目次
先週1週間の市況概況(2025/08/18–08/24)
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日付 | 出来事 | 主な影響 |
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2025/08/20 | FOMC議事要旨(7/29–30) | 利下げ慎重な多数派を確認も、市場は9月利下げ観測を維持 |
2025/08/21 | ユーロ圏8月フラッシュPMI | 15か月ぶり改善でEURを下支え |
2025/08/21 | 米新規失業保険申請 23.5万件 | 労働市場の鈍化示唆で米利下げ期待を後押し |
2025/08/22 | ジャクソンホールでパウエル講演 | 9月利下げに「扉」を開きドル急低下 |
2025/08/24 | 植田総裁が賃金上昇圧力に言及 | 年内追加利上げ観測が円の下支えに |
週後半はジャクソンホールが主役となり、パウエル講演をきっかけに米金利とドルが低下、USD/JPYは147円前後へ押し戻されEUR/USDは1.17近辺で底堅さを示した。
前日公表のFOMC議事要旨では利下げを主張した少数派が確認されつつも、失業保険申請の増加が「雇用リスク」を補強し9月25bp利下げ観測が再び優勢となった。
ユーロ圏8月PMIは総合で15か月ぶりに改善し製造業の底入れ期待が浮上、ユーロの下支え材料となった。
日本では全国CPIが目標超で粘り、植田総裁も賃金の上昇圧力に言及したことで円の下値は限定的となった。
FX 投資への示唆は、ドル安・金利低下の連動が強い局面ではUSD/JPYの148円近辺は戻り売り優位、EUR/USDは1.165–1.175の押し目買いを基本とする。

(2025/08/25)

(2025/08/25)
今週1週間のポイント(2025/08/25–08/31)
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日付 | 出来事 | 注目点 |
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2025/08/25 | 独Ifo景況感(8月) | 欧州景気底入れの持続度合いとEURの押し目/戻り判断 |
2025/08/26 | 米耐久財受注(7月) | コア出荷の強弱から投資サイクルと米金利の方向感 |
2025/08/26 | 米CB消費者信頼感(8月) | 景気減速感が強まればドル売り圧力 |
2025/08/28 | 米GDP改定値(2Q) | 需要内訳の修正と成長の質を点検 |
2025/08/29 | 米PCEデフレーター(7月) | コア+0.2%前後なら利下げ観測維持、上振れならドル反発 |
今週はIfo、耐久財・消費者信頼感、米2Q GDP改定、週末PCEで「データ次第」を検証する展開。
USD/JPYは146.0–148.5のレンジ想定で、PCE弱ければ145円台試し、強ければ149円接近のリスクに留意。
EUR/USDは1.160–1.180のレンジを想定し、欧州指標の底入れ継続と米インフレの落ち着きが確認されれば1.18台トライが視野。
月末フローも重なるためボラティリティは後半に上振れやすく、裁量はイベント前後の薄商いでのストップ狩りに要警戒。
出典元
- パウエル議長「9月利下げに扉」示唆(ロイター, 2025/08/22)
- ユーロ圏8月フラッシュPMI改善(ロイター, 2025/08/21)
- 米新規失業保険申請が増加(ロイター, 2025/08/21)
- 植田総裁 ジャクソンホールでの発言(日本銀行, 2025/08/24)
- PCEデフレーター 次回発表予定(BEA, 2025/08/29予定)
本資料は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。