目次
先週1週間の市況概況(2025/09/01–09/07)
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| 日付 | 出来事 | 主な影響 | 
|---|---|---|
| 09/02 | 米ISM製造業PMI 48.7 | 製造業の縮小継続を確認し、ドルの上値は重くなりやすい | 
| 09/04 | 米ISMサービスPMI 52.0 | サービスの底堅さで景気の二極化が意識され、ドル材料は中立 | 
| 09/04 | ユーロ圏7月小売売上 -0.5% m/m | 消費減速観測が強まり、EURの重し | 
| 09/05 | 米8月雇用統計 NFP +2.2万人/失業率4.3% | 9月利下げ観測が前進し米金利低下・ドル安要因 | 
| 09/07 | 日本・石破首相が辞任 | 政局不確実性から円売り先行、長期金利は上昇 | 
米8月雇用統計は非農業部門雇用者数が+2.2万人にとどまり、失業率は4.3%へ上昇し、9月のFRB利下げ観測を押し上げた。
一方でISM製造業は48.7に小幅改善も縮小域が続き、サービスは52.0へ持ち直し、米景気は製造業の弱さとサービスの底堅さが併存する構図となった。
ユーロ圏では7月小売が-0.5%と予想下振れで内需の減速懸念が再燃し、EUR/USDの戻りを抑制した。
週末には石破首相の辞任で日本の政治不確実性が急浮上し、円は急落してUSD/JPYは上振れ、国内長期金利は相対的に上昇しやすい地合いとなった。


今週1週間のポイント(2025/09/08–09/14)
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| 日付 | 出来事 | 注目点 | 
|---|---|---|
| 09/10 | 米PPI(8月) | 財・サービスの価格圧力とCPI先行シグナル | 
| 09/11 | 米CPI(8月) | コア財の関税転嫁とシェルターの鈍化度合い | 
| 09/11 | ECB理事会・総裁会見 | 利下げパスと物価見通しのトーン | 
| 09/12 | 米ミシガン大学消費者信頼感(9月・速報) | 期待インフレとセンチメントの下げ止まり確認 | 
イベントは中盤に集中し、インフレ指標とECB会合で為替の短期ボラティリティが上がる公算が大きい。
USD/JPYは米インフレ鈍化が確認されればドル金利低下で上値を削りやすいが、国内政局リスクで円買いの反応は鈍化しやすく、心理的な150・155・160円が節目として意識される。
EUR/USDはECBのガイダンス次第で1.05–1.10のレンジ回帰が基本線だが、タカ派寄りなら上抜け試し、ハト派寄りなら米CPI次第で下押しの二面性。
FX投資への影響としては、発表前後のスプレッド拡大と一時的な逆指値ヒットに備え、イベント前はポジション縮小と段階的エントリー、指標結果に応じた通貨分散でリスクを抑制したい。
出典元
- 米労働省BLS「The Employment Situation — August 2025」
- ISM「August 2025 Manufacturing PMI」/ISM「August 2025 Services PMI」
- Eurostat「Retail trade July 2025」
- Reuters「Yen slides after Japan PM Ishiba resigns」
- BLS「CPI 発表スケジュール」/BLS「PPI 発表スケジュール」/ECB「理事会カレンダー」
本資料は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			