先週1週間の市況概況(2025/11/17–11/23)
| 日付 | 出来事 | 主な影響 |
|---|---|---|
| 11/17 | 米国:雇用関連データ発表(非農業部門雇用者数+119千など) | 米ドル堅調、ドル買い優勢へ |
| 11/18 | 日本:経済成長・物価データで景気減速懸念、財政刺激策発表へ | 円安進行、USD/JPY上昇 |
| 11/20 | 日本政府:総額約21.3兆円の景気刺激策を承認 | 財政懸念が円売り材料に |
| 11/21 | 市場:日本銀行(BOJ)による早期利上げ期待薄、長期金利上昇 | 円安・海外からの売り圧力強化 |
| 11/22 | 欧州:欧州中央銀行(ECB)総裁発言やユーロ圏指標弱含み | EUR/USDの下値模索・ドル相対でユーロ苦戦 |
先週は、米雇用の堅調さを背景にドル買いが優勢となった一方、円が日本の大規模財政刺激や利上げ期待の後退を受けて明確な下落圧力にさらされた。米国では雇用者数の増加が発表され、利下げ期待が制約される動きが確認された。
日本では、約21.3兆円規模の景気刺激策承認や長期国債利回りの上昇などから、円の構造的な重荷が意識された。加えてBOJの早期利上げ観測が後退し、ドル/円が上昇する展開となった。
ユーロ/ドルでは欧州側の経済指標の弱さやECBの慎重姿勢が浮き彫りとなり、ユーロの反発は限定的。ドルに対してユーロは底固めを模索する展開となった。
ドル/円では156円台半ばを基盤として、円安トレンドが継続しやすい環境が整った。ただし、政府・当局による為替介入リスクも並存しており、急激な動きには慎重な対応が必要。ユーロ/ドルでは1.1500近辺が下値支持として意識され、下抜けた場合には1.1450台へリスクが広がる可能性がある。

(2025/11/24)

(2025/11/24)
今週1週間のポイント(2025/11/24–11/30)
| 日付 | 出来事 | 注目点 |
|---|---|---|
| 11/24 | 日本:東京CPI(消費者物価指数)発表予定 | 円の利上げ期待に影響、円安継続か反転かの分岐点 |
| 11/26 | 米国:耐久財受注・新築住宅販売など注目経済指標 | 米景気回復維持ならドル上昇サポート、逆なら利下げ観測再燃 |
| 11/27 | 米国:第3四半期GDP改定値・PCEコア価格指数 | インフレ鈍化ならECB/BOJとの金利差縮小リスク |
| 11/28 | 欧州:ECB理事会メンバー発言/ユーロ圏PMI改定値 | ユーロの方向性確定に向けた転換点 |
| 11/30 | 米国:失業保険申請件数/雇用関連データ発表 | 雇用の鈍化ならドル利下げ観測再燃、クロス円変動拡大 |
今週の通貨別シナリオを想定する。まずドル/円では、日本の物価データ次第で円の利上げ期待再燃となるかを見極めたい。東京CPIが予想を上回れば円の底堅さが確認され、155円台前半への押し戻しも想定される。逆に予想割れやBOJの慎重姿勢継続なら、158円近辺を視野にドル買いが再度活発化しやすい。
次にユーロ/ドルでは、米インフレ関連指標の弱さやECBの政策スタンス次第で1.1450~1.1550レンジの攻防が予想される。インフレ鈍化や景気減速懸念が強まれば、1.1400台前半割れのリスクも。反対に、欧州側が予想を上回れば1.1600台の回復余地が出てくる可能性がある。
ボラティリティはクロス円を中心に上振れしやすい。特にドル/円では東京CPI発表を契機に一時的に15~20pips超の変動も視野に入るため、ストップロス・ポジション管理を徹底すべきである。また、米雇用・インフレデータが想定外の内容となった場合、突発的なドル買い・ドル売りが発生しうる。
出典元
- Japanese Yen remains on the back foot … (FXStreet)
- Dollar slips lower on renewed Fed rate cut expectations … (Investing.com)
- Japanese Yen Outlook: USD/JPY Jump Mirrors JGB Sell-off … (Forex.com)
- Euro tries to recover with eyes on Christine Lagarde … (Economies.com)
- EUR/JPY advances on Yen weakness driven by fiscal risks … (FXStreet)
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