【2024年版】個人向け社債利回りランキング!最新のおすすめ国内債券を紹介

社債ランキング

「個人向け社債の利回りランキングが知りたい」
「社債を買う際に気を付けるべきポイントは?」

社債は定期預金や国債より利率が高く、安定した利益が期待できることから人気の資産運用先です。

しかし投資信託の利回りランキングのような、個人向け社債の情報はあまり出回っていません。

そこで本記事では2024年9月時点での最新版「個人向け社債利回りランキング」を紹介します。

信頼性が高く高利回りの社債を探している人は、ぜひ参考にしてください。

また、リスクを抑えながら年利10%以上を狙えるヘッジファンドも紹介しています。

目次

個人向け社債とは?資産運用先としての特徴を徹底解説

資産運用先としての個人向け社債についての特徴について、以下のポイントに沿って解説します。

企業が資金調達のために発行する債券

個人向け社債とは、企業が設備投資などの資金調達を目的に発行する債券のうち、一般の個人投資家を対象にしているものを指します。

通常、社債の最低購入金額は100万円や1000万円、1億円など高額に設定されていることからも、機関投資家向けの運用先であることがわかります。一方個人向け社債は1万円や10万円など、比較的少額から購入することが可能です。

個人向け社債を購入すると、投資家は企業から定期的に利子を受け取ることができ、満期時には額面金額が返還されるというメリットがあります。

ただし、発行した企業が倒産した場合、利子や償還金の支払いが遅延したり、減額や不払いのリスクが生じる可能性もあるため注意が必要です。

社債を購入する際は、利回りや利率の高さだけで判断せず、投資先企業の経営状況を事前に十分確認しましょう。

個人向け社債の仕組み

社債とは、企業が資金を集めるために発行する「借用証書」のようなものといえます。つまり、企業が投資家からお金を借りるために発行するのが社債です。

たとえば、あなたが友人にお金を貸すとき「いつまでに返すよ」と約束して利息をつけて返してもらうとします。

社債はそれに似ており、購入することであなたは企業にお金を貸すことになり、その代わりに利息を定期的に受け取ることができます。

社債にはあらかじめ「いつ返すか」という期限(満期)が決められていて、満期になると貸したお金(元本)が返ってきます。

社債を通じて「元本+利息」を受け取ることで、投資した資産を増やすことができるのです。

社債は大きな金融機関やプロの投資家向けに発行されるのが一般的ですが、一部は「個人向け社債」として、個人でも手軽に購入できるようになっています。

たとえば友人に少額のお金を貸すように、個人向け社債では小さい金額から企業に投資できるのです。

社債の種類

社債の種類は「発行時期」と「性質」によって分けることができます。

発行時期では新発債と既発債に分類でき、それぞれ以下のような特徴があります。

新発債既発債
発行時期条件が設定されてから発行されるすでに発行済み
流通市場で取引されている債券
債券価格発行価格(額面金額)市場価格(変動)
購入時期募集期間中に購入いつでも購入可能
新発債と既発債

一方、社債を性質によって分類すると、以下のように分けられます。

種類特徴
普通社債(SB)定期的に利息を受け取り、満期には元本が返ってくる基本的な社債。利率は固定が多く、市場で売却も可能。
転換社債(CB債)一定条件で発行企業の株式に変えることができる社債。株に転換する権利がついている。
ワラント債
(新株予約権付社債)
社債を持ちながら、新しい株を購入できる権利がついた社債。満期時には元本が返ってくる。
劣後債利息や元本返済の優先順位が低い社債。リスクは高いが、その分利率が高い。
割引債
(ゼロクーポン債)
割引価格で購入し、満期時に額面で返済される社債。利息の支払いはない。
仕組債デリバティブ(金融派生商品)が組み合わさった高リスクの社債。初心者には不向き。

個人向け社債の利回りと利率の違い

資産運用において、利回りと利率は混同されやすいため、違いを理解しておきましょう。

利率は、社債の額面金額に対して支払われる年間の利息の割合です。基本的に固定されており、定期的に受け取ることができます。

一方で利回りは、投資した金額に対する総利益の割合です。利子だけでなく、購入価格と償還価格の差額(償還差益)も含めた利益を反映します。

例えば、100万円の社債を95万円で購入し、5年間で毎年2万円の利息を受け取った場合、合計の利子は10万円、償還時に受け取る5万円の差額を含め、総利益は15万円になります。これを元に計算すると、年利回りは約3.16%となります。

ただし新しく発行された社債(新発債)の場合、購入価格と償還価格が同じため、利率と利回りは基本的に同じと考えてよいです。

また、既に発行された社債(既発債)や市場で売買される社債は、額面価格と市場価格が異なる場合があるため、償還差益を含めた利回りが変動することがあります。

要するに、利率は毎年の利息のみを指し、利回りは投資全体のリターンを示すものです。

【2024年版】個人向け社債高利回りランキング一覧を紹介【最新】

2024年9月時点での個人向け社債利回りランキングは次の通りです。

スクロールできます
順位発行体名利率(%)格付け(長期債)債券の金額(円)主幹事証券起債日(年月日)
1ソフトバンクグループ3.03A(JCR)100万大和、SMBC日興、野村、SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、みずほ証券2024/05/31
2東京電力パワーグリッド2.477A-(R&I)
A(JCR)
100万大和、SMBC日興、野村、みずほ証券、しんきん証券2024/07/05
3中国電力2.191A+(R&I)
AA(JCR)
100万SMBC日興、野村、東海東京、大和、みずほ証券2024/07/04
4北陸電力2.191A+(R&I)100万SMBC日興、大和、野村、みずほ証券2024/07/04
5東北電力2.1A+(R&I)
AA(JCR)
100万みずほ証券、SMBC日興2024/04/04
6北海道電力2.095A+(R&I)100万野村、SMBC日興、みずほ証券2024/07/05
7光通信2.05A+(JCR)
A(R&I)
100万みずほ証券、SMBC日興、SBI、大和、楽天、岡三、東海東京2024/04/12
8関西電力2.002A3(Moody’s)
AA(JCR)
AA-(R&I)
100万大和、SMBC日興、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー、岡三2024/05/17
9中部電力1.987A3(Moody’s)
AA-(R&I)
JCR(AA)
100万みずほ証券、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、東海東京2024/05/16
10三井住友フィナンシャルグループ1.946A1(Moody’s)
AA-(R&I)
AA(JCR)
100万SMBC日興2024/07/12
選定の基準
  • 起債日が2024年4月~8月
  • 債券価格が100万円以下
  • 発行体が同じ場合は利率の高い債券のみ採用
  • 新発債のため利回りではなく利率を基準に採用

格付けは債券の信頼性を表したもので、JCRやR&I、Moody’sといった機関が定める記号を記載しています。

格付けの定義は以下の通りです。

Moody’sの格付け定義
格付け Moody’sの格付け定義
Aaa信用力が最も高いと判断され、信用リスクが最低水準にある債務に対する格付。
Aa信用力が高いと判断され、信用リスクが極めて低い債務に対する格付。
A中級の上位と判断され、信用リスクが低い債務に対する格付。
Baa中級と判断され、信用リスクが中程度であるがゆえ、一定の投機的な要素を含みうる債務に対する格付。
Ba投機的と判断され、相当の信用リスクがある債務に対する格付。
B投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付。
Caa投機的で安全性が低いとみなされ、信用リスクが極めて高い債務に対する格付。
Ca非常に投機的であり、デフォルトに陥っているか、あるいはそれに近い状態にあるが、一定の元利の回収が見込める債務に対する格付。
C最も格付が低く、通常、デフォルトに陥っており、元利の回収の見込みも極めて薄い債務に対する格付。

引用元:Moody’s

※Moody’sの格付けでは、Aa〜Caaに1、2、3の付加記号が加わります(例:「Aa1」「A2」「B3」など)。同じ記号の中で1が上位、2が中位、3が下位と分けています。

JCR(日本格付研究所)の格付け基準
格付け JCRの格付け定義
AAA債務履行の確実性が最も高い。
AA債務履行の確実性は非常に高い。
A債務履行の確実性は高い。
BBB債務履行の確実性は認められるが、上位等級に比べて、将来債務履行の確実性
が低下する可能性がある。
BB債務履行に当面問題はないが、将来まで確実であるとは言えない。
B債務履行の確実性に乏しく、懸念される要素がある。
CCC現在においても不安な要素があり、債務不履行に陥る危険性がある。
CC債務不履行に陥る危険性が高い。
C債務不履行に陥る危険性が極めて高い。
LD一部の債務について約定どおりの債務履行を行っていないが、その他の債務に
ついては約定どおりの債務履行を行っているとJCRが判断している。
D実質的にすべての金融債務が債務不履行に陥っているとJCRが判断してい
る。

引用元:大分銀行

R&I格付投資情報センターの格付け定義
格付け R&Iの格付け定義
AAA信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。
AA信用力は極めて高く、優れた要素がある。
A信用力は高く、部分的に優れた要素がある。
BBB信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。
BB信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。
B信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。
CCC信用力に重大な問題があり、金融債務が不履行に陥る懸念が強い。
CC発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い。
D発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付。

引用元:R&I格付投資情報センター

ランキング1位:ソフトバンクグループ(年利回り3.03%)

引用:ソフトバンクグループ
利率3.03%
債券価格100万円
格付けA(JCR)
発行額5500億円
償還期限(満期)2031年6月13日(7年)
主幹事証券大和、SMBC日興、野村、SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、みずほ証

ソフトバンクグループは、国内社債ランキングの上位常連企業の1つです。

2024年4~6月期の連結決算によると売上高は前年同期比9%増の1兆7017億円に達し、最終損益は1742億円の赤字となりましたが、前年同期の4776億円から赤字幅が縮小しています。

投資損益に関しては前年同期の赤字から黒字に転換した点はプラス材料といえるでしょう。

ランキング2位:東京電力パワーグリッド(年利回り2.477%)

利率2.477%
債券価格100万円
発行額400億円
償還期限(満期)2039年7月11日(15年)
主幹事証券大和、SMBC日興、野村、みずほ証、しんきん証

東京電力パワーグリッドは株式会社は、東京電力ホールディングスの子会社で、首都圏エリアの電力供給を行う送配電事業会社です。

5期連続で約800億円の利益を達成するなど、経営状況も堅調で、格付けも良いため、安心して購入できる社債といえるでしょう。

ランキング3位:中国電力(年利回り2.191%)

利率2.191%
債券価格100万円
発行額62億円
償還期限(満期)2044年7月25日(20年)
主幹事証券SMBC日興、野村、東海東京、大和、みずほ証

中国電力は、中国地方を拠点に電気を供給する電力会社です。

2023年度決算によると前年比で減収となったものの、燃料費調整制度の期ずれ影響の改善などにより、営業利益は増益、当期純利益も増益となったようです。

地方のインフラを支える電力会社の債券は、手堅く運用できる投資先といえるでしょう。

ランキング4位:北陸電力(年利回り2.191%)

利率2.191%
債券価格100万円
発行額39億円
償還期限(満期)2044年7月25日(20年)
主幹事証券SMBC日興、大和、野村、みずほ証

北陸電力株式会社は、富山県富山市に本店を置く電力会社です。

純損益は2021年、2022年と連続でマイナスでしたが、2023年度は電気料金の値上げなどが影響し、568億円のプラスとなりました。

2024年に関しては能登半島地震で被災した発電所の復旧などが必要になるものの、費用は前期の特別損失に計上していることもあり、350億円の利益を見込んでいるとのことです。

ランキング5位:東北電力(年利回り2.1%)

利率2.1%
債券価格100万円
発行額130億円
償還期限(満期)2054年4月24日(30年)
主幹事証券みずほ証、SMBC日興

東北電力は、宮城県仙台市に本店を置く電力会社です。

東北地方や新潟県、関東地方などで電力お売り事業や発電事業等を行っており、販売電力量は国内第4位です。

2023年度のグループ全体の決算発表によると、燃料価格が想定を下回ったことなどから、最終的な利益は過去最高の2261億円を記録したとのことです。

2024年度に関しては燃料価格の上昇が想定されることから、1300億円ほどの利益を見込んでいるようです。

ランキング6位:北海道電力(年利回り2.095%)

利率2.095%
債券価格100万円
発行額44億円
償還期限(満期)2041年7月25日(17年)
主幹事証券野村、SMBC日興、みずほ証

北海道電力は、北海道札幌市に本店を置く電力会社です。

2024年3月期決算によると、純利益が過去最高の662億円を記録しました。

電気料金の値上げに加え、燃料価格の変動が遅れたため、業績が改善したとのことです。

2025年3月期の燃料費の期ずれ差益がなくなることが見込まれることから、利益は430億円を想定しているようです。

ランキング7位:光通信(年利回り2.05%)

利率2.05%
債券価格100万円
格付けA(R&I)、A+(JCR)
発行額750億円
償還期限(満期)2031年4月25日(7年)
主幹事証券みずほ証、SMBC日興、SBI、大和、楽天、岡三、東海東京

株式会社光通信は、通信回線サービスや宅配水、電力、保険、業種別ITソリューションなど多岐にわたるサービスを提供する企業です。

2024年4~6月期は40%の増益で着地し、株式の配当に関しても12円の増額修正を決定しました。

さまざまなサービスでストック収入を得るビジネスモデルであることから、中長期的な業績も期待できる銘柄といえるでしょう。

ランキング8位:関西電力(年利回り2.002%)

利率2.002%
債券価格100万円
発行額85億円
償還期限(満期)2044年5月25日(20年)
主幹事証券大和、SMBC日興、みずほ証、三菱UFJモルガン・スタンレー、岡三

関西電力株式会社は大阪府大阪市北区中之島に本店を置く電力会社です。

電機の販売量では東京電力エナジーパートナーに次いで第2位に位置します。

他の電力会社同様、2023年の決算では過去最高の利益を更新、4418億円を記録しました。

2024年度の利益は減少が見込まれるものの、それでも2600億円の利益を想定しているとのことです。

ランキング9位:中部電力(年利回り1.987%)

利率1.987%
債券価格100万円
発行額80億円
償還期限(満期)2044年5月25日(20年)
主幹事証券みずほ証、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、東海東京

中部電力株式会社は、愛知県名古屋市東区に本社を置く総合エネルギーサービス企業です。

2023年度の決算は過去最高の利益を更新し、4000億円余りとのこと。

2024年に関しては減益を見込んでいますが、最終利益は1700億円を想定しているようです。

ランキング10位:三井住友フィナンシャルグループ(年利回り1.96%)

利率1.946%
債券価格100万円
発行額420億円
償還期限(満期)2034年7月30日(10年)
主幹事証券SMBC日興

三井住友フィナンシャルグループは。三井住友銀行などを傘下に置く三井グループ・住友グループの金融持ち株会社です。

2024年度の前期純利益は9629億円と最高益を更新し、2025年3月期の業績予想によると、純利益は前年比10.1%増の1兆600億円を見込んでいます。

社債の利率は約2%で10年もののため、約20万円の利益が見込める社債として、手堅い銘柄といえるでしょう。

個人向け社債を購入する際の注意点

個人向け社債を購入する際の注意点を解説します。

個人向け社債は国債よりハイリスク

個人向け社債は、投資先としては比較的低リスクといえます。

しかし個人向け国債と比較すると、社債の方がリスクは高めです。

個人向け国債は国が発行する債券であり、元本保証もされているため、安全性は非常に高いといえます。

万が一、日本の経済が国レベルで破綻すれば元本割れしてしまいますが、このような状況はほぼゼロに近いといえるでしょう。

一方で個人向け社債は企業が発行する債券のため、経営破綻、倒産した場合は元本割れするケースもあるのです。

社債は通常、満期まで保有すれば元本保証される債券ではありますが、過去にはJALやウィルコム、武富士のように経営破綻して社債が元本割れした例もあります。

低リスクとはいえ、元本保証の国債などと比較するとリスクがある点には注意しておきましょう。

ランキングは参考程度にとどめる

本記事では個人向け社債の利回りランキングを紹介しましたが、実際購入する際、ランキング上位という理由だけで購入することはおすすめしません。

なぜなら利率のみを見ると、企業の将来性や破綻リスクを見逃してしまうかもしれないからです。

また、そもそも個人向け社債は発行額が限られており、高利回りの国内銘柄は非常に人気あります。

そのためすぐに完売することが多く、申込期間も最大で1~2週間ほどしかありません。

つまり、投資信託のようにランキングを見ながらじっくり銘柄を選ぶのは難しいのです。

ただし、社債の利回りランキングは今後の投資判断には役立つといえます。

過去に高利回りだった銘柄に目星をつけ、その企業が再度社債を発行するタイミングを待つのも有効な方法です。

複数回発行されることも多いため、継続して情報をチェックすれば、目当ての社債を購入できるかもしれません。

個人向け社債は長期運用が基本

個人向け社債は、短期間ではなく数年以上にわたる長期運用が基本です。

そのためすぐに利益を得たい方には向きませんが、定期預金のようにじっくりと資産を増やしたい方には適しています。

社債の銘柄によって満期までの年数は異なり、数年~10年以上と幅があります。

自分の投資スタイルに合わせて、数年で利益を確定させるか、長期でじっくり運用するかを考え、満期日で選ぶのも一つの方法です。

投資信託などでリスク分散するのがおすすめ

個人向け社債を購入する際は、リスク分散のために投資信託など他の資産運用方法と組み合わせるのがおすすめです。

例えば、株式や債券など異なる種類の投資先を併用することで、分散効果が高まり、リスクを軽減しやすくなります。

個人向け社債は、途中売却をしない限り価格変動の影響を受けにくいため、比較的安全な運用商品です。

しかし、コロナ禍のように世界経済に大きな影響を及ぼす出来事が発生すると、企業の財政悪化や債券のデフォルトリスクが高まることもあります。

実際2022年には、通常は逆の動きをする株式と債券が同時に下落する事態も起こりました。

このような予測不能なリスクにも対応できるように、ヘッジファンドなどのオルタナティブ資産を含めた分散投資を徹底することが重要です。

個人向け社債にはインフレリスクがある

個人向け社債を購入する際の注意点として、インフレリスクが挙げられます。

インフレリスクとは、物価が上昇することで資産の実質的な価値が減少することを指します。

例えば、毎年2%の物価上昇が続いた場合、投資した100万円を2%以上の利回りで運用できていなければ、資産の実質価値が下がってしまうことになります。

とはいえ社債は基本的に満期まで保有するのが一般的なため、利回りが2%未満であっても運用を続けざるを得ません。途中で売却することもできますが、その場合は元本割れのリスクが伴います。

こうした資金の動かしづらさも考慮した上で、投資判断を行うことが大切です。インフレリスクが気になる場合は、満期が短めの債券を選ぶといった対策も有効です。

500万円以上の資金があるならヘッジファンド投資も検討しよう

国内企業の社債の利率は高くても3~4%程度で、1%台であることがほとんどです。

海外債券という選択肢もありますが、為替変動リスクや価格変動リスクなどもあるため、安定した運用は難しいといえます。

500万円以上の投資資金があるのであれば、国内のヘッジファンドへの投資も検討してみてはいかがでしょうか。

ヘッジファンドは最低投資額が比較的高額ですが、市場の変動に強く、年利10%など常に高いリターンを目指して運用を行う投資会社です。

以下は最低投資額別のおすすめヘッジファンドです。

ヘッジファンド会社最低投資額期待利回り
BMキャピタル1000万円
*1000万未満も相談可
年利10%以上
ハイクアインターナショナル500万円固定年利12%

BMキャピタル|年利10%以上を10年以上継続の国内ヘッジファンド

BMキャピタル
運用会社ビーエムキャピタル合同会社(BM CAPITAL LLC)
代表者森山武利(もりやま・たけとし)
本社所在地東京都港区六本木7-18-1
運用歴10年以上
平均利回り年利10~20%
最低投資額1,000万円
*1000万未満も相談可
資料請求・相談無料
面談の形式オンラインまたは対面
運用手法・バリュー株投資
・アクティビスト投資
・イベントドリブン戦略
主な投資先日本株
ロックアップ期間3ヶ月
*3ヶ月に1回出金や解約が可能
公式サイトBMキャピタル

BMキャピタルは「マイナスにしない」をモットーに、リスクを抑えた運用が特徴的なヘッジファンドです。

リスクを抑えながら長期的に確実に資産を積み上げていきたい方に最適なヘッジファンドといえます。

BMキャピタルの特徴
  • 過去マイナス年ゼロ
  • 年間利回り10%以上の安定した成績
  • 2013年設立の老舗ファンド
  • 完全自社運用で透明性が高い

BMキャピタルは設立以来マイナスを出した年がなく、さらには年間平均利回り10%以上の好成績を出し続けている優秀なヘッジファンドです。

決算は四半期に一回で、配当を受け取るか、配当を再投資するか選ぶことができます。

安定感の高さに加え、相談次第では1000万円以下の運用も可能ということもあり、投資初心者にもおすすめです。

資料請求や面談は無料で、資料では過去の運用実績などの詳しい情報がみられます。

面談は対面でもオンラインでも可能で、無理に契約を迫られることもありませんので、気になる方は公式サイトから問い合わせてみてください。

ハイクアインターナショナル|日系企業への融資で年利12%の注目投資案件

ハイクアインターナショナル
運用会社ハイクアインターナショナル合同会社
代表社員梁秀徹
本社所在地〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44
運用歴1年
利回り年間12%(固定)
最低投資額500万円
資料請求・相談無料
面談の形式オンラインまたは対面
運用手法SAKUKO VIETNAMへの事業融資
公式サイトハイクアインターナショナル

ハイクアインターナショナルは、親会社への融資により利益を生み出す日本のファンドです。

融資先企業はSAKUKO Vietnamという会社で、2011年に大阪からベトナムに進出し、13年で日本製品販売店を42店舗、飲食店を11店舗、ホテルを3店舗展開しています。

ハイクアインターナショナルの特徴
  • 投資ではなく事業融資による運用
  • 年間利回りは固定で12%
  • 融資先は上場準備中のベトナム企業
  • 元本割れのリスクがかなり低い
  • 会社や融資先の事業の透明性が高い

ハイクア社は、他のヘッジファンドのように株や債券などで出資金を運用するのではなく、調達した資金を親会社SAKUKO VIETNAMに融資

SAKUKO VIETNAMはその資金を元に事業を拡大し、ハイクア社に貸付利息を支払います。

ハイクア社の出資者は、3か月に1度3%ずつ配当を受けることができます。つまり、年間12%の利息が固定で得られるわけです。

金融商品と違い、利回りが約束されているところが安心材料ですね。

ハイクアインターナショナルの出資スキーム

12%の利回りは6年間の投資で資産がおよそ倍になる水準であり、非常に効率の良い運用といえるでしょう。

ハイクアインターナショナルに問い合わせるとSAKUKO VIETNAMの実際の事業内容などを詳しく聞くことができます。

「12%の利息が欲しい」、「元本割れの心配なく安定的に資産を運用したい」という方は、まずは公式サイトから無料で問い合わせてみてはいかがでしょうか。

個人向け社債に関してよくある質問

個人向け社債に関してよくある質問と回答を紹介します。

個人向け社債のおすすめ銘柄は?

おすすめの個人向け社債は、メガバンクや証券会社などの金融関連や電力会社の銘柄がおすすめです。

メガバンクでは三井住友や三菱UFJ、みずほフィナンシャルグループなどが社債を発行しています。電力会社では東京電力をはじめとした各地の電力会社が社債を発行しています。両者ともに経営破綻リスクが低いためおすすめです。

個人向け社債の選び方を教えてください

個人向け社債の銘柄選びで迷ったら、以下の観点を判断基準にしてみましょう。

  • 利回り:最低でも1%以上、できれば3%以上の社債を狙いましょう
  • 満期日:短期か長期か、運用方針に合わせて選択しましょう
  • 信頼性:格付けで信頼性をチェックしておきましょう
  • 換金性:中途換金を想定している場合は、売却しやすい人気の社債を選びましょう

個人向け社債は元本保証ですか?

社債は元本保証ではありません。

元本保証を希望している場合は国債などを検討しましょう。元本保証ではない中で高いリターンを求めるならば、投資信託やヘッジファンドなどを検討しましょう。

まとめ

2024年最新版の個人向け社債の利回りランキングは以下の通りです。

順位発行体名利率(%)
1ソフトバンクグループ3.03
2東京電力パワーグリッド2.477
3中国電力2.191
4北陸電力2.191
5東北電力2.1
6北海道電力2.095
7光通信2.05
8関西電力2.002
9中部電力1.987
10三井住友フィナンシャルグループ1.946

ランキング上位の社債は人気銘柄のため、販売開始されるとすぐに売り切れてしまうのことがほとんどです。

年に複数回発行する企業も少なくないため、気になる企業があれば社債発行のタイミングをチェックしてみてもよいでしょう。

より高利回りの投資先を検討している場合は、当記事でも紹介した「BMキャピタル」や「ハイクアインターナショナル」といったヘッジファンドもおすすめです。

四半期に一度配当を受けるか、利益を再投資して複利運用することができるため、中期の運用にも、長期の運用にも向いた投資先です。

詳細は以下の記事で解説していますので、参考にしてください。

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BMキャピタルの特徴は以下の通り。

BMキャピタルの特徴
  • 長期的な安定性:2013年の運用開始以来、マイナス収益の年はゼロ
  • 高い平均収益率:10年以上にわたり、年平均10%を超えるリターンを維持
  • 資産成長の実績:直近6年間で投資家の資産価値を約2倍

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