FXマーケットレポート(2025/12/15)

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先週1週間の市況概況(2025/12/08–12/14)

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日付出来事主な影響
2025/12/11米FOMC(米国時間12/10):0.25%利下げ(3.50–3.75%)、SEP公表米金利の低下観測が強まりドルは上値が重くなりやすい一方、声明・ドット次第で短期の巻き戻しも発生しやすい
2025/12/12日銀:12/18–19会合で追加利上げ観測(0.75%)円金利上昇・円買いが意識され、USD/JPYは下押し圧力(クロス円のボラ上昇にも波及)

先週は米FOMCが0.25%利下げし政策金利レンジを3.50–3.75%へ下げ、反対票を伴う判断だったこともあって声明・SEP(ドット)を手掛かりに米金利が上下する展開となった。

一方、日銀の12/18–19会合での追加利上げ観測が円を支え、USD/JPYは155.35付近(12/08 17:00)から155.65付近(12/12 17:00)まで大きくは動きにくかった。

EUR/USDは1.166付近(12/08 17:00)から1.174付近(12/12 17:00)へ上昇し、ユーロはECB会合を前に「据え置き前提での上下」が中心となり、米利下げ局面のドル安圧力と日銀正常化期待の円高圧力が同時進行しやすいため、ドル円は戻り売り優位に傾きやすい一方、イベント通過後の反動に備えて分割エントリーと逆指値の徹底(含み益保護)がFX投資の実務ポイントとなり、指標発表の時刻も事前に確認したい。

USDJPY 1時間足チャート (2025/12/15)
USDJPY 1時間足チャート
(2025/12/15)
EURUSD 1時間足チャート (2025/12/15)
EURUSD 1時間足チャート
(2025/12/15)

今週1週間のポイント(2025/12/15–12/21)

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日付出来事注目点
2025/12/16米小売売上高(延期分)消費の強弱が追加利下げ観測を左右し、USD/JPY・EUR/USDともに「米金利」経由で反応しやすい
2025/12/18米11月CPI・ECB理事会(金融政策決定)米CPIのサプライズ+ECBトーンでEUR/USDの方向感が出やすく、USD/JPYも米金利に連動しやすい
2025/12/19日銀決定会合(声明)・日本11月CPI利上げ有無とガイダンスがUSD/JPYのレンジブレイク要因、週末前のポジション調整で荒れやすい

今週は12/16の米小売売上高(延期分)が景気減速シグナルとして意識されやすく、その後の12/18の米11月CPIとECB理事会で金利見通しが一気に修正されるため、CPI上振れなら米利下げ観測の後退→ドル反発でEUR/USDは1.16台へ調整しやすく、逆にCPI下振れならドル安が強まり1.18台を試しやすいが、ECBが想定以上にハト派なら上値は限定されるという非対称な反応を想定したい(クロス円は円材料にも同時反応)。

USD/JPYは12/19の日銀決定(利上げ実施なら金利差縮小で154円台トライ、見送りなら156円台へのショートカバーを想定)が最大材料で、材料が集中する12/18–19は流動性低下と年末フローで急変動が起きやすいので、重要水準は154.50・156.50近辺を目安にロットを落として損切り幅を先に決め、週末越えはギャップも想定しつつ短期のボラ上昇をリスク管理込みで取りに行く戦略が無難となる。

出典元

本資料は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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