「1000万円をどこに預けるべき?」
「定期預金の金利ランキングが知りたい」
1000万円をどこに預けるか検討しているけど、どの銀行や金融機関が最も金利が高いかわからず、悩んでいる方も多いのではないのでしょうか。
結論から言うと、お金を守る方法としては定期預金がおすすめですが、お金を増やしたい場合は資産運用が必要です。
そこで本記事ではお金を守る手段として定期預金の金利ランキングを、お金を増やす方法としておすすめ資産運用先8選をご紹介します。
1000万円をどこに預けるか悩んでいる方は、是非参考にしてくださいね。
お金を守る手段:定期預金の金利ランキングを見たい方はこちら>>
お金を増やす手段:おすすめの資産運用先8選を見たい方はこちら>>
定期預金の金利ランキングTOP10!1000万円どこに預ける?【2025年最新】
定期預金の金利ランキングTOP10は次のとおりです。
▼各銀行名をクリックすると詳細にジャンプします。
順位 | 銀行名 | 1年ものの金利 |
1 | 東京スター銀行 | 1% |
2 | オリックス銀行 | 0.85% |
2 | SBI新生銀行 | 0.85% |
2 | 愛媛銀行 | 0.85% |
3 | 香川銀行 | 0.75% |
4 | SBJ銀行 | 0.6% |
4 | 静岡銀行 | 0.6% |
5 | あおぞら銀行 | 0.45% |
5 | 徳島大正銀行 | 0.45 |
6 | 岡崎信用金庫 | 0.4% |
※金利は、変動する可能性があります。詳しくは、各銀行の公式サイトをご覧ください。
※上限が100万円の銀行の商品も含まれます。
>>資金を預けるだけで年利12%(固定)の配当が実現できる運用先はこちら
>>低リスクで年間15%以上のリターンを目標とする運用先はこちら
定期預金の金利ランキング1位|東京スター銀行

東京スター銀行の定期預金の金利は、1%です。
1%の金利は「インターネット限定 新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金」に50万円以上を1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | インターネット限定新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金 |
---|---|
税引前金利 | 1% |
税引後金利 | 0.796% |
利息 | 10,000円 |
税金 | 2,032円 |
税引後受取利息 | 7,968円 |
年間換算利息 | 7,968円 |
1%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- スターワン口座を新規に開設した、国内居住の個人が対象
- 預入期間:1年
- 1口50万円以上
- 中途解約の場合はスターワン円定期預金の利率から当行所定の利率(0.02%)を差し引いた利率が適用される
- 口座開設日から翌々月の末日までに、預け入れが必要であること
定期預金の金利ランキング2位|オリックス銀行

オリックス銀行の定期預金の1年ものの金利は、0.85%です。
0.85%の金利は「eダイレクト定期預金」に100~1000万円以上を1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | eダイレクト定期預金 |
---|---|
税引前金利 | スーパー定期(100万円以上):0.85% スーパー定期300(300万円以上):0.85% 大口定期(1000万円以上):0.85% |
税引後金利 | スーパー定期(100万円以上):0.677% スーパー定期300(300万円以上):0.677% 大口定期(1000万円以上):0.677% |
利息 | スーパー定期(100万円以上):8,500円 スーパー定期300(300万円以上):25,500円 大口定期(1000万円以上):85,000円 |
税金 | スーパー定期(100万円以上):1,726円 スーパー定期300(300万円以上):5,180円 大口定期(1000万円以上):17,267円 |
税引後受取利息 | スーパー定期(100万円以上):6,774円 スーパー定期300(300万円以上):20,320円 大口定期(1000万円以上):67,733円 |
年間換算利息 | スーパー定期(100万円以上):6,774円 スーパー定期300(300万円以上):20,320円 大口定期(1000万円以上):67,733円 |
0.85%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- eダイレクト預金口座新規開設者が対象
- 国内居住者のみ利用可能
- 中途解約場合、所定の中途解約利率を適用される
- 少額貯蓄非課税制度の取り扱いなし
- 通帳・取引明細の発行なし
- 当座貸越の担保不可
定期預金の金利ランキング2位|SBI新生銀行

SBI新生銀行の定期預金の金利は、0.85%です。
0.85%の金利は「スタートアップ円定期預金」にインターネット:30万円以上、店頭:300万円以上を1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | スタートアップ円定期預金 |
---|---|
税引前金利 | 0.85% |
税引後金利 | 0.6773% |
利息 | 8,500円 |
税金 | 1,727円 |
税引後受取利息 | 6,773円 |
年間換算利息 | 6,773円 |
0.85%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- 口座開設月を含む3ヵ月目の末日までの個人の預け入れが対象
- 預入期間:1年
- 1口インターネット:30万円以上、店頭:300万円以上であること
- 中途解約の場合は所定の中途解約利率が適用される
- キャンペーン期間:2025年3月10日(月)まで
定期預金の金利ランキング2位|愛媛銀行

愛媛銀行の定期預金の金利は、0.85%です。
0.85%の金利は「新規口座開設限定定期預金」に100万円以上1000万円を上限にを1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | 新規口座開設限定定期預金 |
---|---|
税引前金利 | 0.85% |
税引後金利 | 0.677% |
利息 | 8,500円 |
税金 | 1,727円 |
税引後受取利息 | 6,773円 |
年間換算利息 | 6,773円 |
0.85%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- 四国八十八カ所支店で新規口座を持っている方(ただし、個人事業主の方で屋号付は申込不可)
- 過去に四国八十八カ所支店と取引のあった人は対象外
- 期間:3ヶ月(単利型)と1年(複利型)※3ヶ月の場合は年利1%
- 1口100万円以上1,000万円以下、3ヶ月ものと1年ものを合わせて、一人当たり総額1,000万円が上限
- 中途解約の場合は所定の満期日前解約利率が適用される
- 預入可能期間は、四国八十八カ所支店普通預金口座新規開設日の翌々月末日まで
- 他の定期預金とあわせて一人あたり100口までの預け入れ
定期預金の金利ランキング3位|香川銀行

香川銀行の定期預金の金利は、0.75%です。
0.75%の金利は「超金利トッピング定期預金」に10万円以上100万円を上限に1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | 超金利トッピング定期預金 |
---|---|
税引前金利 | 0.75% |
税引後金利 | 0.597% |
利息 | 7,500円 |
税金 | 1,524円 |
税引後受取利息 | 5,976円 |
年間換算利息 | 5,976円 |
0.75%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- セルフうどん支店セルフ総合口座を保有する個人が対象(個人事業主の方で屋号付きは不可)
- 期間:1年
- 一口10万円以上100万円上限
- 中途解約の場合は所定の中途解約率が適用される
- 香川銀行本支店窓口、ATMでの申し込み不可
- マル優の取扱いなし
>>定期預金の約12倍の金利が期待できるプライベートデットファンドについてはこちら
定期預金の金利ランキング4位|SBJ銀行

SBJ銀行の定期預金の金利は、0.6%です。
0.6%の金利は「ミリオくん(100万円上限定期預金)」に100万円を上限に1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | ミリオくん(100万円上限定期預金) |
---|---|
税引前金利 | 0.6% |
税引後金利 | 0.478% |
利息 | 6,000円 |
税金 | 1,218円 |
税引後受取利息 | 4,782円 |
年間換算利息 | 4,782円 |
0.60%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- 対象:
インターネット専用版:SBJダイレクトを契約している、日本国内に居住の18歳以上の個人
通常版:日本国内に住所を有し、SBJ銀行に円普通預金を保有する個人 - それぞれひとり一口座まで
- 1口1円以上100万円上限
- 中途解約の場合は所定の期日前解約利率が適用される
定期預金の金利ランキング4位|静岡銀行

静岡銀行の定期預金の金利は、0.6%です。
0.6%の金利は「自由金利型定期預金(M 型)」に10万円以上を1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | 自由金利型定期預金(M 型) |
---|---|
税引前金利 | 0.6% |
税引後金利 | 0.478% |
利息 | 6,000円 |
税金 | 1,219円 |
税引後受取利息 | 4,781円 |
年間換算利息 | 4,781円 |
0.6%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- 満18歳以上の個人が対象
- 期間:1年
- 1口10万円以上、上限なし
- 満期日前に解約する場合には、満期日前解約利率が適用される
- 少額貯蓄非課税制度の対象となる人はマル優の取り扱い可能
定期預金の金利ランキング5位|あおぞら銀行

あおぞら銀行の定期預金の金利は、0.45%です。
0.45%の金利は「BANK The 定期」に50万円以上を1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | BANK The 定期 |
---|---|
税引前金利 | 0.45% |
税引後金利 | 0.358% |
利息 | 4,500円 |
税金 | 914円 |
税引後受取利息 | 3,586円 |
年間換算利息 | 3,586円 |
0.45%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- 1口50万円以上
- 中途解約時の利率は年0.1%(税引前)
定期預金の金利ランキング5位|徳島大正銀行

徳島大正銀行の定期預金の金利は、0.45%です。
0.45%の金利は「スーパーとくとく定期預金」に100万円を1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | スーパーとくとく定期預金 |
---|---|
税引前金利 | 0.45% |
税引後金利 | 0.3585% |
利息 | 4,500円 |
税金 | 915円 |
税引後受取利息 | 3,585円 |
年間換算利息 | 3,585円 |
0.45%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- 10万円以上100万円までの預け入れが対象であること
- ネット支店総合口座を開設する必要があること
- 期間:1年
- 預け入れは、一括で行う必要があること
- 通帳や証書の発行がないこと
- 本支店窓口やATMで取引ができないこと
定期預金の金利ランキング6位|岡崎信用金庫

岡崎信用金庫の定期預金の金利は、0.40%です。
0.40%の金利は「おかしん創業100周年記念定期預金(インターネット支店専用)」に100万円を1年間預けた場合に受けられます。
商品名 | おかしん創業100周年記念定期預金 (インターネット支店専用) |
---|---|
税引前金利 | 0.40% |
税引後金利 | 0.318% |
利息 | 4,000円 |
税金 | 813円 |
税引後受取利息 | 3,187円 |
年間換算利息 | 3,187円 |
0.40%の金利を受けるためには、次の点に注意が必要です。
- おかしんインターネット支店の口座を保有の個人が対象
- 期間:1年
- 1口10万円以上
- 中途解約の場合は所定の中途解約金利が適用される
- 終了日の定めはなし(募集状況によっては事前告知のうえで募集を終了するとのこと)
- マル優の取り扱いなし
定期預金の選び方と上手に活用するコツ
定期預金の選び方と上手に活用するコツは次のとおりです。
預入期間や中途解約条件を事前にチェックする
満期前に預金全額を引き出すには、次の2点に注意する必要があります。
- 預入期間:預け入れたお金を引き出すことができない期間
- 中途解約条件:満期前に預金全額を引き出すための条件
定期預金は、満期までお金を預け入れることを条件に、普通預金より高い金利が適用される商品です。
そのため原則、満期までお金を引き出せません。
満期前に解約をする場合は定期預金に比べて低い金利が適用されてしまいます。
中途解約時に適用される金利は商品によって異なるため、あらかじめ預入期間や中途解約の条件を確認しておきましょう。
1年~5年の間に使う予定のないお金を預ける
1年~5年程度使う予定がないお金は、定期預金に預けることで元本を守りながら普通預金よりも高い金利で運用できます。
多くの銀行では、普通預金の金利は年0.10%~0.50%%が一般的ですが、定期預金なら年0.125%~1%程度の金利がつくことも珍しくありません。
次の表を参考に、貯める目的と活用方法を明確にして効率よくお金を管理することをおすすめします。
貯める期間 | 短期 (日々出入りするお金) | 中期 (5年以内に使い道が決まっているお金) | 長期 (10年以上使わない将来のためのお金) |
---|---|---|---|
貯める目的 | 日常の生活費 もしものときの費用 | 住居購入の頭金 車の購入費等 留学費用 結婚費用 | 子どもの大学資金 老後の生活資金 |
重視すべきこと | 流動性 (お金がすぐ使えること) | 安全性 (お金が確実に準備できること) | 収益性 (効率よくお金を増やすこと) |
貯める方法 | 出し入れしやすい預貯金で貯める | 定期預金や個人向け国債などで貯める | プライベートデットファンドや ヘッジファンド、投資信託、株式、REITなどで運用 iDeCoやNISAなどの活用も検討 |
キャンペーンを上手に使う
銀行によっては、定期預金の金利を優遇するキャンペーンを実施しています。
一部の銀行ではメガバンクの100倍以上の利息を受け取れる場合もあります。
キャンペーンを活用することによって通常の定期預金よりも良い金利でお金を預けられるため、銀行選びの際は最新のキャンペーン情報も忘れずにチェックしましょう。
キャンペーン内容は、時期によって変わります。
魅力的なキャンペーンがある場合は、早めに申し込むことをおすすめします。
特に、退職金の預け先として定期預金を検討している方は、退職金専用の定期預金も存在しています。
以下の記事では、退職金専用定期預金を含む、おすすめの退職金の預け先をランキング形式でご紹介していますので、参考にどうぞ。
1位:
プライベートデット(期待年利10%~)
2位:
ヘッジファンド(期待年利10%~)
3位:
退職金専用定期預金(期待年利~3.0%)

定期預金の金利別シュミレーション!1000万円どこに預ける?
ここでは、預入期間ごとの満期時の定期預金(預入金額と税引後利息の合計)を次の場合に分けてシュミレーションします。※単利運用の場合
1000万円を金利1%で預ける場合
1000万円を金利1%で預ける場合、10年後には10,796,850円(税引後利息:796,850円)になります。
預入 期間 | 満期時の定期預金金額 (預入金額と税引後利息の合計) | 税引後利息 |
---|---|---|
1年 | 10,079,685円 | 79,685円 |
2年 | 10,159,370円 | 159,370円 |
3年 | 10,239,054円 | 239,054円 |
4年 | 10,318,740円 | 318,740円 |
5年 | 10,398,425円 | 398,425円 |
6年 | 10,478,109円 | 478,109円 |
7年 | 10,557,795円 | 557,795円 |
8年 | 10,637,480円 | 637,480円 |
9年 | 10,717,165円 | 717,165円 |
10年 | 10,796,850円 | 796,850円 |
1000万円を金利0.5%で預ける場合
1000万円を金利0.5%で預ける場合、10年後には10,398,425円(税引後利息:398,425円)になります。
預入 期間 | 満期時の定期預金金額 (預入金額と税引後利息の合計) | 税引後利息 |
---|---|---|
1年 | 10,039,842円 | 39,842円 |
2年 | 10,079,685円 | 79,685円 |
3年 | 10,119,527円 | 119,527円 |
4年 | 10,159,370円 | 159,370円 |
5年 | 10,199,212円 | 199,212円 |
6年 | 10,239,054円 | 239,054円 |
7年 | 10,278,897円 | 278,897円 |
8年 | 10,318,740円 | 318,740円 |
9年 | 10,358,582円 | 358,582円 |
10年 | 10,398,425円 | 398,425円 |
1000万円を金利0.1%で預ける場合
1000万円を金利0.1%で預ける場合、10年後には10,079,685円(税引後利息:79,685円)になります。
預入 期間 | 満期時の定期預金金額 (預入金額と税引後利息の合計) | 税引後利息 |
---|---|---|
1年 | 10,007,968円 | 7,968円 |
2年 | 10,015,936円 | 15,936円 |
3年 | 10,023,905円 | 23,905円 |
4年 | 10,031,873円 | 31,873円 |
5年 | 10,039,842円 | 39,842円 |
6年 | 10,047,811円 | 47,811円 |
7年 | 10,055,779円 | 55,779円 |
8年 | 10,063,747円 | 63,747円 |
9年 | 10,071,716円 | 71,716円 |
10年 | 10,079,685円 | 79,685円 |
1%の金利だったとしても、10年後の利息合計は約80万円(税引き後)にしかならず、改めて定期預金でお金を増やすのは難しいということが分かりますね。
定期預金は資金を守る運用先として活用したいとはいえ、たった0.数%の金利差でも10年後の資産成長には大きな差が生まれることが分かります。
そのため、少しでも金利の良いところに預けるのが賢明でしょう。
なお、「資金を増やす」という目的で運用先を探している方は、預けるだけで年間12%(固定)の配当を実現するプライベートデットファンド「ハイクアインターナショナル」や、定期預金よりもリスクは上がるものの年間15%以上のリターンを目標とするヘッジファンド「アクション」がおすすめです。
>>「ハイクアインターナショナル」や「アクション」の詳細はこちら
1000万円をどこに預けるか決める前に知っておきたいこと3つ
1000万円をどこに預けるか決める前に知っておきたいこと3つは次のとおりです。
定期預金は契約期間中は引き出せない
定期預金は原則、契約期間中に引き出せません。
万が一契約完了時以外に引き出す場合、普通預金と同様またはそれ以下の利率が適用されてしまいます。
定期預金を活用する際は、途中でお金を引き出さずに済むように、預入期間や金額に注意しましょう。
預金は投資信託などに比べるとお金が増えにくい
普通預金や定期預金などのプライベートデットファンドやヘッジファンドなどの運用先比べると金利が低くお金が増えにくいといえます。
- 普通預金:0.10~0.50%
- 定期預金:0.125~1%
- プライベートデットファンド:10%以上
- ヘッジファンド:10%以上
- 投資信託:3%~5%
- 株式:3~4%(配当利回り)
- REIT:2~6%
それぞれの運用先で1000万円を運用したとして、10年後のお金の増え方を比較すると次の表のとおりです。
※利息は税引き後で計算するものとする

それぞれの10年後の元利合計をまとめると、以下の通りになります。
- 普通預金:約1008万円
- 定期預金:約1010万円
- プライベートデットファンド・ヘッジファンド:約2159万円
- 投資信託・株式・REIT:約1269万円
普通預金・定期預金での運用の場合、10年間で8万円~10万円程度のプラスにしかなりません。
一方、年間3%程度のリターンを期待できる投資信託や株式、REITでの運用の場合、10年後には資産が約1.2倍に。
また年間10%以上のリターンを期待できるプライベートデットファンド・ヘッジファンドでの運用の場合は、10年後の資産はなんと約2倍以上になっていることが分かりますね。
この後解説しますが、資産をインフレから守る運用をしたい場合は、プライベートデットファンドやヘッジファンドなどの高リターンを期待できる運用先での運用がおすすめです。
>>「プライベートデットファンド」「ヘッジファンド」の解説はこちら
預金にはインフレリスクがある
「インフレ」とは「インフレーション(inflation)」を略した言葉で、商品の値段(物価)が上昇傾向になることです。
日本のインフレは、次の図のとおり進行してきました。
商品例 | 映画観覧料 (大人1枚) | 牛肉 (国産ロース) | りんご |
---|---|---|---|
2023年 | 【約5倍】 1,903円 | 【約4倍】 870円 | 【約5倍】 141.2円 |
1970年 | 351円 | 237円 | 30.4円 |
日本の物価上昇率(インフレ率)の目標は、2%です。
つまり、経済的にはゆるやかなインフレが理想とされています。
経済が成長して給与も物価も同時に上がっていけば、問題ありません。
しかし、資産を形成していくには、低金利の預金だけでは十分ではないのです。
お金を定期預金で運用しても、利息がインフレ率を下回れば、実質的な購買力は低下してしまいます。
例えば、インフレ率が2%で推移する中、預金金利が0.1%程度であれば、見た目上の資産額は微増しても、同じ金額で買えるモノやサービスの量は毎年約1.9%ずつ減っていくことになります。
つまり、預金金利がインフレ率を下回る限り、お金の実質的な価値は目減りし続けるのです。

したがって、インフレに負けない資産運用として、年間10%以上のリターンが期待できるプライベートデットファンドやヘッジファンド、3%以上のリターンが期待できる株式投資や投資信託、REITなどの運用先を検討することが重要になってきます。
次の章では、インフレに負けない運用ができるおすすめ資産運用先8選をご紹介します。
インフレに負けない!おすすめ資産運用先8選を一覧で比較
おすすめ資産運用先8選は、次の表のとおりです。
普通預金の金利目安の年0.10~0.50%や、定期預金の金利目安の0.125~1%と比べると期待利回りは圧倒的に高く、インフレに負けない資産形成が期待できます。
また上から順にリスクに対するリターンの評価が良い順に紹介していますので、
「低リスクで高いリターンを目指したい」
「リスクは高くても良いから、爆発的なリターンを目指したい」
「リターンはそこまで期待しないけどとにかく低リスクで運用したい」
といったような、様々な投資家のニーズに合った運用先を見つけられるでしょう。
☟各運用先をクリックすると詳細をチェックできます。
暗号資産 | 期待利回り | リスク | リスクに対する リターンの評価 |
---|---|---|---|
プライベートデットファンド | 年10%以上 | 低 | 非常に良い |
ヘッジファンド | 年10%以上 | 低~中 | 良い |
債券 | 年0.1~4% | 低 | 普通 |
投資信託 | 年3~5% | 低~中 | 普通 |
株式 | 年3~4%(配当利回り) | 中~高 | やや劣る |
REIT(リート) 不動産投資信託 | 年2~6% | 中~高 | やや劣る |
金(ゴールド)投資 | 直近20年では約700%(8倍) | 低 | 良い ※近年の価格上昇による評価。長配当や利息は得られない |
暗号資産 | 変動幅が大きく予測困難 | 高 | 劣る |
プライベートデットファンド|年10%以上

プライベートデットファンドは、個人投資家や機関投資家から集めた資金をもとに、新規企業や成長企業に事業融資を実施し、企業から支払われる貸付金利子の一部、もしくは全てを配当金として投資家に還元する仕組みです。
プライベートデットファンド投資のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 資金を企業に「貸すだけ」で配当が期待できる
- 相場に左右されずに高いリターンを期待できる
- 元本割れのリスクが低い
- 流動性が低い
- 情報が少ない
- コストが高め
- 最低投資額が500~1000万円とやや高額
プライベートデットファンド投資は、次のような人におすすめです。
- 500~1000万円以上のまとまった資産を運用したい人
- 相場に左右されない運用をしたい人
- 10%以上の高利回りを固定で狙いたい人
個人投資家が参入可能なおすすめのプライベートデットファンドは以下の通りです。

運用会社 | ハイクアインターナショナル 合同会社 |
---|---|
代表社員 | 梁秀徹 |
本社所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
設立 | 2023年 |
利回り | 年間12%(固定) |
最低投資額 | 500万円 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | SAKUKO VIETNAMへの事業融資 ※設立:2011年 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル |
\ フォーム入力1分で無料面談を予約 /
ハイクア・インターナショナル(以下、ハイクア)では、関連会社「サクコベトナム(以下、サクコ)」への事業融資を行うことで収益獲得を目指します。
詳しいスキームは以下の通りです。

投資家はハイクアへ社員権を購入する形でハイクアへ出資をします。
ハイクアは関連会社でベトナム企業であるサクコに事業融資を実施。
融資を受けているサクコはハイクアに対して貸付金利息を支払いますが、その貸付金利息の一部が配当金として投資家に配当される仕組みです。
配当は1年に4回3%ずつ、合計12%(固定)。
株式の配当利回りや投資信託投資でも3~4、5%程度といわれる中、ハイクアでは年間12%の固定リターンが期待できるのです。
- ハイクア:12%(固定)
- 普通預金:0.10~0.50%
- 定期預金:0.125~1%
- 株式(配当利回り):3~4%
- 投資信託:3~5%
- REIT:2~6%
固定で年間12%の高リターンを実現できる理由は2つ。
1つ目の理由は、ハイクアがプライベートデットファンドだから。
そもそもプライベートデットファンドは、「銀行融資よりも低い条件で資金を融資する代わりに高い利息支払いを期待できる」というのが最大の特徴の運用先。
市場価格が配当額に影響を与える株式投資や債券投資、REITなどの一般的な投資先とは異なり、企業からの貸付金利子が配当原資となるため固定での配当を期待できるのです。
2つ目の理由は、ハイクアの事業融資先がベトナムの企業だから。
ベトナムは、2022年に一人当たりのGDP(年収)が4,000ドルを突破。
また人口構成においても生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の割合が高い「人口ボーナス期」にあり、高い経済成長が規定できる新興国です。
同国の銀行融資では10%程度の金利を支払うとのことで、12%の配当利回りも高すぎることはないのです。
安定した高利回りを求める投資家にとってハイクアは魅力的な選択肢といえるでしょう。
ここで気になってくるのはサクコの企業情報と業績ではないでしょうか。
サクコの代表はハイクアの代表 梁 秀徹(ヤンヒデテツ)氏が兼任しています。
ハイクアの公式サイトによると、サクコはベトナムで2011年に設立され、日系ホテル、日本製品を販売するショップ、日本でも人気のスイーツ店などを展開中。
今後も様々な事業展開を予定しており、規模としては「大企業」といえます。
また、Googleなどで「サクコベトナム」「Sakuko Vietnam」と調べてみても、同社の製品などを評価するブログや代表ヤン氏のインタビューなども見られます。
同氏が運営するYouTubeでは企業としての成長やベトナム市場の変化などをチェックすることが可能。

わざわざベトナムまで行かなくても、インターネット上で日本人だけでなくベトナム人からも愛されている様子が見れて、企業としての信頼度も担保できるでしょう。
ちなみにハイクアでは購入手数料・管理手数料なし、5年以上の運用で解約手数料もなしでの運用が可能となります。
今後のサクコの展開を計画していく上で、銀行融資だけでは拡大資金として不十分と判断したヤン代表が、資金調達を目的に2023年に設立したのがハイクアです。
つまり、両社代表であるヤン氏の目標は投資家からの資金獲得ではなく、その資金を受けてサクコの事業拡大し、利益を得ることが目標となります。
そのため、ハイクアの運用に係る手数料についてはほぼゼロにすることが可能となるのでしょう。
また最低投資額に関しては、プライベートデットファンドとしてはかなり低い水準の500万円から投資が可能です。
個人投資家がアクセスしやすいのもハイクアインターナショナルの魅力と言えるでしょう。
まさに、「低リスクで高いリターンを目指したい」という投資家にピッタリの運用先です。
ハイクアは、資料請求のみの問い合わせも受け付けています(無料)。
まずは資料でハイクアやサクコのことを知りたい!という方はぜひ、お問い合わせしてみてくださいね!
\ フォーム入力1分で無料面談を予約 /

ヘッジファンド|年10%以上

ヘッジファンド投資とは、個人投資家や機関投資家から集めた資金をファンドマネージャーと呼ばれるプロが運用を代行する資産運用です。
ヘッジファンド投資のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 運用をプロ(ファンドマネージャー)に任せられる
- 高いリターンを期待できる
- 相場の下落局面でも利益を狙える
- 幅広い金融商品に分散投資できる
- 流動性が低い
- 情報が少ない
- コストが高め
- 元本割れのリスクがある
- 最低投資額が500~1000万円とやや高額
ヘッジファンド投資は、次のような人におすすめです。
- 500~1000万円以上のまとまった資産を運用したい人
- 相場に左右されない運用をしたい人
- 10%以上の高利回りを狙いたい人
個人が投資可能なおすすめヘッジファンドは以下の通りです。

運用会社 | アクション合同会社 |
---|---|
代表者 | 古橋弘光 |
本社所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目13−1 虎ノ門40MTビル 7階 |
設立 | 2023年 |
利回り | 25.07% ※2024年4月〜2025年3月 |
最低投資額 | 500万円 |
運用手法・対象 | ・事業への直接投資 ・バリュー株投資 |
相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | アクション |
アクションは、バリュー株投資や事業への直接融資などの戦略で年間15%以上のリターン獲得を目標とするヘッジファンドです。
アクションの運用実績は極めて堅調で、2024年度は年利25.07%(運用期間2024年4月〜2025年3月)という高い利回りを実現しました。
また透明性の面でも、役員陣の顔写真、名前、経歴をウェブサイト上で公開するなど、ヘッジファンドとしては珍しい積極的な情報開示を行っています。

投資条件としては、最低投資金額が500万円と、比較的少額から始められる点が特徴です。
出資を検討する場合は、無料のオンライン面談で詳しい説明を受けることができ、その後契約するかどうかを判断できます。
元本保証でリスクが限りなくゼロに近い銀行の預貯金と比べて、ある程度のリスクを負う代わりに年間15%以上と目標利回りの高いヘッジファンドに投資したいという方は、まずは面談でアクションの詳細を聞いてみてはいかがでしょうか。


運用会社 | GF Management合同会社 |
---|---|
代表者 | 田尻 光太朗 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町4丁目5-20 |
設立 | 2023年 |
平均利回り | 年平均29% ※ファンドマネージャーの運用成績 |
最低投資額 | 1,000万円 ※500万円から相談可能 |
運用手法 | 大型日本株でポートフォリオを形成 |
主な投資先 | 大型日本株 |
相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | GFマネジメント |
GFマネジメントは、2023年に設立された新しいヘッジファンドです。
ファンドマネージャーはモルガン・スタンレー証券の投資銀行本部での経験がある方。
現在はその時の経験を活かして、日本の大型株をメインに投資戦略を組んでいます。
そんなGFマネジメントの投資戦略は「J-Prime戦略」という独自のもの。

具体的には、日本大型株のなかでも「収益力・成長力」「巨大な成長産業」「競合優位性」のどれにも当てはまるごくわずかな銘柄「J-Prime投資ユニバース」に投資を実施するというものです。
以下は運用開始前の実績も含みますが、「J-Prime戦略」のパフォーマンスは日経平均やS&P500をも上回る圧倒的なパフォーマンスを実現しています。
開始来277%、年間平均29%の成長率と圧倒的です。

これまでのパフォーマンスについてはもちろん、今後の方針についてや、ポートフォリオについての詳細が気になる方は、是非GFマネジメントへ直接お問い合わせください。
面談にて詳しい資料とともに丁寧に説明してくれますよ。
ちなみにGFマネジメントの最低投資額は1000万円~ですが、500万円~も相談可能とのこと。
アクションと同様、銀行の預貯金に比べるとリスクは上がりますが、本格的なヘッジファンドに挑戦したいという方は是非相談してみてくださいね。

へッジファンドの詳細:日本のヘッジファンドランキング!国内・海外のおすすめ会社を紹介!
債券|年0.1~4%

債券とは、国や地方公共団体、事業会社などが必要な資金を借り入れるために発行する有価証券のことです。
債券投資では、額面に対して利息がつき、満期になると元本が満額償還されます。
債券に投資するメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 日本国債の場合は元本保証がある
- 一定の期間で決められた利子を得られる
- 償還日には額面通りの金額が返還される
- 利子や償還金の支払いスケジュールが決まっていることから計画的に資金を運用できる
- 銘柄によっては、途中で売却して換金することができる
- 高いリターンを狙いにくい
- 債務不履行で元本が保証されない場合がある
- 途中売却時に損失が発生する可能性がある
- インフレなどの金利上昇に弱い
債券投資は次のような人におすすめです。
- 低リスクで着実に運用したい人
- 定期預金以上、投資信託未満のリターン(平均利回り0.1~4%程度)を目指す人
- 株式投資などと組み合わせることによってリスクとリターンを調整したい人
個人向け国債について詳しくは以下の記事を、

個人向け社債について詳しくは以下の記事をご参考ください。

投資信託|年3~5%

投資信託とは、投資家から集めたお金を運用会社が運用して成果を投資家に分配する金融商品です。
投資信託のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 小額から投資できる
- 複数の銘柄に分けて投資するため、リスクを分散できる
- プロに運用を任せられる
- 税金の計算や手続きを比較的簡単に行える
- 元本保証ではない
- 運用コストがかかる
- 短期間で利益を得るのが難しい
- 株のような自由な売買ができない
- 商品数が多いため、選定する知識が必要
投資信託は、次のような人におすすめです。
- 投資に関する知識が少なくプロに資産運用を任せたい人
- 手間をかけずに株式や債券、不動産などに分散投資したい人
- 債券以上、株式投資未満のミドルリスク・ミドルリターンを狙いたい人
株式投資|年3~4%(配当利回り)

株式投資とは、企業の株式を購入することで企業の成長を支援しながら、資産形成を行う投資方法です。
株式投資のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 特定の企業に集中投資できる
- 配当金や株主優待を得られる
- 株主として投資した会社の経営に参加できる
- 分散投資をしにくい
- 銘柄の選別が難しい
- 価格変動リスクが大きい
- 信用リスクがある
- 流動性リスクがある
- 元本保証ではない
株式投資は、次のような人におすすめです。
- リスクを取りながら高いリターンを狙いたい人
- 企業分析や株価動向がチェックできる人
REIT(リート)・不動産投資信託|年2~6%

REIT(リート)とは「Real Estate Investment Trust」の略で、投資家から集めた資金で不動産に投資して得られた収益を投資家に分配する投資信託です。
REITのメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 少額から不動産投資ができる
- 商品によっては複数の投資対象に分散投資できる
- 利益のほとんどが投資家に分配されるしくみにより利回りが2-6%程度と高め
- 証券化されているため、売買しやすい
- オフィスや商業施設など、好きな不動産を選びやすい
- プロに運用を任せられる
- 投資法人の倒産や上場廃止のリスクがある
- 元本保証ではない
- 不動産市場の影響を受けやすい
- 配当控除を使えない
- 価格変動リスクが株式と同程度かそれ以上ある
- 金利変動リスクがある
REITは、次のような人におすすめです。
- 少額から不動産投資をしたい人
- 定期的に分配金を得たい人
- 複数の不動産への分散投資を考えている人

金投資(ゴールド)|直近20年では約700%(8倍)
金投資とは、金(ゴールド)に投資する手法です。
具体的には「金地金」「金貨」「純金積立」「金投資信託」「金ETF」などの方法で投資します。
金投資のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 長期で安定的なリターンが狙える
- 価格変動が比較的緩やか
- インフレやデフレに強い
- 実物資産であることから安全で信頼性が高い
- 利子や配当金がつかない
- 手数料や管理コストが発生する
- 紛失や盗難のリスクがある
- 短期売買には向かない
- 税金が発生することがある
金投資は、次のような人におすすめです。
- インフレやデフレに強い資産を持ちたい人
- 長期でのリターンを目指す人

暗号資産|変動幅が大きく予測困難
暗号資産とは、インターネット上でやり取りされる電子データで、通貨のような機能を持つ資産です。
暗号資産は、紙幣や貨幣などのような実体がないことから、バーチャルマネーとも呼ばれます。
暗号資産のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 現金に比べて手数料が安い
- 銀行を通さないため、送金が早い
- 24時間365日取引ができる
- 小額からはじめられる
- 従来の紙幣よりも安全に取引できる
- 年利10%を超える貸出サービスがある
- 短期で30%程の利益を狙える
- 即時決済が難しい
- ハッキングや紛失の可能性がある
- 法律による規制を受ける
- ほかの金融商品に比べて税率が高い場合がある
- 詐欺被害の報告がある
- 納税手続きが必要な場合がある
- 法定通貨ではないため、価格の裏付けがない
- 値動きがどの金融商品よりも激しい
暗号資産は、次のような人におすすめです。
- 最先端の投資銘柄で投資を行いたい人
- 爆発的な高いリターンを狙いたい人
- ハイリスク・ハイリターンを許容できる人
1000万円の資産運用で知っておきたい注意点5つ
1000万円の資産運用で知っておきたい注意点5つは、次のとおりです。

資産運用のリスクとリターンは比例する
リターンとは、投資によって得られる利益のことです。
リスクには価格変動リスクや信用リスク、為替リスク、カントリーリスクなどがあります。
資産運用を行うと、利益(リターン)を得られる可能性もありますが、同時に損失を負うリスクもあります。
つまり、資産運用のリスクとリターンは比例する関係にあるのです。
リスクとリターンの関係は次の図のとおりです。
リスクが大きいものほど、リターンが大きくなります(ハイリスク・ハイリターン)。
一方で、リスクが小さいものほどリターンが小さくなります(ローリスク・ローリターン)。

ただし、本記事でご紹介した「プライベートデットファンド」と「ヘッジファンド」については、市場環境に左右されない運用が可能となるため、やや極端な表現ではありますが相対的に「ローリスク・ハイリターン」の運用が可能となります。
>>改めて「プライベートデットファンド」や「ヘッジファンド」をチェックしたい方はこちら
分散投資によるリスク管理が必要
分散投資は、投資のリスクを軽減するために、複数の投資先に資金を分ける投資方法です。
1つの金融商品に多くの資金を投入すると、その商品が大きく値を下げたとき、同じく自分の資産も大きく値下がりします。
こういった投資のリスクを減らす方法のひとつに「分散投資」があります。
具体的な分散投資の方法は、次のとおりです。
- 資産の分散:株式と債券など、異なる値動きをする資産を組み合わせることで、価格変動リスクをカバーする。
- 地域の分散:複数の地域や通貨を組み合わせることで、投資対象国や通貨、地域の状況による値動きのリスクを軽減する。
- 時間の分散:株式などの市場は常に動いていることから急騰や暴落により大きく値動きすることがあるため、投資のタイミングを複数回に分けることで、その影響を和らげる。
元本保証ではない
資産運用において元本は保証されません。
一般的な預貯金の場合は、元本よりもお金が減ることがない一方で、株式や投資信託は価格が変動します。
そのため、投資した資産の価格が当初投資した金額(元本)を下回る元本割れが起こる可能性があります。
元本割れを避けたい場合は、元本保証の金融商品を選びましょう。
金融商品の理解が不可欠
資産運用を行う場合は、金融知識の乏しい投資初心者などを狙った詐欺などを避けるために、金融商品の理解が不可欠です。
実際の投資詐欺事例は、次のとおりです。
- 【被害者:60代男性 被害額:約6,300万円】
著名人や投資家になりすましたニセの投資広告をクリックして著名人のアシスタントを自称する者と連絡先を交換することになった。指定された口座に振り込んでしまった。 - 【被害者:50代女性 被害額:約1億円以上】
SNS上で投資関係の広告を見つけてアクセスした先で誘導されて投資グループに入った。投資グループで指定された口座への振り込みや電子マネーカードの購入を行ってしまった。 - 【被害者:60代女性 被害額:約2,000万円】
動画の概要欄のURLをクリックした先でSNSのグループチャットに招待された。そこで知り合った者から投資や暗号資産の取引に誘われて指定された口座への振り込みと暗号資産の送信を行ってしまった。 - 【被害者:70代男性 被害額:約1億円以上】
SNSで知り合った女性が勧める暗号資産取引アプリをダウンロードした。指定された口座に複数回にわたって振り込んでしまった。 - 【被害者:60代女性 被害額:約1,400万円以上】
投資コンサルを自称する男とSNSで知り合った。男が指定した口座に複数回振り込み入金してしまった。 - 【被害者:70代女性 被害額:約4,500万円】
著名人を自称する者やその助手を自称する者とSNSで知り合った。グループチャットでやり取りをするうちに、指定された口座に複数回振り込んでしまった。
このように、金融商品の知識が不足している人をねらった詐欺が多数発生しています。
投資の基礎知識を身につければ、詐欺被害を防げるのです。
リターンが極端に大きい投資の裏には、リスクや代償がひそんでいます。
十分に注意しましょう。
安心して高いリターンを目指す運用先を探している場合は、「ハイクアインターナショナル(プライベートデットファンド)」や「アクション(ヘッジファンド)」「GFマネジメント(ヘッジファンド)」がおすすめです。
短期では大きな利益が出ない
資産運用は、基本的に短期では大きな利益はでません。
一部、FXなどの短期で大きな利益を狙う投資も存在しますが、知識や分析能力が必要な上級者向けの投資です。
投資初心者には、長期投資がおすすめです。
次の図のとおり長期的に投資することで、安定したリターンを得られるでしょう。

※米国のS&P500指数(配当込、円建て換算後)を対象に、1年だけ投資した場合から15年間投資し続けた場合までの「1年あたりのリターン」のちらばりを比較
株式などに投資をすると、短期的にはリターンが大きなプラスやマイナスになることがあります。
しかし、長期で資産運用を続けていると短期的な変動が打ち消し合うことで安定してくるため「1年あたりのリターン」が安定します。
したがって、リターンがマイナスになる時期があっても、長期的な目で投資を続けることが大切です。
定期預金や資産運用に関するよくある質問
最後に、定期預金や資産運用に関するよくある質問に回答します。
1000万円を10年銀行に預けた場合の利息はいくら?
1000万円を10年銀行に預けた場合の利息は、398,425円(税引後)です。
※単利運用で金利0.5%(記事執筆時点の普通預金金利)の場合
定期預金の優遇金利は何%か知りたい
定期預金の優遇金利は、銀行やキャンペーンによって異なります。
詳しくは、各銀行や各キャンペーンのホームページをご覧ください。
銀行と信用組合の違いは?
銀行と信用組合の違いは、次のとおりです。
銀行 | 信用組合 | |
---|---|---|
組織形態 | 営利法人 (株式会社) | 非営利法人 |
目的 | 利益追求 | 組合員や地域社会の利益 |
根拠とする法律 | 銀行法 | 中小企業等協同組合法 協同組合による金融事業に関する法律 |
営業範囲 | 全国 (企業など) | 特定の地域や業域 (中小企業や個人など) |
利用できる人 (預金・融資) | 誰でも利用可 | 原則として組合員のみ ※地域や職域の制限あり |
規模 | 大規模 | 小規模 |
普通預金より定期預金の方が金利が高いのはなぜ?
定期預金は預入期間が決まっているため、金融機関がお金を運用しやすいという事情があるからです。
普通預金と定期預金の最低金利と最高金利を比べると次のとおりです。
実際の金利を比べた場合、普通預金より定期預金の方が金利が高いことがわかります。
普通預金と定期預金の金利目安
- 普通預金の金利:0.10~0.50%
- 定期預金の金利:0.125%~1%以上
今後、金利が上がる可能性はある?
結論から言うと今後、金利が上がる可能性はあります。
日本では長期間、超低金利時代が続いてきました。
しかし、2024年3月に約17年ぶりに利上げが実施されたことから金利は上昇傾向にあり、長期金利の上昇に伴って定期預金や普通預金の金利を引き上げる銀行も出てきています。
2025年1月に開かれた金融政策決定会合では政策金利を0.5%程度に引き上げる追加の利上げを決定。
また会合後の会見で植田総裁は、今後の政策金利を引き上げについても示唆しました。
長期金利の上昇傾向が続けば、さらに定期預金や普通預金の金利が上がっていくこともあり得るでしょう。
ゆうちょや三菱UFJ、三井住友銀行、イオン銀行など大手銀行の金利は?
ゆうちょや三菱UFJ、三井住友銀行、イオン銀行など大手銀行の定期預金の金利は次のとおりです。※100万円の場合
ゆうちょ銀行 (定期貯金) | 三菱UFJ銀行 (スーパー定期) | 三井住友銀行 (スーパー定期) | イオン銀行 (スーパー定期) | |
---|---|---|---|---|
1ヵ月 | 0.225% | 0.250% | 0.250% | 0.200% |
2ヵ月 | ー | 0.250% | 0.250% | – |
3ヵ月 | 0.225% | 0.250% | 0.250% | 0.250% |
6ヵ月 | 0.225% | 0.250% | 0.250% | 0.350% |
1年 | 0.275% | 0.275% | 0.275% | 0.450% |
2年 | 0.300% | 0.325% | 0.325% | 0.450% |
3年 | 0.350% | 0.350% | 0.350% | 0.450% |
4年 | 0.375% | 0.375% | 0.375% | 0.550% |
5年 | 0.400% | 0.400% | 0.400% | 0.700% |
6年 | ー | 0.425% | – | – |
7年 | ー | 0.450% | 0.450% | – |
8年 | ー | 0.450% | – | – |
9年 | ー | 0.450% | – | – |
10年 | ー | 0.500% | 0.500% | – |
イオン銀行に1000万円預けた場合の金利と利息・預金額の推移は、以下の記事で解説しています。

なお、大手銀行の定期預金よりも高いリターン(年間10%以上)を期待したい方は、「プライベートデットファンド」や「ヘッジファンド」での運用がおすすめです。
>>「プライベートデットファンド」・「ヘッジファンド」の解説はこちら
定期預金の金利ランキングまとめ|1000万円をどこに預けるべき?
本記事では、定期預金の金利ランキングやおすすめ資産運用先7選などを紹介しました。
定期預金はお金を守る方法としておすすめですが、お金を増やすには資産運用が必要です。
達成したい目標金額に応じて適切なリスクを取りましょう。
1000万円程度のまとまったお金がある場合はプライベートデットファンドやヘッジファンドも選択肢に入ってくるため、検討してみてくださいね。
以下の記事では、プライベートデットファンドやヘッジファンドを含む、債券や株式以外の運用先を指す「オルタナティブ投資」について解説しています。
プライベートデットファンドやヘッジファンドについてより詳しく知りたいという方は、是非参考にどうぞ。
