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先週1週間の市況概況(2025/09/08–09/14)
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日付 | 出来事 | 主な影響 |
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2025/09/08 | USD/JPYが週初に148.58まで上伸 | その後は失速し147台へ、米金利と連動 |
2025/09/10 | 米8月PPI 前月比-0.1%(予想0.4%) | インフレ鈍化観測で米金利低下、ドル重い |
2025/09/11 | 米8月CPI 前月比+2.9%(予想0.3%) | 利下げ観測を再強化、長期金利の上値抑制 |
2025/09/11 | ECBが政策金利を据え置き | ユーロは乱高下後に方向感乏しい |
2025/09/12 | 米ミシガン消費者信頼感 55.4 | 景況感悪化とインフレ期待上振れが併存 |
先週の為替は米インフレ指標とECB理事会が主導し、USD/JPYは週初に148.58まで上伸後に失速して147台へ回帰した。
米8月PPIは前月比-0.1%・前年比+2.6%、翌日のCPIは総合+2.9%・コア+3.1%にとどまり、9月FOMC利下げ観測を後押しして米長期金利の上値を抑えた。
ECBは9/11に主要金利据え置きを決定し見通しの微修正に留め、EUR/USDはイベント通過直後の振れを経て1.17近辺の往来に収まった。
米ミシガン消費者信頼感は55.4へ低下し長期インフレ期待が上振れ、需要減速観測と物価期待の粘着性が同居するねじれが残った。

(2025/09/15)

(2025/09/15)
今週1週間のポイント(2025/09/15–09/21)
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日付 | 出来事 | 注目点 |
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2025/09/16 | 米8月小売売上高 | 消費の粘りとFOMC前の金利反応 |
2025/09/17 | ユーロ圏8月HICP確報 | フラッシュ2.1%の検証とECB評価 |
2025/09/18 | FOMC(政策金利・SEP・ドット) | 25bp利下げ有無とドットの傾き |
2025/09/18 | 英MPC | 据え置き観測とQTペース |
2025/09/19 | 日本8月全国CPI | 円実質金利と当局スタンスの手掛かり |
今週はFOMC(9/18 JST)に加え米小売(9/16 JST)、ユーロ圏HICP確報(9/17 JST)、英MPC(9/18 JST)、日本CPI(9/19 JST)が集中し、イベントドリブンの展開が想定される。
FOMCは0.25%利下げ観測が優勢だがドットやSEPがタカ派寄りなら米金利とドルは跳ねやすく、USD/JPYは147の攻防を挟み上は148.50/149.00・下は146.50近辺をレンジ想定とする。
EUR/USDはHICP確報がフラッシュ2.1%から大きく外れなければ1.17を軸に1.15台~1.19のバリュー取引が中心となり、英MPCの据え置きスタンスが欧州通貨全般の上値を抑えるリスクに留意したい。
イベント直前はスプレッド拡大と滑りが起きやすく、逆指値の距離と数量調整、結果判明後の分割エントリーでボラティリティを管理する。
出典元
- U.S. CPI(2025/08)ニュースリリース(BLS)
- ECB 金融政策決定(2025/09/11)
- U.S. PPI(2025/08)ニュースリリース(BLS)
- 米ミシガン消費者信頼感の低下報道(Reuters)
- FOMC 2025 年会合カレンダー(FRB)
本資料は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。