「新興国投資のおすすめ銘柄が知りたい」
「新興国投資がおすすめの人とおすすめしない人の特徴は?」
「他におすすめ投資先があれば知りたい!」
新興国とは経済成長率が著しく高い国のことで、急速な経済成長にともない株価も上昇すると期待されています。
ただし、新興国は政治や経済が不安定でリスクが高いため、投資初心者にはおすすめしません。
本記事では新興国投資のメリットや向いている人の特徴、おすすめの銘柄ランキングを解説します。
新興国投資をおすすめする5つの理由・メリット
まずは、新興国投資のメリットを5つ紹介します。
おすすめ理由①長期的に高いリターンが期待できる
新興国投資をおすすめする理由1つ目は、長期的に高いリターンが期待できるため。
新興国の経済成長率は、先進国と比較して高く、それに伴う株価上昇が期待できます。
IMFの世界経済見通し(WEO)によると、2022年の経済成長率は先進国が2.6%であることに対して、新興国は4.1%と高い成長率を示しています。
また、新興国の経済成長率は、今後も伸びていくと予想されているのです。
このように、新興国市場は急速に成長しているため、長期的に高いリターンが期待できます。
おすすめ理由②先進国株に比べて割安である
新興国投資をおすすめする理由2つ目は、先進国株に比べて割安であるため。
株式の割高・割安を判断する指標「PER」を比較すると、新興国のPERは先進国より低くなっています。
具体的には、先進国のPERは18.8ですが、新興国のPERは13.3です。
つまり、新興国株式は先進国株に比べて、約1.5倍も割安であると言えます。
おすすめ理由③投資先を分散できる
新興国投資をおすすめする理由3つ目は、投資先を分散できるため。
新興国市場は先進国とは異なる値動きをするため、米国株や日本株の分散先として人気を集めています。
例えば、中国株は米国の株価指標と相関性が低いので、S&P500に投資している人におすすめです。
新興国投資はポートフォリオを多様化させ、分散投資によりリスクを抑えられます。
おすすめ理由④短期間で大きな利益を狙える
新興国投資をおすすめする理由4つ目は、短期間で大きな利益を狙えるため。
新興国は政治や経済が不安定であるため、価格変動(ボラティリティ)が激しい傾向にあります。
価格変動(ボラティリティ)が激しい市場は、短期間で大きく価格が動くため、購入と売却のタイミング次第で大きな利益が得られます。
ただし、市場がマイナスになった時の損失も大きいので注意してください。
おすすめ理由⑤投資信託なら少額で購入できる
新興国投資をおすすめする理由5つ目は、投資信託なら少額で購入できるため。
例えば、SBI証券や楽天証券では、新興国株を100円から購入できます。
また、投資信託を利用すれば個人だと購入が難しいギリシャなどの株式を買えますよ。
新興国投資がおすすめの人・おすすめしない人
上記では、新興国投資のメリットを紹介してきました。
しかし、新興国は政治的・経済的に不安定であるため、すべての人に向いているとは限りません。
ここでは、新興国投資がおすすめな人・おすすめしない人の特徴を解説します。
新興国投資がおすすめな人
新興国投資がおすすめな人の特徴は以下のとおり。
- 高いリターンを狙いたい人
- オルカンやS&P500に投資している人
- 自分で情報収集ができる人
新興国投資はボラティリティが激しいため、買い・売りのタイミングを見極められると、大きなリターンが得られます。
また、オルカンやS&P500などインデックス投資と組み合わせることで、安定性を保ちながら大きなリターンを狙えますよ。
ただし、新興国は通信インフラが遅れていたり独自の情報規制があることから、正確な情報の入手が困難です。
したがって、頻繁に海外ニュースを調べたりローカルな専門家や市場アナリストなど、信頼できる情報源を見つけることが重要です。
本記事ではベトナムの成長企業への融資で年利12%の高リターンが得られる投資も紹介していますのでぜひご一読ください。
新興国投資をおすすめしない人
新興国投資をおすすめしない人の特徴は以下のとおり。
- 投資を始めたばかりの人
- なるべくリスクを抑えたい人
- 忙しくて時間がない人
新興国投資は政治や経済面で不安定であり、相場が予想しにくいため、投資初心者にはおすすめしません。
さらに、新興国投資はボラティリティが激しく大きな利益を狙えますが、相場がマイナスになった場合の損失も大きくなるので、リスクを抑えた人に向いていません。
また、新興国は税制や経済事情が独特であるため、自分で時間をとって研究する必要があります。
新興国投資のおすすめ銘柄ランキング【投資信託】
新興国投資のおすすめ銘柄ランキングは以下の通りです。
ランキング1位:eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
基準価額 | 13,614円 |
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総資産額 | 1271億2800万円 |
信託報酬 | 年率0.1518% |
利回り(3年) | 6.44% |
つみたてNISA | ◯ |
ランキング1位は、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス。
中国やインドなどの新興国24カ国に投資できるインデックスファンドです。
総資産額が1271億円を超えていることから、世界中の投資家から信頼されていることがわかります。
また信託報酬も年率0.1518%と低いため、効率よく運用できます。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、信頼性が高いファンドで運用したい方におすすめです。
ランキング2位:SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)
基準価額 | 13,501円 |
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総資産額 | 235億9200万円 |
信託報酬 | 年率0.066% |
利回り(3年) | 7.29% |
つみたてNISA | ◯ |
ランキング2位は、SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)。
SBIアセットマネジメントが運用するインデックスファンドです。
信託報酬は年率0.066%と、超低コストで運用できる点が特徴。
また、ベンチマークはFTSEエマージング・インデックスを採用しており、世界の時価総額のうち約98%をカバーしているので、リスクを抑えて運用できます。
ランキング3位:楽天・新興国株式インデックスファンド【楽天証券】
基準価額 | 13,227円 |
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総資産額 | 32億1200万円 |
信託報酬 | 0.132% |
利回り(3年) | 7.93% |
つみたてNISA | × |
ランキング3位は、楽天・新興国株式インデックスファンド。
組入銘柄は4000銘柄を超えるため、リスクの高い新興国投資において、最大限のリスク分散が可能です。
また、分配金を出すことがなく、自動的に再投資に回されるので効率的な運用がされています。
ただし、つみたてNISAには対応していませんので、節税目的で投資を行う人には向いていません。
ランキング4位:三井住友DSー高成長インド・中型株式ファンド
基準価額 | 18,542円 |
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総資産額 | 1767億6600万円 |
信託報酬 | 1.1605% |
利回り(3年) | 28.26% |
つみたてNISA | × |
ランキング4位は、三井住友DS-高成長インド・中型株式ファンド。
経済成長が凄まじいインドに約95%を投資しているアクティブファンドです。
アクティブファンドとは、ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロが、ベンチマークを上回ることを目指して運用する投資信託です。
それ故に、当ファンドの利回りは28.26%と驚異的な数字です。
ただし、インドで政治的混乱や社会的不安が生じた場合、大きな損失を出す可能性があるので注意してください。
ランキング5位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド
基準価額 | 12,532円 |
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総資産額 | 36億7500万円 |
信託報酬 | 0.1859% |
利回り(3年) | 6.36% |
つみたてNISA | ◯ |
ランキング5位は、<購入・換金時手数料なし>ニッセイ新興国インデックスファンド。
購入時・換金時の手数料が無料であり、低コストで運用できるインデックスファンドです。
<購入・換金時手数料なし>シリーズは2013年6月の設定から、これまで7回にわたり信託報酬の引き下げを実施しました。
そのため、今後もさらなる手数料の引き下げが期待できます。
番外編:ハイクアインターナショナル|ベトナムの日系企業への融資で年利12%!
新興国投資は大きな経済成長の恩恵が期待できる反面、為替の影響やボラティリティの大きさなど、リスクも小さくありません。
そこでおすすめしたいのが、新興国の1つでもあるベトナムの成長企業への融資です。
ベトナムでは現在、銀行融資の金利が10%ほど。しかし成長中の民間企業はこぞって融資を利用しています。
なぜなら、金利以上の売上拡大・経済的な成長が見込めるからです。
ベトナムに進出した日系企業であるSAKUKO Vietnam(以下、SAKUKO)も融資を利用して事業拡大を狙う成長企業の1つ。
SAKUKOは大阪発の日系企業で、ベトナムにおいて日本製品販売店やスイーツ店、ホテルを多数展開しており、現地や日本メディアにも取り上げられる活躍ぶり(「SAKUKO Vietnam」で検索してみてください)。
SAKUKOは2024年にはベトナムUPCoM市場(かつてのジャスダック市場のようなもの)に上場すべく、ベトナム国家証券委員会に申請中という状況でもあります。
このSAKUKOを資金面で支援しているのが、同社の会長が代表を務めるハイクアインターナショナル(以下、ハイクア)。
ハイクアは投資家から集めた資金をSAKUKOに融資。SAKUKOはこの資金を元手に事業を拡大し、ハイクアに利息を付けて返済します。ハイクアはこの返済された資金を投資家に年利12%で配当として還元します。
年利12%の配当は年4回3%ずつ受け取るか、再投資に回して複利運用することも可能です。
複利で運用すれば6年で約2倍になる計算になるので、中長期で資産形成したい人にぴったりの投資案件といえます。
最低投資額は500万円からと、投資信託より敷居は高いですが、事業融資というリスクの低さとベトナムの経済成長の恩恵を享受できる投資なので、気になる方は公式サイトから問い合わせてみましょう。
ハイクアインターナショナルの企業、投資概要は以下の通りです。
社名 | ハイクアインターナショナル合同会社 |
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設立 | 2023年 |
投資対象 | ベトナム企業 |
おもな戦略 | 事業融資 |
期待利回り | 年利12% |
最低資金 | 500万円 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル公式サイト |
資料請求や運用の相談は無料で、じっくり考えてから出資するかどうかを決められますので、まずは問い合わせてみてください。
新興国投資で成功するコツ
ここでは、新興国投資で成功するためのポイントを4つ解説します。
成功のポイント①長期的な視点を持つ
新興国投資では、長期的な視点を持つことが重要です。
新興国市場はボラティリティが激しいため、短期間だと損失が出る場合もあります。
ただし、損失が出たからといって、すぐに新興国株を売るのはおすすめしません。
新興国市場は株価の上がり下がりを繰り返しながらも、長期的に見るとプラスになっているからです。
上図は、上場インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング)のチャートです。
短期間ではマイナスになっていることもありますが、10年前と比べると約1.5倍に成長しています。
新興国投資を行う際は、5〜10年の保有を心がけましょう。
成功のポイント②積極的に情報収集を行う
新興国投資は市場の透明性が低いうえに、通信技術も遅れているため、正確な情報をリアルタイムで入手困難です。
また、新興国は会計基準や税制が独特であるため、投資判断が難しいでしょう。
したがって、新興国投資を行う場合は日頃から海外のニュースサイトをチェックするなど、積極的に情報収集を行ってください。
成功のポイント③ポートフォリオの5〜20%で投資する
新興国投資はポートフォリオの5〜20%に抑えましょう。
なぜなら、新興国市場は不安定であり価格変動が起こりやすく、先進国に比べてリスクが大きいから。
価格変動が起こりやすい新興国投資では、リスクとリターンのバランスを保つことが重要です。
成功のポイント④つみたてNISAを使って節税対策する
新興国投資をする際は、つみたてNISAを活用して節税対策を行いましょう。
つみたてNISAとは、投資信託から得た利益にかかる税金がゼロになる制度のこと。
通常、新興国投資の利益には20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAを活用すれば利益が非課税になり、手元に残る金額が増えます。
また、つみたてNISAは百円から少額投資できるので、投資初心者でも始めやすいですよ。
新興国投資の始め方【3ステップ】
ここでは、新興国投資の始め方を解説します。
- 証券会社の口座を開設する
- 利回りや信託報酬を比較して銘柄を選ぶ
- 注文金額や注文タイプを指定する
新興国投資は難しいイメージを持たれがちですが、一般的な投資信託の購入方法と変わりません。
証券会社はSBI証券か楽天証券がおすすめです。
すでに投資信託を購入している方は、新たに証券口座を開設する必要はありません。
また、口座タイプには一般口座・特定口座・NISA口座の3種類あります。
- 一般口座
利益が20万円を超えると自分で確定申告を行う口座 - 特定口座
自分で確定申告をする必要がない口座(※源泉徴収ありの特定口座) - NISA口座
NISA(少額投資非課税制度)を活用するための口座
それぞれ税金の有無や納税方法が異なるので、自分に合った口座タイプを選びましょう。
「新興国投資のおすすめ」に関してよくある質問
最後に、新興国投資に関するよくある質問を紹介します。
新興国市場の今後の見通しは?
結論、今後も新興国市場は高い経済成長が期待できます。
なぜなら、新興国の人口は増加しており、労働力が拡大しているからです。
国連の推計によれば、2050年の総人口は新興国が85%を占めると予想されています。
また、新興国は市場の自由化や外国企業の誘致など、自国の経済成長を促進するためにさまざまな政策改革を行っています。
新興国投資の評価は?
新興国投資は多くの投資家から高い評価を得ています。
実際に、SBI証券の月間積立設定予約件数(NISA)では、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」が10位にランクインしています。(※2024年1月10日時点)
新興国株式は、オルカンやS&P500などの安定している銘柄と組み合わせることで、リスクを抑えつつ高いリターンが狙えます。
新興国投資のインデックスは?
新興国投資の代表的なインデックスは以下の2種類。
- MSCIエマージング・マーケット・インデックス:韓国を含む新興国27カ国の大型・中型株
- FTSEエマージング・インデックス:韓国を含まない新興国27カ国以上の大型・中型株
両者の違いは韓国を含むかどうか。
FTSEは韓国を含めずに成長率が高い新興国に絞っているため、高いリターンを狙う人におすすめです。
まとめ:新興国投資は積極投資タイプにおすすめ
本記事では、新興国投資のメリットや向いている人の特徴、おすすめ新興国銘柄ランキングについて解説しました。
新興国市場は短期間でのブレはあるものの、長期的に見ると確実に成長しており、今後もさらなる経済成長が期待されています。
ただし、ボラティリティが激しく新興国株をメインにすると、大きな損失を被る可能性があるため、新興国投資をする際はポートフォリオの10〜20%程度に抑えましょう。