ベトナム投資に興味はあるものの、「どう始めればいいの?」「おすすめの投資商品は?」「本当に将来性はあるの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ベトナムへ投資する方法には、投資信託やETF、個別株などさまざまな選択肢があります。それぞれ特徴やリスク、投資のしやすさが異なるため、自分の目的に合った方法を選ぶことが重要です。
そこで本記事では、ベトナム投資の主な方法やおすすめの投資商品を比較しながら、それぞれの特徴やメリット・デメリット、ベトナム経済の成長性や今後の見通し、投資時の注意点をわかりやすく解説します。
「ベトナム投資を始めてみたいけれど、何を選べばよいかわからない」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
ベトナム投資のおすすめ方法を比較
ベトナムは2025年の実質GDP成長率が8.02%(出典:National Statistics Office of Vietnam)とアジアでも高い成長を記録し、世界中の投資家から注目を集めています。
ベトナムへ投資する方法には、投資信託・個別株・ETFなどさまざまな選択肢があり、それぞれ期待できるリターンやリスク、始めやすさが異なります。
| 投資方法 | 向いている人 | 主な特徴 | 必要資金の目安 |
|---|---|---|---|
| 投資信託 | 少額から積立したい人 円建てで投資したい人 NISAで投資したい人 | 1本で市場全体へ分散 円建てで購入できる NISA対応商品もある | 数百円~ |
| ETF | コストを 抑えたい人 | 低コスト・リアルタイム売買 米国・香港など海外市場に上場 (=海外ETF) | 1万円台〜 |
| 個別株 | 高いリターンを 狙いたい人 | 成長企業へ直接投資 企業分析が必要 購入できる証券会社が限られる | 数万円〜 |
| その他 (定期収入型) | 定期収入も 重視したい人 | 分配・利息など 定期的な収入を狙える | 商品による |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
少額から始めたいなら投資信託
ベトナム投資をこれから始める方には、まず投資信託がおすすめです。
ベトナムの個別株へ直接投資するには、購入できる証券会社が限られる場合があります。一方、投資信託であれば国内証券会社から円建てで購入できる商品も多く、100円程度から積立投資を始められます。
また、1本購入するだけで複数のベトナム企業へ分散投資できるため、初心者でもリスクを抑えながらベトナム市場の成長を取り込める点が魅力です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 100円程度から 積立投資できる | 信託報酬 (運用コスト) がかかる |
| 1本で複数企業へ 分散投資できる | 市場全体が下落すると 基準価額も下落する |
| 円建てで購入できる | 個別株ほどの大きな リターンは狙いにくい |
| NISA対象の商品もある | ファンドによって 運用成績に差が出る |
投資信託は、個別銘柄を分析する手間をかけずにベトナム市場全体へ投資できるため、長期・積立投資との相性が良い投資方法です。
一方で、ベトナム関連の投資信託でも運用方針や信託報酬、投資対象は商品ごとに異なります。そのため、ファンド選びでは運用実績・コスト・純資産総額などを比較することが大切です。
具体的なファンドについては、後章「おすすめのベトナム投資信託・ETF」で、運用実績や信託報酬、純資産総額などを比較しながら詳しく紹介します。
低コストで市場全体に投資するならETF
ベトナム市場へできるだけ低コストで投資したい方には、ETF(上場投資信託)が適しています。
ETFは株式と同じように証券取引所で売買できる金融商品で、1つの商品を購入するだけで複数のベトナム企業へ分散投資できます。
投資信託より信託報酬(経費率)が低い商品が多く、長期運用ではコストを抑えやすい点が魅力です。
ただし、日本国内に上場するベトナムETFはほぼ存在せず、実際には米国や香港など海外市場に上場するETFが主な投資対象となります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 投資信託より 運用コストを抑えやすい | 日本で購入できる 商品が少ない |
| 1銘柄で市場全体へ 分散投資できる | 為替リスクが ある (海外ETF) |
| 株式と同様に リアルタイムで売買できる | 外国株取引口座が 必要 (海外ETF) |
| 指数への連動を目指すため 運用が分かりやすい | 税制の仕組みが やや複雑 (海外ETF) |
ETFは、信託報酬を抑えながら長期運用したい方や、株式のように機動的に売買したい方に向いている投資方法です。
一方、海外ETFは購入できる証券会社が限られるほか、税制や配当金の取り扱いも国内商品と異なる場合があるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
具体的なETFについては、後章「おすすめのベトナム投資信託・ETF」で、経費率や純資産総額、連動指数などを比較しながら詳しく紹介します。
大きな値上がり益を狙うなら個別株
ベトナム企業の成長をよりダイレクトに取り込みたい方には、個別株投資もおすすめです。
個別株とは、ベトナム企業の株式を直接購入する投資方法です。投資信託やETFとは異なり、自分で投資先を厳選するため、企業の業績が大きく成長すれば高いリターンを期待できます。
一方で、企業分析や情報収集が欠かせず、1社の業績悪化がそのまま株価下落につながるため、投資信託やETFよりリスクは高くなります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 成長企業へ直接投資できる | 企業分析や情報収集が必要 |
| 投資信託を上回る リターンを狙える | 1銘柄への集中投資は リスクが高い |
| 投資先を自由に選べる | 株価変動が大きい |
| 配当金を受け取れる 銘柄もある | 購入できる国内 証券会社が限られる |
日本からベトナム株へ投資する場合は、ベトナム株の取引に対応した証券会社を利用する方法が一般的です。
ただし、日本の証券会社で直接購入できる銘柄は限られており、現地証券会社の口座開設が必要となるケースもあります。
そのため、個別株は初心者よりも、企業分析や取引方法を理解したうえで投資できる中上級者向けの方法といえるでしょう。
以下はベトナムを代表する大型企業であり、ベトナム経済の成長を支える主要企業として多くの海外投資家からも注目されています。
| セクター | 代表企業 | 主な事業 |
|---|---|---|
| 不動産 | ビングループ、 ビンホームズ | 不動産・都市開発 |
| 銀行 | ベトコムバンク | 商業銀行 |
| IT | FPT | ソフトウェア・DX |
| 鉄鋼 | ホアファット グループ | 鉄鋼・工業 |
| 消費財 | マサングループ、ビナミルク | 食品・小売 |
| 航空 | ベトジェットエア | 格安航空会社 |
定期収入も重視したい人向けの投資方法
個別株やベトナム株へ投資する投資信託・ETFは、高い成長による値上がり益が期待できる一方、ベトナム市場は先進国市場と比べて値動きが大きい傾向があります。
実際に、ベトナムの代表的な株価指数であるVN指数は2020年3月の新型コロナショックで約34%下落し、その後も2022年には不動産・社債問題などを背景に年間約33%下落するなど、大きな値動きを経験しています。
そのため、ベトナムの成長性に期待しながらも価格変動リスクを抑えたい方は、年間固定12%の利回りを目指す事業融資型ファンドなども選択肢の一つです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | ハイクアインターナショナル |
| 投資対象 | ベトナムで事業を展開する企業への融資 |
| 想定利回り | 年利12%(年4回分配) |
| 主な収益 | 定期的な配当収入 |
| 向いている人 | ベトナムへ投資しながら安定した収益を目指したい人 |
| 公式サイト | 公式ホームページ |
同社は、ベトナムで事業を展開する企業への融資を通じて、年利12%(年4回分配)を目指す事業融資型ファンドです。
株価の値動きにリターンが左右される株式投資とは異なり、年利12%の固定利回りを目指せる点、年4回定期的な配当収入を受け取れる点が特徴です。
詳しい仕組みや特徴については、記事後半の「ハイクアインターナショナル|年利12%(年4回分配)」で詳しく解説します。
おすすめのベトナム投資信託・ETF
ここまで、ベトナム投資の主な方法や、それぞれのメリット・デメリットを紹介しました。
特に、少額から始めやすく分散投資もしやすい投資信託やETFは、ベトナム投資初心者にとって取り組みやすい選択肢です。
ここでは、信託報酬や純資産総額、運用方針などを比較しながら、日本から購入できるベトナム投資信託・ETFの具体的な銘柄を紹介します。
おすすめのベトナム投資信託
まずは、ベトナム投資信託のおすすめの銘柄から見ていきましょう。
\編集部おすすめベトナム投資信託3選/
| ファンド名 | 目的 | 純資産 総額 | 信託 報酬 | リターン (過去1年) | リターン (過去5年) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| iFreeNEXT ベトナム株インデックス | 低コストで 始めたい | 161億円 | 0.781% | 年率 53.12% | — | VN100指数に連動するインデックスファンド ベトナム市場全体へ低コストで投資可能 |
| 東京海上・ ベトナム株式ファンド (年1回決算型) | 純資産重視で 選びたい | 439億円 | 1.76% | 年率 41.12% | 年率 12.71% | 成長が期待されるベトナム企業へ 厳選投資するアクティブファンド 償還日:2044年11月22日 |
| ベトナム成長株 インカムファンド | インカム収益 にも着目したい | 276億円 | 1.881% | 年率 36.12% | 年率 10.71% | 世界の市場に上場するベトナム関連企業の 株式に投資するアクティブファンド |
リターン:2026年5月末時点
iFreeNEXT ベトナム株インデックス
iFreeNEXT ベトナム株インデックスは、国内初のベトナム株インデックスファンドとして設定された、低コストでベトナム市場全体へ投資できる投資信託です。
VN100指数(配当込み・円ベース)への連動を目指す運用を行っており、ベトナム市場を代表する大型株・中型株へ幅広く投資できます。
VN100指数は、ホーチミン証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額と流動性の高い100銘柄で構成される指数です。つまり、1本でベトナム市場全体へ分散投資できる点が大きな魅力です。
また、アクティブファンドと比べると信託報酬が0.781%と低く、運用コストを抑えながら長期投資しやすい点も特徴です。
- ベトナム市場全体へ分散投資したい
- なるべくコストを抑えたい
- 個別銘柄を分析したくない
- 長期積立投資を考えている
東京海上・ベトナム株式ファンド (年1回決算型)
東京海上・ベトナム株式ファンド(年1回決算型)は、純資産総額439億円と国内のベトナム投資信託の中でも最大級の規模を誇るアクティブファンドです。
ベトナム企業の中から成長性が高いと判断した銘柄を厳選して投資しており、企業の成長性やビジネスモデル、株価水準などを総合的に分析しながら運用を行っています。
また、一般的な上場株だけでなく、DR(預託証書)や未上場公開会社市場に登録された株式にも投資できるため、幅広い投資機会を取り込める点も特徴です。
純資産総額が大きく運用実績も豊富なことから、ベトナム投資信託の中でも代表的なファンドとして多くの投資家に選ばれています。
一方で、信託報酬は1.76%とインデックスファンドより高めです。そのため、運用コストよりもファンドマネージャーによる銘柄選定や運用実績を重視する方に向いています。
- 純資産総額の大きいファンドを選びたい
- ベトナムの成長企業へ厳選投資したい
- 市場平均を上回るリターンを狙いたい
- 実績のあるアクティブファンドを選びたい
ベトナム成長株 インカムファンド
ベトナム成長株インカムファンドは、ベトナム株だけでなく、世界各国の取引所に上場するベトナム関連企業にも投資するアクティブファンドです。
投資対象には、ベトナムで事業を展開している企業や、ベトナム経済の成長から恩恵を受ける企業が含まれており、ベトナム経済の成長をさまざまな角度から取り込みたい方に向いています。
また、同ファンドは年4回の決算を行っており、直近では1回あたり100円(税引前)の分配実績があります。
分配金利回りは約1.8%と高水準ではないものの、ベトナム株やベトナム関連企業への投資による値上がり益に加え、分配金による収益も期待できる点が特徴です。
一方で、信託報酬は1.881%とやや高めです。そのため、運用コストよりもベトナム経済の成長性や分配実績を重視する方に向いています。
- ベトナム経済の成長を幅広く取り込みたい
- ベトナム株だけでなく関連企業にも投資したい
- 値上がり益だけでなく分配金も受け取りたい
- アクティブファンドで長期運用したい
おすすめのベトナムETF
次に、おすすめのベトナムETFを紹介します。
前述の通り、日本国内に上場するベトナムETFはほとんどないため、投資対象となるのは米国や香港など海外市場に上場するETFが中心です。
ここでは、純資産総額や経費率、連動指数などを比較しながら、代表的なベトナムETFを紹介します。
\編集部おすすめベトナムETF3選/
| コード | ETF | 上場市場 | 純資産 総額 | 経費率 | リターン (過去1年) | リターン (過去5年) | 連動指数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| VNM | VanEck Vietnam ETF (ヴァンエック・ベトナムETF) | NYSE Arca (米国) | 570.45 (百万ドル) | 0.59% | 年率 37.98% | 年率 0.46% | MarketVector Vietnam Local Index |
| VNAM | Global X MSCI Vietnam ETF (グローバルX MSCI ベトナム株式 ETF) | NYSE Arca (米国) | 36.43 (百万ドル) | 0.51% | 年率 50.63% | — | MSCI Vietnam指数 |
| 03087 | Xtrackers FTSE Vietnam Swap UCITS ETF (Xトラッカーズ・FTSEベトナム・ スワップ UCITS ETF) | 香港 | 487.46 (百万香港ドル) | 0.85% | 年率 50.59% | 年率 -0.65% | FTSE Vietnam指数 |
リターン:2026年6月22日時点
VNMはMarketVector Vietnam Local Indexへの連動を目指すETFで、ベトナム企業だけでなく海外上場のベトナム関連企業も組み入れる点が特徴です。純資産総額・流動性ともに大きく、ベトナムETFの代表的な銘柄です。
VNAMはMSCI Vietnam Indexへの連動を目指すETFで、3銘柄の中では経費率が最も低く、直近1年間のリターンも最も高い水準となっています。2021年設定と比較的新しいETFのため純資産総額はVNMより小さいものの、MSCI指数ならではの銘柄構成が近年の高いリターンにつながりました。
03087はFTSE Vietnam Indexへの連動を目指すETFで、外国人投資家が投資しやすい大型・流動性の高いベトナム企業を中心に構成されています。香港市場に上場しており、FTSE Vietnam指数へ連動するETFを探している方に適しています。
これらの銘柄は楽天証券やSBI証券など、海外ETFに対応した国内証券会社から購入できます。
ベトナム投資が今注目される理由
ベトナムは、人口増加や高い経済成長率に加え、世界的な製造拠点としての存在感が高まっています。
さらに、株式市場の格上げや中間所得層の拡大など、中長期的な株価上昇を支える要因も多く、世界中の投資家から注目されています。
ここでは、ベトナム投資が注目される主な理由を4つ紹介します。
人口増加と若い労働力
ベトナムの人口は約1億人に達しており、ASEANでも有数の人口規模を誇ります。
また、平均年齢は約33歳と若く、生産年齢人口(15~64歳)が人口の約7割を占めています。こうした豊富な労働力は、製造業やIT産業の発展を支える大きな強みです。
| 項目 | ベトナム | 日本 |
|---|---|---|
| 人口 | 約1億人 | 約1.2億人 |
| 年齢中央値 | 約33歳 | 約49歳 |
| 15~64歳 人口比率 | 約68% | 約59% |
| 人口動態 | 増加傾向 | 減少傾向 |
出典: World Bank Data(Population, total / Population ages 15-64)
若い労働力が豊富な国では、企業活動が活発になりやすく、消費市場も拡大しやすい傾向があります。
実際にベトナムでは、製造業やIT産業、小売業など幅広い分野で成長が続いており、多くの海外企業が生産拠点や販売拠点として進出しています。
また、若い世代の所得向上に伴い、自動車や住宅、金融サービスなどへの需要も拡大しています。
このように「働く人が多い」「消費する人も増えている」「今後も市場拡大が期待できる」という好循環が生まれていることが、ベトナム投資が注目される大きな理由の一つです。
高い経済成長率が続いている
ベトナムは近年、アジアでもトップクラスの経済成長を続けています。
2025年の実質GDP成長率は8.02%となり、2024年(7.09%)を上回る高成長を記録しました。名目GDPは約5,140億ドル、一人当たりGDPも5,026ドルとなり、中所得国として着実に経済規模を拡大しています。
| 国・地域 | 2025年実質GDP成長率 | ポイント |
|---|---|---|
| 日本 | 約0.7% | 成熟経済で低成長が続く |
| 米国 | 約2.8% | 安定した経済成長 |
| ベトナム | 8.02% | アジアでもトップクラスの高成長 |
| フィリピン | 約5.6% | 個人消費が成長を牽引 |
| インドネシア | 約5.0% | ASEAN最大の経済規模 |
| マレーシア | 約4.5% | 半導体・輸出産業が強み |
| タイ | 約2.1% | 観光回復も成長は緩やか |
日本・米国・ASEAN各国:IMF World Economic Outlook DataMapper
ベトナム経済を支えている主な要因は以下の通りです。
- 海外企業からの直接投資(FDI)の増加
- 製造業の発展
- 国内消費の拡大
- インフラ整備の進展
近年は世界経済の減速や金利上昇などの影響を受ける場面もありましたが、2026年以降も世界銀行やIMFは6%台の経済成長を見込んでおり、中長期的には依然として高い成長が期待されています。
製造拠点として存在感が高まっている
近年は、米中対立やサプライチェーンの見直しを背景に、「チャイナ・プラスワン」の代表的な投資先としてベトナムへの注目が高まっています。
実際、Samsung、Apple関連企業、Intel、LGなど多くのグローバル企業がベトナムへ生産拠点を拡大しており、電子機器や半導体関連産業を中心に製造業が大きく成長しています。
- 人件費が比較的低い
- 若い労働力が豊富
- 政治的に比較的安定している
- 地理的にアジアのサプライチェーンへ組み込みやすい
また、外国直接投資(FDI)の流入も高水準で推移しており、2024年のFDI流入額は約201.7億米ドルとなりました。製造業への投資が経済成長を支える重要な原動力となっています。

引用:World Bank(ベトナムFDI推移)
政府もインフラ整備や産業政策を進めており、今後も生産拠点としての競争力向上が期待されています。
中間所得層の拡大による内需成長
製造業の成長に加え、近年は国内消費(内需)の拡大もベトナム経済を支える重要な原動力となっています。
所得水準の向上に伴い、中間所得層が急速に増加しており、食品・小売・住宅・自動車・旅行など幅広い分野で消費が拡大しています。
実際に、ベトナムの一人当たりGDPは年々増加しており、2025年には5,026ドルに達しました。これは国民の所得水準が着実に向上していることを示しており、内需拡大の背景の一つとなっています。

引用:World Bank(GDP per capita (current US$) – Viet Nam)
2025年もサービス業は高い成長を維持しており、内需が経済成長を支える柱の一つとなっています。
こうした内需の拡大は、小売・銀行・不動産・ITなど幅広い企業の業績向上につながるため、ベトナム株式市場全体にとっても追い風です。
また、若い人口構成と所得水準の向上が同時に進んでいることから、先進国では見られにくい長期的な消費市場の拡大も期待されています。
ベトナム投資のメリット
ベトナム投資には、新興国ならではの高い成長性に加え、先進国市場にはない投資機会が存在します。
ここでは、ベトナム投資の主なメリットを解説します。
高い経済成長の恩恵を受けられる
ベトナム投資の最大のメリットは、高い経済成長の恩恵を資産運用に取り込めることです。
日本は成熟した経済で低成長が続く一方、ベトナムは2025年の実質GDP成長率が8.02%とアジアでもトップクラスの成長を記録しました。
こうした経済成長は企業業績の拡大につながるため、ベトナム株だけでなく、投資信託やETFの価格上昇が期待できます。
また、ベトナム経済は人口増加や内需拡大、海外企業による投資を背景に、今後も中長期的な成長が期待されています。
そのため、日本などの成熟市場では得にくい高い成長による値上がり益(キャピタルゲイン)を狙えることが、ベトナム投資の大きな魅力です。
日本や米国とは異なる成長機会がある
ベトナム投資の魅力は、高い成長率だけではなく、日本や米国とは異なる成長ステージにある経済へ投資できることです。
日本や米国ではAIや半導体など高度な産業が投資テーマとなる一方、ベトナムでは都市化やインフラ整備、中間所得層の拡大など、新興国ならではの成長分野が経済をけん引しています。
| 項目 | ベトナム | 日本・米国 |
|---|---|---|
| 経済発展段階 | 成長途上 | 成熟市場 |
| 人口動態 | 増加傾向 | 少子高齢化・ 人口伸び悩み |
| 主な成長テーマ | インフラ・都市化・内需拡大 | AI・半導体・ 先端技術 |
すでに日本株や米国株へ投資している場合でも、ベトナムを組み入れることで、異なる経済成長の恩恵を取り込める点は大きなメリットです。
市場の格上げによる株価上昇が期待できる
ベトナム投資のメリットの一つは、市場格上げによる株価上昇が期待できることです。
ベトナムは、FTSE Russellによりフロンティア市場から「セカンダリー・エマージング市場(新興国市場)」へ格上げされる予定で、2026年9月21日に実施されます。
市場格上げが実現すると、FTSE Russellの新興国指数に連動するETFや投資信託などから資金流入が期待されます。
FTSE Russellは約60億ドルの資金流入を見込んでおり、市場の流動性向上や株価の押し上げ要因になると期待されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 格上げ前 | フロンティア市場 |
| 格上げ後 | セカンダリー・エマージング市場 |
| 実施予定日 | 2026年9月21日 |
| 期待される効果 | 海外資金の流入・市場流動性の向上・ 株価上昇への期待 |
市場格上げだけで株価が必ず上昇するわけではありませんが、海外投資家が投資しやすい市場へ近づくことで、中長期的には企業価値や市場全体の評価向上につながる可能性があります。
ベトナム投資のデメリット・リスク
ベトナム投資には高い成長性が期待できる一方で、新興国市場ならではのリスクも存在します。
ここでは、ベトナム投資を検討する際に知っておきたい主なデメリット・リスクを解説します。
政治 / 制度変更の影響を受ける可能性がある
ベトナムは政治的には比較的安定していますが、新興国市場では法制度や規制が短期間で変更されることがあります。
例えば、外国人投資家に対する保有比率の見直しや証券市場の制度変更、税制改正などが行われると、株価や投資環境へ影響を与える可能性があります。
実際、ベトナムはFTSE Russellによる市場格上げに向けて制度改革を進めていますが、決済制度や外国人投資家向け制度などは現在も改善が続いています。
このような制度変更は、企業業績や市場全体の投資環境を変化させる場合もあるため、先進国への投資と比べると政策リスクは高めです。
為替変動リスクがある
ベトナム投資では、株価だけでなく為替の影響も受けます。
日本から投資する場合、多くの商品はベトナムドンや米ドルを経由して運用されるため、ベトナム株が上昇しても円高が進めば、日本円での利益が小さくなる場合があります。
逆に円安局面では、株価上昇に加えて為替差益を得られるケースもあります。
そのため、ベトナム投資では株価だけでなく、為替相場の動きもリターンに影響することを理解しておきましょう。
市場規模が小さく価格変動が大きい
ベトナム株式市場は成長を続けていますが、市場規模は日本や米国と比べるとまだ小さいため、大口の売買や悪材料の影響を受けやすく、株価が短期間で大きく変動することがあります。
| 市場 | 株式市場の時価総額 | 特徴 |
|---|---|---|
| 米国 | 約70兆ドル超 | 世界最大の株式市場 |
| 日本 | 約6〜7兆ドル | 世界有数の成熟市場 |
| ベトナム | 約3,000億ドル | 成長中の新興国市場 |
実際にベトナム株ファンドやベトナムETFは、1年で20〜30%以上上昇することもあれば、大きく下落することもあります。
また、ベトナム株式市場は個人投資家の売買比率が高いことでも知られており、悪材料が出ると売りが売りを呼び、短期間で価格が大きく動くことがあります。
そのため、ベトナム投資では短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、積立投資や複数銘柄への分散投資を活用し、中長期の視点で運用することが重要です。
情報収集が難しい場合がある
ベトナム企業については、日本語で公開されている情報が非常に限られます。
企業のIR資料や決算説明資料はベトナム語や英語が中心で、日本語で詳細な分析を確認できる企業は多くありません。
また、日本国内ではベトナム株を専門的に分析するアナリストやメディアもまだ少なく、企業情報を集めるには英語や現地情報を確認する場面もあります。
そのため、初心者は個別株よりも、運用会社が銘柄選定を行う投資信託やETFから始めると、情報収集の負担を抑えながら投資しやすいでしょう。
ベトナム投資の始め方
では、実際にベトナム投資を始める基本的な流れを紹介します。
①投資目的に合った商品を選ぶ
ベトナム投資を始める際は、まずどの方法で投資するかを決めましょう。
これまで紹介したように、投資方法によって特徴や購入できる証券会社が異なります。
| 投資方法 | 向いている人 |
|---|---|
| 投資信託 | 少額・初心者 |
| ETF | 低コスト重視 |
| 個別株 | 高いリターンを狙いたい |
| 事業融資型ファンド | 価格変動を抑えながら定期収入を重視したい |
商品によって取り扱う証券会社が異なるため、最初に投資方法を決めておくと、その後の口座選びもスムーズです。
②ベトナム投資に対応した証券会社で口座開設
投資する商品を決めたら、対応する証券会社で口座を開設します。
ベトナム投資は商品によって購入できる証券会社が異なるため、事前に取り扱い状況を確認しておくことが大切です。
| 投資商品 | 主な証券会社 | 補足 |
|---|---|---|
| ベトナム 投資信託 | SBI証券、 楽天証券、 マネックス証券 | 取扱銘柄は証券会社 によって異なる。 |
| ベトナム ETF | SBI証券、 楽天証券、 マネックス証券 | 米国・香港市場に上場する ETFを購入できる。 海外株式口座が必要。 |
| ベトナム 個別株 | SBI証券、 アイザワ証券、 岩井コスモ証券 | 国内で対応する証券会社は 限られる。 取扱銘柄数や手数料にも 違いがある。 |
投資信託やETFを中心に始めるなら、SBI証券・楽天証券・マネックス証券などのネット証券が利用しやすいでしょう。
一方、ベトナム個別株へ直接投資したい場合は、SBI証券やアイザワ証券、岩井コスモ証券など、ベトナム株を取り扱う証券会社を選ぶ必要があります。
そのため、どの商品に投資したいかを決めたうえで、対応する証券会社の口座を開設するのがおすすめです。
③実際に購入・積立を始める
口座開設が完了したら、購入したい銘柄を選んで投資を始めます。
投資信託であれば100円程度から積立設定ができる商品もあり、毎月一定額を積み立てることで価格変動リスクを抑えながら長期運用を目指せます。
ETFや個別株は基本的に自分で売買タイミングを決めて購入しますが、最初からまとまった金額を投資するのではなく、少額から始めて徐々に投資額を増やしていく方法も有効です。
ベトナム市場は値動きが大きい場面もあるため、短期的な価格変動に左右されず、中長期の視点で運用することを心掛けましょう。
また、前述の通り、価格変動を抑えながら安定した収益を目指したい方には、事業融資型ファンドも選択肢の一つです。詳しくは、次章で解説します。
値上がり益だけでなく定期収入も重視するなら
投資信託やETFは少額から始めやすく、長期の資産形成に適した投資方法です。一方で、まとまった資金を運用する場合は、市場環境によって資産価値が大きく変動する可能性があります。
そのため、価格変動を抑えながら安定した収益を重視したい方には、年間固定利回りを目指す事業融資型ファンドが有力な選択肢となります。
ハイクアインターナショナル | 年利12%(年4回分配)

| ハイクアインターナショナル | |
|---|---|
| 設立 | 令和4年4月27日 |
| 代表者 | 梁 秀哲(ヤンヒデテツ) |
| 所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
| 事業内容 | ・海外との輸出入および貿易実務のサポート ・貿易に関する各種事務代行・業務支援 ・国際ビジネス・海外展開に関するコンサルティング ・企業のM&A・事業提携に関する支援・アドバイザリー ・有価証券・事業への投資および資産運用サポート |
| 利回り | 年間12% (固定) |
| 最低投資額 | 500万円 |
| 運用手法 | SAKUKO VIETNAMへの事業融資 |
| 問い合わせ | 公式サイト |
ハイクアの投資スキーム
ハイクアインターナショナルは、ベトナムの日系企業「SAKUKO VIETNAM」への事業融資を通じて運用する事業融資型ファンドです。

投資家から集めた資金を企業へ融資し、その事業収益を原資として配当を行う仕組みのため、株式投資のように日々の株価変動へ大きく左右されにくい点が特徴です。
年利12%固定・年4回分配・手数料無料
ハイクアインターナショナルでは、年利12% (固定) を目標に、年4回 (1月 / 4月 / 7月 / 10月) の定期分配を実施しています。
設立以来、配当の遅延実績はなく、安定した配当実績を継続しています。
また、運用手数料は無料のため、運用期間中に別途手数料が差し引かれることはありません。
例えば500万円を出資した場合、年間60万円 (税引前) 、1回あたり15万円 (税引前) の配当を受け取れる計算になります。
株価の値上がり益ではなく、定期的な配当収入を重視しながら資産運用したい方に向いている投資方法です。
500万円以上の余裕資金で中長期運用したい方におすすめ
ハイクアインターナショナルは、最低投資額500万円(100万円単位・原則5口以上)から申し込みできます。
契約から5年以内に解約する場合は出資金額の5%の解約手数料が発生するため、短期間の運用ではなく、5年以上の余裕資金で運用することを前提とした商品です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最低投資額 | 500万円〜 (100万円単位・原則5口以上) |
| 配当 | 年利12%固定・年4回 (1月・4月・7月・10月) |
| 運用手数料 | 無料 |
| 解約条件 | 契約から5年以内は解約手数料5% |
| 元本保証 | 元本保証ではありません |
ベトナム市場の成長性に期待しながらも、株価変動の影響をできるだけ抑え、定期的な配当収入を重視したい方に適した運用方法といえるでしょう。
ハイクア・インターナショナル
投資シミュレーター
金額をタップするとシミュレーション結果を表示します
| 期間 | 増加分 | 資産総額 |
|---|
※ 年利12%想定・税引前の概算です

ベトナム投資に関するよくある質問
最後に、ベトナム投資に関するよくある質問をご紹介します。
ベトナムに投資するにはどうしたらいいですか?
ベトナムに投資する方法には、投資信託・ETF・個別株・事業融資型ファンドなどがあります。
初心者の方であれば、少額から分散投資を始められるベトナム投資信託がおすすめです。
低コストで運用したい方はETF、高いリターンを狙いたい方は個別株を検討するとよいでしょう。
また、価格変動を抑えながら定期収入を重視したい方は、事業融資型ファンドも選択肢の一つです。
ベトナム株の投資信託でおすすめのものは?
代表的なベトナム投資信託には、以下のような商品があります。
- iFreeNEXT ベトナム株インデックス
- 東京海上・ベトナム株式ファンド(年1回決算型)
- ベトナム成長株インカムファンド
少額からベトナム市場全体へ投資したい方には「iFreeNEXT ベトナム株インデックス」、成長企業へ厳選投資したい方には「東京海上・ベトナム株式ファンド」、値上がり益に加えて分配金も重視したい方には「ベトナム成長株インカムファンド」がおすすめです。
おすすめのベトナム投資信託・ETF銘柄の解説はこちら
ベトナム投資はNISAでできますか?
はい。ベトナム関連商品の中には新NISAの対象となる投資信託やETFがあります。
ただし、すべてのベトナム関連商品がNISA対象というわけではありません。購入前に証券会社のNISA対象商品一覧を確認することをおすすめします。
おすすめのベトナム投資信託・ETF銘柄の解説はこちら
楽天証券でベトナム株のETFは買えますか?
はい。楽天証券では、米国市場や香港市場に上場するベトナムETFを購入できます。
例えば、本記事で紹介したVNM・VNAM・03087などが購入可能です。ただし、取扱銘柄は変更される場合があるため、最新の取扱状況は楽天証券で確認しましょう。
SBI証券のベトナムETFはおすすめできますか?
SBI証券では、VNM(VanEck Vietnam ETF)や、VNAM(Global X MSCI Vietnam ETF)を新NISA成長投資枠で購入できます。
ただし、海外ETFはドル建てでの取引となるほか、為替変動の影響を受けるため、投資信託と比べると購入のハードルはやや高めです。
そのため、
- 100円から少額で始めたい
- 円建てで手軽に運用したい
- 毎月積立投資をしたい
という方には、ベトナム投資信託の方が利用しやすいでしょう。
一方で、海外ETFの取引経験があり、コストを重視する方にとってはETFも有力な選択肢です。
ベトナム株のリスクは?
ベトナム株の主なリスクには、以下のようなものがあります。
- 市場規模が比較的小さく、価格変動が大きい
- 為替変動の影響を受ける
- 政治 / 制度変更の影響を受ける可能性がある
- 日本語で入手できる企業情報が限られる
新興国市場は先進国市場より値動きが大きい傾向があるため、積立投資や分散投資を活用し、中長期の視点で運用することが大切です。
ベトナム投資のリスクに関する解説はこちら
ベトナム株は今後どうなりますか?
将来の株価を正確に予測することはできません。
一方で、ベトナムは人口増加、若い労働力、高い経済成長率、製造拠点としての存在感の高まり、中間所得層の拡大などを背景に、中長期では経済成長が期待されています。
また、FTSE Russellによる市場格上げへの期待も追い風要因の一つです。
ただし、景気や政策、為替などの影響で短期的には大きく値動きする可能性もあるため、長期的な視点で投資することが重要です。
ベトナム投資が注目される理由はこちら
ベトナム投資は目的に合った方法を選ぼう
ベトナム投資には、投資信託・ETF・個別株・事業融資型ファンドなど、さまざまな方法があります。
それぞれ特徴が異なるため、自分の投資目的やリスク許容度に合わせて選ぶことが大切です。
| 投資方法 | 向いている人 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 投資信託 | 少額から積立したい人 円建てで投資したい人 NISAで投資したい人 | 1本で市場全体へ分散 円建てで購入できる NISA対応商品もある |
| ETF | コストを 抑えたい人 | 低コスト・リアルタイム売買 米国・香港など海外市場に上場 (=海外ETF) |
| 個別株 | 高いリターンを 狙いたい人 | 成長企業へ直接投資 企業分析が必要 購入できる証券会社が限られる |
| その他 (定期収入型) | 定期収入も 重視したい人 | 分配・利息など 定期的な収入を狙える |
少額から長期で資産形成を目指す場合は、投資信託やETFから始めるとよいでしょう。
一方、500万円以上の余裕資金があり、株価の値動きに左右されにくい運用を希望する方には、年間固定12%(年4回分配)を目指すハイクアインターナショナルも有力な選択肢です。
まずは自分に合った投資方法を選び、無理のない範囲でベトナム投資を始めてみましょう。



