【2024年最新情報】エクシア合同会社の現在は?訴訟の行方やTwitterの口コミなど情報まとめ

エクシア合同会社

エクシア終了の報告の内容は?」
解約や出金拒否された場合の相談先を知りたい」
信頼できるヘッジファンドを知りたい」

エクシア合同会社について調べるとでてくる「詐欺」「訴訟」「裁判」などの文字。

結論から言うと、エクシア合同会社は2022年に入ってから、解約も出金もできなくなる人が続出。

現在は出資者による裁判が40件以上も起きています。

また2024年2月には社長本人により「エクシア終了の報告」が発表されました。

2021年までのエクシア合同会社は広告にも力を入れ、その知名度は急速に上がっていたはず。

ではなぜエクシアは終了するまでに至ってしまったのでしょうか。

当記事では、そんなエクシア合同会社の最盛期から現在の騒動に至るまでの経緯や最新情報などをまとめました。

エクシア合同会社について情報収集をしている方、エクシア合同会社以外のヘッジファンドを探している方は是非お見逃しなく。

目次

エクシア合同会社の最新情報

エクシア合同会社について、2024年3月時点での最新情報です。

2024年2月に代表の菊池氏が「エクシア終了のご報告」を発表しました。

また、エクシア合同会社の公式ホームページは閲覧することができなくなっています。

ただし、国税庁の法人番号公表サイトには「登記記録の閉鎖等(清算の結了等)」の記載も無いことから、登録上、会社自体は存続しているようです。

ただ運用については、現在は新規の出資者は集めておらず、元出資者への出金も追いついていない状況を見ると、ヘッジファンドとしては機能していない模様。

また現在、残高3億円ほどのエクシア合同会社の複数の銀行口座についても仮差押えがなされ、凍結しているそうです。

解約・出金の状況については、一部できているとの情報がある一方、ほとんどの方の場合、解約を申請したのにも関わらず音沙汰なし・受理されても入金なしの状態とのこと。

現在は出資金の返還に向けて約40件ほどの訴訟が進行中で、集団訴訟の準備を進めている弁護団やグループも存在しています。

エクシア合同会社の基本情報

エクシア合同会社についてあまり詳しくないという方に向けて、同社の基本情報について解説していきます。

>>エクシア合同会社の訴訟までの経緯について先に見たい方はこちら

エクシア合同会社の概要

エクシア合同会社は日本のヘッジファンドとして活動していた会社です。

会社名エクシア合同会社(EXIA LCC)
※2019年にエクシアジャパン合同会社より改名
設立2015年4月1日
代表菊池翔
住所新:〒130-0022
東京都墨田区江東橋2-2-3 三和ビル3階
旧:〒106-6215
東京都港区六本木3-2-1住友不動産六本木グランドタワー15階
※六本木グランアドタワーから退去要請があったため、2022年11月30日に転居
募集社員による自己募集
出資形態合同会社による社員権販売
投資先EXIA PRIVATE LIMITEDエクシア・アセット・マネジメント株式会社エクシア・デジタル・アセット株式会社不動産事業 など
公式サイトエクシア合同会社公式ホームページ

エクシア合同会社の運用体制と実績

次に、エクシア合同会社の運用体制と実績を見てみましょう。

投資対象主にFX
平均月利約3%
出資者累計11974名(2022年11月4日時点)
出資金累計723億円(2022年11月4日時点)
最低投資額一口100万円~
手数料「表向きは」手数料なし
※運用利益の50%をエクシアが徴収、残りの半分を出資者の配当として振り分けていた模様。
配当方法毎月配当
出資方法エクシア合同会社に直接問い合わせ既存の出資者からの紹介
解約方法メールにて申請後、届いた書面にて手続き
※配当は翌月、解約の場合は翌々月に償還

過去の運用実績はこちらです。

スクロールできます
月/年2016年2017年2018年2019年
1月7.13%+5.16%+4.78%+
2月8.03%+3.22%+9.02%+
3月3.32%+3.81%+6.4%+
4月75.92%+10.34%+8.72%+4.7%+
5月21.92%+3.24%+9.32%+5.86%+
6月15.31%+5.47%+10.07%+5.76%+
7月18.69%+9.1%+9.95%+4.2%+
8月30.51%+12.34%+6.55%+
9月6.27%+5.34%+7.84%+
10月10.75%+5.81%+9.28%+
11月4.69%+7.3%+7.69%+
12月10.73%+10.31%+6.42%+
年間194.79%+87.73%+88.03%+40.72%+
全期間411.27%+

参考:定期預金 比較/金利比較ランキング+口コミ2024
FXトレード結果表

ファンドマネジャーは社長の菊池翔氏(かけるん)

エクシア合同会社の社長は菊池翔氏で愛称は「かけるん」。

1977年北海道生まれ、現在47歳
1996年東京モード学園 ファッション基礎学科卒業
2008年独学で専業FXトレーダーの道へ
2009年利益率2520%という驚異のトラックレコードを記録
2011年国内プライベートファンドの為替トレーダーに就任
2012年海外ヘッジファンドのアドバイザリーに就任
2013年資本金100万ポンドをもとに英国法人を設立
2014年海外証券会社の為替トレーダーに就任
2015年エクシアジャパン合同会社設立

北海道出身の菊池社長は、東京モード学園のファッション基礎学科を卒業後、独学でFXトレーダーになり、利益率2520%の驚くべき記録を叩き出したしたことも。

ただし後に、元副社長によってこの記録は嘘だということが暴露されましたが、本当のことは菊池社長本人にしか分かりません。

また、2013年に設立した英国法人に関しては、実態がわからないまま2018年に解散となっていたことが明らかにされています。

さらに、菊池社長の名前が改名された名前だったということも文春オンラインの記事で判明しました。

菊池社長が改名した背景については是非文春オンラインの記事で確認してみてください。

学歴社会主義は良くないという風潮はありますが、ご自身の大切な資産を預ける際には、運用者の経歴や成績をしっかりと確認しておくべきだということが分かりますね。

ちなみに菊池社長は2019年に「孤高の箴言」という本も出版していたようです。

評価は低いのですが、一応参考までにお伝えしておきますね。

エスタブリッシュメントが崩壊し、「個の力」が問われる時代。
強い個性・自我を持った人間が活躍し、意見のない者は淘汰されていく社会。
この混沌とした環境を生き抜くために、何を学び、どう生きるか―SNSで話題沸騰。
これまで誰も書けなかった『原理原則』を明かす。
引用:amazon

投資スキームは「合同会社」形式

エクシアは「合同会社」の形態で運営をしています。

「合同会社」とは、アメリカのLLCがモデルとなっている会社形態で、日本でも会社法改正により2006年に新しく設けられました。

日本で「合同会社」が形態の会社はまだ目にする機会が少ないのですが、さまざまなメリットから合同会社を選ぶ会社が増えてきています。

実際に、AppleやGoogle、Amazonなどの有名企業の日本法人も合同会社の形態を選択しているのです。

そして、同じく「合同会社」の形態を採用しているエクシア合同会社のスキームは以下の図の通り。

こちらは、分かっている中で最も新しい「2015年5月作成 2021年3月改訂」のエクシア合同会社スキーム図です。

エクシア合同会社の投資家の募集方法は、社員権を投資家が購入する形で資金を調達する「合同会社 社員兼自己募集スキーム」を採用しています。

投資家から集めた資金は、以下のグループ会社などへ出資・融資。

  • EXIA PRIVATE LIMITED
  • エクシア・アセット・マネジメント株式会社
  • エクシア・デジタル・アセット株式会社
  • 不動産事業など

出資先が運用によって得た利益を、社員である出資者へ配当として与える仕組みです。

しかし、エクシア合同会社のスキームは、以下のような問題点が挙げられています。

エクシア合同会社のスキームの問題点
  • 出資を行っていた子会社のひとつ、シンガポールの「エクシアプラベートリミテッド」の決算書には運用をした形跡がない
  • 暗号通貨の取引所「エクシア・デジタル・アセット株式会社」は関東財務局から業務停止命令を受けた など

これらの問題点については、後ほど詳しく解説します。

投資先の金融商品はFX中心

エクシア合同会社の投資対象は主にFXでした。

FXは金融商品の中でも非常に値動きの激しいハイリスクな投資先とされており、一般的に常にプラスの利益を出し続けるのは至難の業。

ファンドの中には一時的にFXや暗号通貨を利用することもありますが、それだけで利益を得るのはほぼ不可能とされています。

しかし、FXを主な投資先とするエクシア合同会社の宣伝には、「平均月利3%のリターンを出し続けている」との文言がありました。

平均月利が3%だった場合、単純計算すると平均年利は36%。

例えば100万円預けた場合、1年で36万円の利益がある計算です。

さらにエクシア合同会社では、創業以来マイナスを出した月がゼロということでしたから、魅力的に見えるのは当然です。

ただし、ヘッジファンドの利回りの目安は平均年利10%ほど

あの「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏でさえも、生涯年率は20%ほど

FXが主な投資先であるエクシア合同会社が宣伝する「平均月利3%」が、いかに相場からかけ離れた数字であったかが分かりますね。

エクシア合同会社の炎上騒動の経緯

では、エクシア合同会社がなぜここまで騒がれるようになったのでしょうか。

エクシアの投資がトレンドとされていた時期から炎上、訴訟、そして活動終了報告に至るまでの経緯をまとめました。

2021年までエクシアでの投資はトレンドだった
2022年初頭頃解約・出金拒否が続出
2022年5月元副社長による告発
2022年某日エクシアプライベートリミテッドの運用実態がないことが発覚
2022年10月~出資金の返還を求める裁判が相次ぐ
2022年11月エクシアデジタルアセット株式会社への業務停止命令
2024年2月※最新情報※
菊池社長による「エクシア終了の報告」が発表される
その他菊池社長の豪遊と海外逃亡説

ひとつずつ見ていきましょう。

2021年まで|エクシアでの投資はトレンドだった

2021年まではエクシア合同会社への投資はトレンドでした。

出資者が増加し続け、勢いの増した同社は、2021年8月に丸の内から六本木でもひと際目立つ六本木グランドタワーにオフィスを移転。

また看板広告をいくつも出すなど、宣伝に力を入れて知名度をさらに上げていきました。

2022年初頭ごろ|解約・出金拒否が続出

しかし、エクシア合同会社が盛り上がりを見せていたのは2021年の終わりごろまで。

もともと相場からかけ離れた利回りや運用の不透明性などから、「ポンジスキームではないか?」などと、いわゆる「黒に近いグレー」だとの指摘が多かったエクシア合同会社。

しかし2022年に入り、エクシア合同会社で解約も出金もできないという声がツイッターなどで相次ぎ、出資者の間で「ほぼ黒」というイメージが浸透していきました。

エクシア合同会社側は、こういった詐欺を疑うような発言をする人々を「アンチ」と呼び、

「アンチによる風評被害のせいで新規の出資者が獲得できなくなった」
「同時に出金を求める出資者が増えたため、出金額を制限せざるを得ない状況」

などと出資者に説明。

2022年5月、エクシア合同会社はついに出金停止となりました。

2022年5月|元副社長による告発

エクシア合同会社が出金停止となったすぐあとに、エクシア合同会社の前身「エクシアジャパン合同会社」の元副社長で共同創業者の伊藤大輔氏がツイッターを開設。

身分証明書なども併せて顔と名前を公表し、エクシア合同会社の実態について告発を開始しました。

昨年のツイートにも「エクシアはポンジスキーム詐欺」との発言があるのがわかりますね。

伊藤氏の告発により、解約希望者がさらに増えることとなりました。

2022年某日|エクシアプライベートリミテッドの運用実態がないことが発覚

投資スキームは「合同会社」形式の章でも解説したように、出資者から預かった資金を運用していると説明されていたシンガポールの子会社「エクシアプライベートリミテッド」。

解約や出金の拒否に加えて、元副社長の伊藤氏の告発によりエクシア合同会社に不信感を抱いた人達が、「エクシアプライベートリミテッド」の運用実態について調査を開始。

結論から言うと、「エクシアプライベートリミテッド」の運用実態はないということが明らかにされたのです。

シンガポールでは誰でも決算報告書を見ることができるそうで、「エクシアプライベートリミテッド」の2017年~2018年の決算報告書が発見・公開されました。

Total assets
(資産)
4,236シンガポールドル約34万円
Total liabilities
(負債)
115,821ドル約927万円
Accumulated losses
(繰り越し損失)
全く利益が出ていないためか負債とほぼ同額の
115,822ドル
約927万円

この決算報告書から、以下の点が発覚しました。

発覚したこと
  • 資産が34万円しかない=出資者から預かって運用をするはずの莫大な資金はどこへ消えたのか?
  • レポートではFXで高利回りを得ていたはずなのに、実際には債務超過である
  • 2019年以降の決算レポートは提出されていない

要するに、決算報告書の提出があった2018年までにおいても、「エクシアプライベートリミテッド」での運用実態はなかったということが発覚したのです。

ちなみに、エクシア合同会社の2018年決算レポートも見てみます。

本来であれば「エクシアプライベートリミテッド」に送金されるはずの資金(社員資本)28億円はどこに消え、売上高4億5400万円はどこから来たのでしょうか。

それはまだ明らかになっていません。

2022年10月から|出資金の返還を求める裁判が相次ぐ

2022年10月ごろから、エクシア合同会社のずさんな実態を目の当たりにした出資者による、出資金の返還や損害賠償を求める訴訟が相次ぎました。

エクシア合同会社は、現在分かっているだけで40件以上の訴訟を起こされているようです。

裁判についての状況は以下の通り。

裁判の状況
  • 2022年の10月3日に行われた「東京地方裁判所による証拠保全の執行」には前代未聞の対応をする(詳細は文集オンライン
  • 2023年2月には259人の社員(出資者)が会社と代表ら3名を相手どって、32億4600万円の損害賠償を求めて提訴した

出資者による裁判の情報はFPがホンネでお勧めする金融商品で確認することが可能です。

今後の裁判の行方にも注目が集まります。

2022年11月|エクシアデジタルアセット株式会社への業務停止命令

エクシア合同会社の子会社である「エクシア・デジタル・アセット株式会社」は、シンガポール法人と同様に、出資者から預かった資金を運用していると説明されていた暗号通貨の取引所。

しかし、「エクシア・デジタル・アセット株式会社」は以下の理由から、2022年11月30日に関東財務局から1か月の業務停止命令を受けました

  • 業務継続に必要な運転資金の不足
  • 利用者保護のために必要な措置の不備

もともと「エクシア・デジタル・アセット株式会社」は連続して赤字が続いていました。

エクシア合同会社からの資金援助を受けて赤字補填をしていたのですが、エクシア合同会社の業績悪化を受けてその資金援助が機能しなくなったことで業務停止命令を受けることとなったのです。

そして、この業務停止命令を受ける前に、六本木グランドタワーからオフィス退去要請が出ていたため、2022年11月28日に「経営体制変更による固定コスト削減の為」という名目で新オフィスに転居。

現在はリモートワーク体制で業務を行っているとのことです。

しかし、さらに出資者を驚かせたのは、ずさんな書類管理の実態。

関東財務局の発表によって、業務関係書類の一部や預金通帳等を旧オフィスに残していき、さらには立入りができなくなっている状況であることが明らかにされたのです。

子会社である「エクシア・デジタル・アセット株式会社」への業務停止命令からは、以下の点が発覚することとなりました。

発覚したこと
  • エクシア合同会社が子会社に対して赤字補填を行えない状況=資金がそこまで残っていない
  • 出資者の情報や運用資料をいかにずさんに管理をしていたのか

ちなみにその後も立て直すことができなかったのか、「エクシア・デジタル・アセット株式会社」は2023年1月に解散したそうです。

詳しい処分の内容は関東財務局ホームページ内「エクシア・デジタル・アセット株式会社に対する行政処分について」を是非ご覧ください。

【最新情報】2024年2月|菊池社長による「エクシア終了の報告」が発表される

※※2024年最新情報※※

2024年2月に菊池社長から「エクシア終了のご報告」として出資者向けにメールの送付があったようです。

こちらはエクシア合同会社の公式サイトのプレスリリースにも掲載されていました。

全文掲載しますが、非常に長いので気になる方は以下からお読みください。

「エクシア終了のご報告」全文

要約すると、出資者からの払い戻し請求になぜ応じられなかったのか、言い訳が並べられているだけです。

今後払い戻しに応じていくなどといった事は一言も記載がありません。

また最後の一文も気になります。

私には、前例のないこと、エクシアを超える事業、エクシアで損をしてしまった人にも貢献できる事業をもう一度つくる、その気持ちはまだ失っていません

これからは裏で暗躍することで、私の能力をこれまで以上に発揮させる所存です。エクシアに夢を見た方々、その続きを見ることができる日を楽しみにしていてください。

実際に3月18日の菊池氏のインスタグラムには、新たに事業を始めたことを匂わせています。

これ以上被害者が増えないことを祈るばかりです。

今後も菊池氏の動向には注意をする必要があるでしょう。

その他|菊池社長の豪遊と海外逃亡説

菊池社長はこの騒動の渦中にあるにも関わらず、3日間で1億円を使った様子などを自身のインスタグラムに投稿しました。

お金をどう使うかは個人の自由ですが、出金停止でお金が戻ってこない出資者もいる中、このようなお金の使い方をする社長を見るのは気分が悪いに決まっています。

菊池社長の豪遊っぷりは、1度だけでなく何度も投稿され、炎上騒動が加速する要因の一つとなりました。

菊池社長の豪遊については様々なコンテンツで調べることができるので、ここでは詳しく紹介はしません。

気になる方は「かけるん 豪遊」で検索するか、文春オンラインの記事でも詳しく知ることができるので調べてみてください。

さらに、菊池社長が海外へ逃亡するとの噂も後を絶ちません。

2022年11月28日にはエクシア合同会社のホームページのプレスリリースにて、以下を発表。

(一部抜粋)

当社は、度重なる風評被害により会社の社会的信頼性、また企業コンセプトへの信頼性が著しく落ち込み当社に関わりご支援をいただきました方々へ多大なご迷惑をおかけ致しました。

この度当社は現代表社員及び業務執行社員を一新し、新組織体制の下「代表社員変更」「商号変更」「本社所在地変更」「契約内容の見直し」を行い新しい企業コンセプトにて事業の再スタートを致します。

引用:エクシア合同会社

「代表社長変更」との記載があることから、「菊池翔氏の海外逃亡説」が噂されることとなりました。

まだそのような報道は無いようですが、「エクシア終了の報告」を発表した今、実際に海外へ逃げたのであればほぼ確実にポンジスキーム詐欺が確定することになりますから、今後の菊池社長の動向には注意が必要ですね。

エクシア合同会社の最新口コミ・評判

エクシア合同会社に関するツイートでは、出資者のリアルな声を聞くことが可能です。

ツイッターでのエクシア合同会社の最新口コミを見てみましょう。

この方は菊池氏のインスタグラムの画像を引用しています。

菊池氏のインスタグラムには、新事業の募集をしているようなことが言及されており、それに対して呆れともとれる声が記載されています。

この方がリツイートしたリンク先のブログでは、エクシア合同会社についてのかなり詳しい情報をリアルタイムで見ることが可能です。

エクシア合同会社に対する訴訟は現時点で40件以上あるそうです。

エクシアの出資者が出金停止に遭う中、エクシア合同会社の菊池社長や幹部社員はインスタグラムなどのSNSで贅沢な生活ぶりを発信していました。

彼らのいわゆる「キラキラ生活」が、うさん臭く感じる方も少なくなかったようです。

実際にエクシア合同会社へ出資をし、まだお金が戻ってこない方のツイートでしょうか。

やはり、菊池社長らの豪遊ぶりは見ていて腹立たしいようです。

ツイッターでは、出資者などによるリアルな声を聞くことができます。

訴訟についての情報や、いわゆる「被害者の会」などの情報を発信している方が多くいらっしゃいますので、少しでも情報を集めたい方はツイッターも利用すると良いでしょう。

エクシア合同会社は詐欺なのか

ここまでの内容から、エクシア合同会社は「ほぼ黒」の詐欺業者だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

エクシア合同会社が行っていたとみられる詐欺手法は「ポンジスキーム」という代表的な手法であった可能性が高いとの指摘があります。

ポンジスキーム詐欺について見ていきましょう。

ポンジスキームとは?

ポンジスキームとは、例えば「元本保証」「月利3%は確実」「リスク無し」などと謳って投資家に出資をさせます。

後から参加した投資家から集めたお金で、先に参加した投資家に配当としてリターンを発生させる投資詐欺のことです。

これを繰り返し、出資者が集まらなくなるとポンジスキームは破綻し、会社は蒸発します。

会社運営者は行方不明になり、預けた資金を失うこととなるのです。

ただしエクシア合同会社では、

「当会社への出資は合同会社の社員権への出資となります。出資金の元本の返還は保証されていません。出資金を毀損するリスクがあります」

との掲載があったようなので、まだ断定はできないのかもしれません。

ポンジスキームの可能性

ではなぜエクシア合同会社はポンジスキームだった可能性が高いのか、検証をしてみました。

ポンジスキーム詐欺をはたらく業者には主に以下のような特徴があります。

  1. 元本保証で圧倒的なハイリターンを宣伝
  2. 金融庁への登録がない
  3. 秘密主義で投機的な戦略
  4. 解約を制限をするための規制があり、支払いの受け取りが困難

エクシア合同会社がこれらに当てはまったのかを確認してみましょう。

①元本保証で圧倒的なハイリターンを宣伝

エクシア合同会社の宣伝では、平均月利は約3%を謳っていました。

出資者に公開されたFXトレード結果表の成績で計算すると、、平均年利は約72.2%にもなる上に、マイナスになった月もゼロ回とのこと。

スクロールできます
月/年2016年2017年2018年2019年
1月7.13%+5.16%+4.78%+
2月8.03%+3.22%+9.02%+
3月3.32%+3.81%+6.4%+
4月75.92%+10.34%+8.72%+4.7%+
5月21.92%+3.24%+9.32%+5.86%+
6月15.31%+5.47%+10.07%+5.76%+
7月18.69%+9.1%+9.95%+4.2%+
8月30.51%+12.34%+6.55%+
9月6.27%+5.34%+7.84%+
10月10.75%+5.81%+9.28%+
11月4.69%+7.3%+7.69%+
12月10.73%+10.31%+6.42%+
年間194.79%+87.73%+88.03%+40.72%+
全期間411.27%+

参考:定期預金 比較/金利比較ランキング+口コミ2024
FXトレード結果表

②金融庁への登録がない

ほとんどのヘッジファンドは「合同会社 社員兼自己募集スキーム」で資金を集めています。

「合同会社 社員兼自己募集スキーム」で資金を集める場合、ざっくりと説明すると金融庁への登録が不要。

エクシア合同会社も例によって「合同会社 社員兼自己募集スキーム」で資金を集めていましたので、金融庁への登録はありませんでした。

この点については、エクシア合同会社が特別である訳ではないことには留意が必要です。

③秘密主義で投機的な戦略

エクシア合同会社はかなりの秘密主義でした。

ヘッジファンドがいくら情報の開示に消極的だとはいえ、「このくらいのリスクがある投資先に〇%運用した」などの情報を出資者に報告するのが一般的。

エクシア合同会社側は「ポンジスキームではない」と主張しているそうですが、それであれば潔白を証明できますから、裁判での証拠保全や情報開示に応じればいいものの、これを拒否しているそうです。

また、投資の世界では「投機的な戦略」として、FXや暗号通貨が挙げられますが、エクシア合同会社のメインの投資対象はFXでしたし、出資先の子会社も暗号通貨の取引所でした。

ファンドの中には一時的にFXや暗号通貨を利用することはありますが、それだけで利益を得るのはほぼ不可能なのです。

④解約を制限をするための規制があり、支払いの受け取りが困難

一般的なヘッジファンドでは、「45日間ルール」「ロックアップ期間」といって、解約を制限するための規則があります。

これは、ヘッジファンドでは1人あたりの資産負担額が高額のため、自由解約にしてしまうと運用に何かと弊害が起こります。

そのため、安定した運用額を保てるように、このロックアップ期間を設定しているのです。

エクシア合同会社でも同様に制限はあったようですが、現在は「出金制限額に達したため」の一点張りで出金対応に応じてくれないとのこと。

一部では出金に応じてくれているとの声もありますが、出資者には出金制限額がいくらかも伝えられていないそうです。

続いて、ポンジスキーム詐欺に遭わないための対策を見ていきましょう。

ポンジスキーム詐欺に遭わないためには?

ここでは、ポンジスキーム詐欺に遭わないための対策を見ていきます。

繰り返しになりますが、国内ヘッジファンドの相場目安は年利10%ほど。

「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏でさえも、生涯年率は20%といわれます。

高金利を謳う業者には疑いの目を向ける姿勢が大切です。

また、投資の基本の話にはなってしまいますが、投資のリスクとリターンは比例します。

したがって、ローリスク・ハイリターンな商品は存在しませんし、また元本保証であることを謳ってよいのは銀行預金だけと定義されています。

「元本保証」「月利3%は確実」「リスク無し」などといった甘い宣伝文句で資産を騙し取られないように投資の知識はもちろん、詐欺のよくある手口や商品事例についても勉強をしていくことが大切です。

対策まとめ
  • 相場を知る
  • 投資商品にはローリスク・ハイリターンの投資商品は無い
  • 投資には「絶対」「儲かる」「元本保証」などの言葉は無いと思っていい

エクシア合同会社から解約や換金を拒否された場合の相談先

エクシア合同会社から解約や換金を拒否された場合の相談先についてもいくつかご紹介します。

出資された方は一人で悩まずに、積極的に利用してくださいね。

警察へ通報・相談

エクシア合同会社から解約や換金を拒否された場合、ひとまずは警察に通報・相談しておきましょう。

警察は詐欺事件の捜査には慎重な姿勢を示しており、すぐには動いてはくれないかもしれませんが、全国の都道府県警察にまんべんなく情報の提供があれば、合同捜査本部が立ち上がる可能性もあります。

ひとりひとりの声を大きくするためにも、まずは警察への通報・相談をしておきましょう。

弁護士へ相談

昨年10月、エクシア合同会社の出資者からの相談増加を受けて「エクシア被害対策弁護団」が結成されました。

「エクシア被害対策弁護団」は、リンク総合法律事務所内の弁護士を中心に結成したエクシア合同会社の被害救済を目的とした弁護団です。

ただし、第3陣までの受付が終わり、事務処理停滞回避の観点から、第4陣以降の依頼希望受付は一時停止し、今のところ再開は未定とのこと。

もし仮に他の弁護士を探す場合には、詐欺被害の回復に強い弁護士に依頼をしましょう

その他の相談方法

警察や弁護士だけでなく、いわゆる「被害者の会」のようなコミュニティーも相談先として活用すると良いでしょう。

単に情報交換をメインにしているものもありますが、集団訴訟に向けて動いているコミュニティーも存在します。

「悩みを聞いてほしい」「他の出資者と話がしてみたい」などでも大丈夫ですので、是非利用してみてくださいね。

スクロールできます
コミュニティー名プラットフォーム概要
『500億超巨大詐欺 エクシア合同会社 刑事事件捜査至急願い』オンライン署名サイトchange.org署名・コメントなどで情報交換ができるようです。
EXIA合同会社について全員で訴訟のZENSHO集団訴訟に向けた情報共有ができるそうです。
※現在は集団訴訟は行わない意向とのこと。
グループ エクシアからお金を取り戻すTelegram情報交換のメインに利用すると良いでしょう。
また、紹介者別にサブグループが作成されているため、必要に応じて追加で参加可能です。
グループ エクシア裁判・刑事告訴の情報まとめ(出資者向け)Telegram民事裁判や刑事告訴の情報をまとめたグループ。
裁判関連や刑事関連の議論もしているそうです。
エクシア【EXIA】情報交換LINEメンバーが最も多いオープンチャットです。
ただし、エクシア否定派だけでなく肯定派もいるので、かなり情報が入り乱れている可能性もあります。
エクシアの資産運用を疑う会LINEエクシア否定派が多いオープンチャットです。

ご紹介したもの以外にも、様々な相談先があるようです。

各ツールでかなりの人数の利用者を確認できることから、いかに被害者が多いかがわかります。

また、エクシア合同会社の被害に遭った方のコメントを見ることができ、リアルな被害状況を知ることも可能です。

信頼度の高いヘッジファンドならこの2つ

最後に、資産運用先としてヘッジファンドをご検討されている方向けに、信頼度が高く安定的な運用ができる日本の運用会社2社をご紹介しておきます。

会社名BMキャピタルハイクア・インターナショナル
設立2013年2023年
年平均利回り10~20%固定年利12%
ロックアップ期間3ヵ月なし
投資手法・バリュー株
・アクティビスト戦略
ベトナム企業への融資
最低投資額1000万円500万円
特徴・設立11年目の老舗ファンド
・年平均リターン10%以上
堅実で安定した運用が初心者にもおすすめ
・ベトナム企業への融資で利息を配当
年利12%、6年で約2倍の資産形成が可能
・最低500万円から投資初心者におすすめ
詳細記事へBMキャピタル詳細ハイクアインターナショナル詳細
BMキャピタル

まず1社目は「BMキャピタル」。

運用歴10年以上の老舗ヘッジファンドで、これまでの運用でマイナスの年はゼロ、年平均利回り10%以上の安定的な運用が叶うヘッジファンドです。

ハイクアインターナショナル

次におすすめなのは昨年設立された「ハイクア・インターナショナル」。

ハイクアでは関連会社であるベトナム企業に事業融資を実施し、貸付金利子を還元する形で年利固定12%を目指します。

事業融資を行う企業はベトナムではすでに大企業なので確実性が高く、安定的な運用が可能です。

まとめ

今回、エクシア合同会社の一連の出来事を見返すことで、ポンジスキーム詐欺の手法を詳しく知ることができました。

基本的に「投資は自己責任」と言われますが、エクシア合同会社の被害に遭われた方は、一人で抱え込まずに各機関へ相談をしてみることが次なる被害者を生まないための第一歩になるはずです。

被害に遭わなかった方も「私は詐欺に引っかからなくてよかった」で終わるのではなく、この出来事を教訓にして、ポンジスキーム業者に騙されない正しい投資知識を付けていくことが大切です。

また資産運用では信頼できるファンドを見つけることも重要。

以下の記事もご参考いただき、是非ご自身に合った運用先を見つけてくださいね。

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