金投資はやめとけ？おすすめしない理由やデメリット・今後の見通しを解説

近年、金の価格が上昇していることから金投資を始めようと検討している方もいるでしょう。

しかし、金投資は他の投資方法（株式や投資信託など）と性質が異なるため、すべての人におすすめできるわけではありません。

実際にインターネットで調べると「金投資はやめとけ」という書き込みが多くあります。

そこで、本記事では金投資はやめとけと言われる理由やデメリット、成功するためのポイントを徹底解説します。

これから金投資を始めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

金投資とは？4つの投資方法と特徴

金投資と聞くと、金貨や金地金（インゴット）の購入を思い浮かべるかもしれません。

しかし、金投資にはさまざまな投資方法があり、それぞれメリットや特徴が異なります。

ここでは、代表的な金の投資方法を4つ解説します。

① 金の現物購入｜手元に純金を置いておける

金の現物購入とは、純金や金地金（インゴット）の現物を購入する投資方法です。

貴金属メーカーや地金商、宝飾店などで購入できます。

創業から100年以上の歴史を持つ田中貴金属工業では、約5万円から純金の購入が可能です。

ただし、500gに満たない小さな純金には「スモールバーチャージ」と呼ばれる、別途の手数料がかかるので注意してください。

金地金の種類	別途手数料
500g・1kg	不要
100g・200g・300g	16,500円
50g	8,800円
5g・10g・20g	4,400円

現物購入は、金を手元に保有できる安心感があります。

その一方で、盗難や紛失のリスクが伴うため、自宅保管が不安な方は銀行の貸金庫を利用しましょう。

純金の現物は安くても5万円程度かかるため、まとまった資金を用意できる人におすすめです。

② 純金積立｜少額で初心者におすすめ

純金積立とは、毎月一定額の金を購入する投資方法です。

証券会社や地金商で毎月1000円から積み立てられるため、初心者でも始めやすい金融商品です。

また、積み立てた金額は金の現物やジュエリーに交換できます。

ただし、年会費や購入手数料がかかるなど、取引コストが高い点には注意が必要です。

純金積立	証券会社	地金商
買付手数料	1.65%	1.5%〜2.5%
年会費	無料	1,100円
管理手数料	無料	1,320円
受取手数料	5,500円	4,400円

上記の表の通り、地金商は年会費と管理手数料が別途かかるので、取引コストを抑えたい方は証券会社（SBI証券や楽天証券など）で純金積立を行いましょう。

③ 金ETF・投資信託｜プロにお任せで手間いらず

金ETF・投資信託とは、お金を資産運用のプロに預けて、金に投資してもらう方法です。

銘柄の選定から運用までのすべてを、プロのファンドマネージャーに任せられるので、金を購入して管理する手間や盗難リスクを避けられます。

また、銀行や証券会社で毎月100円から購入できるため、少額から投資を始めたい人におすすめです。

ただし純金積立と異なり、投資した金額を金の現物やジュエリーに交換できないので注意してください。

④ 金先物取引｜下落相場でも利益が狙える

金先物取引とは、将来の特定の日に金を交換することを契約し、その取引価格を今の時点で決める投資方法です。

価格の上昇が利益につながる通常の投資手法（買いポジション）に加えて、価格が下落した際にも利益を上げられる売りポジションを建てられます。

例えば、「現在の価格が8000円/gで、これから金の価値が下落する」と予想している場合を見ていきましょう。

まずは、売りポジションを取る決断をして金を8000円で売ります。
※実際に金を持っている必要はありません

その後、予想が当たり金の価格が7000円/gまで下がった場合、投資家は金を買い戻すことで1000円の利益が得られます。

このように、金先物取引は売りからポジションを建てられるため、金の価格が下がる時にも利益が出せるのです。

金投資はやめとけ？おすすめしない理由5選

金投資に「儲かる」や「稼げる」などポジティブなイメージを持っている人も多いでしょう。

しかし、金は”守りの資産”と呼ばれるように、大きな利益を上げるには向いていません。

実際にインターネット上には「金投資はやめとけ」という口コミも多数見られます。

ここでは、金投資はやめとけと言われる理由を5つ紹介します。

金投資はやめとけと言われる理由①利息や配当がないから

金投資は利息や配当金がないため、一部の投資家からやめとけと言われています。

例えば、株式投資では会社の利益から株主へ配当金が支払われたり、株主優待を受けられるなどのメリットがあります。

一方で、金投資は売却するまで利益が得られないため、投資期間中の副次的なメリットは一切ありません。

それに加えて、金の保有期間中は利益が得られないにもかかわらず、年会費や管理手数料などのコストが発生するため、「割に合わない…」と感じる投資家もいます。

安定して年利10％以上を狙いたい人は、ヘッジファンドがおすすめ。

ヘッジファンドは投資のプロに資産運用をお任せできるため、投資初心者でも安定して資産を増やせます。

ヘッジファンドについてはこちらでも紹介しています。

金投資はやめとけと言われる理由②手数料が高いから

投資方法	手数料
金投資	2〜3%
株式投資	0.1〜0.2%
投資信託	1〜1.5%

金投資の手数料は3％程度であり、他の投資商品（株式0.2％、投資信託1.5%）に比べて、高く設定されています。

このため、金投資は利益から差し引かれる手数料の割合が大きくなり、実際の利回りは低くなります。特に投資初心者は得られる利益より、手数料が大きくなるでしょう。

例えば、金の価格が5％上昇した場合でも手数料が3％かかるため、利益は2％しかありません。

手数料は利益に大きく影響するため、金投資を始める際は手数料が低い業者を見つけることが大切です。

金投資はやめとけと言われる理由③スプレッドが広いから

金投資は購入価格と買取価格に差が生じます。この差額のことをスプレッドといいます。

金投資は他の投資方法よりスプレッドが広く設定（差額が大きい）されているため、取引コストが大きくなる傾向にあります。

また、スプレッドは取引のたびにかかるため、純金積立や投資信託など取引回数が多い投資では、負担額も大きくなります。

金投資で余計なコストを避けたい場合は、スプレッドが狭い業者を選びましょう。

金投資はやめとけと言われる理由④管理する手間がかかるから

金の現物を購入する場合は、自分で金を保管しなければいけません。

自宅の金庫やクローゼットにしまってもいいのですが、金にキズがついたり盗まれるリスクがあります。

一方で、銀行の貸金庫を利用することで安全性は高まりますが、年間1〜2万円の手数料がかかります。

保管の手間や盗難リスクを避けたい場合は、投資信託や金先物取引がおすすめです。

これらの方法は物理的な金の保管が不要であることに加えて、インターネット上で取引が完結するので、投資初心者でも手軽に金投資を始められます。

金投資はやめとけと言われる理由⑤つみたてNISAが利用できないから

金投資はつみたてNISAの対象ではないため、やめとけと言われることがあります。

つみたてNISAは、投資による利益を非課税にできる制度のことです。

投資信託ではつみたてNISAを利用して税金対策ができますが、純金積立や金関連の投資信託ではつみたてNISAの適用外であるため、税負担が重くなる可能性があります。

また、金投資で得た利益は「譲渡所得」とみなされ、1年間の総所得に加算されて総合課税の対象になります。その結果、所得税の税率が上昇するため、他の所得が多い人ほど税負担が重くなるのです。

例えば、年収600万円の人が金投資で50万円の利益を得た場合、それぞれの所得を合わせた650万円に対して税金が課せられます。

金投資による手取り利益は、つみたてNISAが利用できないことや総合課税の影響で、予想よりも少なくなりやすいです。

金投資のメリット3選

ここまで金投資はやめとけと言われる理由について解説しました。

しかし、「有事の金」とも称されるように、戦争や大災害など世界情勢に変化があったとしても、金は高い価値を維持できます。

ここでは、金投資のメリットを3つ紹介します。

金投資が人気である理由を見ていきましょう。

メリット①リスク分散できる

金投資はリスク分散に最適です。

なぜなら、金は株式市場が下落する局面において、値上がりする傾向があるため。

2020年初頭、コロナショックで株式や債券の価値が大暴落しました。一方で、金の価値は上昇し続け、当時の最高価格を更新しました。

このように、金投資はポートフォリオを多様化して資産の安全性を高める効果があるため、すでに株式や債券に投資している人におすすめです。

ただし、金投資は値上がりしても売却するまでは利益が得られないため、資産を増やすには向いていません。

リスクを抑えつつ年10％以上のリターンが欲しい人は、ヘッジファンドがおすすめです。

ヘッジファンドは資産運用のプロがあらゆる投資手法を駆使することで、下落局面でも利益を上げています。

メリット②少額から投資できる

純金積立や投資信託・ETFでは、毎月1000円程度の少額から金を積立購入できます。

大きな資金を準備せず、少ないリスクで地道に資産を積み上げることが可能なため、投資初心者でも手軽に始められます。

また、純金積立や投資信託では「ドルコスト平均法」による投資が可能です。

ドルコスト平均法とは、毎月一定額の金融商品を積み立てる投資手法です。金の価格に関係なく毎月購入するので、これから価値が上がると予想して商品を購入したけれども、購入後に下落するリスク（高値掴み）を避けられます。

メリット③資産価値がゼロにならない

金はそのものに価値があるため、資産価値がゼロになることはありません。

例えば、株式や債券は発行会社が倒産したら価値が下がり、最悪の場合には無価値になってしまいます。

一方で、金は世界的に価値が認められている安全資産なので、原則として無価値になることはありません。

また、金は埋蔵量に限りがあるため、紙幣のように発行されすぎて価値が下落する心配もありません。

新型コロナウイルスの流行やウクライナ情勢の混乱など、世界情勢が不安定になっている昨今において、資産価値が安定している金は多くの人から選ばれています。

金投資に向いている人・向いていない人

「金投資はやめとけ」という声がしばしば聞かれますが、このような断定的なアドバイスを鵜呑みにするのは危険です。

実際には、金投資を通じてポートフォリオのバランスを取り、安定した収益を得ている投資家も少なくありません。 重要なのは、自分自身が金投資に適しているかどうかを理解することです。

ここでは、金投資に向いている人と向いていない人の特徴をそれぞれ紹介します。

自身が金投資に向いているのか確認しましょう。

金投資に向いている人の特徴

金投資に向いている人の特徴は以下の3つです。

金は世界的に価値が認められている安全資産であるため、ポートフォリオに組み込むことでリスクを分散でき、安定した資産運用が可能です。

短期間で急激に価値が上昇する可能性は低いですが、長期保有で徐々に価値が上がり、結果として資産の増加が期待できます。

また、純金積立や投資信託では毎月1000円程度の少額から購入できるため、長期間の投資でも負担が少ないでしょう。

金投資に向いていない人の特徴

金投資に向いていない人の特徴は以下の2つです。

金投資は購入時や売却時における手数料だけでなく、年会費や管理費など多くの取引コストがかかります。

また、金の市場価格は米ドルと逆相関の関係にあり、「米ドルの価格が上がれば金の価格は下がり、米ドルの価格が下がれば金の価格は上がる」傾向にあります。

そのため、米国の経済情勢に詳しくない人は、金の市場動向を正確に掴めず、大きな利益を得られるチャンスを逃しやすいです。

さらに、配当目当てで投資をする人にもおすすめできません。金関連の商品で配当があるものが少ないためです。

2024年、金に投資するのはやめとけ？代わりの投資先を紹介

金の価格が上がっていると聞いて、金投資を始めるべきか悩んでいる人もいるでしょう。

実際に2020年以降はコロナショックやウクライナ侵攻、アメリカの物価高騰などさまざまな不安要素から、金の価格は上昇しており、2024年3月21日現在は11,752円/gを記録しています。

どうしても金投資を始めたい方は、少額からできる純金積立や金関連の投資信託、または投資資金が500万〜1000万円以上あるなら、低リスク高リターンのヘッジファンド投資なども検討しましょう。

金投資は相場の影響を直に受けますが、ヘッジファンドの場合はファンドマネージャーが相場の状況を見て国内外のさまざまな金融資産に分散投資をしてくれます。

下落相場で利益を狙う高度な投資戦略を駆使することも可能で、分散投資でリスクの軽減化、そして高度な投資戦略の駆使で積極的な利益獲得を狙えるので、ヘッジファンドでは10％以上もの高利回りを期待することができるのです。

そんなヘッジファンドでは募集できる投資家の数に限りがあるため、投資家一人ひとりが負担するべき出資額が高額になる傾向にあります。海外の有名ヘッジファンドの場合は機関投資家のみの受付で最低投資額も億越えは当たり前と、個人投資家には到底手を出すことができません。

しかし日本では、最低投資額の目安は1000万円～と比較的出資しやすいヘッジファンドも存在します。

海外の有名ヘッジファンドに比べるとパフォーマンスの派手さは劣るものの、高利回りが期待できる割にリスクの管理も徹底しているので、資金が500万〜1000万円ある方は是非ヘッジファンドを検討してみてほしいです。

おすすめの投資方法は、最低投資額が1000万円の日本のヘッジファンドへ出資をし、ある程度利益が得られたらヘッジファンドが運用先としていない資産クラスに分散投資を行うこと。そうすることでより効果的にリスクの軽減化を図れるでしょう。

ちなみに筆者おすすめのヘッジファンドは次の4社です。

	期待年利	最低投資額	問い合わせ	投資手法・対象
BMキャピタル	10%～	1000万	面談	・バリュー株 ・アクティビスト
ハイクアInt’l	12%(固定)	500万	面談または 資料請求	新興国企業融資
アクション	31%〜	500万	面談	・バリュー株 ・事業投資 ・ファクタリング ・Web3事業
GF	29%〜	1000万 *500万～ 相談可	面談	大型日本株

以下の章で詳しく解説します。

BMキャピタル

運用開始	2013年
投資対象	日本株（バリュー株）
年間利回り	10％以上
最低投資額	1000万円 ※1000万円未満の相談可
公式サイト	BMキャピタル公式サイト

BMキャピタルは2013年創業の老舗ヘッジファンド。

運営歴が10年以上あるにも関わらず、運用成績がマイナスになった年が1度もない「絶対収益」を実現している安心感のあるヘッジファンドです。

BMキャピタルは、バリュー株投資をメインに平均利回り10％以上の運用実績があります。

バリュー株とは、企業価値が高い割に株価が正当な評価を受けていない割安株のことで、株価の下落リスクが少なく、今後株価が上昇する可能性が高いので、長期運用によってリターンが得られやすくなります。

国内のヘッジファンドの中では歴史が古く、運用成績が安定していることからBMキャピタルが一番おすすめのヘッジファンドです。

無料の資料請求や運用の相談でより詳しい情報を得られますので、まずは公式サイトから問い合わせてみてください。

ハイクアインターナショナル

運用開始	2023年
投資対象	ベトナム企業
年間利回り	12％
最低投資額	500万円
公式サイト	ハイクアインターナショナル公式サイト

ハイクアインターナショナル（以下、ハイクア）は、親会社であるSAKUKO VIETNAM（以下、SAKUKO）への貸付利息を投資家に利益として還元するファンドです。

SAKUKOはベトナムに進出した日系企業で、日本製品の販売店やスイーツ店、ホテルを多数展開。メディアにも取り上げられています（「SAKUKO VIETNAM」で検索してみてください）。

投資家はハイクアに投資し、ハイクアはそのお金をSAKUKOに融資。SAKUKOはこの資金を元手に事業を拡大し、ハイクアに利息とともに返済し、ハイクアは投資家に年利12%で配当として還元します。

配当の12%は3カ月ごとに3%ずつ受け取ることも、再投資に回すことも可能。再投資に回せば、6年で約2倍に増やせる計算になります。

金融商品への投資ではなく、経済成長著しいベトナム企業への融資という投資案件のため、格段にリスクが低く堅実なリターンが期待できます。

最低投資額も500万円からと他のヘッジファンドと比較しても始めやすい金額設定ですので、投資初心者におすすめです。

無料の資料請求やオンライン面談では、ハイクアやSAKUKOのより詳しい情報が得られますので、ぜひ問い合わせてみてください。

アクション

GFマネジメント

ヘッジファンドへの投資には500万〜1000万円以上のまとまった資金が必要になります。

大切な資金を預けるわけですからしっかりと相談し、理解してから出資したいですよね。

資料請求や運用の相談は無料ですので、複数のヘッジファンドに問い合わせて比較検討することをおすすめします。

まとめ：金投資はやめとけ

本記事では「金投資はやめとけ」と言われる理由を中心に、金投資の種類やメリットを解説しました。

金投資はやめとけと言われる理由は、利息や配当などのインカムゲインが無く、金を売却するまでは利益が得られないため。

さらに、スプレッドや手数料などの取引コストが多くかかるため、手元に残る利益は想定よりも少なくなるでしょう。

「安定して利回り10％以上が欲しい！」という方は、ヘッジファンドがおすすめです。

ヘッジファンドは、ファンドマネージャーに資産運用を一任することで、リスクを抑えつつ年10％以上の利回りが狙えます！

ヘッジファンドについての詳細は、以下の記事を参考にしてください。