「ハイリスクハイリターンな投資って、実際どうなの?」
「利益は狙いたいけど、大きく損するのは避けたい……」
NISAや積立では物足りず、短期間で効率よく資産を増やしたいと思うのは自然です。
ただし、リターンが大きい商品には、それ相応のリスクも伴います。
本記事では、以下の観点からハイリスクハイリターン投資を整理して解説します。
ハイリスクハイリターン投資に関心がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
ハイリスクハイリターン投資とは?
投資では、リターンとリスクは密接に結びついています。
ここでは、ハイリスクハイリターン投資の基本構造と、代表的なリスクの種類を紹介します。
ハイリスクハイリターンの基本原則
ハイリスクな投資は、価格の変動が大きくなる傾向があります。
これは、リスクを取る人ほど大きなリターンを得られるよう、市場が設計されているためです。
たとえば、株式は債券より値動きが激しく、うまくいけば利回りが高くなります。
ただし、価格の変動が大きいということは、思惑と逆に動いたときの損失も大きいということです。
リターンを追うなら、大きな値動きにともなうリスクも覚悟しておく必要があります。
リスクの種類と特徴
投資にはいくつかのリスクがあり、各々で異なる性質があります。
相場の変動や取引先の信用、売買のしづらさ、国の情勢不安など、影響の出方もさまざまです。
以下の表で、投資における代表的なリスクの種類と具体例を整理しました。
リスクの種類 | 内容 | 具体例 |
---|---|---|
市場リスク | 相場の変動により資産価値が上下する可能性 | 株価の下落 金利の変動 |
信用リスク | 取引先が債務不履行となる可能性 | 企業の倒産による債券の無価値化 |
流動性リスク | 売買したいタイミングで取引できない可能性 | 小型株が思うように売れない |
カントリーリスク | 特定の国の情勢が投資に悪影響を及ぼす可能性 | 新興国の政変 規制変更 外貨制限 |
システミックリスク | 市場全体に連鎖的に影響を及ぼす構造的なリスク | リーマン・ショック 金融危機 |
なお、上記のリスクには、あらかじめ備えられるものと対処が難しい種類があります。
市場全体に連鎖的な影響を及ぼす「システミックリスク」は避けにくい一方で、信用リスクのように、事前の情報収集で軽減できる種類もあります。
各リスクの性質を踏まえ、どのような影響が出るのかを事前にイメージしておくことが、損失を避けるうえで欠かせません。
ハイリスクハイリターン投資の代表例
ハイリスクハイリターン型の投資商品には、それぞれ異なるリスクや特徴があります。
ここでは、短期間で利益を狙いやすい6つの投資方法を紹介します。
投資信託(アクティブファンド)

アクティブファンドは、市場平均を上回る運用成果を目指す投資信託です。
インデックスファンドのように指数に連動するのではなく、運用者が個別に銘柄を選定するため、成績には大きなばらつきが出ます。
判断が的中すれば高いリターンを狙えますが、選定ミスや相場観のズレによって損失が膨らむおそれがあります。
一般的に信託報酬はインデックス型より高めで、長期運用ではコストがパフォーマンスを圧迫する場面もあるでしょう。
株式

株式投資では、企業の成長や業績に加え、経済情勢や市場の動きなど複数の要因で株価が変動します。
とくに個別株は、決算やニュースをきっかけに短期間で急騰・急落するケースが少なくありません。
テーマ株や成長株が想定通りに伸びれば高いリターンが見込めますが、期待を下回れば大きく値下がりする可能性もあります。
株式市場では個人投資家の参加も多く、業種や企業規模など多様な選択肢がある点が特徴です。
暗号資産(仮想通貨)
暗号資産は、非常に高い価格変動リスクを持つ金融商品です。
1日で数十%動くこともあり、短期的に利益を得られる反面、損失の振れ幅も大きくなります。
さらに、ハッキングやウォレットの紛失といった技術的な問題も付きまとうことになるでしょう。
また各国で規制が異なるうえ、法律の変更や禁止措置が突然発表されると、市場全体が大きく揺れるケースがあります。
こうした外部要因と構造上の不安定さから、暗号資産は価格のブレが極端に大きい資産といえます。
FX(外国為替証拠金取引)
FXは、通貨同士の交換レート(為替)を利用して利益を狙う取引です。
国内では最大25倍のレバレッジが使え、少ない資金でも大きな収益を目指せます。
しかし一方で、損失が大きく膨らむリスクも見逃せません。
為替は経済指標や要人発言、戦争や災害などの影響で急変する場合があり、短期間で損益が大きく動く傾向があります。
先物取引・オプション取引
先物取引やオプション取引は、将来の価格を予測して売買契約を結ぶデリバティブ(金融派生商品)です。
元手に対して大きな取引ができるため、利益と損失の振れ幅も大きくなります。
価格の動きに加え、契約内容や取引条件によって損益の出方が変わる点も特徴です。
満期(取引の期限)や証拠金(担保として預ける資金)など、通常の投資とは異なる要素も含まれます。
設計の自由度が高く、多様な戦略を立てやすい商品といえるでしょう。
バイナリーオプション
バイナリーオプションは、ある時点で価格が上がるか下がるかを予測する投資です。
的中すれば利益を得られますが、外れた場合は掛け金がすべて失われます。
数分単位で取引が完了する形式で、決着までのスピードが特徴といえます。
価格変動の方向を当てるだけというルールのため、操作は単純です。
手順が少なく、全体の構造もわかりやすい投資商品になっています。
ハイリスクハイリターン投資のメリット
ハイリスク投資は、大きな利益を狙える投資法のひとつです。
リスクを受け入れることで得られるメリットをこちらで整理していきます。
短い期間で大きな利益を期待できる
ハイリスク型の投資商品は相場の変動が激しく、短い期間で価格が大きく動くことがあります。
たとえば好決算を発表した成長株や、市場に好材料が出た暗号資産では、1日で数十%も値上がりする場面がみられます。
わずかなタイミングの違いが大きな損益につながる点は、短期で結果を狙えるハイリスク投資ならではの特徴です。
少額から挑戦できる可能性がある
ハイリスク投資は、まとまった資金がなくても始められる商品が増えています。
たとえば暗号資産やバイナリーオプション、FXなどは数千円〜1万円程度から取引を始めることが可能です。
さらにFXや先物では、レバレッジ(元手の何倍もの取引ができる仕組み)を活用すれば、小さな資金でも高いリターンを目指せます。
資金が限られる人でも、ハイリスク投資に挑戦しやすい環境が整ってきました。
少額からでも、高いリターンを目指す手段として選択肢が広がっている点は、ハイリスク投資の特徴といえるでしょう。
柔軟な投資戦略を組み立てやすい
ハイリスクハイリターン投資では、投資家自身が相場の状況に応じてさまざまな戦略を選択できます。
たとえばFXや先物取引、オプション取引では買いだけでなく売りから入る戦略や、短期間でレバレッジを活用した取引も可能です。
暗号資産でも、ボラティリティ(価格変動の幅)の高さを利用した短期売買や、資金を分散させたリスクヘッジなど運用スタイルの幅が広がります。
相場の急変に合わせて攻め方を変えたり、状況ごとに適した戦略を取ったりしやすい点はハイリスク投資の魅力のひとつです。
効率的に資産運用ができる可能性がある
ハイリスク投資は、ポートフォリオ全体の収益効率を引き上げる役割が期待できます。
すべてを低リスク資産に集中させるより、一定割合で高リスク資産を組み入れると、全体のリターンを底上げできる可能性があります。
とくに、株式や債券などと異なる値動きをする暗号資産や新興国関連の金融商品は、分散効果を高める投資対象になるでしょう。
ハイリスクハイリターン投資のデメリット
投資にはリターンだけでなく、資産を失うリスクも常に存在します。
ここでは、ハイリスクハイリターン投資の注意点や負の側面を紹介します。
資金が大幅に目減りするリスクがある
ハイリスク型の投資では、相場の変動が激しいため、短期間で大きな損失につながる恐れがあります。
たとえば、株式市場の暴落や予期せぬ経済ショックが起きた際、一晩で資産価値が大幅に下落する場面もあります。
想定外の事態が重なると、元本の大部分を失うことも珍しくありません。
とくに投資を利益前提で考えている方は、こうした急激な損失が現実に起こりうることを念頭に置く必要があります。
投資に対する知識と経験を求められる
ハイリスクな金融商品ほど構造が複雑で、判断が難しい傾向があります。
市場の仕組みや各商品の特徴を知らずに投資を始めると、意図せず大きなリスクを背負う可能性があります。
とくに経験が乏しい段階では、ネット情報をそのまま信じてしまい、冷静な判断を欠くケースが多く見られます。
ハイリスク投資に挑む際は、事前に十分な情報収集と学習が欠かせません。
相場の上下による心理的負担がある
価格の変動が大きい投資では、資産額の増減が激しくなります。
そのため値動きに一喜一憂し、精神的なストレスを抱えがちです。
含み損が出た際に焦って売却するなど、冷静な判断が難しくなる場面も少なくありません。
とくに初心者は、相場の動きに振り回されやすい傾向があります。
借金を負う可能性がある
FXや先物取引、信用取引では、損失が証拠金を超えた場合に「追証(おいしょう)」が発生し、借金を負うリスクがあります。
なお追証とは、証拠金以上の損失を補うために追加で請求される仕組みです。
近年は「ゼロカット制度」により、損失を入金額までに制限するルールも普及しています。
しかし、すべての業者で適用されているわけではありません。
取引前に制度の有無や契約内容をよく確認することが重要です。
ハイリスクハイリターン投資におけるリスク管理の手法とコツ
ハイリスク投資では、リスクを完全には避けられません。
だからこそ損失を最小限に抑え、後悔を減らすための対策が重要になります。
こちらでは、具体的なリスク管理法を紹介します。
リスク許容度を知る
自分がどの程度の損失に耐えられるか、あらかじめ見極めておくことが大切です。
たとえば、生活費に余裕があるか、年齢的に長期で運用できるかによってリスクの取り方は変わります。
成功例を鵜呑みにするのではなく、あくまで自分の状況をもとに判断しましょう。
「どれだけ儲けたいか」ではなく「どこまで損しても平気か」を基準に考えることが、安定した投資の土台になります。
異なる資産クラスに分散投資を行う
投資対象を複数の資産クラスに分散させた場合、ひとつの値動きに全体が影響されるリスクを抑えられます。
たとえば、株式や暗号資産といった値動きの大きい資産だけでなく、債券や現金などの安定資産を組み合わせればポートフォリオのバランスが整います。
また、相関関係の低い商品(例:株とゴールド、暗号資産と不動産)を組み合わせると、トータルリスクをさらに下げることも可能です。
資産を「点」ではなく「面」で捉え、バラつきを持たせることで、一部が損失を出してもポートフォリオ全体の安定性は保たれます。
長期投資を心がける
投資で迷いや不安を減らすには、長期的な視点で資産を育てるスタイルが有効です。
相場の上下を短期で判断しようとすると、予測ミスや焦りから損失を招くリスクが高まります。
長期保有では、時間をかけることで複利の効果がより強く働き、資産の成長を後押しするでしょう。
実際の調査でも、10年〜20年単位の運用では損失発生の確率が下がる傾向が確認されています。
短期的な利益を追うより、安定した成長を重視する姿勢がリスク管理につながります。
積立投資を行う
積立投資は、毎月一定額をコツコツ投資していく手法で、相場の変動に左右されにくい点が特徴です。
高値のときは少なく、安値のときは多く買うことになるため、平均購入単価を抑える「ドルコスト平均法」が自然に働きます。
あらかじめ決めた金額で淡々と続ける投資スタイルは、感情に流されにくく、初心者にも取り組みやすいでしょう。
一気に大きな資金を投じるよりも精神的な負担が軽減され、長期で安定した運用を目指せます。
ローリスクでハイリターンを目指すならオルタナティブ投資がおすすめ

「ハイリスクは避けたいが、資産はしっかり増やしたい」
そんなニーズに応える投資法として注目されているのが、オルタナティブ投資です。
オルタナティブ投資は、株や債券と違うアプローチでリターンを狙う方法の総称です。
代表的なものとして、プライベートデットファンドやヘッジファンドがあります。
各々の特徴を詳しく紹介します。
プライベートデットファンド

プライベートデットファンドは、企業への融資を通じて利息収入を得る投資方法です。
株式やFXのような価格変動を狙わず、あらかじめ決まった利息を得られる点が特徴になります。
プライベートデットファンドのおすすめは、ハイクアインターナショナルです。

運用会社 | ハイクアインターナショナル 合同会社 |
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代表社員 | 梁秀徹 |
本社所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
設立 | 2023年 |
利回り | 年間12%(固定) |
最低投資額 | 500万円 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | SAKUKO VIETNAMへの事業融資 ※設立:2011年 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル |
東南アジアの企業への融資を中心に運用され、次のような特徴があります。
- 想定利回りは年12%(年4回分配)
- 主要投資先はベトナムのSAKUKO Vietnam Co., Ltd.
- ロックアップ期間なし(いつでも解約可能)
- 最低投資額は500万円
ハイクアインターナショナルは利回りの高さが魅力です。
まとまった資金を長期で運用し、安定した利息収入を目指したい方にはハイクアインターナショナルが適しています。
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プライベートデットファンドについて、詳しくは以下の記事で解説しています。

ヘッジファンド

ヘッジファンドは、株や為替の価格が下がる場面でも利益を目指すファンドです。
相場の動きに合わせて投資戦略を変え、安定した収益を狙います。
おすすめのヘッジファンドは、アクション合同会社とGFマネジメント合同会社になります。
アクション合同会社は、日本で設立された新興ヘッジファンドです。

運用会社 | アクション合同会社 |
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代表者 | 古橋弘光 |
本社所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目13−1 虎ノ門40MTビル 7階 |
設立 | 2023年 |
利回り | 25.07% ※2024年4月〜2025年3月 |
最低投資額 | 500万円 |
運用手法・対象 | ・事業への直接投資 ・バリュー株投資 |
相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | アクション |
特徴は以下の通りです。
- 2024年運用実績:年利25.07%
- 投資対象:日本のバリュー株や事業への直接投資
- 最低投資額:500万円
- 運用手法:株式の成長投資、エンゲージメント投資、ポートフォリオ投資
GFマネジメント合同会社は、日本のヘッジファンドです。

運用会社 | GF Management合同会社 |
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代表者 | 田尻 光太朗 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町4丁目5-20 |
設立 | 2023年 |
平均利回り | 年平均29% ※ファンドマネージャーの運用成績 |
最低投資額 | 1,000万円 ※500万円から相談可能 |
運用手法 | 大型日本株でポートフォリオを形成 |
主な投資先 | 大型日本株 |
相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | GFマネジメント |
特徴は次の通りです。
- 過去5年間の運用実績:累計+277%(年間平均29%)
- 投資対象:日本の大型株(テクノロジー、ヘルスケアなど)
- 最低投資額:1,000万円(相談により500万円から可能)
- 運用手法:J-Prime戦略(日本の大型株への分散投資)
アクションもGFマネジメントも、手数料や投資条件は一般には公開されていません。
申込には面談が必要で、詳細は個別に案内されます。
積極的に資産を増やしたい方には、アクションやGFマネジメントがおすすめです。
その他のヘッジファンドについては、以下の記事で解説しています。

ハイリスクハイリターン投資に関するよくある質問
ハイリスクハイリターン投資を検討する中で、不安や疑問を感じる場面は少なくありません。
ここでは、よくある質問とその回答をまとめて紹介します。
NISAを使えるハイリスクハイリターンな金融商品は?
NISAでは、個別株やアクティブ型の投資信託が該当します。
値動きが大きい銘柄やファンドを非課税で長期保有する形なら、リターン重視の商品ともNISAは相性が良いといえます。
少額の運用資金で高利回りを得られる方法を知りたい
FXや暗号資産、バイナリーオプションなどは1万円以下でも取引可能です。
ただしレバレッジや価格変動が大きく、損失も膨らみやすいため慎重な運用が必要です。
ローリスクハイリターンを期待できる金融商品はある?
ローリスクかつ高リターンを狙える確実な投資は存在しません。
しかし、担保付きのプライベートデットファンドなどは比較的リスクを抑えつつ高利回りを目指せる例があります。
ミドルリスクミドルリターンな金融商品を知りたい
バランス型の投資信託や高配当株式、米国ETFなどが代表例です。
値動きはありますが、長期保有を前提とすればリスクとリターンのバランスが取りやすい傾向があります。
不動産投資はハイリスクハイリターンな金融商品といえる?
立地や物件の選び方次第で大きな利益を狙えます。
ただし不動産投資には、空室リスクや修繕費、流動性の低さがともないます。
そのため、資産価値の変動を受け入れたうえで、収益を狙う投資と考えることが必要です。
まとめ
ハイリスクハイリターン投資は、短期間で資産を増やせる可能性のある方法です。
ただし価格のブレが大きく、損失リスクも覚悟する必要があります。
ハイリスクハイリターン投資をするなら、まずは少額から自分のペースで始めてみてください。
焦って目先の儲け話に飛びつくより、経験を積みながら判断力を磨くほうが、無駄な損失を防ぎやすくなります。
リスクをできるだけ抑えながら収益を狙いたい方には、オルタナティブ投資がおすすめです。
プライベートデットファンドやヘッジファンドなど、守りを意識しながら増やせる投資法もあります。
「どこまで下がっても耐えられるか」を基準に、無理なく続けられる投資スタイルを探していきましょう。