「ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドって評判いいのかな?」
「ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの今後の見通しが知りたい」
今評判のティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは、昨年6月頃から基準価額が急上昇し、過去1年間(2024年6月基準)で+47%のリターンを達成。
運用開始から4年半程で、純資産総額は4846億円まで成長しています。
しかし、直近の運用が好調というだけで投資の決断を下すのは危険です。
本記事では、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの運用方針・組入銘柄・利回りやリスク・今度の見通し・投資家からの評価・評判などについて解説しながら、同ファンドに投資すべきかを包括的に見極めます。
そんなお悩みを持つ方におすすめの記事です。
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドとは?
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは、米国の独立系資産運用会社であるティー. ロウ・プライス・グループ(T. Rowe Price Group, Inc. )の日本法人である「ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社」が運用する投資信託です。
ボトム・アップ・アプローチを重視した調査にて、成長性が高いと判断した米国企業を中心に投資を行い、信託財産の長期的な増加を目指します。
ファンドの基本情報
運用会社 | ティー・ロウ・プライス・ジャパン |
---|---|
ファンド愛称 | アメリカン・ロイヤルロード |
投資対象 | 先進国株式(主に米国)※為替ヘッジなし |
投資形式 | 「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式マザーファンド」に投資 |
運用分類 | アクティブ運用 (ベンチマークなし) |
設定年 | 2019年 |
組入銘柄 | 約70~120銘柄 (米国株式が90%以上) |
基準価額 | 24,292円( 2024年10月末時点) リアルタイムの基準価額:チャート |
純資産総額 | 4,905億円 (2024年10月末時点) |
決算頻度 | 年1回 (毎年11月15日) |
新NISA制度 | NISA成長投資枠に適応 |
販売会社 | みずほ証券・みずほ銀行 |
ちなみに「ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社」は、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド(アメリカン・ロイヤルロード)のほかにも多くの運用商品を提供しています。
- ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)
- ティー・ロウ・プライス 世界厳選成長株式ファンド(A/B/C/Dコース)
- ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド(A/Bコース)
- ティー・ロウ・プライス 米国割安優良株式ファンド(A/B/C/Dコース)
- ティー・ロウ・プライス 米国オールキャップ株式ファンド
参考:ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 取扱いファンド詳細
本記事で紹介するティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド(アメリカン・ロイヤルロード)は、これらの投資信託のうち最も純資産総額の多い、同社を代表する人気ファンドです。
運用方針と組入銘柄
ティー・ロウ・プライス・ジャパンの代表的な投資信託であるティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)は、直接投資ではなく「ティー・ロウ・プライス米国成長株式マザーファンド」への投資を通じて運用を行います。
マザーファンドがポートフォリオに組み込む株式銘柄は、企業の財務情報や業績などを調査・分析する「ボトムアップアプローチ」に基づき、アナリストが将来的に高成長が見込めると判断した銘柄。
成長性が高いかどうかの評価は、以下「持続性」「循環性」「特殊性」の3点から行います。
ティー・ロウ・プライス米国成長株式マザーファンドは、米国以外の国の株式にも投資しますが、2024年4月30日付けの月次レポートによると、運用資産の93%が米国企業に配分されています。
組入銘柄のセクターは、「成長性」に焦点を当てているだけあり、IT(情報技術)・コミュニケーション・サービス・ヘルスケアなどの成長性の高い産業分野の割合が高くなっています。
中でも各種産業に欠かせない最先端技術を提供するIT分野への注目度は高く、運用資産の41%をITが占めています。
特に昨今、AI(人工知能)需要の高まりによりITセクターが伸びていて、S&P500全体の過去1年リターンが約25%であるのに対し、テクノロジー分野は44%と高くなっています。
S&P500(S&P500インデックス):25.04%
S&P North American Technology Sector Index(S&P北米テクノロジーセクターインデックス) :44.67%
※USD建て
続けて、マザーファンドの具体的な上位組入銘柄を見てみましょう。
順位 | 銘柄名 | セクター | 国 | 構成比 | 時価総額 | 銘柄説明 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | エヌビディア | 情報技術 | 米国 | 9.00% | 2.9兆ドル | 半導体設計 |
2 | アップル | 情報技術 | 米国 | 8.90% | 2.9兆ドル | 大手テクノロジー企業 |
3 | アマゾン・ドット・コム | 一般消費財・サービス | 米国 | 8.80% | 1.9兆ドル | ネット通販大手 |
4 | マイクロソフト | 情報技術 | 米国 | 8.70% | 3.1兆ドル | ソフト開発 ・システム運用 |
5 | アルファベット (注1) | コミュニケーション・サービス | 米国 | 8.10% | 1.9兆ドル | グループ企業の持株会社 |
6 | メタ・プラットフォームズ | コミュニケーション・サービス | 米国 | 4.40% | 1.1兆ドル | ソーシャルネットワーキング |
7 | ユナイテッドヘルス・グループ | ヘルスケア | 米国 | 3.20% | 4567億ドル | 医療保険 ・医療サービス等 |
8 | ビザ | 金融 | 米国 | 3.10% | 4329億ドル | クレジットカードサービス |
9 | イーライリリー・アンド・カンパニー | ヘルスケア | 米国 | 2.80% | 8221億ドル | 製薬会社 |
10 | マスターカード | 金融 | 米国 | 2.50% | 4144億ドル | クレジットカードサービス |
2024年12月時点のポートフォリオでは、組入銘柄上位10位は全て米国株で、運用資産の約60%を占めています。
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは、ITやコミュニケーション・サービス分野の割合が高いほか、殆どの銘柄が「ラージキャップ」つまり大型株や超大型株と呼ばれる銘柄で構成されています。
このような超大型株は、基礎体力が高く、高い利益率と健全なバランスシートを有している企業が多く、成長性と持続性が期待できることから本ファンドでも選ばれているのでしょう。
運用会社ティーロウプライス(TRプライス)
さて、そもそもティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの大元である「ティー. ロウ・プライス・グループ(T. Rowe Price Group, Inc. )」は、どのような会社なのでしょうか。
TRプライスは1937年設立、85年以上の運用歴のある米国の資産運用会社です。
投資業界では有名で、株・債券・マルチアセット・オルタナティブなどの幅広い資産クラスの投資信託を提供しています。
グループ全体の資産残高(2023年9月末時点)は1兆3465億USDで、世界の資産運用会社の資産残高ランキングで20位以内に入る金額。
羽陽曲折ありながらもTRプライスの評判は現在も健全です。
米国モーニングスター(金融情報の調査・格付け・投資運用サービスなどを提供)によると、2011年~2020年の10年間でTRプライスグループが運用する投資信託全体の82%がベンチマークをアウトパフォームしており、グループ全体が優秀な運用成績を出していると評価できます。
特に、専任チームによるボトムアップアプローチを中心としたファンダメンタルズ分析が評判で、データのみならず担当者自ら投資先である大手企業に足を運んで情報を集めることで、正確な企業価値の理解に努めているようです。
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの運用利回り
米国や世界で高い評判を得ているTRプライスですが、では日本で売買されている投資信託「ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド」の運用成績は順調なのでしょうか?
基準価額(価格)チャート推移と現在の運用状況
以下は、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの設定来の基準価額チャート(AW31119C)です。
※以下のインデックスファンドを比較対象として表示しています。
●S&P500に連動する「iFree S&P500インデックス」:ピンク色
●ハイテク株の多いNASDAQ100に連動する「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」:緑色
同ファンドの設定日から現在までの約4年10か月の運用期間では、チャートのように基準価額が+144%上昇しています(チャート内青色)。
2022年頃からは、FRBの急激な利上げの影響を受け株式市場が停滞しましたが、2023年頃からは、インフレの鈍化やIT関連銘柄の回復などを受け、再び上昇基調に入りました。
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドもこの頃から再び続伸し、2024年10月末時点における過去3年間では約45%上昇しています。
ただし、この3年間にはドル円が40円程(約35%)円安に進んだため、リターンの殆どは円安の恩恵だとも考えられます。
(※為替ヘッジを行わないファンドでは、円安になれば資産額が増加します。)
またNASDAQやS&P500に連動するインデックスファンド(為替ヘッジなし)と比較すると、上記期間(設定来4年10か月)では、リターンが劣後してしまっていますね。
では、より具体的に上記3つのファンドの運用実績を見比べてみましょう。
過去の運用リターンとリスク度
次に、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドと、比較対象の2つのファンドの運用実績を見てみましょう。
投資信託ファンド | 1年 | 3年 | |
---|---|---|---|
リターン (年利) | TRプライス iFreeS&P500インデックス iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | +30.93% +28.66% +30.10% | +13.00% +20.19% +20.29% |
リスク(年率) ※標準偏差 | TRプライス iFreeS&P500インデックス iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 19.74% 15.88% 20.98% | 22.81% 16.72% 22.12% |
シャープレシオ (年率) | TRプライス iFreeS&P500インデックス iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 1.59 1.79 1.47 | 0.65 1.19 0.95 |
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは運用期間が4年10か月程と短く、実力を評価するための情報は十分とは言えません。
しかし過去1年の運用では、ハイテク株の好調さをしっかりと反映できたことでリターンが+30.93%に達し、インデックスファンドを超える運用が出来ています。
ただ、過去3年ではインデックスファンドに劣後してしまっており、これが本来のファンドの実力という可能性も否定できません。
「ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド」や「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は、大型ハイテク株の比率が高いいために、市場の変動や金利の影響を受けやすく、S&P500インデックスファンドよりもリスクは高めです。
リスクが同水準の「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」だけでなく、より低リスクな「iFreeS&P500インデックス」にも運用が劣後しているのは残念ですし、これではアクティブファンドの存在意義が薄れてしまいますね。
次に、米国株を中心に投資するアクティブファンドと比較してみます。
投資信託ファンド | 1年 | 3年 | |
---|---|---|---|
リターン (年利) | TRプライス アライアンス・バーンスタイン米国成長株B | +30.93% +29.04% | +13.00% +16.64% |
リスク(年率) ※標準偏差 | TRプライス アライアンス・バーンスタイン米国成長株B | 19.74% 18.86% | 22.81% 19.27% |
シャープレシオ (年率) | TRプライス アライアンス・バーンスタイン米国成長株B | 1.59 1.57 | 0.65 0.90 |
表には、同じく米国の大型株・成長株・ハイテク株を中心に投資する「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース」を比較対象として表示しました。
アライアンス・バーンスタイン社の投信もTRプライスの本投信と同じくアクティブファンドです。
過去1年ではTRプライスの利回りが勝っていますが、過去3年では年利3.6%ほどの差を付けられています。
にも拘わらずリスクはアライアンス・バーンスタインよりも高く、投資効率でも劣後していますね。
まとめると、
- ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは、高いリターンを出せる可能性がある一方で投資リスクも高め
- ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの直近1年の運用成績は評価できるが、本当のファンドの実力はより長期間の運用から判断すべき
- 過去3年の運用リターンは、インデックスファンドや同カテゴリのアクティブファンドに劣後している
ということが言えます。
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの投資コスト
では続けて、リターンや投資リスクとともに重要な要素である「投資コスト(費用)」を見てみましょう。
手数料率(信託報酬)は高いそれとも安い?
投資信託で資産運用するのに掛かる以下4つの手数料のうち、毎日発生するのが信託報酬といわれる費用です。
先ほどリターン比較で(過去3年)、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドよりも高い成績を収めていた3ファンドと手数料を比べてみましょう。
購入時手数料 (購入時) | 信託報酬 (保有期間中毎日) | 信託財産留保額 (解約時) | 換金時手数料 (途中換金時) | |
---|---|---|---|---|
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド | 3.3% | 年率1.463% | なし | なし |
アライアンス・バーンスタイン米国成長株B | 3.3% | 年率1.727% | なし | なし |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0% | 年率0.495% | なし | なし |
iFreeS&P500インデックス | 0% | 年率0.198% | なし | なし |
当然のことながらインデックスファンドの信託報酬は非常に安く抑えられています。
アクティブファンドであるティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドとアライアンス・バーンスタインの信託報酬を比べると、TRプライスの方が0.26%程安いようです。
ただしティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは、みずほ証券やみずほ銀行のみで購入可能で、申込金額の3.3%が購入手数料として引かれてしまうのに対し、アライアンス・バーンスタイン米国成長株Bコースは、SBI証券や楽天証券など購入手数料が掛からないネット証券でも買えるため購入時手数料をゼロにできます。
購入手数料が掛からない証券会社で売買する場合、数年程の運用期間であれば、アライアンス・バーンスタイン米国成長株Bコースの方が全体的に掛かる費用は低くなる可能性が高いでしょう。
各ファンドを100万円分購入し、1年保有した場合の手数料をシミュレーションすると‥
購入手数料 | 信託報酬 | 合計 | |
---|---|---|---|
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド | 33,000円 | 年14,630円 | 47,630円 |
アライアンス・バーンスタイン米国成長株B | 33,000円 (0円の証券会社も) | 年17,270円 | 50,270円 (17,270円) |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0円 | 年4,950円 | 4,950円 |
iFreeS&P500インデックス | 0円 | 年1,980円 | 1,980円 |
具体的に金額を見て、こんなにも差が出るのかと驚いた方もいるかもしれませんが、微々たる手数料率の差でも運用金額や運用期間によっては大きな金額差になりえます。
過去3年のパフォーマンスが比較した3ファンドに劣後していたにも関わらず、投資コストはより高いとなると、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの魅力は薄れてしまいますね。
新NISA口座は利用可能?
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドへの投資で利益が出た場合も、20.315%の税金がかかります。
ただし同ファンドはNISA成長投資枠で売買が可能です(積立投資枠は不可)。
新NISA制度の「成長投資枠」を利用すれば年間240万円まで(合計1200万円まで)非課税で運用できます。
参考までに、先ほどの「アライアンス・バーンスタイン米国成長株Bコース」はNISA成長投資枠に適応、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」・「iFreeS&P500インデックス」はNISA積立投資枠とNISA成長投資枠ともに適応しています。
そのほか、同系統のファンドであるベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンドもNISA成長投資枠の対象です。
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの評価や評判は良い?
さて、最近の運用成績は素晴らしいものの、過去3年ではインデックスファンド以下となってるティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド。
投資家や評価機関からはどのような評価・評判を得ているでしょうか。
投資家や評価機関からの評価・評判
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは「モーニングスターアワード ファンド オブ ザ イヤー 2020」において、「国際株式型部門 優秀ファンド賞」を受賞しています。
評価対象ファンドは718本で、同じくアライアンス・バーンスタイン米国成長株Bコースも優秀ファンド賞に選ばれています。
コロナパンデミックの影響で市場が大きく変動する中、S&P500指数などをアウトパフォームできたことが評価されたのではと考えられます。
Yahoo!掲示板での投資家からの評価・評判
本ファンドの口コミ情報は比較的多いですが、日々の基準価額の変動に一喜一憂する内容が大半で、評価・評判と呼べるものは多くはありませんでした。
以下は口コミ評判の一例です。
- 直近の値動き、銘柄選定方法、会社設立以来コンスタントに成果を出してるところを加味すると買付時の3.3%の手数料は安いものだと思います。銘柄も91銘柄入っているようですし、これは大化けの予感がしますね (2020年2月)
- まだコロナ禍真っ最中なのに10000円まで戻す地力。コロナ終息後が楽しみです。(2020年5月)
→ファンド設定から間もないこともあり今後の運用に期待するコメントが見られました。
- この一年のリターンは大きくマイナス。高い信託報酬取ってS&P500のようなインデックス型投信に大きく見劣り。資金も目減りしています。(2022年2月)
- ナスダック銘柄ばかりなので下がるばかりですね。我慢して保有してますが、復活あるのかな? 銘柄見直し欲しいところです。(2022年11月)
→2021年にかけては基準価額が徐々に上昇、2022年からは下落相場に一転と変化の激しかった期間。
長期投資が基本の成長株投信とはいえ、短期的な値動きに揺さぶられる人が多い印象を受けます。また手数料が高いことへの不満や大型ハイテク株に集中しているがゆえのリスクの高さに言及している人もいました。
- 信じられるのここだけやわ。+92.4% 倍額目前!いけいけ〜(2023年8月)
- 自分は そろそろ退職なので、分配金が出る投信に変えて、年金➕分配金で生活できるようにしたい。ミズホは、とにかく売らせてくれないので、他の証券会社にするつもり。(2023年9月)
- 自分も同じ頃購入して倍以上になったので、そろそろ処分する時かな?ミズホにはお世話になったけど売らせてくれないので、嫌気がさしてる。(2023年11月)
- 絶好調ですね🥰(2024年5月)
→2023年以降はファンドの基準価額の上昇に喜ぶ声が多かったです。一方で、利確したいのに売らしてくれないという証券会社への不満の声も複数ありました。
掲示板での評判の多くは、プロではない個人投資家の方が書いたものが殆どで、中には相場予想が外れてしまった方も多くいらっしゃいました。
これらの評判はあくまで参考程度に留めておくのが良いでしょう。
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの今後の見通し
ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは、アメリカ以外の国にも投資しますが、90%以上は米国株への投資です。
また為替ヘッジは行いませんので、ファンドの今後の見通しは主にアメリカ経済と為替動向に掛かっていると言えます。
今後の米国株式市場に影響を与える大きな要素は以下の通りです。
- 底堅い個人消費
- 底固い企業業績
- 2024年に1回程見込まれている利下げ(⇔円高に振れやすくなるため本ファンドの利益は圧迫される)
- 依然として高いアメリカのインフレ率
- 高い政策金利水準の据え置き(2024年6月時点)
- 中東情勢の悪化によるさらなるインフレリスク
- 米国株の割高感(予想PER約20倍)
これまで米国企業は高インフレ・高金利にも関わらず底堅い業績を維持しており、ハイテク株銘柄の勢いもあって米国株式市場は好調に推移しています。
しかし、高インフレが続くと個人の消費が抑制され、企業業績が悪化するリスクも持ち合わせています。
アメリカのCPI(消費者物価指数)は徐々に下がってきているものの、サービスや住居などの一部の分野については未だに5%台と高い水準で推移しているため、まだまだ楽観視はできないでしょう。
また2024年にはFRBによる政策金利の利下げが見込まれており、それ自体は米国株式市場にとっては好材料ですが、逆に利下げが年1回に留まるとの予想から、利下げへの期待が後退し買いが消極的になる可能性もあります。
このような要素を織り込み、2024年の米国株式市場は、緩やかに勢いが減速しながらソフトランディングするだろうという予想も出ています。
また為替動向が本ファンドへ与える影響で言えば、FRBの利下げが実施されるとドル円が円高に動きやすくなり、円高が進めば為替ヘッジを行わない本ファンドの基準価額は下がってしまいます。
そうなればファンドの運用パフォーマンスも毀損する可能性があるでしょう。
下落相場でも利益を出したいならヘッジファンドがおすすめ
現在は堅調に推移するアメリカの株式市場ですが、過去には以下のような大暴落が何度となく起こっています。
これらの大暴落時には、インデックスファンド・アクティブファンド含め多くの投資信託では対処できずマイナスに陥ります。
特にティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドでは、ポートフォリオにおける大型ハイテク株の割合が高いため、景気後退時には市場の影響を受けやすくなります。
下落相場に弱いという投資信託のデメリットをカバーするには、市場環境に関わらず常にプラスを目指す絶対収益型のヘッジファンドをポートフォリオに含めておくのがおすすめです。
ヘッジファンドは、投資家から集めた資金を運用を投資のプロであるヘッジファンドマネージャーが運用し、運用利益を投資家へ還元します。
一見すると投資信託と似ていますが、投資戦略や手法など運用の中身は大きく違います。
ヘッジファンドの場合、運用目標となるベンチマークは持たず、株式・債券・不動産・金・デリバティブ・オプションなど多様な資産に投資するオルタナティブ投資で、幅広く投資チャンスを狙いに行きます。
また、投資信託では原則使用できない「空売り(下落相場などで売りから入る取引手法)」や「レバレッジ」を使用した高度な戦略で、投資信託ファンドがマイナスを出すような下落相場でも積極的に利益の獲得に動くのです。
このような理由から、ヘッジファンドは下落相場での耐性が強く、利益獲得の機会が多いため、資産を長期的に安定して増やしていく必要のある厚生年金基金や大学基金、さらには個人の運用先としても選ばれています。
ヘッジファンドの本場はアメリカですが、日本国内にも安定して年利10%以上を出し続けているヘッジファンドがあります。
500万円以上の投資資金がある場合は、ヘッジファンドの併用も検討してみましょう。
ヘッジファンドの中で特におすすめの4社は、次のとおりです。
期待年利 | 最低投資額 | 問い合わせ | 投資手法・対象 | |
---|---|---|---|---|
BMキャピタル | 10%~ | 1000万 | 面談 | ・バリュー株 ・アクティビスト |
ハイクアInt’l | 12%(固定) | 500万 | 面談または 資料請求 | 新興国企業融資 |
アクション | 31%〜 | 500万 | 面談 | ・バリュー株 ・事業投資 ・ファクタリング ・Web3事業 |
GF | 29%〜 | 1000万 *500万~ 相談可 | 面談 | 大型日本株 |
BMキャピタル
運用会社 | ビーエムキャピタル合同会社(BM CAPITAL LLC) |
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代表者 | 森山武利(たけとし) |
本社所在地 | 東京都港区六本木7-18-1 |
運用歴 | 10年以上 |
平均利回り | 年利10%〜 |
最低投資額 | 1,000万円 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | ・バリュー株投資 ・アクティビスト投資 ・イベントドリブン戦略 |
主な投資先 | 日本株 |
ロックアップ期間 | 3ヶ月 |
公式サイト | BMキャピタル |
BMキャピタルは、リスクを抑えた運用が特徴的なヘッジファンドです。
- 過去マイナス年ゼロ
- 年間利回り10%以上の成績
- 2013年設立のファンド
- 自社運用で透明性がある
BMキャピタルは設立以来マイナスを出した年がなく、年間平均利回り10%以上の成績を出しているヘッジファンドです。
一般的な投資信託と比較してより高度な運用戦略を用いているため、安定したリターンが期待できます。
リスクを抑えながら長期的に資産を積み上げていきたい方に合った投資先といえるでしょう。
決算は四半期に一回で、配当を受け取るか、配当を再投資するか選ぶことができます。
面談は無料で、過去の運用実績などの詳しい情報を聞くことができます。
ハイクアインターナショナル
運用会社 | ハイクアインターナショナル合同会社 |
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代表社員 | 梁秀徹 |
本社所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
運用歴 | 1年 |
利回り | 年間12%(固定) |
最低投資額 | 500万円 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | SAKUKO VIETNAMへの事業融資 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル |
ハイクアインターナショナル(以下「ハイクア社」)は、梁秀徹氏が会長を務めるベトナムの日系企業SAKUKO VIETNAM(以下「SAKUKO社」)に事業融資を行い、その利息収入から投資家へ高利回りの配当を実現するファンドです。
SAKUKO社は年商30億円を売り上げ、ベトナムのUPCOM市場に上場を予定していますが、更なる成長を目指し事業投資を加速させています。また、ベトナムは金利が高い状況があるため、金融機関の貸付金利も日本よりかなり高額です。
そんなSAKUKO社のビジネス基盤と成長性、そしてベトナムの経済状況があるからこそ、年利12%という高い配当利回りを実現しているのです。
年利12%という利回りは、約6年で投資した資産が2倍になる計算となります。他のファンドと違いSAKUKO社の事業収益から直接利息が支払われるため、株価変動や売却タイミングを考慮する必要がなく、リターンの確実性が高いのも魅力です。
透明性の面でも、SAKUKO社の会長であり、ハイクアインターナショナル代表の梁秀徹氏の活動はYouTubeやメディアを通じて公開されており、事業の実態を確認しやすい環境が整っています。さらに、投資家向けには年1回の事業報告会が開催され、無料面談や資料請求を通じて詳細な情報を得ることも可能。
資産を安定的に増やしたいのであれば、まずはハイクア社に無料資料請求か無料の投資面談を申し込んでみてはいかがでしょうか。
アクション合同会社
運用会社 | アクション合同会社 |
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代表者 | 古橋弘光 |
本社所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目13−1 虎ノ門40MTビル 7階 |
運用歴 | 1年 |
平均利回り | 過去4年平均31% |
最低投資額 | 500万円 |
運用手法 | ・アクティビスト投資 ・バリュー株投資 |
主な投資先 | 日本株 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | アクション |
アクションは2023年に設立された新進気鋭のヘッジファンドです。
代表 兼 運用責任者はトレイダーズホールディングス株式会社の元 取締役・古橋 弘光氏。
FXをされている方の中には知っているという方も多いかもしれませんね。
30年以上も金融業界に携わってきた古橋氏が開設したファンドということもあり、期待が高まります。
そんなアクションの投資先は日本のバリュー株、海外の投資ファンド、不動産、債券事業投資、ファクタリング、Web3事業など多岐におよびます。
アクションが公式サイトで公表している年度ごとのポートフォリオによると、分散投資を行いつつも2025年からはESGファンドの比率を高めていることがわかりますよね。
■Web3事業
■事業投資
■ファクタリング
■ESGファンド
■余剰資金
公式サイトにも記載がありますが、代表の古橋氏はアクティビティストになることが最終目標であるとしています。
まだ新しいファンドですから、初めのうちは資金の確保と言う意味でも様々な事業に分散投資をしているということもあるのでしょう。
今後の想定としても、高いリターンを見積もっていることが分かりますね。
本格的なヘッジファンドの最低投資額は1000万円~がほとんどですが、アクションの最低投資額は500万円~受け付けています。
恐らくですが、設立されたばかりと言うことで「投資家・資金を集める」と言う意味で最初の内は500万円~なのでしょう。今後はアクションも1000万円~になる可能性もあるかもしれません。
同社は今後アクティビティストになることを目標としていていますから、今のうちに本格的なアクティビティストファンドへ500万円で投資できるのはチャンスとなるでしょう。
詳しいポートフォリオ詳細や今後の見通しなどは、直接面談にて説明をしてくれます。
当然、その場で契約を迫ったりをすることはありませんので、是非お気軽にご相談してみてはいかがでしょうか?
GFマネジメント
運用会社 | GF Management合同会社 |
---|---|
代表者 | 田尻 光太朗 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町4丁目5-20 |
運用歴 | 1年 |
平均利回り | 年平均29% ※ファンドマネージャーの運用成績 |
最低投資額 | 1,000万円 ※500万円から相談可能 |
運用手法 | 大型日本株でポートフォリオを形成 |
主な投資先 | 大型日本株 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | GFマネジメント |
GFマネジメントは、2023年に設立された新しいヘッジファンドです。
ファンドマネージャーはモルガン・スタンレー証券の投資銀行本部での経験がある方。
現在はその時の経験を活かして、日本の大型株をメインに投資戦略を組んでいます。
そんなGFマネジメントの投資戦略は「J-Prime戦略」という独自のもの。
具体的には、日本大型株のなかでも「収益力・成長力」「巨大な成長産業」「競合優位性」のどれにも当てはまるごくわずかな銘柄「J-Prime投資ユニバース」に投資を実施するというものです。
以下は運用開始前の実績も含みますが、「J-Prime戦略」のパフォーマンスは日経平均やS&P500をも上回る圧倒的なパフォーマンスを実現しています。
分かりやすく、この期間にGFマネジメント、日経平均、S&P500に500万円と1000万円を預けていた場合、元利合計は以下のようになるということですね。
リターン | 元本500万円 | 元本1000万円 |
GFマネジメント | 2383万円 | 4766万円 |
日経平均株価 | 1237.5万円 | 2475万円 |
S&P500 | 1338万円 | 2676万円 |
実際の額で見ると圧倒的な差があることが分かります。
これまでのパフォーマンスについてはもちろん、今後の方針についてや、ポートフォリオについての詳細が気になる方は、是非GFマネジメントへ直接お問い合わせください。
面談にて詳しい資料とともに丁寧に説明してくれますよ。
GFマネジメントの最低投資額は1000万円~ですが、500万円~も相談可能とのことなので、もし「資金は1000万円に達しないけどGFマネジメントで挑戦してみたい!」「ヘッジファンドに挑戦してみたい!」とお考えの方がいればチャンスです。
あわせて相談してみてくださいね。
ヘッジファンドへの投資には500万〜1000万円以上のまとまった資金が必要になります。
大切な資金を預けるわけですからしっかり話を聞いて、資料請求や運用の相談(無料)を通して、複数のヘッジファンドに問い合わせて比較検討することをおすすめします。
その他のヘッジファンドは以下の記事で紹介しています。
まとめ
本記事では、最近の高パフォーマンスが評判の「ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド」について、ファンド特性や実績、評判や今後の見通しなどの情報をまとめました。
米国株式市場は、言わずもがな長期的に成長が期待できる投資先です。
しかし、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは、類似カテゴリのファンドと比べて、利回り・手数料・買いやすさのなどの点で優れているとは評価できません。
米国株式への投資を予定されている方は、複数のファンドの情報を比較した上で投資の是非を決定されることをおすすめします。
そもそもアクティブファンドがやめとけと言われていますが、その理由については下記で解説しています。
また、景気後退時にも下落を回避して資産運用効率を上げたいと言う方は、前述のヘッジファンドも併せてご検討ください。