ユーグレナは東大発のベンチャーで初めて東証一部上場した企業。
特に注目度の高い「バイオ燃料事業」ではミドリムシや廃食用油からバイオ燃料を開発・製造・販売しており、2030年には商業化に向けて準備中です。
今世界中で環境問題解決に向けて取り組みが進む中、ユーグレナのバイオ燃料事業は需要の高まる将来性のある企業として期待が高まり、上場後すぐ株価がテンバガーを記録しました。
しかしその後はユーグレナの株価は下落し、最近は400円台から抜け出せません。
ではなぜ、ユーグレナの株価は上がらないのでしょうか?
- ユーグレナの株価はなぜ上がらない?その理由3つ
- 今後上がる可能性や将来性・今後の見通し
- 掲示板やXでの評判・口コミ
- 買い時かどうか
- 値上がり益を狙うなら「ヘッジファンド」もおすすめ
それではチェックしていきましょう。
ユーグレナの株価はなぜ上がらない?理由4つ
早速ですが、ユーグレナの株価がなぜ上がらないのか、理由を見ていきます。
バイオ燃料「サステオ」にはミドリムシが含まれないことが明らかに
ユーグレナの株価が上がらない理由の1つ目は、バイオ燃料「サステオ」にはミドリムシが含まれないことが挙げられると考えられます。
ユーグレナはミドリムシが蓄える油脂から燃料を作り、世界のエネルギー問題を解決することを目標に掲げています。
「サステオ」とは、事業所や家庭で使用されたのちに回収された使用済み食用油と、微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)などの微細藻類が原料の化石燃料に代わるバイオ燃料。
ユーグレナが開発・製造・販売を手掛けています。
2009年から開発が開始され、2030年代に商業生産・供給を目指しています。
航空自衛隊戦闘機やG7広島サミット関連の陸海空のモビリティでサステオが使用されたりと、着々と活用実績は増加。
現時点で約100件の供給実績があるとしています。
「サステオ」活用例
航空自衛隊岐阜基地に所属の戦闘機F-2、F-15 | |
---|---|
防衛省が運航する政府専用機(ボーイング777-300ER) | |
瀬戸内海汽船株式会社のチャーター高速船「はやしお」 | |
広島電鉄株式会社メディア用シャトルバス |
しかし実は、現在供給されている(少なくとも今年1月以降の)「サステオ」には、ユーグレナ(ミドリムシ)は含まれていないことがテレ東BIZのインタビューで分かったのです。
ユーグレナは2018年に横浜市にミドリムシや廃食用油からバイオ燃料を製造する実証プラントのプラントを設置しましたが、以下のような理由で2024年1月に閉鎖。現在は海外のパートナー企業から輸入をして供給をしています。
実証プラント閉鎖理由
- バイオ燃料の安全性や実用性の証明などができた
- 製造量の増加やコスト削減に限界があった など
実証プラントが閉鎖するまではサステオにはミドリムシが含まれていたと考えられていますが、海外のパートナー企業から輸入したものには含まれているのかどうかという説明は当時の公式サイトには無かったそうです。
しかし、テレ東BIZの記者からの質問に対し、ユーグレナ社長の出雲氏自ら「輸入されたサステオにはミドリムシは含まれない」と認めました。
テレ東BIZのYouTubeのコメントには、株主からのこんなコメントもありました。
テレビ局の取材ではなく、ユーグレナ側で具体的な説明が無かったことは株主の信用を失っても致し方ないですね。
コメント欄ではこの他にも、損切した株主も見受けられました。
バイオ燃料「サステオ」の商業化が難航している
また、バイオ燃料「サステオ」の商業化が難航していることもユーグレナの株価が上がらない理由として挙げられます。
ユーグレナは2022年に、マレーシアの国営石油会社「ペトロナス」とイタリアの大手エネルギー会社「エニ」と「マレーシアでバイオ燃料貯蔵プラントを建設・運営をする」という内容で協業の検討をしていると発表しました。
2022年の発表当初は2023年中に最終的な投資決定をして2025年にプラント完成を予定としているとしていたものの、2023年中に最終的な投資決定は行われず2024年半ばごろに後ろ倒しをし、プラントの完成時期も「未定」に変更されました。
ただし、後ろ倒しされていた投資決定は2024年7月に実施され、プラントの完成時期も2028年に再変更されました。
しかしこの進捗について、市場の反応は限定的でした。以下は7月中旬~11月中旬までの株価の推移チャートです。
7月の投資決定の発表後は525円だった株価は次の日にわずか+40円アップの565円までの上昇にとどまり、それ以降は現在までも下落傾向です。
市場の反応が冷ややかだったのには、マレーシアにプラントが完成したとしても、当初生産する燃料にはミドリムシを使わないことで株主の期待とユーグレナの現状に乖離があるというのが理由として挙げられると考えられます。
赤字決算が「仕方ない化」し成長期待が低下
ユーグレナは2005年に設立されたベンチャー企業です。
一般的にベンチャー企業は株主よりも資本投資を優先するとされており、ユーグレナもこれに該当します。
実際、現在ユーグレナの共同代表(Co-CEO)を務める若原智広氏がBusiness Insider Japanのインタビューにこう答えています。
Co-CEOに就任する以前、私は財務担当でしたが、
自分の中でも「投資先行で成長を目指しているので赤字は仕方ない」という甘えがありました。
引用:Business Insider Japan
そして事実、ユーグレナはバイオ燃料事業への投資やM&Aの影響で長らく赤字決算が常態化していました。
その結果、上場直後に成長期待でテンバガーを記録した後、赤字決算の常態化や、株主の期待に反してなかなか進まないバイオ燃料事業の進捗により成長期待は低下し、株価は下がり続けていると考えられます。
ただし、こちらは後ほど解説しますが、ユーグレナでは2025年度中の黒字化を目指しており、2024年度の営業損益は四半期ベースで2018年(9期)4Q以来の黒字化を達成しています。
配当なしで短期株主からの魅力低下
事業成長による株価の上昇が株主のリターンを最大化することにつながると考えているユーグレナでは、配当なしの方針を採用しています。
そのため、配当狙いの投資家や、短期で少しでも資金獲得を狙いたい投資家にとっては魅力の少ない銘柄となるでしょう。
まずは安定した純利益の確保が前提とはなりますが、配当方針の見直しをすることで株価の上昇を目指していただきたいところです。
ユーグレナの基本情報
ここでは、ユーグレナの基本情報について確認していきます。
会社概要
社名 | 株式会社ユーグレナ |
---|---|
設立 | 2005年8月 |
役員 | ・代表取締役:出雲充 ・取締役代表執行役員 Co-CEO 兼 CFiO:若原 智広 ・取締役代表執行役員 Co-CEO 兼 COO:植村 弘子 |
本社 | 東京都港区芝5丁目29-11 G-BASE田町2階 |
資本金 | 158億6,779万円 |
社員数 | 242人 |
グループ会社 | 国内11社、海外1社 |
決算 | 12月末 |
事業内容 | ・ヘルスケア事業 ・バイオ燃料事業 ・その他 |
上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 2022年4月4日(プライム市場) 2014年12月3日(東証一部) 2012年12月20日(東証マザーズ) |
売買単位 | 100株 |
業種 | 食品 |
ユーグレナは2005年に東大卒の出雲氏によって設立。
東大発のベンチャー企業としては初めて東証一部に上場した企業として注目を集めていました。
現在はユーグレナス(ミドリムシ)を活用したヘルスケア、バイオ燃料、その他を主な事業内容としています。
事業内容
ユーグレナの主な事業内容は以下の3つです。
ユーグレナの主な事業内容
- ヘルスケア事業
- バイオ燃料事業
- その他
ヘルスケア事業
59種類の豊富な栄養素を含む微細藻類ユーグレナをはじめとするさまざまな素材、テクノロジーを駆使してからだの内・外から個々が輝くウェルビーイングをサポートしています。
ヘルスケア事業内容は以下の通りです。
- ヘルスケア
ユーグレナ独自のサステナブルな素材を活用し、バイオテクノロジーを駆使した商品・サービス開発に取り組んでいる。 - ビューティーケア
微細藻類ユーグレナを化粧品原料として利用するための研究を行っている。 - OEM受託製造・原料販売
当社独自のサステナブルな素材を使用した商品の受託製造および原料販売を行っている。
バイオ燃料事業
化石燃料に代わる、サステナブルな社会を実現するための燃料「サステオ」を開発・製造・販売しています。
その他
ユーグレナのその他事業です。近年では第3の事業の柱として、サステナブルアグリテック事業にて飼料・肥料領域の展開を本格化しています。
- サステナブルアグリテック事業
有機肥料の販売や飼料の研究開発 - ソーシャルビジネス
バングラデシュの子どもたちや難民、農家への支援 - バイオインフォマティクス事業
遺伝子解析サービスの提供
業績
まず累計売上ですが、480億円(2024年通期予想)で前年同期比では+3.5%増でした。
そして調整後EBITDAに関しては32.5億円と、前年同期比で+64%と大幅増加。
調整後EBITDA
ユーグレナ独自の財務指標。計算式は、EBITDA(営業利益+のれん償却費及び減価償却費)+助成金収入+株式関連報酬+棚卸資産ステップアップ影響額
営業利益に関しては、サティス製薬連結化、ヘルスケアの収益性改善、実証プラント費減少などによって前期赤字から大幅改善で黒字化達成しています。
ただし、バイオ燃料関連の助成金減少や子会社の株式譲渡や不動産譲渡に伴う特別損失等があり、経常損益・当期純損益はマイナスとなっています。
株価チャート
以下はユーグレナと日経平均株価を比較した株価チャートです。
青:ユーグレナ
ピンク:日経平均株価
全体的には、2012年に上場した翌年2013年にはテンバガーを記録。
しかしその後は一度2015年に上昇するものの、それ以降は下落が続きます。
直近ですと、7月にマレーシアにプラント建設の投資決定がされた際にも市場の反応は限定的でした。
8月の日本株大暴落の際にも影響を受け、さらに9月以降は400円台からなかなか抜けられない厳しい状況が続いてます。
また日経平均株価と比較すると、上場してすぐはテンバガー記録を含む投資家の期待を背負って好調でしたが、徐々に値を下げていき、2023年4月あたりからは日経平均株価に反して下落し続けていることがわかります。
配当方針・株主優待
ユーグレナは無配銘柄です。その理由について以下のようにコメントしています。
当社は現在、事業成長による株価の上昇が株主様のリターンを最大化することにつながると考えていることから、株主還元よりも事業投資を優先し、現在無配としております。
引用:ユーグレナ
株主優待については、ユーグレナのECサイト「ユーグレナ・オンラインショップ」で3000 円以上の購入で使用できる1000 円割引クーポン券と、ユーグレナが指定する商品を特別割引価格で購入できる「株主さまご優待専用カタログ」を贈呈するとしています。
参考までに、2023年度に権利確定となった株主が実際に受け取った株主優待品を見てみましょう。
「特別優待カタログ」に掲載の商品を3000円購入する毎に1000円分の割引券として使えるという内容です。
ユーグレナ製品を好まれる方であれば嬉しい内容かもしれませんが、現在400円前後の株式を100株保有するとすると4万円の資金が必要です。
製品欲しさに株主優待狙いでその企業の株式を保有する人は一定数いますが、ユーグレナの場合は株価が底知らず(今購入しても損する可能性も十分にある)で優待内容も「製品をもらえる」ということでもないので、ユーグレナ製品を欲しいだけなら株主にならずに通常購入でいいかな、と個人的には思ってしまいますね。
ユーグレナの株価が今後上がる可能性は?将来性・今後の見通し
ではここで、ユーグレナの株価が今後上がる可能性のある好材料や将来性・今後の見通しについて見ていきましょう。
2030年代までにバイオ燃料「サステオ」の商業化実現を目指す
2022年、ユーグレナはマレーシアの国営石油会社「ペトロナス」とイタリアの大手エネルギー会社「エニ」と「マレーシアでバイオ燃料貯蔵プラントを建設・運営をする」と言う内容で協業の検討をしていると発表しました。
当初の予定では2023年中に最終的な投資決定をして2025年にプラント完成としていたものの、2023年中の投資決定は後ろ倒しとなり、プラント完成も一時「未定」に。
しかし、後ろ倒しとなっていた投資決定は2024年7月に実施され、プラントの完成も2028年に変更。
2030年代までの「サステオ」商業化は現実味を増しました。
スケジュール通りに2028年にプラント完成・稼働開始、2030年代に商業化スタートとなれば、株価上昇する可能性は高いでしょう。
ただし、これには懸念材料も残ります。
まず、マレーシアにプラントが完成し稼働が開始したとしても、開始当初に生産するバイオ燃料にはミドリムシを使わないとしている点です。
「サステオ」=ミドリムシが含まれるバイオ燃料と認識している人も多いことから、投資家の期待とユーグレナの実態に乖離が発生し、市場の反応は冷たいものになる可能性もぬぐい切れません。
また2028年プラント完成・2030年代商業化スタートというスケジュールがさらに後ろ倒しになった場合は、「また後ろ倒しか」といった反応で株価下落になる可能性があることも念頭に置いておく必要もあるでしょう。
外国からの逆輸入に期待が高まる
ユーグレナが公開する資料によると、世界では2030年から2050年にかけてバイオ燃料の需要増加が見込まれています。
しかし日本ではバイオ燃料を含む最先端技術の導入に消極的です。
一方で欧米をはじめとする外国では環境問題に対して積極的で、新技術の導入にも前向き。
「サステオ」の商業化に関してはまずは外国での導入を進めていき、日本へ逆輸入するという流れに期待できると考えられます。
「赤字は仕方ない」からの脱却・2025年度中の黒字化を目指す
ユーグレナは2026年に株価1500円達成を目指しています。
そのためには技術的な原点回帰、そしてバイオ燃料を除いて2025年度中の黒字化が重要であると主張しました。
現時点ではその目標通り、サティス製薬連結化、ヘルスケアの収益性改善、実証プラント費減少等により、営業利益は黒字を達成。
「赤字は仕方ない」の状態から少し抜け出しつつあると見られています。
しかし、経常損益・当期純損益はマイナスのままですので、来年度に期待をする必要があるでしょう。
ユーグレナの目標通り2025年度に営業利益・経常損益・当期純損益全て黒字となればそれが好材料となり投資家の期待UP→見直し買いとなり株価が上昇する可能性はあります。
さらに、もう少し先の話にはなりますが、黒字が安定化して利益剰余金が生まれれば配当金の支払いがスタートする可能性も高まるでしょう。
配当金狙いの買いが増えてさらに株価が上昇することも考えられますよね。
第3の事業の柱として「飼料・肥料」の展開を本格化
ユーグレナでは「第3の事業の柱」として「飼料・肥料」の研究開発・事業開発を推進しています。
農林水産省は2021年に「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
この戦略の概要(一部抜粋)が以下の通りです。
「みどりの食料システム戦略」では最終的に、現在海外からの輸入に頼っている肥料や飼料を国内生産に転換することを期待していますが、ユーグレナでは「サステナブルアグリテック事業」としてこの取り組みを進めています。
ユーグレナでの取り組みの一部が以下の通りです。
飼料 | 輸入に依存して価格の上下が激しい既存の飼料を一部国内で生産した藻類で代替 牛のゲップに含まれるメタンを藻類の飼料を与えることでメタンの排出を抑える効果のある飼料の開発 免疫機能の強化をする肥料の開発 |
---|---|
肥料 | ユーグレナを土にまくことで作物の収穫量増加・作物鮮度を保持するといった機能性を確認。今後商品化を予定 2021年にグループ入りした大協肥料と新たな原料の活用事例創出や商品開発などを推進中 |
そしてユーグレナでは「循環型農業」の実現化を目指しています。
現在日本では、飼料や肥料は海外からの輸入に頼っているのが現状です。
しかし、飼料や肥料を海外からの輸入に頼ると、輸送コストがかかる・環境への負担がかかる・為替の影響で価格が上下するという不安定さがあり「サステナブル」ではない状況にあると主張しています。
そこで、未利用資源(藻類・藻類でない様々な原料も含む)を活用して国内で飼料・肥料を作ることで「循環型農業」が実現。
未使用資源なのでコスト削減、そして国内産なので輸送コスト・環境負担・為替の影響が相対的に下がり、「事業の成長」と「社会課題の解決」を両立できるとのこと。
2030年には売上高100億円、調整後EBITDA 10億円規模の事業への育成を目指しているそうです。
ユーグレナの掲示板・Xでの評判・口コミは?悪評が多い?
では、ユーグレナの掲示板やX(旧:Twitter)での評判や口コミはどうでしょうか?
悪評が多いとも言われますが、それは本当なのかチェックしてみます。
Yahooファイナンス掲示板での評判・口コミ
底打ち、爆上げの始まり!
現在ユーグレナの株価は400円台です。概ね底打ちとみて間違いないです。
底打った後は上がることが多いので、それを期待して株式を購入する投資家も多いでしょう。
ただし、ユーグレナの株価の場合はこれ以上下がる可能性も捨てきれないので、400円台で買ったとしても安心はできません。
この株で数百万円損したけど、ユーグレナに出会って体調が良くなった。
特に、花粉症がほぼ治ったのと、お腹の調子が良くなったのは良かった。
金は損したけど、健康を手に入れた。もちろん食べ物を更に気をつければもっと良くなると思うけどね。
優待でユーグレナパウダーを買うことをおすすめします。
数百万損して体調良くなったら
ユーグレナ製品買えばいいだけで投資としては極悪案件にしか聞こえない
配当方針・株主優待でも解説しましたが、ユーグレナの株主優待は、ユーグレナ製品の割引券と、ユーグレナが指定する商品を特別割引価格で購入できるカタログのみ。
優待狙いで株価400円台×最低100株=4万円を出資してまでユーグレナの割引券をもらう必要は無いかな、と個人的には思ってしまいます。
ユーグレナの製品は健康の維持に良いとの口コミも多いですから、純粋に製品が好きなのであれば直接購入してしまった方が気持ちよく使えそうな気がします。
可能性とか書くならそれで予想出せばいいのにね。
良さそうな事だけ書いて、結果駄目でした。の繰り返し
3社協議も期限守らず無視するし。
残念ながら信用できんね。
決算短信に可能性と書いたのであれば今度こそ達成しないと終わりだね。
出雲社長がインタビューに答えたテレ東BIZのYouTubeコメント欄にも、元株主から以下のような口コミがありました。
簡単に言うと「できるできる詐欺」「やるやる詐欺」ですよね。そんな企業は信用に値しません。
昔から気になっていた銘柄
今更インしました!
たしかに、ユーグレナの事業は見栄えはいいかもしれません。
特にミドリムシが含まれるバイオ燃料「サステオ」の実用化が実現すれば、より良い未来を描けます。
ただ、ユーグレナの実態を見た後だとどうでしょうか。「気になったから買った」では、損失が出た時に「自分のせい」だとしか言いようがなくなります。
2030年迄 持ってみるか
ユーグレナではバイオ燃料の「サステオ」を2030年代に商業化をするとしています。
スケジュール通りに商業化がスタートすれば、株価が上昇する可能性も。それを期待しての口コミですね。
ただし、開始当初に生産するバイオ燃料にはミドリムシを使わないとしていますから、投資家の期待と乖離が発生し、そこまでの値上がり幅を期待できないのでは?と個人的には心配です。
X(旧:Twitter)での評判・口コミ
X(旧:Twitter)には、ユーグレナの株式に関する情報はあまり見当たりませんでした。
ユーグレナの化粧品や健康食品に関する口コミは多く、評判も高いように見られました。
今ユーグレナの株は買い時?
ここまで、ユーグレナの株価か上がらない理由と、今後株価が上がる可能性、そして投資家からの口コミ・評判まで詳しく見てきました。
結論からお伝えすると、ユーグレナの株は株価としては安く、今後の値上がりを期待することができるため買い時かもしれません。
しかし材料としては、これまでの実績や今後予定している事業の将来性は値上がりするにはパンチが弱く、投資家の期待値とのギャップもあるため大きな値上がりを期待することができない可能性もあります。
つまり、半々=様子を見るべき銘柄となるでしょう。
- 2030年代までにバイオ燃料「サステオ」の商業化実現を目指す
- 海外からの逆輸入に期待が高まる
- 「赤字は仕方ない」からの脱却・2025年度中の黒字化を目指す
- 第3の事業として「飼料・肥料」の展開を本格化
- 「サステオ」商業化のスケージュールがまた後ろ倒しになる可能性:
これまでもスケジュールは後ろ倒しになっていた - 「サステオ」が商業化したとしても当初の燃料にはミドリムシは含まれない:
確定事項である - 海外からの逆輸入に失敗する可能性
- 黒字にならない可能性:
無配が続き株式としての魅力の低下 - 株主の期待は「飼料・肥料」<「バイオ燃料」:
「飼料・肥料」事業の展開が上手くいっても株価上昇にはならない可能性
年利10%以上を狙えるヘッジファンドがおすすめ
ユーグレナの株価は現在400円台と非常に安く、同社の発表するスケジュール通りに事業が進めば値上がり益も期待できるでしょう。
しかし、値上がりするには最低でも3年程度かかることや、値上がる可能性のある「好材料」のパンチは弱く、株価は購入したときから上がらないどころか最悪の場合は値下がりする可能性も十分にある、やや賭博的な要素の高い状態にあることが分かりました。
ではユーグレナ株を買わない選択をした場合、代わりに利益を期待できる運用先は無いのでしょうか?
ここでは、「値上がりする・しない」のやや賭博的なユーグレナ株に代わり、安定的な利益が期待できて、リスクヘッジも兼ね備える運用先「ヘッジファンド」を代わりの運用先としてご紹介したいと思います。
ヘッジファンドとは、投資家から資金を集めて国内外の株式、債券、外貨預金、不動産、REIT、コモディティなど制限なしの様々な金融資産に投資を実施。
得られた利益が投資家に還元されるという仕組みです。
金融資産の枠を超えて「今利益を得られる市場との組み合わせで」分散投資をしてくれること、また「空売り」や「先物取引」で下落相場においても利益獲得を目指してくれることから、低中リスクであるにも関わらず年間10%以上もの高リターンを期待することができる運用先となっています。
ヘッジファンドはその収益性の高さとリスクヘッジ能力の高さから各名門大学の大学基金にも注目され、ハーバード大学、イェール大学、東京大学の基金でもポートフォリオの一部に採用されています。
大学基金名 | ポートフォリオ |
ハーバード 大学基金 | 引用:ハーバード大学 |
イェール 大学基金 | 引用:THE GOLD ONLINE ※濃い緑の部分がヘッジファンド |
東京大学基金 | 引用:東京大学 ※東京大学基金のオルタナティブには、プライベート・エクイティ(非上場株式)、不動産、プライベートデット(私的貸出)、ヘッジファンドが含まれます。 |
以下は筆者おすすめの日本のヘッジファンド「BMキャピタル」と「ハイクアインターナショナル」です。気になる方は是非、無料の資料請求・面談をどうぞ。
ヘッジファンド | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
BMキャピタル | 10年以上の運用歴 平均年間利回り10%以上 マイナスになった年ゼロ回 | 公式サイト |
ハイクア・ インターナショナル | 関連ベトナム企業への事業融資 年間利回り12%(固定) 資金500万円から出資可能 | 公式サイト |
BMキャピタル|期待利回り:年間10~20%
運用会社 | ビーエムキャピタル合同会社(BM CAPITAL LLC) |
---|---|
代表者 | 森山武利(たけとし) |
本社所在地 | 東京都港区六本木7-18-1 |
運用歴 | 10年以上 |
平均利回り | 年利10~20% |
最低投資額 | 1,000万円 *1000万未満も相談可 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | ・バリュー株投資 ・アクティビスト投資 ・イベントドリブン戦略 |
主な投資先 | 日本株 |
ロックアップ期間 | 3ヶ月 *3ヶ月に1回出金や解約が可能 |
公式サイト | BMキャピタル |
ハイクア・インターナショナル|期待利回り:年間12%(固定)
運用会社 | ハイクアインターナショナル合同会社 |
---|---|
代表社員 | 梁秀徹 |
本社所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
運用歴 | 1年 |
利回り | 年間12%(固定) |
最低投資額 | 500万円 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | SAKUKO VIETNAMへの事業融資 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル |
「ユーグレナの株価はなぜ上がらない?」に関連してよくある質問
最後に「ユーグレナの株価はなぜ上がらない?」に関連してよくある質問を確認して終わりにしたいと思います。
ユーグレナの最新のニュースを教えて下さい
ユーグレナの最新のIR情報を教えて下さい
ユーグレナの最新のIR情報は以下の公式サイトでチェックできます。
ユーグレナ社長・出雲充氏の経歴を教えて下さい
ユーグレナの社長・出雲充氏の経歴は以下の通りです。
- 1980年広島県生まれ
- 幼少期より東京都の多摩ニュータウンに移り住む
- 2002年東京大学農学部卒業
- 東京三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行
- 05年8月株式会社ユーグレナを設立
- 著書に『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』『サステナブルビジネス』
ユーグレナの優待権利確定日を教えて下さい
ユーグレナの2024年・2025年の優待権利確定日は以下の通りです。
ユーグレナは何株から購入可能ですか?
ユーグレナは100株から購入可能です。
現在1株=407円ですので、100株、500株、1000株購入時の必要資金と、1000万円分購入した場合何株購入できるかをまとめたものが以下の通りになります。
株式数 | 必要資金 |
100株 | 40700円 |
500株 | 20万3500円 |
1000株 | 40万7000円 |
24570株 | 1000万円 |
ユーグレナの株価が2013年に急騰した理由を教えて下さい
ユーグレナの株価が2013年に急騰した理由は3つあると考えられます。
いつ | 出来事 | 参考記事 |
2013年2月 | 「ミドリムシに含まれる油を加工し、2018年までにジェット燃料として実用化する」というユーグレナの目標に対し市場からの期待が高まった | 日本経済新聞 「ユーグレナ、正夢になるかミドリムシ燃料市場」 |
2013年3月 | ユーグレナは株式1株を5株に分割すると発表した | 日本経済新聞 「ユーグレナが株式分割、1株を5株に」 |
2013年12月 | アベノミクスの後押しにより買いが入り日経平均株価が前年末比56.7%上昇した | 日本経済新聞 「13年の日経平均、56.7%上昇 41年ぶりの伸び率」 |
ただし最後の「アベノミクスの後押し」については、ユーグレナ株が最高値から落ち着いた12月の話なので、急騰した理由には該当しない可能性が高いです。
まとめ
ユーグレナの株価はなぜ上がらないのか?その理由は以下の4つでした。
株価が今後上がるかどうかについては分析の結果、以下の4つの好材料がある反面5つの懸念点もあり、「買うのは様子見が良い」と結論付けました。
好材料 | 懸念点 |
2030年代までにバイオ燃料「サステオ」の商業化実現を目指す 外国からの逆輸入に期待が高まる 「赤字は仕方ない」からの脱却・2025年度中の黒字化を目指す 第3の事業として「飼料・肥料」の展開を本格化 | 「サステオ」商業化のスケージュールがまた後ろ倒しになる可能性 「サステオ」が商業化したとしても当初の燃料にはミドリムシは含まれない 外国からの逆輸入に失敗する可能性 黒字にならない可能性 株主の期待は「飼料・肥料」<「バイオ燃料」 |
ユーグレナが資産運用先の候補として外れた場合の代替案として、安定的な利益が期待できて、リスクヘッジも兼ね備える運用先「ヘッジファンド」をご紹介しました。
以下の記事では今回ご紹介したヘッジファンド「BMキャピタル」や「ハイクア・インターナショナル」の他にもおすすめの日本のヘッジファンドをランキング形式でご紹介していますので、是非ご参考ください。