「ドラッカー研究所米国株ファンドの評判は?」
「レバレッジ型・資産成長型の違いを知りたい!」
「ドラッカー研究所米国株ファンド」は、著名な経営学者ピーター・F・ドラッカーの考え方を参考にして作られた投資信託です。
「資産成長型」と「レバレッジ型」という2つのタイプがあり、それぞれの仕組みやリスクの違いを理解して、投資スタイルに合ったタイプを選ぶことが大切です。
本記事では、そんなドラッカー研究所米国株ファンドの特徴や運用実績、口コミ評判などを包括的に解説します。
自分に合った米国株ファンドを選びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型・レバレッジ型)の特徴と運用状況
- 掲示板やSNSでの口コミ評判
- 投資信託の代替案として注目されるヘッジファンドの魅力
今評判のドラッカー研究所米国株ファンドとは?
「ドラッカー研究所米国株ファンド」は、米国ドラッカー研究所の企業評価に関する知見を取り入れ、米国の主要株式を中心に投資する、大和アセットマネジメント運用の投資信託です。
ドラッカー研究所とは?
ドラッカー研究所(Drucker Institute)は、オーストリア生まれの経営学者でマネジメントの専門家である故ピーターF・ドラッカーの思想を広めることを目的として設立された研究機関です。
リーダーシップや組織運営、社会貢献など、経営におけるさまざまな課題に対して実践的な知見を提供し、企業や非営利団体の成長を支援しています。
投資信託にドラッカー研究所の名前が使われている背景には、ドラッカーの長期的視点や社会的価値を重視する哲学が、投資という領域においても注目され始めているという流れがあります。
ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型とレバレッジ型)の基本情報
ドラッカー研究所米国株ファンドは、「ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)」と「レバレッジ・ドラッカー研究所米国株ファンド」という2つのタイプが運用されています。
※また、ドラッカー研究所と連携したファンドシリーズとしては、「ドラッカー研究所日本株ファンド (資産成長型)」も展開されています。
ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)
「ドラッカー研究所米国株マザーファンド」を通じて、米国企業の株式に投資し、アクティブ運用により市場平均を超える成果を目指すファンド。
レバレッジ・ドラッカー研究所米国株ファンド
米国株式の値動きに連動する連動債券への投資を通じて、信託財産の純資産総額の2倍相当額を投資する、レバレッジ運用型のファンド。
それぞれリターンの期待値や投資リスクの大きさが異なるため、自身の投資スタンスやリスク許容度に合わせた選択が重要です。
それでは「ドラッカー研究所米国株ファンド」の資産成長型とレバレッジ型、それぞれの特徴や違いについて、次の章で詳細に見ていきましょう。
ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)の特徴と評判
まずは「ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)」の具体的な特徴や利回り、実際の利用者による評判などを詳しく解説します。
ファンドの概要と特徴
以下は、ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)の基本情報です。
ファンド名 | ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型) |
---|---|
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
投資対象 | 米国株式 |
投資形式 | 「ドラッカー研究所米国株マザーファンド」に投資するファミリーファンド形式 |
為替ヘッジ | 無し |
運用分類 | アクティブ型 |
設定年 | 2022年12月20日 (償還 : 無期限) |
基準価額 | 16,418円 ※2025/4/4時点 |
純資産総額 | 287億円 ※2025/4/4時点 |
決算頻度 | 年2回 |
新NISA制度 | NISA成長投資枠 |
信託報酬 | 年率1.6225% |
最新チャート | 公式サイト 運用実績チャート |
ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)は、米国企業の株式を中心に投資し、長期的な資産成長を目指す投資信託です。
特徴的なのは、ドラッカー研究所の創設者であり「マネジメントの父」と呼ばれるピーター・ドラッカーの経営哲学を基にした独自の銘柄選定手法です。
具体的には、企業の無形資産価値に注目して米国株式を評価し、「顧客満足」「従業員エンゲージメント・人材開発」「イノベーション」など、5つの観点で算出されるドラッカー研究所スコアが付与されたナスダック上場銘柄を投資対象とします。

これらの銘柄に対しては、さらに「財務の健全性」「収益性」「成長性」などを分析する大和アセットマネジメント独自の財務モデルを組み合わせて評価し、最終的な組入銘柄と比率が決定されます。

出典:大和証券|ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)販売用資料
ドラッカー研究所の注目する「無形資産」は、企業の将来の成長や収益力を支える重要な要素とされていて、特に長期的な投資や企業の将来性を見極める上では、こうした無形資産の分析がますます重要になっています。

実際に、財務指標には表れない企業の“ミエナイチカラ”を数値化することで、市場評価とのギャップを持つ企業を見出し、その差を収益機会として活かすという運用アプローチが取られています。
このような独自の銘柄評価プロセスを通じて、ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)は、市場平均を上回るリターンを目指す「アクティブ運用」を行っています。
利回りと運用実績
続いて、ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)の運用実績を見てみましょう。
※比較対象は、米国の主要グロース株で構成されるNASDAQ100指数に連動する「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」です。
ドラッカー 米国株ファンド (資産成長型) | iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス | ||
---|---|---|---|
ドラッカーファンド 設定来の総リターン (2022/12/20~) | 約72% (年率約26.9%) | 約56% (年率約21.6%) | |
過去1年 | リターン | +2.09% | +4.44% |
標準偏差 | 20.74 | 22.07 | |
シャープレシオ | 0.09 | 0.19 |
まずは、過去1年間のパフォーマンスに焦点を当てて見てみましょう。
両ファンドはNASDAQ銘柄を対象とするため、指数の動きも参考になります。
NASDAQ100指数は堅調な上昇を続け、12月には史上最高値を更新。
⇔2025年2月に入ると、トランプ氏による関税強化発言や経済指標の悪化を背景に、3月末までに約12%下落。
→結果、NASDAQ100指数 (ドルベース)の過去1年間のパフォーマンスは+6%程度に。
「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」の過去1年のリターンは+4.4%で、ドル円が1%程度円高に振れたことを加味すると、ベンチマークに沿った安定したパフォーマンスを維持していると評価できます。
一方「ドラッカー研究所米国株ファンド (資産成長型)」は、+2.09%とインデックスファンドに劣後する結果となりました。
この利回りの差は、両ファンドのポートフォリオ構成の違いが関係しています。
NASDAQ100が時価総額上位の非金融業100社に広く分散投資しているのに対し、ドラッカー研究所米国株ファンドは約30銘柄に絞った集中投資型で、一部の上位銘柄の値動きがパフォーマンス全体に与える影響が大きくなります。
たとえば、ドラッカー研究所米国株ファンド (資産成長型)の上位構成銘柄の中では、
「Qualcomm Inc」が約▲28%
「Intel Corporation」が約▲52%
「Advanced Micro Ddevices Inc」が約▲54%
と、過去1年で大きく下落し、これらの不振がファンド全体の成績を押し下げる要因となりました。
しかし、ドラッカーファンドの設定来のトータルリターンでは、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」が約56%(年率約21.6%)、「ドラッカー研究所米国株ファンド (資産成長型)」が約72%(年率約26.9%)と、ドラッカーファンドがインデックスファンドを上回っており、長期視点では無形資産重視の戦略が優位に働いていると評価できます。
企業の無形資産に着目した同ファンドの戦略は、長期的な企業価値向上に寄与するとされているため、同ファンドの実力を見極めるには、短期的な成果だけでなく、より長期的な視点での評価が必要になるでしょう。
ネット上の評判・口コミ (掲示板・SNS等)
実際にこのファンドに投資している人や関心を持つ人の声をSNSや掲示板で調べると、さまざまな評判や評価が見られます。
- 「ドラッカーの視点で選ばれた銘柄は安心感があり、経営重視の投資ができるのが魅力」
- 「信託報酬はやや高めだが、運用成績を見れば、信託報酬の高さも許容範囲内」
- 「新NISAの成長投資枠で240万円を投資。将来性に大いに期待」
- 「値動きが激しすぎず、長期で安心して積み立てられる」
- 「大手証券であまり取り扱いがないのが謎」
- 「成長投資枠では購入可能だが、積立枠は対象外。為替の動きにも注意が必要だと感じる」
- 「無形資産重視の方針には共感するが、やや時期を逸している印象もある」
- 「もう少しパフォーマンスが出ると思ったけど、インデックスと大差ない時もある」
- 「手数料がもう少し安ければ嬉しい」
全体としては、「ドラッカーの知見をもとに企業を評価する」という独自性に魅力を感じる口コミが多く、他のファンドにはない視点での運用に期待する投資家が目立ちます。
運用開始からの期間が比較的短く、販売している金融機関も少ないためか、口コミ評判の数自体はまだ多くはありませんが、今後の実績次第で注目度がさらに高まりそうです。
※これらの口コミは、Yahoo!ファイナンスの掲示板・Twitter(現X)・Youtube・投資信託まとめブログなどをもとに編集部がまとめたものです。あくまで個人の感想であり、将来の運用成果を保証するものではありません。
レバレッジドラッカー研究所米国株ファンドの特徴と評判
続いては、より高い利回りを狙いたい方向けに設計された「レバレッジ・ドラッカー研究所米国株ファンド」について、仕組みや運用実績、実際の口コミ評判を見ていきましょう。
ファンドの概要と特徴
まずは、レバレッジドラッカー研究所米国株ファンドの基本情報です。
ファンド名 | レバレッジドラッカー研究所米国株ファンド |
---|---|
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
投資対象 | 米国株式の値動きを享受する連動債券(円建て) |
投資形式 | 直接投資 |
為替ヘッジ | 無し |
運用分類 | アクティブ型 |
設定年 | 2022年12月20日 (償還日 : 2027年12月17日) |
基準価額 | 24,489円 ※2025/4/4時点 |
純資産総額 | 28億円 ※2025/4/4時点 |
決算頻度 | 年1回 |
新NISA制度 | 適用外 |
信託報酬 | 年率2.0325% |
最新チャート | 公式サイト 運用実績チャート |
レバレッジドラッカー研究所米国株ファンドは、米国株式の値動きに連動する債券(連動債券)に投資し、高い利回りを目指すファンド商品です。
本ファンドも、前述の「ドラッカー研究所米国株ファンド (資産成長型)」と同じく、米国企業の無形資産価値の高さに着目した運用を行います。
資産成長型と明確に違うのは、本ファンドは米国の株式に直接投資するのではなく、米国株式の値動きに連動する債券(連動債券)に投資をするという点です。
さらに、信託財産の純資産総額の2倍相当の額を投資することで、レバレッジ効果を活かし、米国株式の値動きに対して約2倍の値動きを目指す構造になっています。
同ファンドが投資するのは、アイルランド籍の特別目的会社「VAULT INVESTMENTS PLC」の発行する債券で、「Leveraged US Equity Intangible Assets Valuation Strategy」という戦略に連動します。
「Leveraged US Equity Intangible Assets Valuation Strategy」は簡単に言うと、「無形資産を重視して選んだ米国企業に、レバレッジ(てこの原理)をかけて投資する戦略」です。
この連動債券は、あらかじめ米国株式の値動きに対して一定のレバレッジ効果が得られるよう設計されており、これを保有することで複雑な取引や追加コストを避けつつ、レバレッジ効果を得ることができます。
ただし、レバレッジを活用する運用である以上、相場の上昇局面では大きなリターンが期待できる反面、下落時には損失も拡大しやすいため、リスクには十分な注意が必要です。
利回りと運用実績
では、レバレッジドラッカー研究所米国株ファンドがどれほど高い利回りを記録しているのか、運用実績を見てみましょう。
以下は、ドラッカー研究所米国株ファンドの「レバレッジ型」と「資産成長型」の設定来(2022年12月20日以降)の基準価額の推移チャートです。

両ファンドとも米国株式市場をベースにしているため、設定来の推移トレンドは類似しています。
ただし、レバレッジファンドは米国株式の動きに対して約2倍の感応度を持つため、上昇が続く局面ではより急激に基準価額が伸びる一方、下落時には大きな下落を見せています。
具体的な数字で見ると、設定から現在までの約2年3か月の運用実績は、レバレッジ型が+146%程、資産成長型が+71%程と、レバレッジ効果がしっかりと機能した結果が表れています。
しかし、2024年4月〜2025年3月末の1年間のように、上昇相場から調整局面や横ばい相場へ移行した期間では、レバレッジ型が-5.53%、資産成長型が+2.09%と、パフォーマンスが劣後してしまっています。
ドラッカー 米国株ファンド (資産成長型) | レバレッジ ドラッカー 米国株ファンド | ||
---|---|---|---|
ドラッカーファンド 設定来の総リターン (2022/12/20~) | 約71% (年率約26.5%) | 約146% (年率約48.4%) | |
過去1年 | リターン | +2.09% | -5.53% |
標準偏差 | 20.74 | 40.39 | |
シャープレシオ | 0.09 | -0.14 |
では次に、NASDAQ100指数の約2倍の値動きを目指すレバレッジ型の投資信託「iFreeレバレッジ NASDAQ100」とパフォーマンスを比較してみます。
以下は両ファンドの基準価額の推移チャートです。

レバレッジ ドラッカー 米国株ファンド | iFree レバレッジ NASDAQ100 | ||
---|---|---|---|
ドラッカーファンド 設定来の総リターン (2022/12/20~) | 約146% (年率約48.4%) | 約106% (年率約37.3%) | |
過去1年 | リターン | -5.53% | -3.57% |
標準偏差 | 40.39 | 27.09 | |
シャープレシオ | -0.14 | -0.14 |
設定来(約2年3か月)のトータルリターンで見ると、レバレッジ・ドラッカー研究所米国株ファンドは約146%と、iFreeレバレッジ NASDAQ100の約106%を大きく上回っており、「無形資産重視の銘柄選定」というドラッカー独自の視点が、上昇相場でプラスに働いた結果と評価できます。
一方で、直近1年(2024年4月〜2025年3月末)は両ファンドともマイナスリターンとなっており、この期間は市場の横ばい・不安定な局面で、レバレッジが逆効果となる相場環境だったと考えられます。
ファンドの公式ページにも以下のような記載がある通り、明確なトレンドが出にくい相場環境では、レバレッジ型ファンドの強みが十分に発揮できないという特徴が過去1年の運用によく表れています。
「右肩上がりが期待できる」投資対象でなければ
引用:大和アセットマネジメント
レバレッジのメリットは十分に享受できない
レバレッジ型では、相場上昇時には株価・為替両面で2倍の効果が期待できるため、資産成長型に比べて爆発的な成長力を持つ反面、相場が悪化した際には大きな下落も覚悟する必要があります。
ネット上の評判・口コミ (掲示板・SNS等)
レバレッジドラッカー研究所米国株ファンドは、投資家の間でも評価が分かれるファンドです。
SNSや掲示板などに寄せられた口コミや評判をまとめると、以下のような傾向が見られます。
- 「タイミングが合えばハイリターンを狙える」→ 短期間での高パフォーマンスへの評価
- 「レバナスと比べて安心感がある」→ 無形資産評価ベースの銘柄選定への評価
- 「他の資産と組み合わせてスパイス的に使っている」→ポートフォリオの一部として活用
- 「日々の2倍連動ではない点を評価」→レバナスと違って減価しにくい構造を評価
- 「他のレバ型より回復が早い気がする」→ 下落後の基準価額の戻りの速さを評価
- 「値動きが激しくメンタル的にきつい」→ 基準価額の大きな変動に精神的負担を感じたという評判
- 「初心者には難しいとの意見」→ 相場観やタイミングが求められることへの懸念
- 「2%越えの信託報酬の高さに不満」→ 手数料が運用成績を圧迫する懸念
- 「ネームバリューはあるけど、相場が下がれば意味ない」→ ブランドに対する懐疑的な見方
- 「ボラティリティが高く、積立には向かない」→ コツコツ運用より、タイミングを狙う投資が前提という声
総じて、「高リターンを狙えるがリスクも大きいファンド」として評価されており、短期勝負向きの上級者向け商品という見方が目立ちます。
手数料の比較と利益額シミュレーション
ここまで、ドラッカー研究所米国株ファンドの特徴やパフォーマンス、評判を見てきましたが、最終的に投資先を選ぶには費用を差し引いた実質的な利回りを比較することも大切です。
ここでは、実質コストを踏まえたうえで、どれだけのリターンが見込めるのかをシミュレーションしてみます。
ドラッカーファンド 設定来のリターン (2022/12/20~) | 実質信託報酬 | |
---|---|---|
ドラッカー研究所 米国株ファンド (資産成長型) | 約72% (年率約26.9%) | 1.6225% |
iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス | 約56% (年率約21.6%) | 0.495% |
レバレッジ ドラッカー研究所 米国株ファンド | 約110% (年率約38.5%) | 2.0325% |
iFreeレバレッジ NASDAQ100 | 約75% (年率約27.9%) | 0.99% |
ドラッカー研究所米国株ファンドは、アクティブファンドという性質上、信託報酬はやや高めに設定されています。
しかし、設定来(2022年12月20日~2025年3月末)の年率ベースの利回りを見ると、信託報酬の高さを差し引いてもなお、比較対象の2ファンドよりも大きなリターンを上げており、運用効率の面でも一定の優位性があると評価できます。
実際に、信託報酬を差し引いた年率リターンをもとに簡単にシミュレーションすると、結果は以下のようになります。
ファンド名 | 年率リターン (信託報酬控除後) | 100万円を 一括投資(3年後) | 毎月3万円 積立(3年後) |
---|---|---|---|
ドラッカー (資産成長型) | 約25.3% | 約196.7万円 | 約152.9万円 |
iFree NASDAQ100 | 約21.1% | 約177.6万円 | 約144.8万円 |
ドラッカー (レバレッジ) | 約36.5% | 約254.3万円 | 約176.3万円 |
iFree レバレッジ NASDAQ100 | 約26.9% | 約204.4万円 | 約156.1万円 |
参考:野村証券|マネーシミュレーターみらい電卓
このシミュレーション結果を見ても、信託報酬の高さがリターンを大きく損なっているわけではなく、実質的な利益の面でも十分に競争力があることがわかります。
ただし、前述のとおり、ドラッカー研究所米国株ファンドはいずれのタイプも「米国株式市場の上昇トレンドを捉える」ことを前提とした設計であり、相場の方向性に大きく影響を受けやすい点には留意が必要です。
特に、2024年以降のような調整局面や横ばい相場では、思うような成果が得られず、レバレッジ型ではマイナスに転じる場面も見られました。
このような環境下では、相場に依存しにくく、下落局面でも柔軟に対応できる「ヘッジファンド」などの選択肢を活用することで、資産全体の安定性を高めるアプローチも有効です。
上昇相場頼みが嫌ならヘッジファンド投資も検討を
株式市場が右肩上がりの局面では、ドラッカー研究所米国株ファンドのようなファンドが大きなリターンを生み出す可能性があります。
しかし、実際には相場がいつも順調とは限らず、2024年のように調整や停滞が続く場面では、思うような成果が得られないこともあります。
そんな中、近年注目されているのが、相場環境に応じて柔軟に戦略を採る「ヘッジファンド」という存在です。
市場全体の動きに左右されにくく、下落局面でもリターンのチャンスを狙えることから、「上昇相場に依存しない運用」を目指す投資家にとって有力な選択肢になりつつあります。

ヘッジファンドも、投資家から集めた資金を一括でファンドマネージャーが分散投資し、その成果が投資家に分配されるという投資信託に似た仕組みを持つ投資先です。
そのため、投資初心者や、運用に時間の取れない多忙なビジネスパーソンの方でも手軽に取り組むことができます。
ヘッジファンドが「市場全体の動きに左右されにくく、下落局面でもリターンのチャンスを狙える」理由は、規制が比較的緩いため、幅広い金融商品に投資でき、空売りや先物取引、オプション取引など高度な戦略も自由に行えるからです。
以下は国内で投資可能なおすすめヘッジファンドの一例です。

運用会社 | ハイクアインターナショナル合同会社 |
---|---|
代表社員 | 梁秀徹 |
本社所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
運用歴 | 1年 |
利回り | 年間12%(固定) |
最低投資額 | 500万円 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | SAKUKO VIETNAMへの事業融資 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル |
ハイクアインターナショナルは、グループ会社への事業融資で年利12%の配当を実現する新興国企業融資ファンドです。

運用の仕組みは以下の通り。
- 投資家がハイクア社に出資する
- ハイクア社がサクコ社に融資する
- サクコ社が利益をハイクア社に還元する
- ハイクア社が投資家に配当を支払う
融資先のサクコ社はベトナムで日本製品販売店やビジネスホテル、飲食店などを展開する成長企業。
2011年に進出し、現在は年間25億円を売り上げています。
- 3カ月ごと3%、年利12%の配当を受け取れる
- 最低投資額は500万円~
- 成長市場の成長企業への融資なので確実性が高い
- 資料請求のみも可能で、問い合わせハードルが低い
最低投資額は500万円からと、他のヘッジファンドと比較しても投資しやすい金額設定になっています。
「SAKUKO Vietnam」で検索するといろいろな情報が得られる上、ハイクア社の社長兼サクコ社の会長がYouTubeで発信するなど実体性や透明性も抜群です。
また資料請求のみの問い合わせもできるため「いきなり面談はちょっと」という人も、一歩を踏み出しやすいでしょう。
\ フォーム入力1分で資料請求 /

運用会社 | アクション合同会社 |
---|---|
代表者 | 古橋弘光 |
本社所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目13−1 虎ノ門40MTビル 7階 |
運用歴 | 1年 |
利回り | 25.07% ※2024年4月〜2025年3月 |
最低投資額 | 500万円 |
運用手法・対象 | ・事業への直接投資 ・バリュー株投資 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | アクション |
アクション合同会社は、2023設立の新興ヘッジファンド。
トレイダーズインベストメント株式会社の元代表取締役である古橋 弘光氏が代表を務めます。
- 年利25.07%(運用期間2024年4月〜2025年3月)
- 株式や債券に留まらないポートフォリオ戦略
- 最低投資額は500万円~
アクション合同会社の2024年度の運用パフォーマンスは25.07%という驚異的な実績を残しており、今後の運用にも期待が高まります。
アクションは株式や債券だけでなく、Web3事業や事業投資、ファクタリングやESGファンドへの投資など、さまざまな対象に分散投資することでこのパフォーマンスを上げてきました。

詳しい投資事例や今後の方針については無料の面談で聞くことができますので、まずは公式サイトから問い合わせてみてください。

運用会社 | GF Management合同会社 |
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代表者 | 田尻 光太朗 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町4丁目5-20 |
運用歴 | 1年 |
平均利回り | 年平均29% ※ファンドマネージャーの運用成績 |
最低投資額 | 1,000万円 ※500万円から相談可能 |
運用手法 | 大型日本株でポートフォリオを形成 |
主な投資先 | 大型日本株 |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | GFマネジメント |
GFマネジメント合同会社は、ハイリターンを期待できる新興ヘッジファンドです。
- 平均年利29%の実績
- 直近5年の成長率は277%
- 500万円~投資相談可能
- 運用レポートは月1回発行
所在地は日本にあり、代表者も日本人、正真正銘の日本産ヘッジファンドです。
ヘッジファンドと言うと外国籍の会社を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、GFマネジメントは日本語でやりとりができます。
GFマネジメントの魅力として、高利回りである点が挙げられます。
GFマネジメントの投資家募集は2023年からですが、ファンドマネージャーによる運用はそれ以前から始まっており、平均年利29%、5年で277%という驚異的なパフォーマンスを発揮しています。
採用している投資戦略の過去5年の平均利回りは29%になっています。
これはS&P500など利回りの良い株式指数を遥かに凌ぐ数字です。
単純計算で1,000万円が3,770万円になる成長率です。
敏腕営業マンの田尻光太朗氏が設立、モルガンスタンレー出身のエリート金融マンがファンドマネージャーを務めています。
GFマネジメントは日本の大型株に注目したJ-Prime戦略を採用し、上記のような実績を残してきました。
面談では、具体的な投資事例や詳しい戦略、今後の方針を聞くことができます。
面談は無料でできますので、まずは公式サイトの問い合わせ窓口から予約をしてみてはいかがでしょうか。

興味のある方は、お問い合わせや資料請求等で詳しい情報をご確認されてみてください。
ドラッカー研究所米国株ファンドに関するよくある質問(FAQ形式)
では記事の最後に、ドラッカー研究所米国株ファンドに関するよくある質問をご紹介します。
- ドラッカー研究所米国株ファンドは買いか?
-
米国株式市場が上昇トレンドにある局面では、ドラッカー研究所米国株ファンドは魅力的な選択肢となり得ます。
ただし、直近ではトランプ大統領の政策発言(関税強化・中国政策の強硬姿勢など)が市場の先行きに影響を与え始めており、一部のセクターや企業にとってはリスク要因となる可能性もあります。
加えて、FRBの金融政策や金利動向が不透明な中で、株式市場全体のボラティリティ(変動性)も高まっている状況です。
短期的には相場や政策の影響を受けやすく判断が難しい局面もありますが、長期目線で「企業の本質的価値」に着目した運用に魅力を感じる方にとっては、選択肢の一つとして検討に値するファンドと言えるでしょう。
- ドラッカー研究所米国株ファンドのメリット・デメリットは?
-
メリット デメリット 無形資産に着目したユニークな投資戦略
レバレッジ型では短期的に高いリターンが期待できる
上昇相場との相性が良く、パフォーマンス実績も高水準横ばい・下落相場に弱く、損失が出やすい
信託報酬が高めで、長期保有ではコスト負担が重くなる
レバレッジ型は値動きが大きく、初心者には不向きな面も - どこで買える?取り扱い証券会社とNISA対応状況
-
新NISA制度の対象商品となっているのは、「ドラッカー研究所米国株ファンド(資産成長型)」です。
「レバレッジドラッカー研究所米国株ファンド」は対象外です。
以下は、ドラッカー研究所米国株ファンドを購入できる代表的な取扱証券会社です。
資産成長型 レバレッジ型 大和証券 松井証券
購入時手数料無料SBI証券
コースによっては投信の購入時手数料無料楽天証券
購入時手数料無料マネックス証券
購入時手数料無料
ドラッカー研究所米国株ファンドの評価・評判まとめ
ドラッカー研究所米国株ファンドは、ピーター・ドラッカーの経営哲学を投資に応用し、企業の「無形資産」に着目した独自の銘柄選定が特徴で、上昇相場では資産成長型・レバレッジ型ともに高いパフォーマンスを見せています。
一方で、2024年のような横ばい相場では成果が出にくく、特にレバレッジ型は価格変動リスクが大きいため注意が必要です。
SNSや掲示板の評判では、「タイミング次第で大きな利益を狙える」「他のレバレッジ型より安心感がある」といった好意的な声がある一方、「値動きが激しく初心者には難しい」「信託報酬が高め」といった懸念も見られました。
まとめると、ドラッカー研究所米国株ファンドは、米国株式市場の成長性に注目しながらも、ドラッカー理論に基づいた企業評価という独自の視点を持つ点で、他ファンドと一線を画す存在です。
相場環境の変化に注意しながら、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて活用することで、より戦略的で納得感のある資産運用も実現できるでしょう。