世界の国債金利ランキング20!外国債の利回りや注意点を解説

「年0.2%の金利では全然増えない…」
「利回り10%以上の国債が気になるけれど、リスクが怖くて手が出せない」

世界的な金利差が過去最大級に広がるいま、年利10%超えの外国債券が投資家から注目されています。

しかし、高利回りの裏には為替の急変動や債務不履行リスク、カントリーリスクなど見落としがちな落とし穴も潜んでいます。

「高い金利=高いリスク」という仕組みを正しく理解しなければ、せっかくのチャンスが一転して致命傷にもなりかねません。

本記事では、最新データを基にした世界の10年国債金利ランキングTOP20を起点に、外国債の魅力と注意点を整理しました。

「利息で増やしたいけれど、大きな損失は避けたい」という堅実な投資家の方は、ぜひ最後までお読みください。

国債の高利回りを味方にしつつ、着実に資産を増やすコツが見えてきます。

目次

世界の国債金利ランキングTOP20(10年)外国債の利回りを比較

順位国名利回り格付け
1トルコ30.72%BB-
2ロシア15.92%NR
3ブラジル14.01%BB
4コロンビア12.35%BB+
5南アフリカ10.39%BB-
6メキシコ9.39%BBB
7インドネシア6.81%BBB
8ペルー6.54%BBB-
9インド6.25%BBB-
10フィリピン6.23%BBB+
11イギリス4.67%AA
12米国4.45%AA+
13オーストラリア4.30%AAA
14イタリア3.55%BBB+
15カナダ3.25%AAA
16フランス3.22%AA-
17スペイン3.21%A
18ドイツ2.53%AAA
19中国1.69%A+
20日本1.49%A+
世界の国債金利ランキングTOP20(10年)
格付けの種類と記号の定義
スクロールできます
格付け評価
AAA債務履行の確実性が最も高い。
AA債務履行の確実性は非常に高い。
A債務履行の確実性は高い。
BBB債務履行の確実性は認められるが、上位等級に比べて、将来債務履行の確実性が低下する可能性がある。
BB債務履行に当面問題はないが、将来まで確実であるとは言えない。
B債務履行の確実性に乏しく、懸念される要素がある。
CCC現在においても不安な要素があり、債務不履行に陥る危険性がある。
CC債務不履行に陥る危険性が高い。
C債務不履行に陥る危険性が極めて高い。
D債務不履行に陥っているとJCRが判断している。
引用:日本格付研究所(JCR)|信用格付の種類と記号の定義

※AAからBまでの格付記号には同一等級内での相対的位置を示すものとして、プラス(+)若しくはマイナス(-)の符号による区分を示す

外国債券投資を検討する際、各国の金利水準は重要な判断材料のひとつです。

利益を得るには金利の高さだけでなく、発行体の信用力、為替変動の影響、投資期間などを総合的に考慮した投資が必要です。

ここでは、ランキング上位10の各外国債の特徴をについて詳しく解説します。

金利ランキング1位:トルコ10年国債 30.990%

ランキング1位は、金利30.990%のトルコ10年国債です。

2025年4月、トルコリラ/円相場は最安値を更新したことが話題になりました。

トルコ10年国債は30.990%という破格の高利回りですが、これには理由があります。

以下に、トルコ10年国債が高利回りな理由をまとめました。

トルコ10年国債の利回りが高利回りある理由
  • 年間40%以上のインフレ進行リスク
  • 政治的不安定性
  • 流動性の低さ

このようにトルコ10年国債には高いリスクがあるため、見返りとして高い利回りが設定されています。

一方でトルコリラは、インフレや利下げ政策などの影響により価格の下落が予想されています。

さまざまなリスクが伴うトルコ10年国債に投資する際は、リスクヘッジのため、余剰資金の範囲内で行うことをおすすめします。

金利ランキング2位:ロシア10年国債 15.821%

ランキング2位は、金利15.821%のロシア10年国債です。

ロシア10年国債のメリットは、高利回りである点です。

この高利回りにはロシア10年国債の持つ経済制裁や通貨不安などのリスクに見合ったリターンを提供しなければ、需要が減ってしまうため、高利回りを出さなければならないという背景があります。

高利回りというメリットがある一方でデメリットも存在します。

ロシア10年国債のデメリットは、経済制裁の影響を大きく受ける点です。

2022年のウクライナ侵攻後、ロシアは厳しい経済制裁を受け、制裁リスクと政治リスクが高まりました。

その結果、多くの証券会社がロシア関連商品の取扱を停止し、購入が困難になっています。

ロシア10年国債は、利回りの高さが魅力である一方で、ルーブル(ロシア通貨)の相場は不安定で下落リスクがあるといえます。

ロシア10年国債の持つ経済制裁や通貨不安などのリスクを考慮し、慎重に検討することをおすすめします。

金利ランキング3位:ブラジル10年国債 14.152%

ランキング3位は、金利14.152%のブラジル10年国債です。

2025年5月、ブラジル中央銀行はインフレ抑制のために政策金利を引き上げました。

これにより国債の利回りも上昇し、現在14.152%という高水準になっています。

この14.152%という高利回りは、非常に魅力的な水準といえます。

ただし、高金利にはリスクも伴います。

ブラジルの物価上昇率は日本を大きく上回っていることから、為替変動リスクに注意が必要です。

為替変動リスクなどを考慮して、余剰資金の範囲内で投資することをおすすめします。

金利ランキング4位:コロンビア10年国債 12.357%

ランキング4位は、金利12.357%のコロンビア10年国債です。

コロンビア10年国債が高利回りである理由は、経済と政治のリスクがあるためです。

経済面ではコロンビアは現在、財政状況の大幅な悪化に直面しています。

2024年の財政赤字はGDP比6.8%、2025年はGDP比5.0%超になる見通しです。

財政赤字の目安はDP比3%以内とされていることから、基準を大幅に上回る危険な状況といえます。

政治面では、現在のペトロ政権は支持率が低迷しており、政治的安定性に懸念があります。

このように高いリスクを伴うコロンビア10年国債は、高度なリスク管理を求められることから上級者向けの金融商品といえるでしょう。

金利ランキング5位:南アフリカ10年国債 10.490%

ランキング5位は、金利10.490%の南アフリカ10年国債です。

南アフリカ10年国債は高利回りですが、これには理由があります。

金利が高い理由は、南アフリカは経済や財政、政治の各面で課題を抱えているため、高利回りでなければ国債の需要が低くなってしまうのです。

経済面における電力問題は特に深刻で、2025年2月に10ヶ月ぶりの計画停電を行い話題になりました。

計画停電の頻度は減りましたが、単発的な停電は各地で起こっており経済活動に影響を与えています。

財政面では、財政赤字がGDP比4〜5%程度で推移していることが課題です。

政治面では、汚職問題や社会格差の拡大により情勢が不安定な状況です。

このように経済や財政、政治の各面で課題を抱えている南アフリカの国債への投資は、ハイリスクといえます。

金利ランキング6位:メキシコ10年国債 9.799%

ランキング6位は、金利9.799%のメキシコ10年国債です。

メキシコ10年国債の格付けは、財政政策と公共財政の健全性からBBBに該当します。

この格付けからメキシコの10年国債は、上位5カ国の国債と比較すると信用力が高いといえます。

また、S&Pの格付けはBBB以上が投資適格債のため、比較的安全な外国債といえるでしょう。

しかし、投資適格債だからといって安心は禁物です。

メキシコは現在、財政赤字を抱えており、2024年度がGDP比5.7%、2025年度は最大3.5%に達するといわれています。

今後、財政赤字の拡大や政治的な政策変更により、格付け機関がメキシコ国債を投機的格付けに引き下げる可能性があります。

他の国債と比較すると安定していますが、リスクもある投資商品であることを理解してください。

金利ランキング7位:インドネシア10年国債 6.832%

ランキング7位は、金利6.832%のインドネシア10年国債です。

インドネシア国債の金利6.832%は、人口増加による高い経済成長期待や新興国特有の政治・経済リスク、通貨ルピアの変動リスク、インフレ懸念などの不確実性を反映した結果です。

現在、インドネシアは世界第4位の人口大国です。

インドネシアは人口増加が内需拡大や労働力確保につながっているため、経済成長を続けています。

このように人口増加によって経済成長を続けてきたインドネシアですが、今後の動向には注意が必要です。

インドネシアは、生産年齢人口が2030年でピークを迎える見込みであることから、高齢化社会によるGDP成長率の鈍化や社会保障費の増加が予想されます。

そのため、経済成長の停滞が見込まれています。

インドネシアの10年国債への投資は新興国の中では相対的に安定性が高く、長期的な成長性もありますが、中長期的な視点での投資判断が求められます。

金利ランキング8位:ペルー10年国債 6.407%

ランキング8位は、金利6.407%のペルー10年国債です。

ペルー10年国債が高利回りな理由は、政治が不安定なためです。

財政状況は良好で、公的債務はGDP比35%前後と日本の約260%と比較して非常に健全です。

S&P格付けでBBB-(安定見通し)を維持していることから、投資適格債といえます。

一方で、政治面では深刻な不安があります。

2022年末にボルアルテ大統領が就任しましたが、支持率は1桁台まで低下しています。

そのため、ペルー10年国債は利回りを高くしなければ需要を維持できないのです。

政治的な出来事により短期的な価格変動が大きくなる可能性を理解した上で、投資しましょう。

金利ランキング9位:フィリピン10年国債 6.230%

ランキング9位は、金利6.230%のフィリピン10年国債です。

フィリピン10年国債が6.230%と高利回りな理由は、自然災害やインフレ懸念、財政赤字、米金利高の影響によるリスクをリターンで補うためです。

フィリピン人口は1億1千万人を超え、2030年には日本を上回るといわれています。

2024年のGDP成長率は5.69%、日本は0.08%のため高い数値といえます。

一方で、自然災害リスクが高く、台風や地震、火山噴火、洪水など、数多くの災害の被害を受けやすい国です。

この自然災害リスクが経済活動に大きな影響を与えているのです。

フィリピンには高い成長性がある反面、自然災害という予測困難なリスクがあることを理解して投資しましょう。

金利ランキング10位:インド10年国債 6.222%

ランキング10位は、金利6.222%のインド10年国債です。

インド10年国債の利回りには、インフレ懸念や経済成長期待、地政学リスクが反映されています。

インドは、IT・デジタル産業で世界的な競争力を持つIT大国として知られています。

一方で、インドはインフレへの懸念があります。

インドのインフレ率は4〜6%と高水準で、通貨ルピーの価値を下げる要因となっているのです。

また、地政学的リスクとして、中国との国境問題やパキスタンとの対立、ロシアからのエネルギー輸入依存などがあります。

さらに国内の課題として、所得格差と貧困問題、宗教・民族間の対立が挙げられます。

このようにインドの10年国債には、世界最大の成長市場としての魅力がある一方でさまざまなリスクがあるといえます。

世界の国債格付けランキングTOP20

順位国名格付け10年債の
利回り
1オーストラリアAAA4.31%
2カナダAAA3.26%
3デンマークAAA2.49%
4ドイツAAA2.54%
5ルクセンブルクAAA2.87%
6オランダAAA2.75%
7ノルウェーAAA4.05%
8シンガポールAAA2.42%
9スウェーデンAAA2.34%
10スイスAAA0.35%
11米国AA+4.46%
12フィンランドAA+2.99%
13オーストリアAA+2.93%
14ニュージーランドAA+4.57%
15香港AA+3.12%
16イギリスAA4.71%
17大韓民国AA2.72%
18アイルランドAA2.85%
19チェコAA-4.19%
20フランスAA-3.21%
世界の国債格付けランキングTOP20
格付けの種類と記号の定義
スクロールできます
格付け評価
AAA債務履行の確実性が最も高い。
AA債務履行の確実性は非常に高い。
A債務履行の確実性は高い。
BBB債務履行の確実性は認められるが、上位等級に比べて、将来債務履行の確実性が低下する可能性がある。
BB債務履行に当面問題はないが、将来まで確実であるとは言えない。
B債務履行の確実性に乏しく、懸念される要素がある。
CCC現在においても不安な要素があり、債務不履行に陥る危険性がある。
CC債務不履行に陥る危険性が高い。
C債務不履行に陥る危険性が極めて高い。
D債務不履行に陥っているとJCRが判断している。
引用:日本格付研究所(JCR)|信用格付の種類と記号の定義

※AAからBまでの格付記号には同一等級内での相対的位置を示すものとして、プラス(+)若しくはマイナス(-)の符号による区分を示す

投資を検討している国債の格付けを確認することでその国特有のリスクを把握できるため、安全で効率的な投資判断をしやすくなります。

上記の表は、S&Pグローバル・レーティングの格付けを基にした2025年5月時点での世界の国債格付けランキングです。

※同じ格付けの国は国名のアルファベット順で表示

「元本がきちんと返ってくるか心配」「高い利回りの裏にあるリスクが見えにくいと感じる」「外国の経済や政治情勢に詳しくなく、判断材料が欲しい」という方は、世界の国債格付けランキングTOP20を参考にしてください。

外国債券投資のメリット

外国債券投資には、国内債券では得られない魅力的なメリットがあります。

主なメリットは以下の大きく3つに分けられますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

利率が高い

外国債券の利率が高い理由は、先進国や新興国など経済状況や政策金利が日本と異なる国では、インフレや経済成長を背景に高金利が設定されている場合が多いためです。

新興国の国債には年利5%を超えるものも多く、利率が2%未満の日本の国債に比べて大幅に高い利息収入を得られます。

外国債の高利回りを利用して毎年安定した収入を得られると、教育資金の確保や老後の備えに役立ち、大きな安心材料となるでしょう。

為替差益を得られる

為替変動リスクとは

外国債券の利息は現地通貨(ドル、ユーロなど)で支払われるため、その通貨が購入時より円に対して高くなった場合、利息収入だけでなく、円に両替する際の差額からも利益(為替差益)を得られるのです。

為替差益を得られる場合の例を見てみましょう。

ドル/円相場は2014年6月には1ドル=101円前後でしたが、2024年5月には140円台まで円安が進みました。

この期間にドル建て債券を保有していた投資家は、債券そのものからの利息に加えて、約40円もの為替差益を享受できたことになるのです。

仮に100万円分のドル建て債券を購入していた場合を考えてみると、以下のようになります。

100万円分のドル建て債券を購入していた場合

2014年購入時:約9,900ドル分の債券
2024年円換算:約140万円相当
→為替だけで約40万円の利益

このように通貨が購入時より円に対して高くなった場合、債券の利息収入を大幅に上回る利益を得られる可能性があります。

分散投資によってリスクヘッジができる

分散投資とは

日本国債や銀行預金のみで資産運用していると、あなたの資産は日本の景気や金利動向に大きく左右されることになります。

外国債券を組み合わせる(分散投資)ことで、ひとつの国の経済状況が悪化しても他国の債券がその影響を和らげることが可能です。

たとえば、日本の景気が悪化して株価や円が下落しても、米国やオーストラリアなどの債券を保有していれば、ポートフォリオ全体の損失を減らせます。

このように外国債券に投資して分散投資を行うと、資産全体の値動きを安定させる効果が期待できるのです。

外国債投資の注意点として抑えたい重要なポイント

外国債券投資には多くのメリットがある一方で、注意点もあります。

注意点を知らずに投資を行うことで予期せぬ損失が生まれることがあるため、以下のポイントを理解した上で投資しましょう。

為替変動リスクがある

現地通貨ベースでは利益が出ていても、為替レートの変動により日本円に換算した際の収支がマイナスになる可能性があります。

具体的には、債券の発行通貨に対して円安に振れると利益となり、円高に振れると損失が生じる可能性があるのです。

ただし、債券から得られる利息収入も考慮すると必ずしも「円高=損失」というわけではありません。

利息収入と為替損益を合わせたトータルリターンで判断することが重要です。

例えば、多少の円高があっても、高い金利収入がその損失をカバーしてくれるケースもあります。

為替変動リスクを軽減する方法として、為替ヘッジとなる金融商品をポートフォリオに入れたり、使用する通貨を分散するのがおすすめです。

発行体の信用リスクがある

信用リスクとは

発行体の信用リスクとは、債券を発行した国や企業が、約束された期日に利息や元本を支払えなくなるリスクのことを指します。

発行体の信用リスクが低い場合、発行体が利払いできない可能性や破綻した場合に元本が戻らない可能性があるのです。

実際に、アルゼンチンが2020年5月、スリランカが2022年4月に国債の利息支払いができずデフォルト(債務不履行)状態に陥りました。

これらの国の債券に投資していた投資家は、本来受け取れるはずの利息を受け取れなかったのです。

その結果、債券価格は大幅に下落し、深刻な損失を被ってしまいました。

信用リスクに備えるために信用リスクが高まる主な要因を理解しておくことをおすすめします。

信用リスクが高まる主な要因は以下の4つです。

信用リスクが高まる主な要因
  • 財政赤字の拡大
  • 政治的不安定
  • 経済成長の鈍化
  • 外貨準備高の不足

上記から特に新興国債券では、先進国と比べて信用リスクが高い傾向にあることがわかります。

債券投資を行う場合は、必ず発行体の信用リスクを把握して予期せぬ損失を防ぎましょう。

カントリーリスクがある

カントリーリスクとは

カントリーリスクとは、投資先国の政治・経済情勢や制度の変化により、投資の安全性や収益性に悪影響が生じるリスクのことを指します。

カントリーリスクの例は、以下のとおりです。

2022年6月ロシア国債が債務不履行に陥りました。

これは、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて欧米諸国が実施した経済制裁により、ロシア政府が米ドルなどの外貨での債務返済を事実上不可能にしたためです。

このケースでは、ロシア政府に返済能力があったにも関わらず政治的要因(戦争と制裁)によって債務不履行が発生しました。

このように投資家は政治リスクの現実化により、予期せぬ大きな損失を被ることになったのです。

カントリーリスクへの対策として、複数の国への分散投資や格付けの高い国債への投資などをおすすめします。

資産の流動性リスクがある

流動性リスクとは

資産の流動性リスクとは、売りたいときに希望どおりの価格とスピードで換金できないリスクを指します。

外国債券の場合は、「市場規模が小さく参加者が限られる」「非常時に規制が掛かり送金が滞る」という2つの理由により流動性リスクが高まりやすいです。

たとえば、先進国の主要な国債(米国債、ドイツ国債など)は人気が高く買い手が途切れにくい一方で、新興国や発行額の少ない国債は出来高が少ない現状があります。

暴落局面では値段が付かないことさえあるのです。

売却成立までに数日〜数週間かかれば、相場の下落と二重の損失を被る恐れがあります。

流動性リスクをゼロにはできませんが、取引量の多い主要銘柄を選ぶことで、流動性リスクを回避できるでしょう。

経済政策などによる価格変動リスクがある

価格変動リスクとは

価格変動リスクとは、価格が変動することで投資資産の価値が変動する可能性のことを指します。

価格変動リスクを引き起こす主な要因は、投資先国の金融政策や財政政策、政治的要因などです。

特に、中央銀行の政策金利変更は債券価格に最も直接的な影響を与えます。

政策金利が上昇すると既存債券の価格は下落し、金利が下降すると債券価格は上昇する傾向にあるのです。

債券投資を行う際は、長期債券ほど金利変動の影響を大きく受ける傾向がある点に注意しましょう。

また、政府の大規模な財政政策も債券価格に重要な影響を与えます。

財政赤字の拡大は国債の大量発行につながって債券価格の下落要因となる可能性があるのです。

加えて、選挙結果や政権交代などの政治的要因も市場心理に大きな影響を与え、債券価格の急変動を引き起こすことがあります。

以下は、各国の政治的要因によって起きた債券価格変動の例です。

トルコ債券は、2020年から2024年にかけて異例な低金利政策とその後の急激な政策転換により大幅な価格変動が起こりました。

ブラジル債券は、政治的不安と中央銀行独立性への懸念により債券市場が不安定化した過去があります。

価格変動リスクへの対策として、投資先国の金融政策や財政政策、政治動向に関する情報収集や複数国への分散投資を行うことをおすすめします。

より高利回りを目指すならオルタナティブ投資を検討しよう

オルタナティブ投資

オルタナティブ投資とは、債券や株式といった「伝統的資産」以外の新しい投資対象や投資手法のことを指します。

オルタナティブ投資の中でも特にプライベートデットとヘッジファンドは、安定性と収益性のバランスを重視する投資家から人気が高まっています。

ここでは、プライベートデットファンドとヘッジファンドについて、おすすめの運用先とあわせてご紹介します。

より高利回りを目指すならオルタナティブ投資を検討しよう

プライベートデットファンド

プライベートデットとは

プライベートデットファンドは、銀行融資に代わって非上場企業や中小企業などに直接貸し付けを行う投資ファンドです。

投資家はファンドを通じて企業に資金を提供し、その見返りとして魅力的なインカムゲイン(利息)を得ます。

プライベートデットファンドの例として、ハイクアインターナショナルを紹介します。

ハイクアインターナショナル
ハイクアインターナショナル
運用会社ハイクアインターナショナル
合同会社
代表社員梁秀徹
本社所在地〒581-0016
大阪府八尾市八尾木北1-44
設立2023年
利回り年間12%(固定)
最低投資額500万円
資料請求・相談無料
面談の形式オンラインまたは対面
運用手法SAKUKO VIETNAMへの事業融資
※設立:2011年
公式サイトハイクアインターナショナル
ハイクアインターナショナルの概要

合同会社ハイクア・インターナショナル(以下、ハイクア社)は、2023年に設立された日本の運用会社です。

会長の梁 秀徹(ヤンヒデテツ)氏が会長を兼任しているベトナム企業「SAKUKO Vietnam co ltd」(以下、サクコ社)への事業融資から利益を得るという、新しいスタイルの投資手法を採用しています。

利回りは年12%固定で3月、6月、9月、12月の年4回、3%の分配金が投資家へ配当されます。

ハイクアインターナショナルの特徴
  • 3カ月ごと3%、年利12%の配当を受け取れる
  • 最低投資額は500万円~
  • 成長市場の成長企業への融資なので確実性が高い
  • 資料請求のみも可能で、問い合わせハードルが低い

運用の仕組みは、以下の図の通りです。

ハイクアインターナショナルの出資スキーム
運用の仕組み
運用の仕組み
  • 投資家がハイクア社に出資する
  • ハイクア社がサクコ社に融資する
  • サクコ社が利益をハイクア社に還元する
  • ハイクア社が投資家に配当を支払う

リターンは年間12%が固定されており、以下のような特徴に当てはまる方におすすめの資産運用先です。

ハイクア社への出資に向いている人
  • 年に4回の分配金を得たい人
  • 目標額達成までの期間を明確に把握して運用をしたい人
  • 確実性の高い資産運用をしたい人
  • ポートフォリオに新興国地域を取り入れたい人
  • ファンドの透明性を重視する人
  • 500万円以上の余裕資金がある人

最低投資額は500万円からと、他のヘッジファンドと比較しても投資しやすい金額設定になっています。

また資料請求のみの問い合わせもできることから、いきなり面談をすることに抵抗がある方も、一歩を踏み出しやすいでしょう。

\ フォーム入力1分で資料請求 /

プライベートデットファンドについて詳しくは、以下の記事で解説しています。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとは

ヘッジファンドは、絶対収益の追求を目的に株式・債券だけでなくデリバティブ、空売り、レバレッジなど多様な投資手法を駆使する私募ファンドです。

市場環境に関係なく利益を上げることを目指すため、従来の投資信託とは異なる特徴を持ちます。

主要戦略には以下の5つがあります。

スクロールできます
戦略名特徴
ロング・ショート戦略割安と判断した銘柄を買い(ロング)、割高と見た銘柄を空売り(ショート)することで利益を狙う戦略です。市場全体の値動きの影響を抑えながら、個別銘柄の相対的な価格差から利益を狙います。同じ業界内で成長性の高い企業を買い、過大評価されている競合企業を売ることで、業界全体の動向に左右されずに収益を追求できます。
イベントドリブン戦略企業の合併、買収、倒産、事業分離などの特定のイベントに注目し、それに伴う価格変動から利益を得る手法です。代表的なものに、買収提案価格と市場価格の差額を狙う合併裁定があります。また、経営破綻した企業の債券を安値で購入し再建後の価格上昇を狙う投資も含まれます。
グローバル・マクロ戦略世界各国の金利、為替、株価指数、商品などを対象にマクロ経済や政治情勢の大きな変化を予測して投資する戦略です。1992年にジョージ・ソロス氏がイギリスポンドの空売りで巨額の利益を上げた事例が有名です。大きなリターンが期待できる一方で、予測が外れた場合の損失リスクも大きくなります。
リラティブ・バリュー戦略類似した金融商品間のわずかな価格差を、高いレバレッジを活用して収益化する市場中立的な戦略です。例えば、国債の先物と現物の価格差や発行時期の異なる同種の債券間の利回り差などを利用します。小さな価格差でも、数十倍のレバレッジにより大きな収益を狙えますが、市場の流動性が低下すると損失が急拡大するリスクがあります。
CTA戦略コンピュータプログラムを使用して価格トレンドを分析する手法です。上昇トレンドの資産を買い、下降トレンドの資産を売ります。先物、為替、債券、商品など幅広い資産を対象とし、他の投資戦略との相関が低いことが特徴です。近年のエネルギー価格上昇局面では、株式市場が下落する中でもプラスのリターンを確保したファンドが多く見られました。

特におすすめのヘッジファンドは、アクションとGFマネジメントです。

アクション
アクション合同会社
引用:アクション
運用会社アクション合同会社
代表者古橋弘光
本社所在地〒105-0001
東京都港区虎ノ門5丁目13−1
虎ノ門40MTビル 7階
設立2023年
利回り25.07%
※2024年4月〜2025年3月
最低投資額500万円
運用手法・対象・事業への直接投資
・バリュー株投資
相談無料
面談の形式オンラインまたは対面
公式サイトアクション
アクション合同会社の概要

アクションは2023年に設立された新進気鋭のヘッジファンドです。

代表 兼 運用責任者はトレイダーズホールディングス株式会社の元 取締役・古橋 弘光氏

FXをされている方の中には知っているという方も多いかもしれませんね。

30年以上も金融業界に携わってきた古橋氏が開設したファンドということもあり、期待が高まります。

そんなアクションの投資先は日本のバリュー株、海外の投資ファンド、不動産、債券事業投資、ファクタリング、Web3事業など多岐におよびます。

アクションが公式サイトで公表している年度ごとのポートフォリオによると、分散投資を行いつつも2025年からはESGファンドの比率を高めていることがわかりますよね。

Web3事業
事業投資
ファクタリング
ESGファンド
余剰資金

アクション「過去の成績と今後の想定について」
過去の成績と今後の想定について
引用:アクション合同会社

公式サイトにも記載がありますが、代表の古橋氏はアクティビティストになることが最終目標であるとしています。

まだ新しいファンドですから、初めのうちは資金の確保と言う意味でも様々な事業に分散投資をしているということもあるのでしょう。

今後の想定としても、高いリターンを見積もっていることが分かりますね。

スクロールできます
年月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2024---0.81%1.42%1.73%1.80%2.31%3.04%2.98%2.41%1.71%
20251.95%2.54%2.38%---------
運用成績

本格的なヘッジファンドの最低投資額は1000万円~がほとんどですが、アクションの最低投資額は500万円~受け付けています。

恐らくですが、設立されたばかりと言うことで「投資家・資金を集める」と言う意味で最初の内は500万円~なのでしょう。今後はアクションも1000万円~になる可能性もあるかもしれません。

同社は今後アクティビティストになることを目標としていていますから、今のうちに本格的なアクティビティストファンドへ500万円で投資できるのはチャンスとなるでしょう。

詳しいポートフォリオ詳細や今後の見通しなどは、直接面談にて説明をしてくれます。

当然、その場で契約を迫ったりをすることはありませんので、是非お気軽にご相談してみてはいかがでしょうか?

GFマネジメント
GFマネジメント
運用会社GF Management合同会社
代表者田尻 光太朗
本社所在地東京都千代田区麹町4丁目5-20
設立2023年
平均利回り年平均29%
※ファンドマネージャーの運用成績
最低投資額1,000万円
※500万円から相談可能
運用手法大型日本株でポートフォリオを形成
主な投資先大型日本株
相談無料
面談の形式オンラインまたは対面
公式サイトGFマネジメント
GFマネジメントの概要

GFマネジメントは2023年設立の日本の新興ヘッジファンドです。

敏腕営業マンの田尻光太朗氏が設立、モルガンスタンレー出身のエリート金融マンがファンドマネージャーを務めています。

GFマネジメントの特徴
  • 平均年利29%の実績(設立前の実績)
  • 直近5年の成長率は277%(設立前の実績)
  • 500万円~投資相談可能
  • 運用レポートは月1回発行

GFマネジメントの投資家募集は2023年からですが、ファンドマネージャーによる運用はそれ以前から始まっており、平均年利29%、5年で277%という驚異的なパフォーマンスを発揮しています。

単純計算で1,000万円が3,770万円になる成長率です。

GFマネジメントのファンドマネージャーの経歴はまさに金融エリートです。

ファンドマネージャーの経歴

世界でもランキング上位に位置する英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で修士号取得し、UBS証券の投資銀行部門を経て、モルガン・スタンレー証券の投資銀行本部に入社。

テクノロジー、ヘルスケア領域を中心に日米・日欧のクロスボーダーM&A案件を担当。その後は運用業に軸足を移すため、シンガポールへ拠点を移し、現地のファミリーオフィスにて株式を主軸としたポートフォリオ・マネージャーを担当。

2018年に独立し、外部資金を調達し、日本株と米株の運用を開始。

日本法人の代表である田尻からヘッドハンティングされ、投資会社GF Management合同会社のポートフォリオマネージャーに選任される。

経歴にもあるようにGFマネジメントのファンドマネージャーは、付加価値の高い産業であるテクノロジーやヘルスケアの専門家です。

GFマネジメントのファンドマネージャーの専門的な知識や分析力を活かして、日本の大型株でポートフォリオを組む戦略を採用し、上記のような実績を残してきました。

GFマネジメントは、「株式投資が難しくて失敗した経験があり、ハードルを感じている」「運用を優秀なファンドマネージャーに任せたい」という方におすすめできる投資先です。

具体的な投資事例や詳しい戦略、今後の方針は無料の面談で聞くことができますので、まずは問い合わせてみてください。

その他のヘッジファンドについては、以下の記事で解説しています。

外国債の金利ランキングに関連するよくある質問

外国債券投資を検討される際によく寄せられる質問をまとめました。

投資判断の参考としてご活用ください。

外国債券投資におすすめの証券会社を知りたい

外国債券投資には、SPI証券と楽天証券をおすすめします。

SPI証券と楽天証券をおすすめする理由は、取扱銘柄数が豊富で手数料が安いためです。

以下、SBI証券と楽天証券の特徴を紹介します。

SBI証券
  • 住信SBIネット銀行経由の外貨入出金手数料が無料
  • リアルタイム為替取引をすることで、米ドル/円の為替手数料が無料になる
  • 銘柄数が200以上ある
楽天証券
  • 2025年4月に債券取引サイトを全面リニューアル。検索・比較がしやすく、スマホ発注もスムーズ
  • リアルタイム為替取引をすることで、米ドル/円の為替手数料が無料になる
  • 銘柄数が200以上ある

日本国内の個人向け国債の金利を知りたい

2025年5月時点で発行されている日本国内の個人向け国債の金利は、以下の通りです。

日本国内の個人向け国債名金利
変動10年0.84%
固定5年0.83%
固定3年0.66%
日本国内の個人向け国債の金利

個人向け国債は、国が発行する債券を指します。

個人向け国債は、元本と利息の支払いが国によって保証されているため、安全性の高い投資商品を探している方におすすめできる金融商品です。

外国債券の今後の見通しを知りたい

外国債券の今後の見通しは、明るいと言えるでしょう。

外国債券の今後の見通が明るいといえる理由は、米国10年国債利回りが4%台で推移し、30年債は2007年以来初の5%超えと魅力的な水準にあるためです。

また、米FRBは2025年に2回の利下げを予想し、欧州中央銀行も最大1%の利下げ可能性があるなど、主要国の金融緩和が見込まれます。

さらに、インフレも欧米で鈍化傾向にあり、債券投資に有利な環境です。

一方で、懸念点も存在します。

懸念点は、トランプ政権の関税政策によるインフレ再燃リスクや地政学的緊張の高まり、米国の財政赤字拡大懸念などです。

外国債券投資を検討する際は、投資先国の金融・経済政策の動向を注意深く見ておくことをおすすめします。

20年国債の金利はいくら?

日本の20年国債の金利は、約2%です。

※2025年6月時点

これは20年ぶりの高水準で、日銀の買い入れ縮小や財政赤字拡大懸念が背景にあります。

個人投資家でも外国債券に投資できる?

個人投資家でも証券会社を通じて外国債券に投資できます。

近年、投資環境が整備されたことにより、手軽に世界中の外国債券に投資できるようになりました。

証券会社では、外国債券を1万ドル程度と比較的少額から購入できます。

ただし、銘柄によっては最低投資金額がより高く設定されている場合もあるため注意が必要です。

世界の国債金利ランキングまとめ|リスクを把握して運用商品を決めよう

世界の国債金利ランキングTOP3は、以下の通りです。

国名利回り格付け
トルコ30.72%BB-
ロシア15.92%NR
ブラジル14.01%BB
世界の国債金利ランキングTOP20(10年)

外国債券投資を行う際は、リスクとリターンのバランスを総合的に判断することが重要です。

世界各国の国債金利は、その国の経済状況や信用力を反映しています。

今は魅力的な投資先でも、今後もそれが続くとは限りません。

高金利に惑わされず、発行体の信用力や自分のリスク許容度を考慮して投資判断を行いましょう。

また資産運用先には、外国債券以外にも、オルタナティブ投資や株式投資信託、REIT(不動産投資信託)など様々な投資商品が存在します。

安定性を重視したい方は外国債券を中心に、より高い利回りを狙いたい方はオルタナティブ投資などのその他の運用商品を組み合わせるなど、自身の運用方針に応じた分散投資を意識することが大切です。

低リスクで年利10%以上を狙うならヘッジファンド

ヘッジファンドとは

しっかりリスクヘッジしながら高い利回りを狙うなら、ヘッジファンドへの投資がおすすめです。

以下は500万円〜投資可能な日本国内のおすすめヘッジファンド。

スクロールできます
年利安定性・信頼性最低投資額資料請求投資手法・対象
ハイクアInt'l12%(固定)運営歴10年以上
値動きの影響なし
安定した事業基盤
透明性の高さ
500万可能新興国企業融資
アクション2023年設立500万不可・バリュー株
・事業投資
・ファクタリング
・Web3事業
おすすめヘッジファンド

※アクションは運営年数が少ないため、記載なし。現時点での年利は、25.07%(運用期間2024年4月〜2025年3月)

それぞれ期待リターンや投資対象、最低投資額が異なるため、迷うかもしれません。

おすすめは2社以上の気になるヘッジファンドに問い合わせて比較検討すること。

ハイクア社は資料請求のみの問い合わせもOKなので、まずは気軽に問い合わせてみてください。

ハイクアインターナショナル
  • 固定年利12%
  • 成長著しい日系ベトナム企業への融資
  • 資料請求のみの問い合わせもOK

>>ハイクアインターナショナル公式サイトはこちら

アクション
  • 2024年度は年利25.07%(運用期間2024年4月〜2025年3月)
  • 2023年は50.68%の実績
  • 株や債券に留まらないポートフォリオ戦略

>>アクション公式サイトはこちら

この記事を書いた人

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