目次
先週1週間の市況概況(2025/10/06–10/12)
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日付 | 出来事 | 主な影響 |
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10/06 | ECBラガルド総裁が議会公聴会で政策運営を説明 | 追加利下げに慎重姿勢でユーロの下支え |
10/07 | 日本の加藤財務相が円安と過度な変動に言及 | 介入警戒が意識されつつもUSD/JPYは150台で底堅い |
10/09 | 米FOMC 9月会合の議事要旨公表 | 「高金利長期化」観測が残りドル金利高止まり |
10/07–10/08 | 独・鉱工業関連指標が弱含み | ユーロ圏景気の重さが意識されEUR軟調 |
10/10–10/11 | 中東情勢の緊張和らぎ原油続落 | リスク選好やインフレ懸念後退でドルはまちまち |
先週の為替は政策要因と景気指標の非対称性がテーマ。ECBは予測不確実性を強調しつつ性急な緩和を回避するトーンで、EUR/USDの下値を一時的に支えた。
一方で米FOMC議事要旨はディスインフレの遅さと政策金利の高止まりを示唆し、米金利高圧が残存。USD/JPYは150近辺で介入警戒を織り込みながらも上向きバイアスを維持した。
欧州では独の弱い生産・受注が重石となり、ユーロ圏の相対成長期待は低下。週末にかけては中東の緊張緩和観測で原油が続落し、インフレ連想の後退がドル全面高を抑制した。
FX投資への示唆:USD/JPYは150の攻防が続き、当局ヘッドラインで上下振れのリスクが高い。短期は押し目買いと介入リスク管理の併用が現実的。EUR/USDは成長格差とECBの慎重姿勢から rallies を売る戦略が機能しやすい。

(2025/10/13)

(2025/10/13)
今週1週間のポイント(2025/10/13–10/19)
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日付 | 出来事 | 注目点 |
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10/13 | 市場は米中通商ヘッドラインと当局発言を消化 | リスクセンチメントの急変とドル指数の方向性 |
10/14 | 中国・貿易統計 | 外需の持ち直し確認なら資源国通貨・ユーロに追い風 |
10/16 | 米PPI(9月) | 最終需要の粘着性インフレが再燃なら米金利・ドル上振れ |
10/16 | 米小売売上高(9月) | 消費の粘り強さ次第で「高金利長期化」観測を補強 |
(参考)10/24 | 米CPI(9月)公表へ日程変更 | 今週は先行指標と金利の感応度がボラ高の起点 |
USD/JPYは152.00手前の上値抵抗と150.00の心理的支持のレンジ意識。米PPIと小売が強ければ上抜け試し、政府・当局発言で急反落の二面待ちとなる。
EUR/USDは1.0600〜1.0800のバリューゾーン。独指標の弱さが続く一方で原油安はユーロの実質購買力を下支え。米指標が強ければ上値は限定的、弱ければ戻り拡大のシナリオ。
ボラティリティはニュースドリブンで上振れやすい。短期勢はイベント前後のガンマ拡大を意識し、ストップは浅め、ヘッドラインには逆指値で備える構えが肝要。
出典元
- FOMC議事要旨(2025/09/16–17 会合、要旨公表 2025/10/09)
- ECB:ラガルド総裁 公聴会スピーチ(2025/10/06)
- ロイター:加藤財務相「為替の過度な変動に注意」(2025/10/07)
- Trading Economics:原油続落(2025/10/10)
- BLS:CPI 公表スケジュール(9月分は 2025/10/24 公表) / 米商務省:小売売上高 公表予定(2025/10/16)
本資料は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。