ネットウィンはどこまで上がる?netWIN GSテクノロジー株式ファンドの評判・実績・今後の見通しを解説

「ネットウィンはどこまで上がる?」
「ネットウィンの評判が知りたい」

運用26年目を迎えたnetWIN GSテクノロジー株式ファンド(愛称:ネットウィン)は、純資産総額1兆円を超える国内最大級のテクノロジー株ファンドです。

2024年以降のAI株ブームを背景に注目を集める一方、「基準価額はどこまで上がるのか?」という疑問や、今後の見通しを懸念する声も出ています。

今後の上昇の正確な予測は難しいものの、実際、米国市場の不安定さや過去の成績をふまえると、楽観視はできない状況です。

本記事ではネットウィンの実績や評価をふまえ、「どこまで上がるのか?」という疑問に現実的な見通しを示します。

また、代わり代替となる運用方法や、口コミ・評判も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)とは?基本情報と概要

「ネットウィンはどこまで上がるのか?」を考える前に、まずはこのファンドの基本情報と投資先の特徴を押さえておきましょう。ファンドの仕組みを理解しておくことで、今後の見通しもより具体的にイメージできます。

「ネットウィンがどこまで上がるか」を先に知りたい方は、こちら↓をご覧ください。

ネットウィンはどこまで上がる?下がる可能性は?今後の展望を検証

運用会社はゴールドマン・サックス

まずはネットウィンの概要について見ていきます。

名称netWIN GSテクノロジー株式ファンド
愛称ネットウィン
運用会社ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
設立1999年11月29日
投資対象テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式
純資産総額Aコース(為替ヘッジあり):1479億円
Bコース(為替ヘッジなし):約1兆1971億円
※2025年6月3日時点
運用区分アクティブ型
決算頻度年2回
(分配は原則として年2回。ただし決算ごとに分配金が出るとは限りません)
手数料購入手数料:上限3.3%
信託報酬手数料:2.09%
信託財産保留額:なし
ファンドマネージャースティーブ ・バリー

ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)は、世界的な投資銀行であるゴールドマン・サックスが運用するアクティブファンドです。

ファンド名にある「GS」は「ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)」の略であり、そのブランド力や運用実績の高さが、ネットウィンの人気を支える要因にもなっています。

ネットウィンはテクノロジー分野に特化しており、成長性の高い米国企業に分散投資することで、中長期的な資産形成を目指します。

実際に、ネットウィンがどのような企業に投資しているのか、投資対象の特徴を見ていきましょう。

投資対象は米国の「テクノロジー・トールキーパー企業」

ネットウィンは、主に米国の成長性が高いテクノロジー企業を中心に投資を行っています。

ゴールドマン・サックスは、高速道路における料金所のように、継続的かつ安定的に収益を上げられる企業を「テクノロジー・トールキーパー企業」と呼び、同ファンドの投資先の中核としています。

「テクノロジー・トールキーパー企業」は、単発的な収益を得る「建設業者型」ではなく、サービス提供を通じて、利用されるほど収益が増えるビジネスモデルを持つ企業(持続可能かつ継続的な収益拡大が見込める企業)群です。

より具体的には、以下のような特性を備えた企業を指します。

強固な
ビジネス・フランチャイズ
確率されたブランド
高水準の市場シェア
商品の価格支配力
継続的な収益構造
高い投下資本利益率
優秀な経営陣合理的な資本配分
一貫性のある事業業績
株主と同じインセンティブ
優れた長期見通し予測可能かつ持続的な成長性
長い製品ライフ・サイクル
強固な競争優位
人口動態から見た優位性

では、2025年4月30日時点における、ネットウィンの実際の組入上位銘柄、およびセクター別資産比率を見てみましょう。

ご覧の通り、ネットウィンは情報技術(IT)セクターへの投資比率が約69.4%を占め、AI・クラウド・半導体といった高成長分野の企業を軸にした構成となっています。

特にマイクロソフト、アップル、エヌビディアなど、世界的に競争力の高いメガテック企業を中心に構成されており、収益の安定性と将来の成長性の両立を目指す設計です。

一方で、通信サービスや一般消費財、金融などにも分散投資がなされており、テクノロジー偏重とはいえ、一定のリスク分散も意識されています。

なお、組入上位銘柄はNASDAQ100と重なる部分もありますが、ネットウィンはインデックス連動ではないアクティブファンドです。運用チーム独自の基準で、将来性の高い銘柄に柔軟に投資しています。

為替ヘッジあり・ヘッジなしの全2コース

ネットウィンでは、為替リスクへの対応方針に応じた2つのコースが用意されています。

netWIN GSテクノロジー株式ファンド A為替ヘッジ有り
netWIN GSテクノロジー株式ファンド B 為替ヘッジ無し

なお、純資産残高の面ではBコース(為替ヘッジなし)の方がより多くの資金を集めており、人気を集めている状況です。

為替ヘッジとは?

一般的に海外の株や債券などの資産に投資する場合、その国の通貨で運用が行われます。そのため、為替の変動により、円に換算する際に資産価値も変動することになります。このような為替の影響を避けることが為替ヘッジの目的です。為替ヘッジを行うために、先物取引や信用取引などが行われますが、相応のコストが必要となります。

引用:SMBC日興証券
為替ヘッジ有り
が向いている人
為替ヘッジ無し
が向いている人
為替変動の影響を少しでも避けたい人
今後円高になると予想している人
為替ヘッジのコストの負担が気になる人
今後円安になると予想している人

ネットウィンの基本情報を押さえたところで、続いて「ネットウィンはどこまで上がるのか?」について検証していきましょう。

ネットウィンはどこまで上がる?下がる可能性は?今後の展望を検証

「ネットウィンはどこまで上がるのか?」という疑問に答えるには、ネットウィンの運用の軌跡に加え、IT業界の展望や米国株式市場の動向といった外部環境もあわせて確認しておく必要があります。

基準価額チャートの推移から見る成長余地

以下は、ネットウィンの設定以降の基準価額の推移チャートです。
左:為替ヘッジありAコース
右:為替ヘッジなしBコース

netWIN GSテクノロジー株式ファンド Aコース(為替ヘッジあり)
引用:netWIN GSテクノロジー株式ファンド 2504月次レポート
netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
引用:netWIN GSテクノロジー株式ファンド 2504月次レポート

基準価額推移チャートからも分かる通り、ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)の運用成績は、1999年の運用開始以降、常に順調だったわけではなく、明確な低迷期も経験しています。

成績が低迷していた時期と背景

◆2000年代前半(2000~2008年ごろ)
ネットウィンは1999年の設定直後、ITバブルで基準価額が13,000円を突破しましたが、ドットコム・バブル崩壊で5,000円台まで急落。その後も低迷が続き、13,000円を回復したのは2015年以降でした。

設定初期に投資していた場合、15年近く含み損を抱える時期が続いたことになります。

当時のIT株は実態を伴わない高PER・高PBRで過大評価されており、崩壊後はIT企業の淘汰や再編が進む中で収益化に時間がかかり、投資家の信頼も戻らず、回復まで約15年を要しました。

さらに、ネットウィンのテクノロジー偏重の構造上、他セクターへの分散が難しく、長期低迷からの脱却が遅れました。

◆2018年末・2022年~2023年
この時期は、米国の利上げやインフレ、景気後退懸念が重なり、成長株全体が下落傾向に。

特に2022年はFRBの急速な利上げで、将来の成長を織り込むグロース株が売られ、NASDAQも20%超の調整。ネットウィンも主力のテクノロジー株の下落により大幅に下落しました。

成績が上昇しやすかった時期と背景

◆2010年代後半~2021年初頭
この時期、米国の低金利とGAFAMを中心としたメガテック株の急成長により、ネットウィンは高パフォーマンスを記録。特に2020~2021年のコロナ禍ではAI・クラウド・EC関連銘柄の急騰により基準価額も大きく上昇しました。

今後も生成AIや業務自動化、サイバーセキュリティへの需要は世界的に拡大が続くと見られており、企業のITインフラ投資は構造的な成長トレンドにあります。

◆2024年以降のAI・半導体ブーム再燃
エヌビディアやブロードコムといったAI・半導体株が急伸し、ネットウィンのパフォーマンスも回復傾向にあります。

【総括】過去チャート推移から見えるPOINT

以上の流れから、ネットウィンは「市場全体が成長セクターを評価する局面」には強く、「金利上昇や景気後退によるリスク回避局面」には弱い傾向があることが分かります。

特にAI・クラウド・半導体といった高成長テーマに資金が集まる局面では、基準価額が大きく上昇することがチャートからも確認できます。

一方、景気後退や金融引き締めにより、テック株全体が調整する場面では、アクティブ運用であっても指数並みに下落するリスクがある点に注意が必要です。

このように、今後の成長余地を見極めるには、単に直近の成績を見るだけでなく、過去の低迷期の原因や、上昇局面の共通点を読み解くことが今後の判断材料になります。

関連機関によるIT業界の予想

ネットウィンのパフォーマンスは、IT市場の成長と強く連動します。そこで、2025年のIT業界見通しも、主要調査機関の予測をもとに確認しておきましょう。

Gartner(世界最大級のIT市場調査会社)
世界IT支出は前年比+9.3%の5.75兆ドルへ拡大見通し
→ 生成AIや企業向けソフトウェアが成長を牽引

IDC(グローバルIT分野に特化した調査・分析機関)
AI関連支出:2,270億ドルに達すると予想
クラウド支出:1.3兆ドル規模へ拡大予測
→ 生成AIだけでなく、AIを組み込んだ業務改革やソリューション導入が加速すると予想

Deloitte(大手会計・コンサルファーム、IT戦略分野でも 豊富な実績)
「AIは社会インフラ化」
→ サイバーセキュリティなど周辺分野への投資も増加傾向

CompTIA(米国の有力IT業界団体)
業界関係者の約8割が2025年の成長に前向きと回答
→ 特にAI・クラウド・IT人材需要に期待集まる

こうした見解を総合すると、2025年のIT業界は、AIやクラウド、デジタルインフラといった成長領域を中心に、引き続き堅調な拡大が期待されることが読み取れます。

もちろん、過去のように金利上昇や景気後退などの逆風があれば、テック株が大きく調整するリスクもありますが、少なくとも「成長テーマに市場が再び注目する流れ」が続く限り、ネットウィンには再評価の機会があると見てよいでしょう。

米国株式市場の今後の見通し

ネットウィンが投資する米国テクノロジー株は、将来の成長期待が株価に反映されやすいため、金利や景気の見通しに敏感です。

景気拡大・金利低下局面 →成長株に資金が流入しやすい
インフレ・利上げ・景気後退懸念 →成長期待が後退し、グロース株は下落しやすい

そのため、IT業界の成長性に加え、米国株式市場や金融政策の動向を見極めることも重要です。

特に注目すべきは、以下の3つの要因です。

① 金融政策

FRBは、2024年9月、高水準にあった政策金利の利下げを開始、2025年にも年2〜3回の利下げが予想されています。

引用:日経新聞

利下げは、将来利益の現在価値が高く評価される成長株にとってプラス要因であり、NASDAQ指数やネットウィンの投資先企業の株価上昇を後押しする可能性があります。

② 景気動向

米国経済は、インフレ率の鈍化や労働市場の安定を背景に、景気のソフトランディング(穏やかな減速)への期待が高まっています。

景気が大きく落ち込まなければ、企業の業績も安定しやすく、テック株への資金流入も持続的に期待できます。

③ 政治・地政学リスク

トランプ政権の政策は、テクノロジー企業にとって「追い風」と「向かい風」の両方の影響を与える可能性があります。

プラス要因リスク要因
テクノロジー企業への規制緩和や法人税優遇
AI開発やデータ活用に関する規制緩和の可能性
製造業・半導体の国内生産促進
対中関税政策の強化
移民政策の厳格化
貿易摩擦の再燃

また、ウクライナ戦争や中東の緊張など、世界情勢の不安定さも続いており、株価が大きく動く原因になり得ます。

【総括】ネットウィンはどこまで上がる?POINTまとめ

「ネットウィンがどこまで上がるか、それとも下がるか」を正確に予測するのは困難ですが、2025年はAIや半導体を中心としたテック分野の再評価が進む見通しであり、ネットウィンには追い風が吹いている状況といえます。

米国の利下げ開始・ソフトランディング期待など、成長株に有利なマクロ環境も整いつつあり、テクノロジー株全体の上昇余地が意識されています。

一方で、政治・地政学リスクや予想外の景気後退が起これば調整もあり得るため、過去の「波のある運用」を踏まえて慎重な姿勢も必要です。

ネットウィンの運用実績!投資対象としての妥当性を検証

前章では「ネットウィンはどこまで上がるか?」という将来の展望に注目しましたが、ここでは過去の用実績をもとに、投資対象としての妥当性を見ていきましょう。

運用パフォーマンス

以下は、netWIN GSテクノロジー株式ファンド Aコース(為替ヘッジあり)、およびBコース(為替ヘッジなし)の過去のリスク・リターンを比較した表です。

Aコース
(ヘッジあり)
Bコース
(ヘッジなし)
リターン
(年率)
1年+12.09%+7.01%
3年+12.82%+23.43%
5年+9.67%+20.26%
10年+12.47%+17.07%
リスク
(年率)
1年23.10%28.46%
3年20.87%23.91%
5年21.36%22.60%
10年19.40%20.97%
シャープ
レシオ

(年率)
1年0.590.15
3年0.670.93
5年0.541.16
10年0.700.62
参考:日本経済新聞 2025年5月末時点
※信託報酬差引後・分配金再投資ベース

netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、Aコース(為替ヘッジあり)・Bコース(ヘッジなし)ともに全期間でプラスリターンを維持しており、過去10年の長期運用でも10%を超える高い年率リターンを実現しています。

Bコースの成績がより良好なのは、主に2021年以降の円安の追い風によるものです。

一方で、ボラティリティは年率20%前後と高く、短期では値動きが激しくなりやすい傾向があります。

リターン単体で見ると良好に見えますが、リスクの割にリターン効率(シャープレシオ)はさほど高くなく、他の同リスク資産と比べると見劣りする面もあります。

また、表に示した期間以前には約15年に及ぶ低迷期も経験しており、市場環境の変化や期待との乖離によるリスクを常に意識する必要があります。

分配金の履歴と水準

netWIN GSテクノロジー株式ファンドでは、Aコース(為替ヘッジあり)・Bコース(ヘッジなし)ともに年2回の分配が継続されています。

以下は、直近の分配金実績です。

Aコース
(ヘッジあり)
Bコース
(ヘッジなし)
2021年5月500円500円
11月500円500円
2022年5月500円500円
11月500円500円
2023年5月500円500円
11月500円500円
2024年5月500円500円
12月500円500円
2025年5月500円500円
直近の分配実績

また、こちらは同ファンドの分配金健全度(=普通分配金の割合)です。

期間Aコース
(為替ヘッジあり)
Bコース
(為替ヘッジなし)
過去1年100.0%100.0%
過去3年79.3%83.33%
過去5年74.8%96.00%
過去10年100.0%83.96%
2025年6月時点の直近6期分の分配金健全度
出典:日本経済新聞

表の通り、現在は年2回・各500円の分配が安定して行われており、直近1年は全額が普通分配と健全な内容です。

過去には特別分配金が含まれる時期もありましたが、健全度はAコースで約75%以上、Bコースで約83%以上と、健全度が極端に低いという訳ではありません。

全体として、分配の質もおおむね安定していると評価できますが、今後も「分配金の質」に注目することが重要です。

類似投資信託との比較

netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、その名の通り主に米国のテクノロジー関連企業への投資を行うアクティブファンドであり、ナスダック市場や大型グロース株との連動性が高いのが特徴です。

ここでは以下の類似カテゴリの投資信託と比較し、運用パフォーマンスやコストを面で、ネットウィンに優位性があるのかを確認します。

iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス
NADAQ100指数に連動するインデックスファンド(2018年設定)

◆アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)
米国の成長企業に厳選投資するアクティブファンドで、GAFAMや半導体関連株も多く組み入れられている(2014年設定)

今回は純粋な運用成果を比較するため、為替の影響を受けやすいBコース(為替ヘッジなし)を他の投資信託と比較します。

スクロールできます
ネットウィン
Bコース
(為替ヘッジなし)
iFreeNEXT
NASDAQ100
インデックス
AB米国成長株投信
Dコース毎月決算型
(為替ヘッジなし)
分配金
利回り
1年2.82%0.00%24.23%
リターン
(年率)
1年+7.01%+5.89%-0.55%
3年+23.43%+23.88%+19.13%
5年+20.26%+25.05%+19.17%
10年+17.07%+15.34%
リスク
(年率)
1年28.46%25.40%22.26%
3年23.91%21.03%18.51%
5年22.60%20.94%18.13%
10年20.97%17.50%
シャープ
レシオ

(年率)
1年0.150.340.07
3年0.931.121.04
5年1.161.181.06
10年0.620.90
参考:日本経済新聞 2025年5月末時点
※信託報酬差引後・分配金再投資ベース

表のとおり、ネットウィンBコースは、NASDAQ100に連動する「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」と比較して、トータルリターンで見劣りしています。

ネットウィンはアクティブファンドとして、インデックスファンドよりも割高な手数料(信託報酬:年2.09%)を取って運用しているにもかかわらず、単純な指数連動型ファンドにパフォーマンスで劣っている点は残念です。

ただし「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は分配金を出さないため、値上がり益よりも定期的な分配収入を重視したい投資家にとっては、ネットウィンのほうが選択肢となり得ます。

一方、アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信Dコースは、テクノロジー株に偏りすぎない分散型のアクティブファンドですが、上位銘柄に多くのテック株を含んでいます。

トータルリターンではネットウィンにやや劣るものの、10年リターンではその差が縮小し、シャープレシオはネットウィンを上回るなど、リスク効率の面では優れた特徴も見られます。

また、分配金利回りが高いため、インカムゲインを重視する投資家にとってはより魅力的な選択肢と言えるでしょう。

一方で、ある程度の分配金を受け取りながら、将来の成長分野に継続的に投資したいという投資家にとっては、ネットウィンはインカムとキャピタルの両面でバランスの取れた選択肢といえるでしょう。

ネットウィンの評判・口コミは?掲示板の声から実態を調査

ネットウィンの実力や将来性を見極めるうえでは、実際の投資家の声や受賞歴といった外部評価も参考になります。

最後に、ネット上の口コミや掲示板での評判、公式の受賞実績などをもとに、その評価の実態を整理してみましょう。

ネットウィンの受賞歴と投資家からの評価

ネットウィンのBコースは、R&Iファンド大賞において2017年から2024年まで(※2022年を除く)7回受賞しており、その運用実績が高く評価されています。

「R&Iファンド大賞」はR&I格付投資情報センターが5,000本を超える投資信託の中から、中立的な立場で「優れた運用実績を示したアクティブファンド」を表彰するアワードです。

Bコースは特に2019年以降の成長が顕著で、7回の受賞は確かに高く評価されます。

ただし、R&Iファンド大賞が始まった2007年から2016年までの10年間は受賞がなかったことからも、かつてテクノロジー株の過大評価を背景に長期低迷を経験した過去がある点は、頭の片隅に置いておくべきでしょう。

当時のようなテック株の過熱感が再び生じれば、調整局面を迎える可能性もあり、今後も冷静かつ長期的な視点で見極める姿勢が求められます。

掲示板・SNSでのネットウィンの評判・口コミまとめ

次に、ネットウィンに対する投資家の評価はどうなのでしょうか。

参考までに、Yahoo!ファイナンス掲示板、みんかぶ掲示板、各種SNSなどからピックアップした意見を中心にご紹介します。(※一部要約)

netWIN GSテクノロジー株式ファンド A(H有)の評判・口コミ
  • ITバブルの崩壊後の凋落から、ここまで奇跡の復活って凄い!米アクティブハウス名門ゴールドマンの意地を感じます。これからの20年を見据えて積立検討中 (2019年04月01日)
  • NASDAQの下落が止まらんな我慢、我慢😖 (2022年12月8日)
  • 買い増を考えてますが、まだ上昇しそうでしょうか?? (2024年1月24日)
  • ここまで回復しても、まだ少し含み損…5月末の分配日までどこまで上がってるかな。ヘッジありなので円安の恩恵が少ないので、逆に円高になっても下落しにくい? (2024年2月10日)
  • NETWINGsテクノロジーを放置して、5年🤔年2回の分配金500でヤット含み損も回復です(2024年7月22日)

【参考】
Yahoo!ファイナンス|netWIN GSテクノロジー株式ファンド A(H有)【3531199B】の掲示板
みんかぶ|netWIN GSテクノロジー株式ファンドAコース(為替ヘッジあり)

netWIN GSテクノロジー株式ファンド B(H無)の評判・口コミ
  • 比較チャートで「FANG+インデックス・オープン」と比べてみた。FANG+インデックス・オープンの方がいいパフォーマンス。スイッチした方がいいかな (2020年10月08日)
  • 円安止まらないねー(^^)金も上がり続けてて嬉しい😃 (2023年4月17日)
  • 比較すると変動は「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」とほとんど同じようです。 信託報酬がニッセイが0.2035%、GS・ネットウィン Bが2.09%。 (2024年01月25日)
  • やばいくらい資産が減ってますwww(2025年03月29日)
  • 含み益がだんだん減っていくので今のうちに売却するか、ホールドするか迷いましたがホールドして暫く耐えることにしました〜😡😠😡(2025年04月05日)
  • ほおっておけば数年後には上昇してますよ。ここの銘柄が何十年も暴落しつづけているようであれば、日本も終わりです。(2025年04月05日)
  • 私は僅かながらですが、余力のあるうちに逃げることとしました。ただ、週明けの指数次第では、含み益もゼロかマイナスですが。(2025年04月05日)
  • なんと無くそこまでいくには少々時間はかかりそうですが、じわじわ上がり、中国との再交渉次第では爆発する可能性はありますよね。(2025年05月13日)
  • 無事に分配金入金されてました!他の投信が無配や特配の中で普通分配ありがたいです🙏早く39000まで戻って欲しいですね(2025年06月05日)

【参考】
Yahoo!ファイナンス|netWIN GSテクノロジー株式ファンド B(H無)【3531299B】の掲示板
みんかぶ|netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)

全体として、ネットウィンAコースの口コミ評判はBコースに比べてやや少なめですが、直近では円高進行による基準価額の回復に対し、「待っていて正解だった」とする前向きな声が見られます。

一方、Bコースでは、トランプ再選後の下落を経て徐々に回復基調が見られる中で、安心感を示す投稿が目立つ一方、売却・ホールド・買い増しといった対応をめぐって、投資家ごとのスタンスの違いもうかがえました。

ネットウィンのような成長株ファンドは、相場環境によって基準価額の上下が激しくなる傾向があり、特に下落局面でのボラティリティの大きさに不安を感じる投資家も少なくありません。

こうした中、より安定的な運用を求める投資家の間では、ヘッジファンドのような柔軟な運用スタイルを備えた選択肢にも注目が集まっています。

下落耐性と高リターンを求めるならヘッジファンドもおすすめ

ヘッジファンドは、ネットウィンなどの投資信託と同様に、投資家から資金を募って運用を行い、利益を投資家に還元する仕組みを持ちます。

ただし、その運用手法と投資対象の柔軟性においては、投資信託とは明確に異なる特徴があります。

投資信託にはないヘッジファンドの特徴
  • 投資対象の幅広さ
    国内外の株式、債券、外貨預金、不動産、コモディティなど、運用に関する制約が少ないため、投資信託よりも高い分散効果が期待できる。
  • 戦略の柔軟性
    ショートポジション(空売り)など、下落局面でも利益を狙える高度な戦略を採用し、市場環境に左右されにくい運用成果を目指せる。

ヘッジファンドは、一般的な投資信託では制約のあるショート戦略や非伝統的資産への投資を駆使することで、中長期的に10%以上の年間利回りを実現した事例も多数存在します。

ネットウィンやインデックスファンドなどの投資信託で満足の行く運用が出来ていない方、下落相場での耐性に不安を感じる方は、ヘッジファンドも検討してみることをおすすめします。

以下は、500万円~投資可能な国内のおすすめヘッジファンドです。

スクロールできます
ハイクアInt’lアクション
年利12%(固定)
安定性
信頼性
運営歴10年以上
値動きの影響なし
安定した事業基盤
透明性の高さ
2023年設立
最低投資額500万500万
資料請求可能不可
投資手法
対象
新興国企業融資バリュー株
事業投資
ファクタリング
Web3事業

※アクションは運営年数が少ないため、記載なし。現時点での年利は、25.07%(運用期間2024年4月〜2025年3月)。

ハイクアインターナショナル
ハイクアインターナショナル
運用会社ハイクアインターナショナル
合同会社
代表社員梁秀徹
本社所在地〒581-0016
大阪府八尾市八尾木北1-44
設立2023年
利回り年間12%(固定)
最低投資額500万円
資料請求・相談無料
面談の形式オンラインまたは対面
運用手法SAKUKO VIETNAMへの事業融資
※設立:2011年
公式サイトハイクアインターナショナル
ハイクアインターナショナルの概要

ハイクアインターナショナル(以下「ハイクア社」)は、梁秀徹氏が会長を務めるベトナムの日系企業SAKUKO VIETNAM(以下「SAKUKO社」)に事業融資を行い、その利息収入から投資家へ高利回りの配当を実現するファンドです。

SAKUKO社は年商25億円を売り上げ、2025年にベトナムのUPCOM市場に上場を予定していますが、更なる成長を目指し事業投資を加速させています。また、ベトナムは金利が高い状況があるため、金融機関の貸付金利も日本よりかなり高額です。

そんなSAKUKO社のビジネス基盤と成長性、そしてベトナムの経済状況があるからこそ、年利12%という高い配当利回りを実現しているのです。

年利12%という利回りは、約6年で投資した資産が2倍になる計算となります。他のファンドと違いSAKUKO社の事業収益から直接利息が支払われるため、株価変動や売却タイミングを考慮する必要がなく、リターンの確実性が高いのも魅力です。

透明性の面でも、SAKUKO社の会長であり、ハイクアインターナショナル代表の梁秀徹氏の活動はYouTubeやメディアを通じて公開されており、事業の実態を確認しやすい環境が整っています。さらに、投資家向けには年1回の事業報告会が開催され、無料面談や資料請求を通じて詳細な情報を得ることも可能。

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アクション合同会社
アクション合同会社
引用:アクション
運用会社アクション合同会社
代表者古橋弘光
本社所在地〒105-0001
東京都港区虎ノ門5丁目13−1
虎ノ門40MTビル 7階
設立2023年
利回り25.07%
※2024年4月〜2025年3月
最低投資額500万円
運用手法・対象・事業への直接投資
・バリュー株投資
相談無料
面談の形式オンラインまたは対面
公式サイトアクション
アクション合同会社の概要

アクションは2023年に設立された新進気鋭のヘッジファンドです。

代表 兼 運用責任者はトレイダーズホールディングス株式会社の元 取締役・古橋 弘光氏

FXをされている方の中には知っているという方も多いかもしれませんね。

30年以上も金融業界に携わってきた古橋氏が開設したファンドということもあり、期待が高まります。

そんなアクションの投資先は日本のバリュー株、海外の投資ファンド、不動産、債券事業投資、ファクタリング、Web3事業など多岐におよびます。

アクションが公式サイトで公表している年度ごとのポートフォリオによると、分散投資を行いつつも2025年からはESGファンドの比率を高めていることがわかりますよね。

Web3事業
事業投資
ファクタリング
ESGファンド
余剰資金

アクション「過去の成績と今後の想定について」
過去の成績と今後の想定について
引用:アクション合同会社

公式サイトにも記載がありますが、代表の古橋氏はアクティビティストになることが最終目標であるとしています。

まだ新しいファンドですから、初めのうちは資金の確保と言う意味でも様々な事業に分散投資をしているということもあるのでしょう。

今後の想定としても、高いリターンを見積もっていることが分かりますね。

スクロールできます
年月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2024---0.81%1.42%1.73%1.80%2.31%3.04%2.98%2.41%1.71%
20251.95%2.54%2.38%---------
運用成績

本格的なヘッジファンドの最低投資額は1000万円~がほとんどですが、アクションの最低投資額は500万円~受け付けています。

恐らくですが、設立されたばかりと言うことで「投資家・資金を集める」と言う意味で最初の内は500万円~なのでしょう。今後はアクションも1000万円~になる可能性もあるかもしれません。

同社は今後アクティビティストになることを目標としていていますから、今のうちに本格的なアクティビティストファンドへ500万円で投資できるのはチャンスとなるでしょう。

詳しいポートフォリオ詳細や今後の見通しなどは、直接面談にて説明をしてくれます。

当然、その場で契約を迫ったりをすることはありませんので、是非お気軽にご相談してみてはいかがでしょうか?

GFマネジメント
GFマネジメント
運用会社GF Management合同会社
代表者田尻 光太朗
本社所在地東京都千代田区麹町4丁目5-20
設立2023年
平均利回り年平均29%
※ファンドマネージャーの運用成績
最低投資額1,000万円
※500万円から相談可能
運用手法大型日本株でポートフォリオを形成
主な投資先大型日本株
相談無料
面談の形式オンラインまたは対面
公式サイトGFマネジメント
GFマネジメントの概要

GFマネジメント合同会社は、ハイリターンを期待できる新興ヘッジファンドです。

GFマネジメントの特徴
  • 平均年利29%の実績
  • 直近5年の成長率は277%
  • 500万円~投資相談可能
  • 運用レポートは月1回発行

所在地は日本にあり、代表者も日本人、正真正銘の日本産ヘッジファンドです。

ヘッジファンドと言うと外国籍の会社を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、GFマネジメントは日本語でやりとりができます。

GFマネジメントの魅力として、高利回りである点が挙げられます。

GFマネジメントの投資家募集は2023年からですが、ファンドマネージャーによる運用はそれ以前から始まっており、平均年利29%、5年で277%という驚異的なパフォーマンスを発揮しています。

採用している投資戦略の過去5年の平均利回りは29%になっています。

これはS&P500など利回りの良い株式指数を遥かに凌ぐ数字です。

単純計算で1,000万円が3,770万円になる成長率です。

敏腕営業マンの田尻光太朗氏が設立、モルガンスタンレー出身のエリート金融マンがファンドマネージャーを務めています。

GFマネジメントは日本の大型株に注目したJ-Prime戦略を採用し、上記のような実績を残してきました。

面談では、具体的な投資事例や詳しい戦略、今後の方針を聞くことができます。

面談は無料でできますので、まずは公式サイトの問い合わせ窓口から予約をしてみてはいかがでしょうか。

その他のヘッジファンドは以下の記事で紹介しています。

ネットウィンについてよくある質問

最後に、ネットウィンについてよくある質問をチェックしていきます。

ネットウィンの購入方法は?

ネットウィンは80近い証券会社にて購入が可能です。

購入手数料は上限3.3%としていますので、各証券会社にて確認しましょう。

ネットウィンを販売している証券会社の例

  • 大和証券
  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 野村證券
  • マネックス証券 など

ネットウィンの手数料体系は?

ネットウィンの手数料体系は以下の通りです。

購入手数料についてはネットウィンを販売する各証券会社にて確認をしましょう。

  • 購入手数料:上限3.3%
  • 信託報酬手数料:2.09%
  • 信託財産保留額:なし

ネットウィンは新NISAで買える?

ネットウィンは、Aコース・Bコースともに新NISAの成長投資枠で購入できます。

ネットウィンの分配金はいつ支払われる?

ネットウィンの分配金は5月30日と11月30日の2回支払われます。

「ネットウィンはどこまで上がる?」解説まとめ

本記事では、「ネットウィンはどこまで上がる?」という疑問に対して、ネットウィンの運用特性、実績、市場環境、そしてIT業界の成長見通しなどから多角的に確認してきました。

ネットウィンはAIやテック分野の成長を追い風に、再評価の兆しが見られる一方、過去には長期低迷期もあり、値動きの波が大きい点には注意が必要です。

米国の利下げ観測やソフトランディング期待といったマクロ環境はプラス材料ではありますが、景気の不確実性や金利動向には引き続き警戒が求められます。

また、ネットウィンはAIやテック企業の成長を取り込む可能性を秘めていますが、その分、業種の偏りによる下落リスクにも注意が必要です。

そうした局面に備え、下落耐性や柔軟な運用戦略を重視する方には、相場の変動に応じてリスクコントロールを図れるヘッジファンドの活用も一案です。ご自身の投資目的やリスク許容度に応じて、よりバランスの取れた資産運用を検討してみてください。

低リスクで年利10%以上を狙うならヘッジファンド

ヘッジファンドとは

しっかりリスクヘッジしながら高い利回りを狙うなら、ヘッジファンドへの投資がおすすめです。

以下は500万円〜投資可能な日本国内のおすすめヘッジファンド。

スクロールできます
年利安定性・信頼性最低投資額資料請求投資手法・対象
ハイクアInt'l12%(固定)運営歴10年以上
値動きの影響なし
安定した事業基盤
透明性の高さ
500万可能新興国企業融資
アクション2023年設立500万不可・バリュー株
・事業投資
・ファクタリング
・Web3事業
おすすめヘッジファンド

※アクションは運営年数が少ないため、記載なし。現時点での年利は、25.07%(運用期間2024年4月〜2025年3月)

それぞれ期待リターンや投資対象、最低投資額が異なるため、迷うかもしれません。

おすすめは2社以上の気になるヘッジファンドに問い合わせて比較検討すること。

ハイクア社は資料請求のみの問い合わせもOKなので、まずは気軽に問い合わせてみてください。

ハイクアインターナショナル
  • 固定年利12%
  • 成長著しい日系ベトナム企業への融資
  • 資料請求のみの問い合わせもOK

>>ハイクアインターナショナル公式サイトはこちら

アクション
  • 2024年度は年利25.07%(運用期間2024年4月〜2025年3月)
  • 2023年は50.68%の実績
  • 株や債券に留まらないポートフォリオ戦略

>>アクション公式サイトはこちら

この記事を書いた人

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