「1000万円をどこに預けるべき?」
「定期預金の金利ランキングが知りたい」
1000万円をどこに預けるか検討しているけど、どの銀行や金融機関が最も金利が高いかわからず、悩んでいる方も多いのではないのでしょうか。
結論から言うと、お金を守る方法としては定期預金がおすすめですが、お金を増やしたい場合は資産運用が必要です。
そこで本記事ではお金を守る手段として定期預金の金利ランキングを、お金を増やす方法としておすすめ資産運用先7選をご紹介します。
1000万円をどこに預けるか悩んでいる方は、是非参考にしてくださいね。
定期預金の金利ランキング!1000万円どこに預ける?【2025年7月最新】
2025年7月最新、1000万円を預ける場合の「定期預金金利ランキングTOP10」は以下のとおりです。
▼各銀行名をクリックすると詳細にジャンプします。
順位 | 銀行名 | 1年物の金利 ※キャンペーンを含む |
---|---|---|
1 | オリックス銀行 | 1.20% (通常金利 0.85%) |
2 | UI銀行 | 1.05% |
3 | auじぶん銀行 | 1.0% (通常金利0.4%) |
4 | 大和ネクスト銀行 | 0.90% |
5 | 愛媛銀行 四国八十八カ所支店 | 0.850% |
同率5 | 住信SBIネット銀行 | 0.850%相当 (通常金利0.275%) |
同率5 | 山陰合同銀行 DanDanBANK | 0.85%~1.2% (通常金利0.31%) |
8 | しずおか焼津信用金庫 しずしんインターネット支店 | 0.820% (通常金利0.34%) |
9 | ソニー銀行 | 0.80% |
同率9 | 静岡銀行 インターネット支店 | 0.80% (通常金利0.305%) |
番外編 | SBJ銀行 | 18か月満期 1.18% |
※金利は変動する可能性があります。詳しくは各行の公式サイトをご覧ください。
定期預金の金利ランキング1位|オリックス銀行

オリックス銀行の「eダイレクト預金 (インターネット取引専用預金)」では、1000万円以上の預け入れで「大口定期」の利用が可能です。
通常の大口定期の1年ものの金利は、年0.85%(税引き前)ですが、新規でeダイレクト預金口座を開設する方は、上図のように年1.20%(税引き後0.956%)の優遇金利が適用されます。
商品名 | eダイレクト定期預金 |
---|---|
税引前金利 | 大口定期(1000万円以上):0.85% 優遇金利適用時:1.20% |
税引後金利 | 大口定期(1000万円以上):0.677% 優遇金利適用時:0.956% |
利息 | 大口定期(1000万円以上):85,000円 優遇金利適用時:120,000円 |
税金 | 大口定期(1000万円以上):17,267円 優遇金利適用時:24,378円 |
税引後受取利息 | 大口定期(1000万円以上):67,733円 優遇金利適用時:95,622円 |
公式HP | 公式ホームページ |
eダイレクト預金口座の新規開設者は、口座開設日から翌々月末日まで優遇金利定期預金ができます。
eダイレクト定期預金の預入金額は100万円以上1円単位となっているため、1000万円以下でも優遇金利での預入れが可能です。
定期預金の金利ランキング2位|UI銀行

1000万円の定期預金金利ランキング2位は、UI銀行「大口定期」の1.05%です。
1000万円以上の預入れる方は「大口定期」を利用できます。
商品名 | 大口定期預金 1,000万円以上 |
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税引前金利 | 大口定期(1000万円以上):1.05% |
税引後金利 | 大口定期(1000万円以上):0.8367% |
利息 | 大口定期(1000万円以上):105,000円 |
税金 | 大口定期(1000万円以上):21,331円 |
税引後受取利息 | 大口定期(1000万円以上):83,669円 |
公式HP | 公式ホームページ |
上表に記載の金利適用期間は、2025年8月3日(日)までです。その後は金利が変更になる可能性があります。
また1000万円ではありませんが、2025年6月18日~9月30日の期間に普通預金口座を新規開設し、これを「はたらくサイフ(普通預金)」に切替える場合、1人あたりにつき最大100万円まで、1年もの定期預金を年1.35%(税引後年1.075%)の特別金利で利用できます。
定期預金の金利ランキング3位|auじぶん銀行
1000万円の定期預金金利ランキング第3位は、auじぶん銀行の1年もの円定期預金 (夏の特別キャンペーン) の1.0%です。
正確には、特別金利0.85% (通常金利0.4%+上乗せ金利0.45%) で1年ものの定期預金に預け入れ、増やした円預金額の年0.15% (税引き前) 相当の現金が受け取れるというキャンペーンで、最終的に最大年1.0%(税引後0.79%)相当の利回りが得られる仕組みです。
商品名 | 円定期預金 夏の特別キャンペーン |
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税引前金利 | 最大年1.0%相当 |
税引後金利 | 最大年0.79%相当 |
利息 | 100,000円(現金特典を含む) |
税金 | 20,315円(現金特典を含む) |
税引後受取利息 | 79,686円(現金特典を含む) |
公式HP | 公式ホームページ |
キャンペーン期間は、2025年6月4日(水)~2025年8月31日(日)です。
年0.15%相当の現金特典は、キャンペーン期間中に新規に預け入れた円預金(円普通預金+円定期預金)に対して適用されます。
また1年もの円定期預金(特別金利)は10,000円以上1円単位でお預入れが可能です。
定期預金の金利ランキング4位|大和ネクスト銀行
1000万円の定期預金金利ランキング第4位は、大和ネクスト銀行1年もの円定期預金の0.90%です。
最低預入金額は10万円以上なので、1000万円以下でも0.9%が適用されます。
中途解約する場合には、年0.005%の中途解約利率が適用されます。
定期預金の金利ランキング5位|愛媛銀行 四国八十八カ所支店

1000万円の定期預金金利ランキング第5位は、愛媛銀行四国八十八カ所支店の1年ものの円定期預金で0.85%です。
1年もの定期預金に300万円以上1000万円以下の預入れを行うと、年0.85%の金利が適用されます。
商品名 | 300万円以上1,000万円以下 特別金利プラン |
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税引前金利 | 0.85% |
税引後金利 | 0.677% |
利息 | 85,000円 |
税金 | 17,268円 |
税引後受取利息 | 67,732円 |
公式HP | 公式ホームページ |
特別金利の適用期間は未定です。
定期預金の金利ランキング同率5位|住信SBIネット銀行
1000万円の定期預金金利ランキング同率5位は、住信SBIネット銀行の1年ものの円定期預金で0.85%相当です。
上図の対象期間中にエントリーした方は、1年もの円定期預金に預け入れることで、通常金利(年0.275%)に加え、年0.575%相当の現金還元があり、実質的に年0.85%相当の優遇を受けることができます。
住信SBIネット銀行の1年もの円定期は、1000円以上1円単位で預入可能です。
商品名 | 1年もの円定期預金 |
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税引前金利 | ① 年0.275% ② 年0.575%相当の現金 |
税引後金利 | ① 年0.21% ② 年0.45% 相当の現金 |
利息 | ① 27,500円 ② 57,500円 |
税金 | ① 5,587円 ② 11,681円 |
税引後受取利息 | ① 21,913円 ② 45,819円 合計67,732円 |
公式HP | 公式ホームページ |
現金還元分は、満期日に関わらず、2026年8月末頃に顧客の代表口座円普通預金に入金されます。
注意点として、中途解約した場合は、金利相当の現金は付与されません。
定期預金の金利ランキング同率5位|山陰合同銀行DanDanBANK
もう一行、1000万円の定期預金金利ランキング同率5位は、山陰合同銀行DanDanBANKの1年ものの円定期預金で0.85%です。
キャンペーン期間は、2025年6月16日(月)~2025年9月30日(火)で、期間中にDanDanBANKアプリで10万円以上を新規預入れすることで、年0.85% (税引前) の優遇金利が適用されます。
さらに、一定の条件を満たすことで金利が段階的に上乗せされ、すべての条件(以下①〜③)を達成すると、最大で年1.20%の特別金利が適用されます。
- DanDanBANKアプリで新規口座開設:+年0.05%
- DanDan普通預金口座で給与または公的年金受取:+年0.20%
- DanDan普通預金口座を決済口座としたごうぎんのクレジットカードまてはデビットカード利用:+年0.10%
商品名 | 1年もの円定期預金 |
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税引前金利 | 0.85% (最大1.20%) |
税引後金利 | 0.677% (最大0.956%) |
利息 | 85,000円 (最大120,000円) |
税金 | 17,268円 (最大24,378円) |
税引後受取利息 | 67,732円 (最大95,622円) |
公式HP | 公式ホームページ |
定期預金の金利ランキング8位|しずおか焼津信用金庫しずしんインターネット支店
続いて、1000万円の定期預金金利ランキング第8位は、しずおか焼津信用金庫しずしんインターネット支店の1年もの定期預金で0.820%です。
「プレミアム定期預金2025Ⅱ」は、2025年7月1日から2026年3月31日までの期間限定で申し込み可能な特別金利型の定期預金で、期間中に10万円以上を新規預入れすることで、1年間年0.82% (税引前) の優遇金利が適用されます。
商品名 | プレミアム定期預金2025Ⅱ(1年) |
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税引前金利 | 0.820% |
税引後金利 | 0.653% |
利息 | 82,000円 |
税金 | 16,658円 |
税引後受取利息 | 65,342円 |
公式HP | 公式ホームページ |
定期預金の金利ランキング9位|ソニー銀行

1000万円の定期預金金利ランキング第9位は、ソニー銀行の1年もの円定期特別金利0.80%です。
この特別金利は、2025年6月2日から8月31日までの期間限定で、新たに預け入れる1年もの円定期預金と積み立て定期1年ものに適用されます。※積み立て定期預金の申込みは2025年8月25日まで。
商品名 | 円定期特別金利 期間1年 |
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税引前金利 | 0.80% |
税引後金利 | 0.637% |
利息 | 80,000円 |
税金 | 16,252円 |
税引後受取利息 | 63,748円 |
公式HP | 公式ホームページ |
ソニー銀行の円定期預金への預入れは1000円以上1円単位、積み立て定期預金は1000円以上1000円単位で可能です。
定期預金の金利ランキング同率9位|静岡銀行インターネット支店

1000万円の定期預金金利ランキング同率9位は、静岡銀行インターネット支店のウェルカム定期預金(1年もの)の0.80%です。
「ウェルカム定期預金」、2025年4月1日~2026年3月31日の間に新たに静岡銀行インターネット支店の口座を開設した人限定で利用できる、特別金利付きの円定期預金です。
特別金利の対象となるのは口座開設日から翌々月末日までに預け入れられた1年もの円定期預金で、預入れ条件は10万円以上3,000万円以下となっています。
静岡銀行インターネット支店では、ウェルカム定期預金のほかにも、ウルトラ金利定期預金というキャンペーンを実施しています。
ウルトラ金利定期預金では、2025年5月1日から8月31日までの期間中に10万円以上の預入れを行うと、年0.70%(税引後 年0.557%)の特別金利が適用されます。
こちらは既存のインターネット支店口座保有者も対象となっており、ウェルカム定期預金と異なり、口座開設からの経過期間に関係なく利用できる点が特徴です。
定期預金の金利ランキング番外編|SBJ銀行

1000万円の定期預金金利ランキング番外編として紹介するのは、SBJ銀行のキャンペーン金利1.18%です。
こちらは1年もの定期預金ではなく、18か月 (1年6か月)ものであるため、今回はランキング番外編として紹介します。
こちらの「2025年初夏円定期預金優遇キャンペーン」は、2025年5月8日~2026年8月31日の期間中に、1円以上をスーパー定期預金または大口定期預金に預け入れることで、年1.18%の優遇金利が適用されます。
本キャンペーンは、日本国内に居住中のすべての個人の顧客が対象です。
商品名 | 2025年初夏円定期預金優遇キャンペーン |
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税引前金利 | 1.18% |
税引後金利 | 0.940% |
利息 | 177,000円 |
税金 | 35,957円 |
税引後受取利息 | 141,043 円 |
公式HP | 公式ホームページ |
SBJ銀行では、このほか、2025年5月1日~8月31日の期間中に新たに口座を開設した個人の顧客を対象に「はじめての定期預金<はじめくん>」キャンペーンも実施しています。
このキャンペーンでは、年1.20% (税引前) の金利が1年ものの定期預金に適用され、1口100万円以上 (1円単位) 、最大500万円まで預け入れることができます。
定期預金の選び方と上手に活用するコツ
定期預金の選び方と上手に活用するコツは次のとおりです。
預入期間や中途解約条件を事前にチェック
満期前に預金全額を引き出すには、次の2点に注意する必要があります。
- 預入期間:預け入れたお金を引き出すことができない期間
- 中途解約条件:満期前に預金全額を引き出すための条件
定期預金は、満期までお金を預け入れることを条件に、普通預金より高い金利が適用される商品です。
そのため原則、満期までお金を引き出せません。
満期前に解約をする場合は定期預金に比べて低い金利が適用されてしまいます。
中途解約時に適用される金利は商品によって異なるため、あらかじめ預入期間や中途解約の条件を確認しておきましょう。
1年~5年の間に使う予定のないお金を預ける
1年~5年ほど使う予定のない資金は、元本を守りつつ普通預金より高金利で運用できる定期預金が有効です。
2025年7月30日時点では、多くの銀行の普通預金金利は0.20%程度にとどまっていますが、定期預金なら年0.25%~1%を超える金利がつくことも珍しくありません。
次の表を参考に、貯める目的と活用方法を明確にして、効率よくお金を管理することをおすすめします。
貯める期間 | 短期 日々出入りするお金 | 中期 5年以内に使い道が 決まっているお金 | 長期 10年以上使わない 将来のためのお金 |
---|---|---|---|
貯める目的 | 日常の生活費 もしもの時の費用 | 住居購入の頭金 車の購入費等 留学費用 結婚費用 | 子どもの大学資金 老後の生活資金 |
重視すべきこと | 流動性 お金がすぐ使えること | 安全性 お金が確実に準備できること | 収益性 効率よくお金を増やすこと |
貯める方法 | 出し入れしやすい 預貯金で貯める | 定期預金や個人向け国債 などで貯める | PDファンドや ヘッジファンド、投資信託、 株式、REITなどで運用 iDeCoやNISAの活用も検討 |
キャンペーンを上手に使う
銀行によっては、定期預金の金利を優遇するキャンペーンを実施しています。一部の銀行ではメガバンクの100倍以上の利息を受け取れる場合もあります。
キャンペーンを活用することによって、通常の定期預金よりも良い金利でお金を預けられるため、銀行選びの際は最新のキャンペーン情報も忘れずにチェックしましょう。
キャンペーン内容は、時期によって変わります。魅力的なキャンペーンがある場合は、早めに申し込むことをおすすめします。
特に、退職金の預け先として定期預金を検討している方は、退職金専用の定期預金も存在しています。
以下の記事では、退職金専用定期預金を含む、おすすめの退職金の預け先をランキング形式でご紹介していますので、参考にどうぞ。
1位:プライベートデット(期待年利10%~)
2位:ヘッジファンド(期待年利10%~)
3位:退職金専用定期預金(期待年利~3.0%)

定期預金の金利別シュミレーション!1000万円どこに預ける?
ここでは、預入期間ごとの満期時の定期預金(預入金額と税引後利息の合計)を次の場合に分けてシュミレーションします。※単利運用の場合
1000万円を金利1%で預ける場合
1000万円を金利1%で預ける場合、10年後には10,796,850円(税引後利息:796,850円)になります。
預入 期間 | 満期時の定期預金金額 (預入金額と税引後利息の合計) | 税引後利息 |
---|---|---|
1年 | 10,079,685円 | 79,685円 |
2年 | 10,159,370円 | 159,370円 |
3年 | 10,239,054円 | 239,054円 |
4年 | 10,318,740円 | 318,740円 |
5年 | 10,398,425円 | 398,425円 |
6年 | 10,478,109円 | 478,109円 |
7年 | 10,557,795円 | 557,795円 |
8年 | 10,637,480円 | 637,480円 |
9年 | 10,717,165円 | 717,165円 |
10年 | 10,796,850円 | 796,850円 |
1000万円を金利0.5%で預ける場合
1000万円を金利0.5%で預ける場合、10年後には10,398,425円(税引後利息:398,425円)になります。
預入 期間 | 満期時の定期預金金額 (預入金額と税引後利息の合計) | 税引後利息 |
---|---|---|
1年 | 10,039,842円 | 39,842円 |
2年 | 10,079,685円 | 79,685円 |
3年 | 10,119,527円 | 119,527円 |
4年 | 10,159,370円 | 159,370円 |
5年 | 10,199,212円 | 199,212円 |
6年 | 10,239,054円 | 239,054円 |
7年 | 10,278,897円 | 278,897円 |
8年 | 10,318,740円 | 318,740円 |
9年 | 10,358,582円 | 358,582円 |
10年 | 10,398,425円 | 398,425円 |
1000万円を金利0.1%で預ける場合
1000万円を金利0.1%で預ける場合、10年後には10,079,685円(税引後利息:79,685円)になります。
預入 期間 | 満期時の定期預金金額 (預入金額と税引後利息の合計) | 税引後利息 |
---|---|---|
1年 | 10,007,968円 | 7,968円 |
2年 | 10,015,936円 | 15,936円 |
3年 | 10,023,905円 | 23,905円 |
4年 | 10,031,873円 | 31,873円 |
5年 | 10,039,842円 | 39,842円 |
6年 | 10,047,811円 | 47,811円 |
7年 | 10,055,779円 | 55,779円 |
8年 | 10,063,747円 | 63,747円 |
9年 | 10,071,716円 | 71,716円 |
10年 | 10,079,685円 | 79,685円 |
たとえ金利が年1%あったとしても、10年間で得られる利息は税引後で約80万円にとどまり、定期預金だけでお金を大きく増やすのは難しいことが分かります。
とはいえ、定期預金は「資産を守る」目的においては有効な手段であり、わずか0.数%の金利差でも、長期で見れば資産の増え方に大きな差が生じることも事実です。そのため、できるだけ金利の高い定期預金を選ぶことが、賢い選択といえるでしょう。
なお、「資産を増やす」ことを目的とした運用をお考えの方には、預けるだけで年間12%(固定)の配当が期待できるプライベートデットファンド「ハイクアインターナショナル」や、定期預金よりリスクはあるものの年15%以上のリターンを目指すヘッジファンド「アクション」といった選択肢も検討に値します。
1000万円どこに預ける?後悔しないための3つの注意点
1000万円をどこに預けるかを決める前に、見落としがちなリスクや注意点を押さえておくことが大切です。ここでは、後悔しないために知っておきたい預金に関する3つの注意点をわかりやすく解説します。
定期預金は契約期間中は引き出せない
定期預金は原則として契約期間が満了するまで引き出すことができません。
やむを得ず途中で解約した場合は、適用される金利が普通預金と同等か、それ以下になることがあります。
そのため、定期預金を利用する際は、途中で資金が必要にならないよう、預入期間や金額を無理のない範囲で設定することが大切です。
預金は投資信託などに比べるとお金が増えにくい
普通預金や定期預金は安全性が高い一方で、株式や投資信託などと比べて金利が低く、長期で見ても資産の増加は限定的です。
- 普通預金:0.2%程度
- 定期預金:0.25%~1%程度
- 投資信託:0.5%~8%程度
- 株式:3%~7%程度
- REIT:4%~5%程度
- プライベートデットファンド:10%以上
- ヘッジファンド:10%以上
これらの各運用先に1000万円を投資した場合、10年後にどれだけ増えるのかを比較したのが次の表です(複利及び税引き後ベースで計算)。
※本表はあくまでシミュレーションであり、参考程度にご覧ください。
年 | 普通預金 (税引前0.2%) | 定期預金 (税引前1.0%) | 投信・株式・REIT (税引前4%) | プライベートデット ・ヘッジファンド (税引前10%) |
---|---|---|---|---|
1年目 | 10,015,930円 | 10,079,685円 | 10,319,000円 | 10,797,500円 |
2年目 | 10,032,113円 | 10,163,145円 | 10,648,361円 | 11,658,844円 |
3年目 | 10,048,551円 | 10,250,548円 | 10,988,418円 | 12,588,724円 |
4年目 | 10,065,244円 | 10,342,055円 | 11,339,565円 | 13,592,508円 |
5年目 | 10,082,193円 | 10,437,834円 | 11,702,239円 | 14,676,319円 |
6年目 | 10,099,401円 | 10,538,059円 | 12,077,823円 | 15,846,831円 |
7年目 | 10,116,869円 | 10,642,911円 | 12,466,739円 | 17,111,273円 |
8年目 | 10,134,599円 | 10,752,572円 | 12,869,458円 | 18,477,478円 |
9年目 | 10,152,593円 | 10,867,232円 | 13,286,495円 | 19,954,117円 |
10年目 | 10,170,853円 | 10,987,087円 | 13,718,408円 | 21,550,781円 |
それぞれの運用先で10年間運用した場合の元利合計は、以下の通りです。
- 普通預金(年0.2%を想定):約1,017万円
- 定期預金(年1%を想定):約1,089万円
- 投資信託・株式・REIT (年4%を想定):約1,372万円
- プライベートデットファンド・ヘッジファンド(年10%を想定):約2,155万円
普通預金や定期預金では、10年間で得られる利息はわずか17万円〜89万円にとどまり、資産を大きく増やすには物足りない結果となります。
一方、年4%程度の利回りが十分期待できる投資信託や株式、REITなどで運用した場合は、10年後に資産が約1.37倍に増えています。
さらに、年10%程度の利回りが見込めるプライベートデットファンドやヘッジファンドでは、10年で資産が2倍以上になる試算結果となりました。
このように、資金を「守る」だけでなく「増やす」ことを重視するなら、より高いリターンが期待できる選択肢も視野に入れるのが賢明です。
預金にはインフレリスクがある
「インフレ(インフレーション)」とは、物やサービスの価格が全体的に上昇する現象を指します。
日本でもインフレは着実に進行しており、たとえば映画料金や牛肉、りんごなど、1970年と比較すると2023年には価格が何倍にもなっています。
映画観覧料 (大人1枚) | 牛肉 (国産ロース) | りんご | |
---|---|---|---|
1970年 | 351円 | 237円 | 30.4円 |
2023年 | 1,903円 (約5倍) | 870円 (約4倍) | 141.2円 (約5倍) |
日本政府は、物価上昇率(インフレ率)の目標を年2%に設定しており、経済的にはこの程度の緩やかなインフレが理想的とされています。
物価が上がっても賃金も同じペースで上がれば問題はありませんが、預金だけで資産を保有している場合、利息がインフレ率を下回ると「お金の価値」は目減りしてしまいます。
たとえば、インフレ率が2%で推移する中、預金金利が年0.1%しかなければ、見かけの資産は増えても、実際に買えるモノやサービスの量は毎年約1.9%ずつ減ることになります。

つまり、インフレ率よりも低い利率のまま預け続ける限り、資産の「実質的な購買力」は年々下がっていくのです。
こうしたリスクに備えるには、インフレ率を上回るリターンが期待できる運用先を選ぶことが大切です。
たとえば、年10%以上の利回りが期待できるプライベートデットファンドやヘッジファンド、また年3%以上の成長が見込める投資信託・株式・REITなどは、インフレ下でも資産を増やしやすい選択肢といえるでしょう。
次の章では、インフレに強い具体的な資産運用先8選をご紹介します。
インフレに負けない!おすすめ資産運用先7選を一覧で比較
インフレに強い資産運用先としておすすめの商品は、次の表のとおりです。
☟各運用先をクリックすると詳細をチェックできます。
暗号資産 | 期待利回り | リスク |
---|---|---|
プライベートデットファンド | 年10%以上 | 低 |
ヘッジファンド | 年10%以上 | 低~中 |
債券 | 国内債券:年0.7~3%程度 外国債券:年1.5~5%程度 | 低 |
投資信託 | 年0.5%~8%程度 | 低~中 |
株式 | 年3%~7%程度 | 中~高 |
REIT(リート) 不動産投資信託 | 年4%~5%程度 | 中~高 |
金(ゴールド)投資 | 直近20年では約700% (8倍) | 低 |
プライベートデットファンド|年10%以上

プライベートデットファンドは、個人投資家や機関投資家から集めた資金をもとに、新規企業や成長企業に事業融資を実施し、企業から支払われる貸付金利子の一部、もしくは全てを配当金として投資家に還元する仕組みです。
プライベートデットファンド投資のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 企業にお金を「貸すだけ」で安定した配当収入が期待できる
- 相場に左右されずに高いリターンを期待できる
- 元本割れのリスクが比較的低い
- 換金性が低く、途中解約が難しいことがある
- 投資先の情報が限られている
- 手数料などのコストが高め
- 最低投資額が500~1000万円とやや高額
プライベートデットファンド投資は、次のような人におすすめです。
- 500~1000万円以上のまとまった資産を運用したい人
- 相場に左右されない運用をしたい人
- 10%以上の高利回りを固定で狙いたい人
個人投資家が参入可能なおすすめのプライベートデットファンドは以下の通りです。

運用会社 | ハイクアインターナショナル 合同会社 |
---|---|
代表社員 | 梁秀徹 |
本社所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
設立 | 2023年 |
利回り | 年間12%(固定) |
最低投資額 | 500万円 |
実際の利益 | ・3ヶ月に1度15万円の配当 ・年間で60万円の配当 | 500万円投資した場合
利益の受取方法 | ・3ヶ月に1回配当金として受け取る ・配当金を再投資して元本を増やす |
資料請求・相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
運用手法 | SAKUKO VIETNAMへの事業融資 ※設立:2011年 |
公式サイト | ハイクアインターナショナル |
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ハイクア・インターナショナル(以下、ハイクア)では、関連会社「サクコベトナム(以下、サクコ)」への事業融資を行うことで収益獲得を目指します。
詳しいスキームは以下の通りです。

投資家はハイクアへ社員権を購入する形でハイクアへ出資をします。
ハイクアは関連会社でベトナム企業であるサクコに事業融資を実施。
融資を受けているサクコはハイクアに対して貸付金利息を支払いますが、その貸付金利息の一部が配当金として投資家に配当される仕組みです。
配当は1年に4回3%ずつ、合計12%(固定)。
株式の配当利回りや投資信託投資でも3~4、5%程度といわれる中、ハイクアでは年間12%の固定リターンが期待できるのです。
- ハイクア:12%(固定)
- 普通預金:0.10~0.50%
- 定期預金:0.125~1%
- 株式(配当利回り):3~4%
- 投資信託:3~5%
- REIT:2~6%
固定で年間12%の高リターンを実現できる理由は2つ。
1つ目の理由は、ハイクアがプライベートデットファンドだから。
そもそもプライベートデットファンドは、「銀行融資よりも低い条件で資金を融資する代わりに高い利息支払いを期待できる」というのが最大の特徴の運用先。
市場価格が配当額に影響を与える株式投資や債券投資、REITなどの一般的な投資先とは異なり、企業からの貸付金利子が配当原資となるため固定での配当を期待できるのです。
2つ目の理由は、ハイクアの事業融資先がベトナムの企業だから。
ベトナムは、2022年に一人当たりのGDP(年収)が4,000ドルを突破。
また人口構成においても生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の割合が高い「人口ボーナス期」にあり、高い経済成長が規定できる新興国です。
同国の銀行融資では10%程度の金利を支払うとのことで、12%の配当利回りも高すぎることはないのです。
安定した高利回りを求める投資家にとってハイクアは魅力的な選択肢といえるでしょう。
ここで気になってくるのはサクコの企業情報と業績ではないでしょうか。
サクコの代表はハイクアの代表 梁 秀徹(ヤンヒデテツ)氏が兼任しています。
ハイクアの公式サイトによると、サクコはベトナムで2011年に設立され、日系ホテル、日本製品を販売するショップ、日本でも人気のスイーツ店などを展開中。
今後も様々な事業展開を予定しており、規模としては「大企業」といえます。
また、Googleなどで「サクコベトナム」「Sakuko Vietnam」と調べてみても、同社の製品などを評価するブログや代表ヤン氏のインタビューなども見られます。
同氏が運営するYouTubeでは企業としての成長やベトナム市場の変化などをチェックすることが可能。

わざわざベトナムまで行かなくても、インターネット上で日本人だけでなくベトナム人からも愛されている様子が見れて、企業としての信頼度も担保できるでしょう。
ちなみにハイクアでは購入手数料・管理手数料なし、5年以上の運用で解約手数料もなしでの運用が可能となります。
今後のサクコの展開を計画していく上で、銀行融資だけでは拡大資金として不十分と判断したヤン代表が、資金調達を目的に2023年に設立したのがハイクアです。
つまり、両社代表であるヤン氏の目標は投資家からの資金獲得ではなく、その資金を受けてサクコの事業拡大し、利益を得ることが目標となります。
そのため、ハイクアの運用に係る手数料についてはほぼゼロにすることが可能となるのでしょう。
また最低投資額に関しては、プライベートデットファンドとしてはかなり低い水準の500万円から投資が可能です。
個人投資家がアクセスしやすいのもハイクアインターナショナルの魅力と言えるでしょう。
まさに、「低リスクで高いリターンを目指したい」という投資家にピッタリの運用先です。
ハイクアは、資料請求のみの問い合わせも受け付けています(無料)。
まずは資料でハイクアやサクコのことを知りたい!という方はぜひ、お問い合わせしてみてくださいね!
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ヘッジファンド|年10%以上

ヘッジファンド投資とは、個人投資家や機関投資家から集めた資金をファンドマネージャーと呼ばれるプロが運用を代行する資産運用です。
ヘッジファンド投資のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 運用をプロ(ファンドマネージャー)に任せられる
- 高いリターンを期待できる
- 相場の下落局面でも利益を狙える
- 幅広い金融商品に分散投資できる
- 流動性が低い
- 情報が少ない
- コストが高め
- 元本割れのリスクがある
- 最低投資額が500~1000万円とやや高額
ヘッジファンド投資は、次のような人におすすめです。
- 500~1000万円以上のまとまった資産を運用したい人
- 相場に左右されない運用をしたい人
- 10%以上の高利回りを狙いたい人
個人が投資可能なおすすめヘッジファンドは以下の通りです。

運用会社 | アクション合同会社 |
---|---|
代表者 | 古橋弘光 |
本社所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目13−1 虎ノ門40MTビル 7階 |
設立 | 2023年 |
利回り | 25.07% ※2024年4月〜2025年3月 |
最低投資額 | 500万円 |
運用手法・対象 | ・事業への直接投資 ・バリュー株投資 |
相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | アクション |
アクションは、バリュー株投資や事業への直接融資などの戦略で年間15%以上のリターン獲得を目標とするヘッジファンドです。
アクションの運用実績は極めて堅調で、2024年度は年利25.07%(運用期間2024年4月〜2025年3月)という高い利回りを実現しました。
また透明性の面でも、役員陣の顔写真、名前、経歴をウェブサイト上で公開するなど、ヘッジファンドとしては珍しい積極的な情報開示を行っています。

投資条件としては、最低投資金額が500万円と、比較的少額から始められる点が特徴です。
出資を検討する場合は、無料のオンライン面談で詳しい説明を受けることができ、その後契約するかどうかを判断できます。
元本保証でリスクが限りなくゼロに近い銀行の預貯金と比べて、ある程度のリスクを負う代わりに年間15%以上と目標利回りの高いヘッジファンドに投資したいという方は、まずは面談でアクションの詳細を聞いてみてはいかがでしょうか。


運用会社 | GF Management合同会社 |
---|---|
代表者 | 田尻 光太朗 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町4丁目5-20 |
設立 | 2023年 |
平均利回り | 年平均29% ※ファンドマネージャーの運用成績 |
最低投資額 | 1,000万円 ※500万円から相談可能 |
運用手法 | 大型日本株でポートフォリオを形成 |
主な投資先 | 大型日本株 |
相談 | 無料 |
面談の形式 | オンラインまたは対面 |
公式サイト | GFマネジメント |
GFマネジメントは、2023年に設立された新しいヘッジファンドです。
ファンドマネージャーはモルガン・スタンレー証券の投資銀行本部での経験がある方。
現在はその時の経験を活かして、日本の大型株をメインに投資戦略を組んでいます。
そんなGFマネジメントの投資戦略は「J-Prime戦略」という独自のもの。

具体的には、日本大型株のなかでも「収益力・成長力」「巨大な成長産業」「競合優位性」のどれにも当てはまるごくわずかな銘柄「J-Prime投資ユニバース」に投資を実施するというものです。
以下は運用開始前の実績も含みますが、「J-Prime戦略」のパフォーマンスは日経平均やS&P500をも上回る圧倒的なパフォーマンスを実現しています。
開始来277%、年間平均29%の成長率と圧倒的です。

これまでのパフォーマンスについてはもちろん、今後の方針についてや、ポートフォリオについての詳細が気になる方は、是非GFマネジメントへ直接お問い合わせください。
面談にて詳しい資料とともに丁寧に説明してくれますよ。
ちなみにGFマネジメントの最低投資額は1000万円~ですが、500万円~も相談可能とのこと。
アクションと同様、銀行の預貯金に比べるとリスクは上がりますが、本格的なヘッジファンドに挑戦したいという方は是非相談してみてくださいね。

へッジファンドの詳細:日本のヘッジファンドランキング!国内・海外のおすすめ会社を紹介!
債券|国内債券年0.7~3%程度 / 外国債券年1.5~5%程度

債券とは、国や地方公共団体、事業会社などが必要な資金を借り入れるために発行する有価証券のことです。
債券投資では、額面に対して利息がつき、満期になると元本が満額償還されます。
債券に投資するメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 他の資産運用と比べて低リスク
- 国債は元本償還の確実性が高く、安全性が高い
- 定期的に利息収入を得られる
- 銀行預金より金利が高い
- 外国債券は為替変動による収益を狙える可能性もある
- 株式などと比べて利回りが低め
- 途中売却時に損失が発生する可能性がある
- 国・企業が破綻すると元本が償還されない可能性もある
- 外国債券は為替リスクがあり、円ベースの収益が減少する場合がある
債券投資は次のような人におすすめです。
- 低リスクで着実に運用したい人
- 定期預金以上、投資信託未満のリターン(平均利回り0.1~4%程度)を目指す人
- 株式投資などと組み合わせることによってリスクとリターンを調整したい人
個人向け国債について詳しくは以下の記事を、

個人向け社債について詳しくは以下の記事をご参考ください。

投資信託|年0.5%~8%程度

投資信託とは、投資家から集めたお金を運用会社が運用して成果を投資家に分配する金融商品です。
投資信託のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 証券会社やネットで少額から始められる
- 株式・債券・不動産など手広く分散投資できる
- プロに運用を任せられる
- 資産運用の代表的な手段の一つで情報収集しやすい
- 利益の有無に関わらず手数料(信託報酬など)が発生する
- 下落相場ではマイナス運用になりやすい
- 株のような自由な売買ができない
- 元本保証ではない
投資信託は、次のような人におすすめです。
- 投資に関する知識が少なくプロに資産運用を任せたい人
- 手間をかけずに株式や債券、不動産などに分散投資したい人
- 債券以上、株式投資未満のミドルリスク・ミドルリターンを狙いたい人
株式投資|年3%~7%程度

株式投資とは、企業の株式を購入することで企業の成長を支援しながら、資産形成を行う投資方法です。
企業が発行する株式を購入し、値上がり時に売却して利益を得たり、株を長期保有することで定期的に「配当金」を受け取ることも可能です。
株式投資のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 自分で投資先や投資方法を決められる
- メジャーな資産運用法なので情報収集しやすい
- 資産運用の中では比較的高い利回りを狙える
- 配当金や株主優待を得られる
- 分散投資をしにくい
- 銘柄の選別が難しい
- 価格変動リスクが大きい
- 流動性リスクがある
- 元本保証ではない
株式投資は、次のような人におすすめです。
- リスクを取りながら高いリターンを狙いたい人
- 企業分析や株価動向がチェックできる人
REIT(リート)・不動産投資信託|年4%~5%程度

REIT(リート)とは「Real Estate Investment Trust」の略で、投資家から集めた資金で不動産に投資して得られた収益を投資家に分配する投資信託です。
REITは株式と同じように証券取引所で売買でき、1口数万円~数十万円で不動産投資を始められます。
REITのメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 少額から不動産投資ができる
- 商品によっては複数の投資対象に分散投資できる
- 利益のほとんどが投資家に分配されるしくみにより利回りが4-5%程度と高め
- 証券化されているため、売買しやすい
- オフィスや商業施設など、好きな不動産を選びやすい
- プロに運用を任せられる
- 投資法人の倒産や上場廃止のリスクがある
- 元本保証ではない
- 不動産市場の影響を受けやすい
- 配当控除を使えない
- 価格変動リスクが株式と同程度かそれ以上ある
- 金利変動リスクがある
REITは、次のような人におすすめです。
- 少額から不動産投資をしたい人
- 定期的に分配金を得たい人
- 複数の不動産への分散投資を考えている人

金投資(ゴールド)|直近20年では約700%(8倍)
金投資とは、金(ゴールド)に投資する手法です。
具体的には「金地金」「金貨」「純金積立」「金投資信託」「金ETF」などの方法で投資します。
金の埋蔵量には限りがあり希少価値も高いため、長期的には価格上昇を続けています。過去20年間で金価格は約8倍も上がっている状況です。(参考:田中貴金属|金価格推移)
ただし、金は配当や利息を生まない資産のため、株式や債券のような定期的な収益は期待できません。
金投資のメリットとデメリットは、次のとおりです。
- 長期で安定的なリターンが狙える
- 価格変動が比較的緩やか
- インフレやデフレに強い
- 実物資産であることから安全で信頼性が高い
- 利子や配当金がつかない
- 好景気時には価格が停滞しやすい
- 現物の場合は保管・管理コストがかかる
- 現物の場合は紛失や盗難のリスクがある
- 短期売買には向かない
金投資は、次のような人におすすめです。
- インフレやデフレに強い資産を持ちたい人
- 長期でのリターンを目指す人

1000万円の資産運用前に知っておくべき5つの基本
1000万円の資産運用前に知っておくべき5つの基本は、次のとおりです。

資産運用のリスクとリターンは比例する
リターンとは、投資によって得られる利益のことを指します。
一方、リスクとは価格変動リスク、信用リスク、為替リスク、カントリーリスクなど、損失につながる可能性のことです。
資産運用では、利益(リターン)を得られる可能性がある一方で、損失を被るリスクも同時に存在することを理解しておくことが重要です。
一般的には、リスクが大きくなるほどリターンも大きくなる傾向があり(ハイリスク・ハイリターン)、逆にリスクが小さい運用先はリターンも抑えられる傾向があります(ローリスク・ローリターン)。
その関係性を視覚的に示したのが、以下の図です。

なお、記事内で紹介している「プライベートデットファンド」や「ヘッジファンド」は、一般的に市場の影響を受けにくく、状況によっては比較的リスクを抑えながら高いリターンを目指せる運用先ともされています。
ただし、これらはあくまで相対的な評価であり、元本が保証されているわけではない点には十分注意が必要です。
分散投資によるリスク管理が必要
分散投資は、投資のリスクを軽減するために、複数の投資先に資金を分ける投資方法です。
1つの金融商品に多くの資金を投入すると、その商品が大きく値を下げたとき、同じく自分の資産も大きく値下がりします。
こういった投資のリスクを減らす方法のひとつに「分散投資」があります。
具体的な分散投資の方法は、次のとおりです。
- 資産の分散:株式と債券など異なる値動きの資産を組み合わせ、価格変動リスクを抑える。
- 地域の分散:国や通貨を分けて投資し、特定地域のリスクを軽減する。
- 時間の分散:投資時期をずらすことで、急な値動きの影響を和らげる。
元本保証ではない
資産運用において元本は保証されません。
一般的な預貯金の場合は、元本よりもお金が減ることがない一方で、株式や投資信託は価格が変動します。
そのため、投資した資産の価格が当初投資した金額(元本)を下回る元本割れが起こる可能性があります。
元本割れを避けたい場合は、元本保証の金融商品を選びましょう。
金融商品の理解が不可欠
資産運用を行う場合は、金融知識の乏しい投資初心者などを狙った詐欺などを避けるために、金融商品の理解が不可欠です。
実際の投資詐欺事例は、次のとおりです。
- 【被害者:60代男性 被害額:約6,300万円】
著名人や投資家になりすましたニセの投資広告をクリックして著名人のアシスタントを自称する者と連絡先を交換することになった。指定された口座に振り込んでしまった。 - 【被害者:50代女性 被害額:約1億円以上】
SNS上で投資関係の広告を見つけてアクセスした先で誘導されて投資グループに入った。投資グループで指定された口座への振り込みや電子マネーカードの購入を行ってしまった。 - 【被害者:60代女性 被害額:約2,000万円】
動画の概要欄のURLをクリックした先でSNSのグループチャットに招待された。そこで知り合った者から投資や暗号資産の取引に誘われて指定された口座への振り込みと暗号資産の送信を行ってしまった。 - 【被害者:70代男性 被害額:約1億円以上】
SNSで知り合った女性が勧める暗号資産取引アプリをダウンロードした。指定された口座に複数回にわたって振り込んでしまった。 - 【被害者:60代女性 被害額:約1,400万円以上】
投資コンサルを自称する男とSNSで知り合った。男が指定した口座に複数回振り込み入金してしまった。 - 【被害者:70代女性 被害額:約4,500万円】
著名人を自称する者やその助手を自称する者とSNSで知り合った。グループチャットでやり取りをするうちに、指定された口座に複数回振り込んでしまった。
このように、金融商品の知識が不足している人をねらった詐欺が多数発生しています。
投資の基礎知識を身につければ、詐欺被害を防げるのです。
極端に高いリターンには、それ相応のリスクが伴います。極端に高いリターンには、それ相応のリスクが伴います。
短期では大きな利益が出ない
資産運用は、基本的に短期間で大きな利益は見込みにくいものです。
一部、FXなどの短期で大きな利益を狙う投資も存在しますが、知識や分析能力が必要な上級者向けの投資です。
初心者には長期投資がおすすめです。以下の図のように、長期で運用を続けることでリターンは安定し、元本割れのリスクも抑えられます。

※米国のS&P500指数(配当込、円建て換算後)を対象に、1年だけ投資した場合から15年間投資し続けた場合までの「1年あたりのリターン」のちらばりを比較
株式などに投資をすると、短期的にはリターンが大きなプラスやマイナスになることがあります。
しかし、長期で資産運用を続けていると短期的な変動が打ち消し合うことで安定してくるため「1年あたりのリターン」が安定します。
したがって、リターンがマイナスになる時期があっても、長期的な目で投資を続けることが大切です。
定期預金や資産運用に関するよくある質問
最後に、定期預金や資産運用に関するよくある質問に回答します。
1000万円を10年銀行に預けた場合の利息はいくら?
1000万円を10年銀行に預けた場合の利息は、約1万5,937円 (税引後)です。
※単利運用で金利0.2% (記事執筆時点の普通預金金利) の場合
定期預金の優遇金利は何%か知りたい
定期預金の優遇金利は、銀行やキャンペーンによって異なります。
詳しくは、各銀行や各キャンペーンのホームページをご覧ください。
銀行と信用組合の違いは?
銀行と信用組合の違いは、次のとおりです。
銀行 | 信用組合 | |
---|---|---|
組織形態 | 営利法人 (株式会社) | 非営利法人 |
目的 | 利益追求 | 組合員や地域社会の利益 |
根拠とする 法律 | 銀行法 | 中小企業等協同組合法 協同組合による金融事業に関する法律 |
営業範囲 | 全国 (企業など) | 特定の地域や業域 (中小企業や個人など) |
利用できる人 (預金・融資) | 誰でも利用可 | 原則として組合員のみ ※地域や職域の制限あり |
規模 | 大規模 | 小規模 |
普通預金より定期預金の方が金利が高いのはなぜ?
定期預金は預入期間が決まっているため、金融機関がお金を運用しやすいという事情があるからです。
今後、金利が上がる可能性はある?
結論から言うと今後、金利が上がる可能性はあります。
日本では2024年3月に約17年ぶりの利上げが実施され、2025年1月には政策金利が0.5%まで引き上げられました。日銀総裁も今後の追加利上げを示唆しており、長期金利の上昇に伴って銀行の預金金利もさらに上がる可能性があります。
ゆうちょや三菱UFJ、三井住友銀行、イオン銀行など大手銀行の金利は?
ゆうちょや三菱UFJ、三井住友銀行、イオン銀行など大手銀行の定期預金の金利は次のとおりです。※1000万円の場合
ゆうちょ銀行 (定期貯金) | 三菱UFJ銀行 (スーパー定期) | 三井住友銀行 (大口定期) | イオン銀行 (大口定期) | |
---|---|---|---|---|
1ヵ月 | 0.225% | 0.250% | 0.250% | 0.250% |
2ヵ月 | ー | 0.250% | 0.250% | – |
3ヵ月 | 0.225% | 0.250% | 0.250% | 0.250 |
6ヵ月 | 0.225% | 0.250% | 0.250% | 0.350% |
1年 | 0.275% | 0.275% | 0.275% | 0.450% |
2年 | 0.300% | 0.325% | 0.325% | 0.450% |
3年 | 0.350% | 0.350% | 0.350% | 0.460% |
4年 | 0.375% | 0.375% | 0.375% | 0.560% |
5年 | 0.400% | 0.400% | 0.400% | 0.710 |
6年 | ー | 0.425% | – | – |
7年 | ー | 0.450% | 0.450% | – |
8年 | ー | 0.450% | – | – |
9年 | ー | 0.450% | – | – |
10年 | ー | 0.500% | 0.500% | – |
イオン銀行に1000万円預けた場合の金利と利息・預金額の推移は、以下の記事で解説しています。

定期預金の金利ランキングまとめ|1000万円をどこに預けるべき?
本記事では、定期預金の金利ランキングやおすすめ資産運用先7選などを紹介しました。
定期預金は元本を守る手段として有効ですが、資産を増やすには運用も必要です。目標金額やリスク許容度に応じて、適切な選択を行いましょう。
1000万円程度のまとまったお金がある場合はプライベートデットファンドやヘッジファンドといった選択肢も検討する価値があります。
以下の記事では、債券・株式以外の運用先である「オルタナティブ投資」について詳しく解説しています。興味のある方はぜひご覧ください。
