「長期保有で安定した利回りを狙いたい」
「円安のメリットを活かせる投資信託を知りたい…」
「円安が進んでいるけど、この機会に投資を始めるべき?」
円安が進む中、投資のチャンスを狙う投資家が増えています。
とくに2024年は、一時1ドル160円台まで円安が進行し話題になりました。
円安になると、外貨建て資産への投資で高いリターンが期待できます。
本記事では、円安でチャンスとなる投資信託や、10%以上の高利回りが狙えるヘッジファンドについて徹底解説。
円安相場を活かした資産運用に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
円安で投資信託がチャンスになる理由とは?
円安は輸出企業の業績向上や為替差益など、投資家にとって好機です。
ここでは、円安が投資信託をはじめるチャンスとなる3つの理由について解説します。
円安で良い影響を受ける企業の株が上がる
円安はとくに、輸出企業にとって追い風となり、株価上昇につながります。
その理由は、海外で得た売上が円換算で増えるためです。
たとえば1ドル100円時に100ドルの売上は1万円でしたが、1ドル150円なら1万5000円になります。
実際に、トヨタ自動車は2024年3月期の決算において、日本企業で過去最高となる5兆3529億円の営業利益を叩き出しました。
円安による収益押し上げ効果が大きな要因とされています。
このように円安は輸出企業の株価上昇を後押しするため、日本株投資信託にとってチャンスといえるでしょう。
外貨建てファンド(為替ヘッジなし)への投資で為替差益が出る
円安は、為替ヘッジなしの外貨建て投資信託でリターンを得られるチャンスです。
為替ヘッジなしのファンドは、投資対象の値上がり益に加えて為替差益も獲得できます。
たとえば、1ドル120円で購入し、円安になった150円の時に売却すれば、25%の為替差益が出る仕組みです。
とくに米国株に投資するファンドは、株価上昇と円安の恩恵を同時に受けられる可能性が高くなっています。
年率10%以上の高いリターンを狙うなら、為替ヘッジなしの外貨建てファンドへの投資を検討しましょう。
金利差で利益が狙える(キャリートレード)
キャリートレードとは、金利差を活用した運用方法のことです。
低金利の日本円を債券や高金利の外貨に変換することで、金利差による利益が狙えます。
たとえば、日本と米国の金利差は約4.5%です。日本の低金利と米国の高金利を活用することで、為替変動リスクを抑えながら年率3〜5%程度の利回りが期待できます。
ただし、急激な円高には注意が必要です。リスクを理解した上で、投資を検討しましょう。
円安期が買い時のおすすめ投資信託
ここでは、円安期が買い時になるおすすめの投資信託について、日本株・外貨建て・外国債券の3つのカテゴリーに分けて解説します。
円安で好影響を受ける日本株系の投資信託
円安で好影響を受けるおすすめの日本株系投資信託は以下の2つです。
- トヨタ株式グループファンド
- eMAXIS 日経半導体株インデックス
銘柄名 | トヨタ株式グループファンド |
運用会社 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 |
設定日 | 2003年11月14日 |
純資産総額(2024/11/08) | 184,447百万円 |
基準価額(2024/11/08) | 36,307円 |
購入時手数料 | 最大3.3% |
信託報酬 | 0.759% |
直近分配金 | 850円 |
新NISA | 成長投資枠対象 |
トータルリターン(1年) | +3.15% |
トヨタ株式グループファンドは、トヨタ自動車とその関連会社の株式に投資するアクティブファンドです。
約50%をトヨタ自動車に投資。残りの約50%をグループ会社株式の各銘柄の時価総額に応じた比率で投資しています。
信託報酬はアクティブファンドとしては、やや低めの0.759%に設定されています。
円安による恩恵を受けたい場合は、日本の代表的な輸出企業であるトヨタ株式グループファンドへの投資を検討するとよいでしょう。
銘柄名 | eMAXIS 日経半導体株インデックス |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント株式会社 |
設定日 | 2024年7月12日 |
純資産総額(2024/11/08) | 4,849百万円 |
基準価額(2024/11/08) | 8,204円 |
購入時手数料 | なし |
信託報酬 | 0.44% |
新NISA | 成長投資枠対象 |
eMAXIS 日経半導体株インデックスは、SONY、東京エレクトロンなど半導体関連企業に投資するインデックスファンドです。
東京証券取引所に上場する半導体関連銘柄のうち、時価総額が大きい30銘柄で構成されています。
2024年7月に設定されたばかりの新しいファンドですが、低コストで国内の半導体銘柄にまとめて投資できるインデックスファンドとしておすすめです。
半導体市況の影響を受けやすい点はリスクですが、長期的な成長期待から人気の高い銘柄になりつつあります。
外貨建てのおすすめ投資信託
外貨建てのおすすめ投資信託は以下の2つです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
銘柄名 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント株式会社 |
設定日 | 2018年10月31日 |
純資産総額(2024/11/08) | 4,728,614百万円 |
基準価額(2024/11/08) | 27,109円 |
購入時手数料 | なし |
信託報酬 | 0.05775% |
新NISA | つみたて投資枠・成長投資枠対象 |
トータルリターン | +38.89%(1年) |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、世界約50カ国・2900銘柄以上に分散投資するインデックスファンドです。
「オルカン」の略称で親しまれており、後述する「S&P500」とならび、投資信託の中でもトップクラスの人気を誇ります。
米国株を中心に世界中の株式に投資するため、円安の恩恵を受けやすく、直近1年で38.89%のリターンを達成しました。
全世界に分散投資しているので、S&P500よりも値動きが安定している点が特徴です。
オルカンはリスクを抑えつつ、着実に資産を増やしたい人に向いています。
銘柄名 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント株式会社 |
設定日 | 2018年7月3日 |
純資産総額(2024/11/08) | 5,999,805百万円 |
基準価額(2024/11/08) | 28,504円 |
購入時手数料 | なし |
信託報酬 | 0.09372% |
新NISA | つみたて投資枠・成長投資枠対象 |
トータルリターン | +45.08% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、S&P500指数への連動を目指す米国株式のインデックスファンドです。
アップル、マイクロソフト、アマゾンなど世界を代表する米国企業500社に投資できます。
信託報酬は0.09372%と低コストで、円安と米国株高の恩恵を受けて直近1年で45.08%のリターンを記録しました。
米国株式に特化しているため値動きが大きい傾向がありますが、長期投資で高いリターンを狙える人気銘柄です。
外国債券系のおすすめ投資信託
外国債券系の投資信託では「大和-米国国債ファンド」をおすすめします。
銘柄名 | 大和-米国国債ファンド 為替ヘッジなし(年1回決算型) |
運用会社 | 大和アセットマネジメント株式会社 |
設定日 | 2013年6月27日 |
純資産総額(2024/11/08) | 5,062百万円 |
基準価額(2024/11/08) | 16,759円 |
購入時手数料 | 5,000万円未満 1.10%5,000万円以上 0.55% |
信託報酬 | 0.594% |
新NISA | 成長投資枠対象 |
トータルリターン | +10.50%(1年) |
大和-米国国債ファンドは、米国の国債を主要投資対象とする安定性重視の債券ファンドです。
米国の高金利と円安の恩恵により、債券ファンドながら直近1年で10.50%のリターンを達成しました。
米国国債は世界で最も信用力の高い債券とされ、株式と比べて価格変動が小さいのが特徴です。
ポートフォリオの安定性を高めたい投資家や、金利収入を重視する方におすすめの銘柄といえます。
円安チャンスを最大限活かすならプロに資産運用を任せるのもおすすめ
投資信託よりも高い利回りを狙うなら、プロによる資産運用の活用がおすすめです。
とくに、投資資金が1000万円以上ある方は、以下のヘッジファンドへの投資を検討しましょう。
BMキャピタル
運用会社 | ビーエムキャピタル合同会社(BM CAPITAL LLC) |
---|---|
代表者 | 森山武利(たけとし) |
本社所在地 | 東京都港区六本木7-18-1 |
運用歴 | 10年以上 |
平均利回り | 年利10~20% |
最低投資額 | 1,000万円 *1000万未満も相談可 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | ・バリュー株投資 ・アクティビスト投資 ・イベントドリブン戦略 |
主な投資先 | 日本株 |
ロックアップ期間 | 3ヶ月 *3ヶ月に1回出金や解約が可能 |
公式サイト | BMキャピタル |
BMキャピタルは、日本のバリュー株投資で安定した実績を持つヘッジファンドです。
設立以来10年以上にわたり一度もマイナスになった年がなく、平均年利10%以上を達成しています。
2020年のコロナショックや2022年のウクライナショックなど、さまざまな金融危機に直面した年においても、プラスのリターンを出し続けてきました。
BMキャピタルは、バリュー株への投資で企業の本質的な価値と市場価格の差を見極め、安定した資産運用を実現している優良ファンドです。
1000万円の資金を安定して10%以上の利回りで運用したい場合は、BMキャピタルに無料の資料請求を行いましょう。
円安期のおすすめポートフォリオ
ここでは、資金額に応じた最適なポートフォリオ構築について解説します。
資金1000万円以下のポートフォリオ
資金1000万円以下の場合は、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を中心にポートフォリオを組むことをおすすめします。
資産運用の基本は「長期・分散・低コスト」です。オルカンやS&P500はこの3つの基準を満たすので、ポートフォリオの軸にしておきましょう。
具体的には以下のような資産配分がおすすめです。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー):50%
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500):30%
- eMAXIS 日経半導体株インデックス:20%
オルカンとS&P500に80%投資することで、円安の恩恵や安定したリターンが期待できます。さらに、急成長が見込まれる半導体関連株を加えることで、より高いリターンを狙えるポートフォリオの完成です。
円安のメリットと安定したリターンを得るために、オルカンやS&P500をメインにしたポートフォリオを構築しましょう。
資金1000万円以上のポートフォリオ
資金1000万円以上の場合は、ヘッジファンドと投資信託を組み合わせた運用がおすすめです。
ヘッジファンドでは、専門家による運用で安定した高利回りが期待できます。
一方、投資信託は安定性を重視したインデックスファンドや債券、高いリターンを狙うテーマ型投資信託など、目的に応じてリスク分散できる点がメリットです。
- BMキャピタル:1000万円(安定した年利10%以上を狙う)
- eMAXIS Slim全世界株式:300万円(分散投資による安定性)
- eMAXIS 日経半導体株インデックス:100万円(高成長期待)
- 大和-米国国債ファンド:100万円(債券での安定性)
上記のポートフォリオを組んだ場合、市場が下落する局面でも安定したリターンを維持しているBMキャピタルをメインにすることで、ポートフォリオ全体の下支えとなります。
投資信託に関しては、インデックスファンドを中心に投資信託を組み入れるのがポイントです。半導体株で多少リスクを取っても安定した運用が可能になります。
円安期の投資に関する注意点を解説
円安投資で高いリターンを狙う際は、以下の4つの注意点を理解しておく必要があります。
米国と日本の政策金利に注意する
米国と日本の政策金利の動向は、円相場を大きく左右する重要な指標です。
現在、日米の金利差は約4.5%と過去に例を見ない水準まで広がっています。これが円安の主要因となっているのです。
具体的には、2022年から2024年にかけて日米の金利差拡大により、1ドル110円台から最高160円台まで円安が進行しました。
しかし、2024年9月18日の会合ではFRBが4年半ぶりとなる利下げを発表。さらに、11月7日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の0.25%幅引き下げが発表されました。
今後は金利差が縮小し、円高になる可能性もあるので為替相場をチェックしながら投資判断を行いましょう。
円高に傾くと一気に相場が変わる可能性がある
円安から円高への転換は、投資信託の価格に大きな影響を及ぼす可能性があります。
為替の影響は株価の上昇をも相殺してしまうほど大きく、特に外貨建て資産は円換算で大幅な下落リスクがあります。
円高リスクに備えて、一定額を円建て資産で保有しておきましょう。
売却のタイミングが難しい
為替と株価の複合的な要因を考慮する必要があるため、いつ売却するべきかタイミングがわからないと感じる方も多いでしょう。
投資対象によって最適な売却タイミングは異なります。
日本株系ファンドは企業業績と円安の影響を、外国株式ファンドは現地株価と為替の両方を考慮する必要があるためです。
たとえば、2024年1月から7月11日にかけてeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は円安と株高により、基準価額が大幅に上昇しました。しかし、その後は円高に進み約2ヶ月間の低迷期に陥りました。
このように、為替が投資信託の投資信託に大きな影響を及ぼすので、売却のタイミングを判断するのが難しくなります。
売却のタイミングがわからない場合は、一括ではなく分割での定期売却がおすすめです。
積立投資はそのままでOK
積立投資をしている場合は、為替の影響を気にせず、そのまま継続しましょう。
定額購入を続けることで、購入単価を平準化し価格変動リスクを低減できるためです。
たとえば、毎月5万円購入する場合、基準価額が高くなっている時は少ない口数を購入し、基準価額が安くなっている時は通常よりも多い口数を購入できます。
長期的な資産形成を目指すなら、為替相場の変動に関係なく積立投資を継続することが賢明な判断といえるでしょう。
まとめ
円安相場は投資信託で高いリターンを狙えるチャンスですが、リスクも伴います。
初心者の方は、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を中心に分散投資するのがおすすめです。
しかし、より安定した高いリターンを目指すなら、プロに運用を任せることも検討しましょう。
とくに、1000万円以上の投資資金がある方は、BMキャピタルのようなヘッジファンドの活用がおすすめです。
BMキャピタルは設立以来10年連続でプラスのリターンを記録し、安定して年利10%以上を達成しています。
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