄で買いポジションを5ロット、売りポジションを3ロット保有:差分である2ロットの証拠金が必要
- 同一の銘柄で買いポジションを5ロット、売りポジションを5ロット保有:5ロット分の証拠金が必要
- 同一の銘柄で買いポジションを5ロット、売りポジションを3ロット保有:大きい方のポジションである5ロット分の証拠金が必要
完全な両建ての場合、MT4/MT5であれば必要証拠金は相殺されゼロになりますが、cTraderだとどちらか片方のロット分の証拠金が必要となります。
また、ロット数に差がある場合はMT4/MT5だと差分のロット数の証拠金、cTraderの場合は大きい方のポジションの証拠金が必要です。
このように、AXIORYではプラットフォームによって必要証拠金の計算方法が異なるため、必ず自分の利用しているプラットフォームでの証拠金計算方法を確認しておくようにしてください。
片方のポジション決済による必要証拠金の変化
AXIORY(アキシオリー)で両建て取引を行う際の注意点、3つ目は「片方のポジション決済による両建て必要証拠金の変化」です。
両建て時に片方のポジションが決済されてしまうと、残りのポジションに対して新たに証拠金が必要となる場合があり、予期せぬ証拠金不足やロスカットのリスクが生じる可能性があります。
MT4/MT5とcTraderのそれぞれで片方ポジションが決済されると、以下のような影響が考えられます。
- 完全な両建て状態では証拠金が相殺されているため、片方の決済で突然証拠金が必要になる
- 残ったポジションに対して十分な証拠金がない場合、ロスカットのリスクが高まる
- 常にどちらか一方または大きいロットのポジションの証拠金が必要なため、片方の決済による影響は比較的小さい
- ただし、決済後の証拠金状況には注意が必要
特に、MT4/MT5の場合は両建てを解除すると必要証拠金が一気に増えるので、常に決済後の状況を意識して十分な余裕を持った資金管理を心がけましょう。
よくある質問
最後に、AXIORY(アキシオリー)での両建てに関するよくある質問と回答を紹介していきます。
両建てに関する制限が少ないおすすめの海外FX業者は?
両建てに関する制限の少ない海外FX業者をお探しの方には、以下の業者がおすすめです。
海外FX業者 | 両建ての制限 |
---|---|
Exness | 両建て取引に一切の制限なし |
Tradeview | 両建て取引に一切の制限なし |
TitanFX | ・複数口座や他業者間での両建ても可能 ・ゼロカット狙いの両建ては一切禁止 |
ThreeTrader | ・複数口座や他業者間での両建ても可能 ・ロスカット、ゼロカット狙いの両建ては禁止 |
ExnessとTradeviewは両建て取引に関する制限が一切ありません。
複数口座や他業者間での両建ても自由に行うことができます。
TitanFXとThreeTraderも複数口座・他業者間での両建てが可能ですが、ロスカットやゼロカットを狙った両建ては一切禁止となっています。
MT4/MT5のヘッジ取引に必要な証拠金は?
AXIORYのMT4/MT5で両建てを行う場合、必要証拠金は以下のように計算されます。
- 同じ通貨ペアで同じロット数の買いと売りのポジションを持つ場合:必要証拠金は相殺されゼロになる
- 買いと売りのポジションのロット数が異なる場合:差分のロット数分の証拠金が必要
AXIORYではMT4/MT5を使った完全な両建ての場合、必要証拠金が相殺されゼロになります。
しかし、スプレッドやスワップポイントのコストは両方のポジションで発生するため、資金管理には注意が必要です。
また、片方のポジションを決済すると残ったもう片方のポジションに対して証拠金が必要になるため、両建てを解除する際はこちらもあわせてご注意ください。
cTraderのヘッジ取引に必要な証拠金は?
AXIORYのcTraderで両建てを行う場合、必要証拠金は以下のように計算されます。
- 同じ通貨ペアで同じロット数の買いと売りのポジションを持つ場合:一方のポジションの証拠金が必要
- 買いと売りのポジションのロット数が異なる場合:ロット数が大きい方の証拠金が必要
MT4/MT5では完全な両建ての場合証拠金が相殺されますが、cTraderの場合は一方のポジションの証拠金が必要となります。
cTraderでの両建てはMT4/MT5と比較して必要証拠金が大きくなる傾向にあるので、十分な証拠金を確保したうえで行うようにしてください。
AXIORY(アキシオリー)の最大レバレッジは?
AXIORYの最大レバレッジは、口座タイプによって以下のように異なります。
口座タイプ | 最大レバレッジ |
---|---|
マックス口座 | レバレッジ2000倍 |
スタンダード口座 | レバレッジ1000倍 |
ナノ口座 | レバレッジ1000倍 |
テラ口座 | レバレッジ1000倍 |
スタンダード口座・ナノスプレッド口座・テラ口座は最大レバレッジ1000倍で、マックス口座のみ最大2000倍のレバレッジが利用できます。
AXIORYのレバレッジについては以下に詳しくまとめています。
AXIORY(アキシオリー)は証拠金維持率何%でロスカットされますか?
AXIORYの証拠金維持率によるロスカット水準は、口座タイプによって以下のように異なります。
口座タイプ | ロスカット水準 (証拠金維持率) |
---|---|
マックス口座 | 0% |
スタンダード口座 | 20% |
ナノ口座 | 20% |
テラ口座 | 20% |
スタンダード口座・ナノスプレッド口座・テラ口座はロスカット水準20%で、マックス口座のみロスカット水準0%となっています。
ナノスプレッド口座で両建てできますか?
ナノ口座(ナノスプレッド口座)でも両建て取引が可能です。
AXIORYではすべての口座タイプで両建てが可能となっています。
ナノスプレッド口座は他の口座と違い、ポジション保有時にスプレッドに加えて取引手数料が別途発生します。
そのため、ナノスプレッド口座で両建てを行う際は取引コストの計算にご注意ください。
まとめ
以上、AXIORY(アキシオリー)での両建て取引について解説してきました。
AXIORYでは同一口座内での両建てのみ可能で、複数口座間や他業者との両建て、ボーナスを悪用した両建ては一切禁止されています。
同一口座内での両建てはロスカット防止や税金対策などに有効で、スプレッドが狭く約定力の高いAXIORYであれば他の海外FX業者よりも両建てが成功しやすいでしょう。
ぜひ、この記事で解説している内容を参考に、AXIORYでの両建てを取引に役立ててみてくださいね!