「ひふみプラスの今後の見通しを知りたい」
ひふみプラスの口コミを見ると、直近の成績の伸びが弱いことから、投資家の慎重な姿勢が伺えます。
そのため、ひふみプラスへの投資を検討しているものの、今後の見通しが不安ではじめるべきか悩んでいる方も多いでしょう。
ひふみプラスは、半導体などの成長分野への投資と日本企業のデジタル化推進により、中長期的な成長が期待できます。
しかし、運用実績や市場暴落時の対応力などの懸念点があることから慎重な検討が必要です。
本記事では「ひふみプラスの今後の見通し」や「同ファンドをやめたほうがいい理由」などを紹介します。
また、ひふみプラスとあわせて運用することで価格の変動幅を抑える効果が期待できる「オルタナティブ投資」についても解説しますので、最後までお見逃しなく。
ひふみプラス今後の見通しやめたほうがいい?まだ上がる?【2025年最新】
結論からお伝えすると。ひふみプラスの今後は米国の政策や物価上昇といった懸念材料がある一方で、賃上げ期待や設備投資意欲の強さ、半導体需要の回復など前向きな要素も多く、下振れリスクを伴いつつも長期的には緩やかな成長が期待できる見通しです。
その理由は、次のとおりです。
懸念材料
- 米国のトランプ政権による政策リスク:
関税引き上げや中国との貿易摩擦により世界経済が減速するリスクがあります。 - 物価上昇圧力:
食料品を中心とした物価高が続いており、消費者マインドに悪影響を及ぼす可能性があります。 - 円高基調への転換:
日米金利差の縮小により円高が進む場合、輸出関連企業の業績に悪影響を与える可能性があります。 - ひふみプラスの成長株への偏重:
運用責任者の藤野氏も説明している通り、ひふみプラスは成長株を多く保有しており、バリュー株が優位な相場では相対的に劣後する可能性があります。
好材料
- 春闘での高い賃上げ:
2025年春闘でも高い賃上げ率が見込まれ、これにより消費者マインドが徐々に持ち直し、個人消費の増加基調が期待できます。 - 企業の設備投資意欲:
好業績や人手不足を背景に企業の設備投資意欲が強く、これが景気を下支えすると期待されます。 - 半導体需要の回復:
世界的な半導体需要の回復が日本の電気機器セクター(ひふみプラスの最大組入セクター)にプラスとなる見込みです。 - インバウンド需要の増加:
訪日外国人による国内消費の増加が続くことが期待されます。 - 運用チームの積極的な企業対話:
ひふみプラスの運用チームは個別企業との対話を重視しており、新規成長企業の発掘と投資機会の確保に努めています。
参考
全体として、マクロ環境の不確実性はあるものの、ひふみプラスは長期的な視点で日本の成長企業を発掘・投資する戦略を維持しており、長期投資家にとっては投資機会と考えることもできるでしょう。
ちなみにひふみプラスは短期的に大きな利益を得たい場合は最適な投資先とは言えません。
次の図のように、暴落に弱い特徴を持ちながら暴落時のマイナスを持ち直すのに数年かかっていることが分かります。
ひふみプラスの暴落時の下げ幅は日経平均株価やTOPIXに比べて大きくなってることも見て取れますね。

長期間でみると倍の利益をだしているものの、短期では何度も大きなマイナスがあることから不安定な運用が目立ちます。
そのため、ひふみプラスは長期投資に適している一方で短期での運用に向いていないといえるのです。
ちなみにひふみプラスを運用するレオス・キャピタルワークスのレオス営業部に今後の見通しを問い合わせたところ、次の回答がありました。
- ひふみプラスの今後の見通しは?
-
このたびは、運用成績がお客様のご期待に沿えずご心配をおかけして
おりますことを心よりお詫び申し上げます。恐れ入りますが、弊社では運用に関する個別のご案内は致しかねます。
運用状況や今後の見通しにつきましては、月次運用レポートの市場動向・運用
状況等や運用の報告会(ひふみアカデミー)をご確認いただきますようお願い
いたします。
なお、ひふみプラスとあわせて運用することで、短期のマイナスを補強できる「オルタナティブ投資」についてもぜひ検討してみてください。
オルタナティブ投資とは、株式や債券といった「伝統的資産」以外の投資対象や投資手法のことをいいます。
オルタナティブ投資は伝統的資産との相関性が低く、どちらかが下落した時にはどちらかが上昇する、といったようにポートフォリオ全体のリスクを分散し、安定したリターンを追求することが可能に。
つまり、主に国内の株式を投資対象とするひふみプラスとあわせて運用をすることで、ポートフォリオの下振れリスクを抑制する効果を発揮できるのです。
おすすめのオルタナティブ投資は「プライベートデットファンド」や「ヘッジファンド」。
>>これら運用先含む、オルタナティブ投資について詳しくはこちらで解説します。
ひふみプラスとは?

ひふみプラスは、主に日本の成長企業に投資する投資信託です。
ひふみプラスの運用責任者・組み入れ銘柄・分配金
ひふみプラスの商品概要は、次のとおりです。
商品名 | ひふみプラス |
---|---|
運用責任者 | 藤野英人 |
組み入れ 銘柄 | ソニーグループ(上場市場:プライム市場・組入比率:3.82%) フジ・メディア・ホールディングス(上場市場:プライム市場・組入比率:3.51%) みずほフィナンシャルグループ(上場市場:プライム市場・組み入れ比率:1.98%) 三菱重工業(上場市場:プライム市場・組入比率:1.95%) THE GOLDMAN SACHS GROUP, INC(上場市場:NYSE・組入比率:1.93%) 東京海上ホールディング(上場市場:プライム市場・組み入れ比率:1.88%) 日立製作所(上場市場:プライム市場・組み入れ比率:1.85%) ニデック(上場市場:プライム市場・組み入れ比率:1.72%) 村田製作所(上場市場:プライム市場・組み入れ比率:1.70%) オリックス(上場市場:プライム市場・組み入れ比率:1.66%) ※2025年2月末時点 |
分配金 について | 年1回の毎決算時に分配する。 分配は、次の方針に基づいておこなわれる。 分配方針 分配金額は、基準価額水準や市況動向等を勘案して委託会社が決定する。 委託会社の判断によって分配をおこなわない場合がある。 「自動けいぞく投資コース」の場合は、収益分配金は税引き後に無手数料で再投資される。 ※利用可能なコースおよびコース名は販売会社によって異なる場合があるため、販売会社に問い合わせが必要 |
ひふみプラスの購入単位や購入価額などの詳細は、以下をタップしてチェック可能です。
ひふみプラスの商品詳細
購入単位 | 販売会社が定める単位 |
---|---|
購入価額 | 購入の申込受付日の翌営業日の基準価額(1万口当たり) |
購入代金 | 販売会社が定める日までに販売会社への支払いが必要 |
換金単位 | 販売会社が定める単位 |
換金価額 | 解約の請求受付日の翌営業日の基準価額(1万口当たり) |
換金代金 | 解約の請求受付日から起算して5営業日目から、販売会社の本・支店等で支払われる |
申込締切時間 | 購入・換金の当日の申込みは、原則毎営業日の午後3時まで ※販売会社によって受付時間が異なる場合があるため、詳しくは販売会社に問い合わせが必要 ※2024年11月から午後3時30分までに変更予定 |
換金制限について | 換金の金額に制限を設ける場合や換金の請求の受付時間に制限を設ける場合がある 換金制限が行われる場合の例 「ひふみプラス」の残高 市場の流動性の状況 その他委託会社の判断 |
購入・換金申込受付の中止および取消について | 購入や換金の申込中止や受付取消を行う場合がある 購入や換金の申込中止や受付取消を行う場合の例 金融商品取引所等における取引の停止 その他やむを得ない事情等があるとき |
信託期間 | 無期限(2012年5月設定) ※約款の規定に基づき、信託契約を解約して信託を終了させることがある |
繰上償還 | 信託契約を解約して信託を終了することがある 信託を終了する場合の例 信託契約の一部解約によって受益権の口数が5億口を下回った場合 この信託契約を解約することが受益者に有利であると認める場合 やむを得ない事情が発生した場合 |
決算日 | 毎年9月 ※休業日の場合には、翌営業日 |
信託金の限度額 | 2兆円 |
公告 | ホームページに掲載 ※電子公告の方法による |
運用報告書 | 原則、毎年9月の決算時および償還時に交付運用報告書を委託会社が作成して販売会社を通じて受益者に交付する |
課税関係の注意点 | 課税上は、株式投資信託として取り扱う 配当控除の適用はない 公募株式投資信託は税法上、一定の要件を満たした場合にNISA(少額投資非課税制度)の適用対象となる 「ひふみプラス」は、NISAの「成長投資枠(特定非課税管理勘定)」および「つみたて投資枠(特定累積投資勘定)」の対象 ※販売会社により取り扱いが異なる場合がある 税法が改正された場合等には、変更となる場合がある |
ひふみプラスの掲示板からわかる評判・口コミ・評価
ひふみプラスの掲示板(yahooファイナンス等)からわかる良い評判や悪い評判は、次のとおりです。
やはりSOX指数の成績が優秀 ひふみプラスも頑張ってくれてます
まったり資産形成
@am_100million
ひふみワールドプラス ひふみプラスの2本で放置している口座 今月は48,000ほどプラス 8ヶ月連続してプラス、ありがたい レオスに感謝
でれ
@derekun19940405
うちの親はひふみプラスらしいです NISA元年からやってるらしいので推定評価益余裕でプラスらしい
紫電長期投資
@tomtiger0715
その他、いろいろ報告です。 貯金感覚で新たに「ひふみプラス」を 毎月2000円の積み立て開始っ そして、やっと利益が出てきましたね (以下省略)
@zanardyukichan
以上がひふみプラスの良い評判です。
少額の積立でも利益が出始めたとの声があることから、NISA利用者なども含めて長期的にプラス収益を実感している様子が伺えます。
ひふみプラスは、安定した資産形成を目指す投資家にとって信頼できる投資信託として評価されています。
積立NISAしてる人! やっとちゃんと始めようと思ってて、これにする予定なんだけど今それはやばいとかない?他にこれがおすすめとかある? 過去にひふみプラスとかにしてたら全然プラスにならなくて泣いた過去あって…
おかゆ
@otam_baby
4年間の旧積立NISAへの積立が終了しました。 これからは運用のみとなりますが、非課税運用期間は20年と長いので見守っていきたいと思います。 ファンドごと積立額を増減していたので、評価はし辛いですが、現状では米国株は強いな、といった印象です。 ひふみプラスと新興国は伸びがイマイチでした。
ユウ@投資貯金の記録(目標2000万円▶️New)
@YOUntao
以上がひふみプラスの悪い評判です。
直近の成績の伸びが弱いことから、投資家の慎重な姿勢がわかります。
ひふみプラスを【ひふみ投信】や【ひふみワールドプラス】と比較
ひふみプラスのひふみ投信やひふみワールドプラスとの違いは、次のとおりです。
商品名 | ひふみプラス | ひふみ投信 | ひふみワールドプラス |
---|---|---|---|
投資対象 | 主に国内の株式 | 主に国内の株式 | 海外の株式 |
購入できる場所 | 証券会社 | レオス・キャピタルワークス | レオス・キャピタルワークス |
※直販(ひふみ投信・ひふみワールドプラス)の場合… 5年以上保有の場合、信託報酬の一部を投資家に還元し、 信託報酬を実質的に割り引くという「資産形成応援団」が適応される。 運用方針自体は基本的には同じ。 運用方針が同じ例) ・ひふみプラスとひふみ投信 ・ひふみワールドプラスとひふみワールド | |||
分配金 | なし(複利運用) | ||
運用スタイル | アクティブ型 | アクティブ型 | アクティブ型 |
3年リターン (年率) | +8.69% | +8.50% | +14.93% |
3年騰落率 (平均) | +7.17% | +6.98% | +14.52 |
信託報酬 | 1.078% | 1.078% | 1.628% |
購入手数料 | 3.3% | 0.0% | 3.3% |
信託財産留保額 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
解約手数料 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
純資産総額 | 5547億5800万円 | 1670億9800万円 | 2246億1900万円 |
新NISA対応 | 成長投資枠対象 つみたて投資枠対象 | 成長投資枠対象 つみたて投資枠対象 | 成長投資枠対象 |
※2025年3月時点
3ファンドともに分配金のない「分配金再投資型」となるため、利益は基準価額の上昇として投資家に還元される仕組みです。
現在ひふみワールドプラスの組み入れ上位10カ国の比率は、米国が1位で約50%となっており、米国市場の好調と、米ドルに対する円安が続いていることによってリターンに差が生まれているのだと考えられます。
ただし、ひふみワールドプラスは高いリターンを実現していますが、海外投資による為替リスクや地域リスクも含んでいる可能性も。
より安定的な成長パターンに期待したい場合は国内中心の2つのファンドを、相対的にリスクはあがるものの、より高いリターンを期待したい場合はひふみワールドプラスを選ぶと良いでしょう。
なお、ひふみプラス、ひふみ投信、ひふみワールドプラスはどちらも株式を投資対象とするファンドです。
株式は「伝統的資産」と言い、株式のみへの分散投資ではリスクの分散効果は低いと言われています。
そこで、あわせて運用をしてリスクの平準化を図る効果が期待できるとしておすすめなのが、「オルタナティブ投資」です。
伝統資産とオルタナティブ資産は相関性が低いと言われており、近年ポートフォリオに取り入れる投資家が増えています。
中でもおすすめのオルタナティブ投資は「プライベートデットファンド」と「ヘッジファンド」です。
プライベートデットファンドは企業への事業融資をし、企業から支払われる貸付金利子が配当原資となるため、年間の配当利回りを固定しているファンドも存在します。
例えばひふみシリーズがプラスの時はプライベートデットファンドでよりプラスになりますし、ひふみシリーズがマイナスの時はプライベートデットファンドで補えるということですね。
またヘッジファンドの投資対象はいわば「何でもあり」。その時々の市場環境に合わせ、「今利益を得られる資産」へ投資をしてくれます。
例えばひふみシリーズは株式が投資対象ですが、株式が好調の時はヘッジファンドも株式へ投資を実施していますから、投資信託とヘッジファンドの両面から利益が期待できます。
株式が不調の時はヘッジファンドは別の対象(事業融資や債券、不動産など)に投資をしているはずですから、投資信託がマイナスでもヘッジファンドでプラスを狙えるというわけなのです。
さらにヘッジファンドでは下落相場でも利益を狙える「空売り」という高度な戦略を駆使することも可能(原則、投資信託では不可)。
株式市場が下落基調にあってもあえてポートフォリオに入れて利益を狙うことも可能となるのです。
>>「プライベートデットファンド」と「ヘッジファンド」について詳しくはこちらで解説
ひふみプラスをやめたほうがいい理由4つ|終わった?やばい?
ひふみプラスをやめたほうがいい理由4つは、次のとおりです。
やめたほうがいい理由①コストが高い
ひふみプラスには、手数料等のコストが高いという懸念点があります。
ひふみプラスそろそろ利確してしまおうか本気で悩んでます… 信託報酬高いし、S&P500に切り替えてしまったほうがいいんじゃないかな… ただS&Pも結構上がってきてるしなぁ〜あうぁぅ〜
トイレっティー
@toilet_tea
ひふみプラスって信託報酬鬼高なのに割と人気があるイメージだけど、なんでなんだろう? 批判してるとかじゃなくて、S&P500やオルカンをも上回るメリットがあって買ってると思うから単純にそこが気になる…
とき|20代×インデックス&高配当株
@tokichan_blog
ひふみプラスって金融機関によっては購入手数料取られるんかい
専業主夫志望
@34enr
ひふみプラスの手数料等は、次のとおりです。
種類 | 金額 | 詳細 |
---|---|---|
販売手数料 | 最大3.3% | 購入時にかかる手数料 |
信託報酬 | 年率1.078% | 運用・管理にかかる手数料 |
監査費用 | 年率0.0055%以内 | 純資産総額にかかる手数料 |
ひふみプラスの手数料の中でも信託報酬は、成績の良し悪しに関わらず毎日日割で徴収されるため、長期間の資産運用において大きな負担になります。
このような背景から「ひふみプラスは手数料が高いからやめたほうがいい」と言われているのです。
手数料の高さが気になる方には、オルタナティブ投資がおすすめです。
オルタナティブ投資は一般的に、成功報酬型の手数料を採用していることから利益が出なかった場合は報酬が発生しないため、コストを抑えられます。
また、投資家とファンドマネージャーの利益が連動するため、投資家本位の運用が期待できるのです。
やめたほうがいい理由②暴落に弱い
ひふみプラスは、暴落に弱いという特徴があります。
ひふみプラスを5年間積み立ててた。毎月1万円。合計60万円。2022年の暴落も体験してたんだけどたいして興味なかったから放置して、みてなかった。2022年の暴落はそんなにやばかったのか!?放置が1番いいねー
ゆき@インデックス
@yuki83333
ひふみプラスの暴落での弱さが分かるチャートは、次のとおりです。

上のチャートのようにひふみプラス(9C311125)は指数(インデックス)を上回る運用を目指すアクティブファンドであるにも関わらず、日経平均やTOPIXよりも下落率が大きくなっています。
そのため「ひふみプラスは暴落に弱いからやめとけ」と言われているのです。
リスクを抑えつつ利回り10%以上を狙いたい人は、オルタナティブ投資がおすすめです。
下記の記事では、儲かる投資信託ランキングを掲載しています。

やめたほうがいい理由③成長株に投資しにくい
ひふみプラスは、成長株に投資しにくい投資信託です。
積立戦略 つみたて投資枠 大和住銀DC国内株式ファンド ひふみプラス コモンズ30ファンド 成長投資枠 ノムラ・ジャパン・オープン 情報エレクトロニクスファンド 小型ブルーチップ・オープン なかの日本成長ファンド マイルール ファンドマネジャーが分る 投資哲学に共感
アクティブはおいしい
@x1XVQwduYksHyLg
ひふみプラスは「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、日本の成長企業への投資で利益を上げてきました。
しかし、ひふみプラスの運用額が大きくなるにつれて成長企業への投資がしにくくなりました。
ひふみプラスが成長株へ投資しにくくなった理由は、次のとおりです。
- 中型・小型株と呼ばれる成長企業の株式は、発行済株式数が少ないことから、時価総額が低い傾向にあるため
- 上場企業が発行する株式数のうちの5%以上を保有した場合に「大量保有報告書」を提出する必要があるため(大量保有報告書は提出すると誰でも閲覧できることから、ひふみプラスがどの株式に投資しているかが競合の投資信託に伝わってしまう)
運用時期 | 成長企業への投資比率 | 参考 |
---|---|---|
2012年5月 | 28.4%(マザーズ・JASDAQ) | 2012年 05月度 月次レポート |
2025年2月 | 2.65%(グロース市場) | 2025年 02月度 月次レポート |
運用当初(2012年5月)に28.4%だった成長企業への投資比率は、2025年2月には2.65%と大幅に減少していることがわかります。
ひふみプラスは、成長企業への投資が高く評価されていました。
しかし、運用額が大きくなったことに伴って成長株への投資ができなくなったことで、運用パフォーマンスが低迷しています。

やめたほうがいい理由④直近の成績がよくない
ひふみプラスは、直近の成績がよくありません。
PayPay証券のひふみプラスがやっとプラ転した 預託してからずっとマイナスだったんだよね 騙されてるんじゃないかと思ってた(笑)
ぴんすけ
@fin_s_k
ひふみプラスの基準価額は、2012年から2018年にかけて右肩上がりで成長して約3倍に増加しました。
しかし2018年以降の運用成績は、下落することが多くなったため2018年までに比べると低迷しています。
期間 | 2012年5月~2018年12月 | 2019年1月~2025年2月 |
---|---|---|
チャート | ![]() | ![]() 引用:ひふみプラス【9C311125】:チャート – Yahoo!ファイナンス |
ひふみプラスは指数を上回ることを目指す「アクティブファンド」であるにも関わらず、2022年以降は日経平均株価を、2023年以降は日経平均株価とTOPIXの両インデックスを下回る結果となりました。
安定して年10%以上のリターンが欲しい人は、オルタナティブ投資がおすすめです。
オルタナティブ投資は、投資のプロに資産運用を任せることで低リスクかつ高利回りを同時に狙える投資手法です。
ひふみプラスのデメリットからわかるやめたほうがいい人の特徴
ひふみプラスのデメリットからわかるやめたほうがいい人の特徴は、次のとおりです。
やめたほうがいい人①海外株式を中心とした投資を目指す人
ひふみプラスは主に日本の成長企業に投資をする投資信託であることから、資産配分比率は国内株式がほとんどを占めています。
海外の成長企業に投資したい人は「ひふみワールドプラス」がおすすめです。
ひふみワールドプラスは、米国株を中心に120銘柄に分散投資をしているため、リスクを抑えつつ大きな利回りを狙えます。
ひふみプラスとひふみワールドプラスの違いは、次のとおりです。
商品名 | ひふみプラス | ひふみワールドプラス |
---|---|---|
資産配分比率 | 国内株式:92.80% 海外株式:4.63% 海外投資証券:- 現金等:2.57% | 海外株式:92.92% 海外投資証券:0.67% 現金など:6.41% |
運用スタイル | アクティブ型 | アクティブ型 |
3年リターン (年率) | +8.69% | +14.93% |
3年騰落率 (平均) | +7.17% | +14.52 |
信託報酬 | 1.078% | 1.628% |
購入手数料 | 3.3% | 3.3% |
信託財産留保額 | 0.0% | 0.0% |
解約手数料 | 0.0% | 0.0% |
純資産総額 | 5547億5800万円 | 2246億1900万円 |
新NISA対応 | 成長投資枠対象 つみたて投資枠対象 | 成長投資枠対象 |
このように、日本株を中心に投資をするひふみプラスの海外株式と海外投資証券の資産配分比率は全体の5%以下です。
そのため、ひふみプラスは米国株やインド株などの海外株式に投資したい人には向いていないといえるでしょう。
やめたほうがいい人②基準価額の変動が気になる人
日々の値動きが気になる方は、ひふみプラスに向いていないといえるでしょう。
ひふみプラスがひふみマイナスしとるやないか!!
y_tti / 22e @家づくり中
@y_tti
一般的に、投資信託は複数の銘柄に分散投資しているので、個別株のような激しい値動きは多くありません。
しかし、投資信託は個別の株式にも投資するため、個別株の下落に影響を受けて「朝起きたら大暴落していた…」なんてこともあるのです。
さらに言うとひふみプラスはアクティブファンド。
アクティブファンドは日経平均やTOPIXなどのインデックスよりも値動きは大きくなる傾向にあります。
一度値動きが気になりだすと起床時や通勤時間、食事中、勤務中等多くの時間をマーケットチェックに使ってしまう方も多く見受けられます。
このように、常に値動きが気になる人はひふみプラスもとい、投資信託、もっと言うとアクティブファンドへの投資がストレスに感じる可能性があります。
ひふみプラスのメリット3つを解説
ひふみプラスのメリット3つは、次のとおりです。
長期投資で高い利回りを得られる
ひふみプラスは、長期的に低リスクで大きなリターンが狙える点が魅力といえます。

※2025年2月時点
近年、ひふみプラスの運用成績は低迷しています。
しかし長期で見ると、ひふみプラスの基準価額は、2012年5月(10,000円)の運用開始から2025年2月(57,403円)までの約13年で約5.7倍に増加しています。
約6倍の増加は、預貯金だけでは得られない素晴らしいリターンと言えるでしょう。
FXや仮想通貨などは、短期間で利益を上げることも可能です。
しかし、リスクが大きいため長期的な資産運用には向いていません。

国内外の上場株式に分散投資できる
ひふみプラスは、次のとおり様々な業界に分散投資しています。

このようにひふみプラスは、さまざまな業種の187銘柄に分散投資することで、下落リスクを最小限に抑えています。
また近年ひふみプラスは、安定している大企業に投資することによって守りながら増やす運用を意識しています。
ひふみプラスは大型銘柄や分散投資で着実に成長する大企業で守りを固めてリスクを下げつつ、大きな利益が期待できる成長株に投資することで、価格変動を抑えながら着実なリターンを目指しているのです。
ただし、株式市場全体が下落した時には同様に下落傾向にあるため、株式間での分散投資はあまり効果的ではないと言われています。
ひふみプラスとあわせて運用することでより高い分散効果を発揮するのは、「オルタナティブ投資」です。
株式や債券といった「伝統的資産」と「オルタナティブ投資」は相関性が低く、リスクの平準化を期待できるでしょう。
特におすすめのオルタナティブ投資は「プライベートデットファンド」と「ヘッジファンド」です。
>>「プライベートデットファンド」と「ヘッジファンド」について詳しくはこちらで解説
ひふみプラスはNISAで投資できる
ひふみプラスは、NISAで投資できます。
NISA(少額非課税制度)とは、個人投資家のための税制優遇制度です。
NISA口座内で購入した金融商品は、配当金・分配金や値上がり益にかかる約20%の税金が非課税になります。
一般口座や特定口座とNISA口座の違いを具体例とともに解説します。
40万円を投資して10万円の利益が出た場合、一般口座や特定口座では2万円の納税が必要です。
それに対してNISA口座では、配当金・分配金や値上がり益への税金が非課税になるため10万円すべてを利益として受け取れます。

このようにNISAを活用して投資すると節税効果が高くなるため、効率的な資産運用が可能です。
NISAへの採用には、金融庁が定める審査基準をクリアする必要があります。
つまり、ひふみプラスは金融庁の要件を満たしている優良ファンドと言えるでしょう。
ひふみプラスはこんな人におすすめ
ひふみプラスは次のような人におすすめです。
投資方針に共感できる人
ひふみプラスは、次のように投資方針に共感できる人におすすめです。
今年こそ貯金したくて(社会人何年目?)おすすめしてもらった本など読んでいるのだけど、これ面白かった!と思ったらひふみ作った人じゃんとひふみプラスがさらに好きになったのでワールドの積立も始めることにした。
なつろ
@natsuronemui
ひふみプラスには、3つの投資哲学があります。
- 「投資は危ない」という悪いイメージを変えたい
- 志のあるお金と、志のある会社をつなぐ架け橋になりたい
- 規模の大小を問わず、成長の可能性がある会社に投資する
つまり、ひふみプラスは「投資とは単に利益を稼ぐものではなく、企業の成長をともに楽しむもの」と考えているのです。
理想の投資信託を作りたいという思いは、ひふみブランドの取り組みにも表れています。
- 1年間の運用報告会イベント
- ひふみメンバーと投資先の見学ツアー
- 動画セミナーや勉強会
オンラインやリアルでの交流など、つながりが感じられるイベントも多く開催されています。
ひふみプラスは「投資の根っこを変えたい」という想いに共感できる方におすすめです。
日本企業への投資を検討している人
ひふみプラスは日本企業に投資したい人にもおすすめの投資信託です。
2024年 新NISA つみたて投資枠 ひふみプラスは、儲けというより日本応援枠として。 TOPIXではなくひふみプラスである理由 ・TOPIXより儲かりそう ・藤野さんの話や思想が好き SP500は別枠でもう十分持ってるから、SP500を減らしてeMAXIS Slim国内株式(日経平均)とかの割合増やそうかな?
のんびりブログ
@no3bg
長期積立投資には『鈍感力』が必要みたいだ。 日本株の潜在成長率は、世界で一番と言う、武者陵司氏の予測を盲信する=鈍感力をキープしようと思う。 なかの日本成長ファンド 大和住銀DC国内株式ファンド 情報エレクトロニクスファンド ノムラ・ジャパン・オープン ひふみプラス に後は任せた。
アクティブはおいしい
@x1XVQwduYksHyLg
ひふみプラスは日本の割安株への投資を得意としていることから、運用開始から5年で基準価額は約3倍に成長しました。
割安株とは、本来の価値より低く評価されている株式のことです。
割安株を見つけるには、洗練された投資技術と緻密な市場分析が必要であるため、個人で見つけるのは難しいでしょう。
ひふみプラスであれば、日本の割安株への投資を比較的簡単におこなえます。
日本株への投資を検討している方には、次の記事もおすすめです。

長期的な資産形成を目指す人
ひふみプラスは、長期で資産形成がしたい人におすすめできる投資信託です。
やはり投資信託は偉大だ‼️投資信託はプラスサムゲーム 長期で複利運用すれば投資家全員が勝者になれる‼️このたびひふみ投信が基準価額7万円突破したようです 私はひふみプラスを2014年11月から投資し9年超、やはり『継続は力なり』です
ヒロ 新ニーサ枠夫婦2人分3600万最短5年で埋めるプロジェクト
@hao_da7227
ひふみプラスの基準価額は、2012年5月(10,000)の運用開始から2026年2月(57,403円)までの約13年で約5.7倍に上昇しています。
短期間で見ると「ひふみプラスの運用パフォーマンスは悪い」と言われるかもしれません。
しかし、10年以上の長期運用においてはひふみプラスの運用成績はかなり良いと言えます。
安定して利回り10%以上を狙いたい人はオルタナティブ投資もおすすめです。
オルタナティブ投資については次の章にて解説します。
あわせての運用で分散効果を高める「オルタナティブ投資」

オルタナティブ投資とは、株式や債券といった「伝統的資産」以外の新しい投資対象や投資手法のことをいいます。
- プライベートデットファンド
- ヘッジファンド
- 不動産
- コモディティ
- 暗号資産 など
伝統的資産とオルタナティブ資産は相関性が低く、どちらかが下落した時にどちらかがプラスになるといったようにリスクの平準化を期待することができます。
ひふみプラスの投資対象は主に日本の株式となりますから、いわゆる「伝統的資産」に該当します。
同ファンドは暴落に弱いというデメリットがありましたよね。

オルタナティブ資産とあわせて運用をすることでひふみプラスの暴落の弱さを補い、全体的なボラティリティを抑制する効果が期待できるのです。
ひふみプラスとの組み合わせにおすすめのオルタナティブ資産は以下の通りです。
具体的な運用先例もあわせてご紹介します。
プライベートデットファンド|ハイクアインターナショナル

プライベートデットファンドとは、投資家から集めた資金をもとに新規企業や成長企業に事業融資を実施し、企業から支払われる貸付金利子の一部もしくは全額を配当として投資家に還元するという仕組みのファンドです。
配当原資が企業から支払われる貸付金利子となるため、株式投資や債券投資の配当と比べて配当金が市場相場に左右されることなく安定的な配当収入を期待できることがプライベートデットファンドの最大の魅力です。
ここではおすすめの国内プライベートデットファンドとして「ハイクアインターナショナル」をご紹介したいと思います。

運用会社 | ハイクアインターナショナル 合同会社 |
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代表社員 | 梁秀徹 |
本社所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
設立 | 2023年 |
利回り | 年間12%(固定) |
最低投資額 | 500万円 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | SAKUKO VIETNAMへの事業融資 ※設立:2011年 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル |
ハイクア・インターナショナル(以下、ハイクア)では、関連会社「サクコベトナム(以下、サクコ)」への事業融資を行うことで収益獲得を目指します。
詳しいスキームは以下の通りです。

投資家はハイクアへ社員権を購入する形でハイクアへ出資をします。
ハイクアは関連会社でベトナム企業であるサクコに事業融資を実施。
融資を受けているサクコはハイクアに対して貸付金利息を支払いますが、その貸付金利息の一部が配当金として投資家に配当される仕組みです。
配当は1年に4回3%ずつ、合計12%(固定)となります。
ここで、ひふみプラスの2015年からの年間収益率の推移を見てみましょう。

年間収益は+44.79%(2017年)と驚異的な年もあれば、-21.23%(2018年)と大幅下落となる年もあります。
またプラスではあるものの、+3.32%(2021年)とアクティブファンドとしては物足りない年もありますよね。
ではここで、ひふみプラスとハイクアで2015年~2024年の間に500万円ずつ(合計1000万円)を複利運用していた場合の年間合計収益の推移と、最終的な資産額(元利合計)をシミュレーションしてみます。
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ひふみプラスだけの運用では-21.23%(2018年)と大きく下がった年でも、ハイクアの+12%がマイナスを馴らし、合計の収益率は-6.87%に抑えることができています。
またひふみプラスがプラスの時は、ハイクアの12%が収益の増加をより一層引き立てていることが分かりますね。
最終資産額は2,831万円で、1,831万円(183.1%増)のプラスです。
ちなみに以下は、1000万円をひふみプラスだけで投資した場合の推移です。
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最終資産額は2,557万円で、1,557万円(155.7%増)のプラスとこちらも好成績ですが、やはりハイクアとあわせて運用した場合と比べると下落の影響を直接的に受けてしまうことが分かりますね。
ハイクアは、安定した運用を求める投資家にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。
ここで気になってくるのは年間12%もの高配当の原資となるサクコの企業情報と業績です。詳しく見てみましょう。
サクコの代表はハイクアの代表 梁 秀徹(ヤンヒデテツ)氏同一人物です。
ベトナムは、高い経済成長に期待ができる新興国。
銀行の融資でも10%の利子は当たり前という世界です。
サクコでも当然現地の銀行融資を受けてはいるものの、ベトナムの高い成長の波に乗って更なる拡大を目指したときに、銀行の融資では足りないと判断したヤン氏が資金調達を目的にハイクアを設立したという経緯があります。
ちなみにハイクアの公式サイトによると、サクコはベトナムで2011年に設立され、日系ホテル、日本製品を販売するショップ、日本でも人気のスイーツ店などを展開中。
今後も様々な事業展開を予定しており、規模としては「大企業」といえます。
また、Googleなどで「サクコベトナム」「Sakuko Vietnam」と調べてみても、同社の製品などを評価するブログや代表ヤン氏のインタビューなども見られます。
同氏が運営するYouTubeでは企業としての成長やベトナム市場の変化などをチェックすることが可能。

わざわざベトナムまで行かなくても、インターネット上で日本人だけでなくベトナム人からも愛されている様子が見れて、企業としての信頼度も担保できるでしょう。
最低投資額については、プライベートデットファンドとしてはかなり低い水準の500万円から投資が可能。
また購入手数料・管理手数料なしで、5年以上の運用で解約手数料もなしです。
個人投資家がアクセスしやすいのもハイクアインターナショナルの魅力と言えるでしょう。
通常、オルタナティブ投資では、購入手数料や解約手数料、成功報酬といった手数料がかかるのが一般的です。
特に成功報酬については、収益獲得に成功した場合にのみ、その収益の一部から徴収される報酬で、投資家は一切損をしないという仕組みとなり、投資家とファンドの利害が一致しています。
(ひふみプラスを含む投資信託の場合は、信託報酬といって収益獲得に成功してもしていなくても手数料が徴収され、投資家とファンドの利害は一致しません。)
一方、ハイクアインターナショナルで成功報酬を含む手数料がかからない理由としては、代表のヤン氏の目標が一般的なプライベートデットファンドの目的である「投資家から資金を集めて事業融資先企業から支払われる貸付金利子の一部を収益として得ること」とは異なり、「事業融資を受けて同じく代表を務めるベトナムのサクコ社の事業を拡大して収益を得ること」となることに起因していると考えられます。
「ひふみプラスの暴落時の弱さが不安だった」「ポートフォリオをより安定させたかった」という方は、まずは無料の資料資料請求やお問い合わせをしてみてくださいね!
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ヘッジファンド|アクション・GFマネジメント

ヘッジファンドとは、投資家から資金を集めて金融資産へ投資し、得た利益を投資家に還元するという仕組みのファンドです。
投資対象は株式、債券の他にも、不動産、コモディティ、保険、暗号資産などいわば「なんでもアリ」。
また下落相場でも利益を狙える投資手法「空売り」も駆使することも可能。
幅広い投資対象で分散効果が高く、また下落相場にも強いため、安定した収益性を期待することができます。
ここではおすすめの国内ヘッジファンドとして「アクション」「GFマネジメント」をご紹介したいと思います。

運用会社 | アクション合同会社 |
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代表者 | 古橋弘光 |
本社所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目13−1 虎ノ門40MTビル 7階 |
設立 | 2023年 |
利回り | 25.07% ※2024年4月〜2025年3月 |
最低投資額 | 500万円 |
運用手法・対象 | ・事業への直接投資 ・バリュー株投資 |
相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | アクション |
アクションは、2023年設立の新興ヘッジファンドです。
トレイダーズインベストメント株式会社の元代表取締役である古橋 弘光氏が代表を務めます。
アクションはバリュー株投資やWeb3事業、事業投資、ファクタリングやESGファンドへの投資といったように投資手法・対象は幅広く、年間15%以上のリターン獲得を目標としています。
事実、2024年度の運用パフォーマンスは25.07%という驚異的な実績を記録しました。
ここでは、ひふみプラスとアクションで2015年~2024年の間に500万円ずつ(合計1000万円)を複利運用していた場合の年間合計収益の推移と、最終的な資産額(元利合計)をシミュレーションしてみます。
アクションの収益率は毎年15%だったと仮定します。
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最終資産額は3,301万円で、2,301万円(23.01%増)のプラスと圧倒的です。
アクションで年間15%のリターンが続いた場合、ハイクア(年間12%)との組み合わせより 470万円多い最終資産を実現できることが分かります。
ただし、アクションはハイクアとは異なり、株式も投資対象に含まれます。
よってリターンには波があり、年間15%以上のリターンを目標としても、実際にはそれ以下になる可能性もあるという点には留意が必要です。
事実、2024年度の実績のように+25.07%という実績もありますから、「リスクは覚悟でひふみプラスに加えて高いリターンを目指したい」「多様な投資手法・対象をポートフォリオに加えてリスクの平準化も期待したい」という方にアクションは向いているでしょう。
詳しい投資事例や今後の方針については無料の面談で聞くことができますので、まずは公式サイトから問い合わせてみてください。


運用会社 | GF Management合同会社 |
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代表者 | 田尻 光太朗 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町4丁目5-20 |
設立 | 2023年 |
平均利回り | 年平均29% ※ファンドマネージャーの運用成績 |
最低投資額 | 1,000万円 ※500万円から相談可能 |
運用手法 | 大型日本株でポートフォリオを形成 |
主な投資先 | 大型日本株 |
相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | GFマネジメント |
GFマネジメントは2023年設立の日本の新興ヘッジファンドです。
敏腕営業マンの田尻光太朗氏が設立、モルガンスタンレー出身のエリート金融マンがファンドマネージャーを務めています。
GFマネジメントの投資家募集は2023年からですが、ファンドマネージャーによる運用はそれ以前から始まっており、5年で277%(平均年利29%)という驚異的なパフォーマンスを発揮しています。
単純計算で1,000万円が3,770万円になる成長率です。
ではここで、ひふみプラスとGFマネジメントで2015年~2024年の間に500万円ずつ(合計1000万円)を複利運用していた場合の年間合計収益の推移と、最終的な資産額(元利合計)をシミュレーションしてみます。
GFマネジメントの収益率は毎年29%だったと仮定します。

最終資産額は7,659万円で、6,659万円(665.9%増)のプラスと、ハイクアやアクションと比べて圧倒的です。
また年間合計収益率についても、ひふみプラスでマイナスになった年も確実にプラスに推移しています。
29%というパフォーマンスは類を見ない圧倒的なリターンなのです。
ただし、GFマネジメントの投資対象は大型日本株。
ひふみプラスも主に日本の株式を投資対象としており、「やめたほうがいい理由③成長株に投資しにくい」でチェックした通り近年は中・小型と呼ばれる成長株への投資比率は減少しています。
つまり、相関性で言うとハイクアやアクションより高くなってしまうので、日本の株式市場が下落となった場合はひふみプラス・GFマネジメントも同時に下落となる可能性があるため注意をする必要がありそうです。
GFマネジメントは「同時にマイナスになってもいいからそれを取り返すくらいの圧倒的なパフォーマンスに期待したい!」という積極的な投資家に向いているでしょう。
なお、最低投資額は1000万円~ですが、500万円~も相談可ということですので、あわせて相談してみても良いですね。

へッジファンドの詳細:日本のヘッジファンドランキング!国内・海外のおすすめ会社を紹介!
「ひふみプラスはやめたほうがいい」に関するよくある質問
最後に、よくある質問に回答します。
解約すべき?
結論から言うと、ひふみプラスを一時的な不調で解約すべきではありません。
過去の成績から今後を不安視する声があることは事実です。
しかし、ひふみプラスは2012年の運用開始から、基準価額は着実に上昇しています。
長期的な運用を視野に入れているのであれば、暴落時の一時的なマイナスによって解約することはおすすめしません。
運用チャートは?
ひふみプラスの運用チャートは、次のとおりです。

つみたてNISAや新NISAで投資できる?
ひふみワールドプラスの今後の見通しは?
ひふみワールドプラスの今後の見通しは慎重な見方が必要です。
その理由は、次のとおりです。
懸念材料
- 関税政策の影響:
トランプ政権によるカナダとメキシコへの関税政策の発動やその他の追加関税措置が今後の経済に与える影響が懸念されています。 - 消費者マインドの悪化:
CCI(消費者信頼感指数)などの経済指標から消費者マインドの低下が示されており、個人消費が減速する可能性があります。 - 大型株の業績見通し:
エヌビディアやウォルマートなどの大型株が当初の想定よりも弱い業績見通しを発表しており、市場に懸念が広がっています。 - 期待インフレ率の上昇:
サーベイベースの期待インフレ率が短期・長期ともに上昇しており、FRBの金融政策に影響を与える可能性があります。 - 政策の予見可能性の低下:
トランプ政権の政策が突然変更されるなど予見可能性が低く、市場の不確実性が高まっています。
好材料
- 構造改革の進展:
AIなどの新技術による生産性向上の可能性や、企業のROE(自己資本利益率)改善など構造改革が進む可能性があります。 - 防衛関連セクターの好調:
欧州などで防衛関連セクターが好調となる可能性があります。 - 金融政策の柔軟性:
FRBは景気への配慮も示しており、必要に応じて利下げによる下支えが期待できます。 - インフレ懸念の一時性:
追加関税措置によるインフレが一時的なものであれば、長期的な成長に大きな影響を与えない可能性があります。
参考
運用方針としては、業種・銘柄選択の見直しを行い、関税政策やその他政策執行の影響を見極めながら、慎重に投資を進めていくことが重要と考えられます。
ひふみ投信の今後の見通しは?
ひふみ投信の今後は下振れリスクはあるものの、緩やかな成長が続く見通しです。
その理由は次のとおりです。
懸念材料
- 貿易政策リスク:
トランプ政権の対中関税政策や貿易摩擦の再燃が世界経済を減速させるリスクがあります。 - 物価上昇圧力:
- 食料品を中心とした物価高により、家計の消費が抑制される懸念があります。
- 為替変動:
円安の修正による輸出関連企業への影響が懸念されます。 - 中国経済の低迷:
中国の不動産市場の低迷など構造問題による世界経済への下押し圧力があります。 - 地政学リスク:
ウクライナ情勢や中東情勢による市場の不安定化リスクが継続しています。 - 人手不足:
労働力不足による供給制約が企業活動の制限要因となっています。
好材料
- 賃金上昇:
春闘での高い賃上げ実現による所得環境の改善が消費を下支えします。 - 企業業績:
堅調な企業業績の拡大と過去最高益の更新傾向が続いています。 - 投資意欲:
人手不足対応や研究開発投資等による設備投資意欲が底堅く推移しています。 - インバウンド需要:
訪日外国人による消費の持続的な増加が見込まれます。 - 半導体需要:
世界的な半導体需要の回復が日本企業にとってプラス要因となっています。 - 物価圧力緩和:
2025年度後半にかけて物価上昇圧力が徐々に軽減する見通しです。 - 企業改革:
日本企業のROE向上など経営改革の進展が株価を下支えしています。
参考
ひふみ投信の運用責任者である藤野氏も、明るい未来を信じて今後の日本を牽引する成長企業の発掘に取り組む姿勢を示しており、中長期的には企業価値の向上による資産形成が期待できるポートフォリオ構築を目指しています。
他におすすめのアクティブ投信はありますか?
ひふみ投信以外のアクティブファンドでは、下記の2つが人気です。
投資対象 | アクティブ投信 |
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米国株 | アライアンスバーンスタイン米国成長株投信 |
国内株 | さわかみファンド |
ひふみプラスの今後の見通しまとめ|短期での運用はやめたほうがいい
本記事では、ひふみプラスの今後の見通しややめたほうがいいと言われる理由を解説しました。
結論から言うと、ひふみプラスの今後の見通しは長期で良好とといえるでしょう。
過去の成績から今後を不安視する声があることは事実です。
しかし、ひふみプラスは2012年の運用開始から短期的な暴落を経験しつつも、長期的にみると基準価額が着実に上昇しています。
したがって、ひふみプラスは長期運用におすすめです。
ただし、ひふみプラスなどの投資信託は上昇相場では利益を出せるものの、下落相場には弱いのが弱点といえます。
そこでおすすめしたいのがあわせて運用をすることで分散効果を高めると言われる「オルタナティブ投資」です。
オルタナティブ投資については以下の記事でより詳しく解説しています。
プライベートデットファンドの「ハイクアインターナショナル」やヘッジファンドの「アクション」「GFマネジメント」など、おすすめのオルタナティブ投資先についてもご紹介していますので、ぜひご参考ください。
