目次
先週1週間の市況概況(2025/09/29–10/05)
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日付 | 出来事 | 主な影響 |
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2025/09/29 | 日銀・野口審議委員が「引上げ必要性はこれまで以上に高い」と発言 | 円金利観測が上振れし、USD/JPYの上値が重くなる局面 |
2025/10/01 | 米ISM製造業PMI(9月)=49.1 | 景況感は縮小圏維持でドルの上昇は限定的、EUR/USDは底堅さ |
2025/10/02 | ユーロ圏HICP(9月)=前年比2.2% | ECBの現状維持観測が強まりユーロはじり高 |
2025/10/03 | 米政府機関閉鎖の影響で9月雇用統計の公表停止 | 材料欠落でドルの方向感が鈍化、金利・為替ともボラ縮小 |
2025/10/05 | 自民党総裁選で高市氏勝利 | 財政積極と緩和志向が意識され、日銀利上げ時期後ずれ思惑で円は軟化 |
先週は日銀内のタカ派寄りシグナルと日本の政局イベントが円の短期方向を左右し、USD/JPYは上値を試しにくい一方で、政権交代観測が緩和長期化思惑を誘い戻り売りも出やすい複雑な値動きとなった。
米国は製造業PMIが縮小圏にとどまり強いドル買いにはつながらず、さらに政府閉鎖でNFPが欠落したことで金利・為替のトレンド形成が先送りされた。
ユーロ圏は総合インフレが2.2%へ再加速し、ECBの当面据え置き観測と同時に「急な追加利下げは遠のく」という読みがEUR/USDの下値を支えた。
FX投資への示唆は、イベントの非対称性が大きい中で短期はニュースドリブンに傾きやすく、USD/JPYは高値圏でのコール売り×プット買いのコラープションや、EUR/USDは押し目限定の買い回転が機能しやすいという点だ。

(2025/10/06)

(2025/10/06)
今週1週間のポイント(2025/10/06–10/12)
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日付 | 出来事 | 注目点 |
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2025/10/08 | FOMC議事要旨(9/16–17会合分) | 利下げサイクルの先行きと労働市場評価のニュアンス |
2025/10/09 | ECB金融政策議事要旨 | 物価再加速をどう評価し、追加緩和観測をどう牽制するか |
随時 | 米政府閉鎖の継続・解除 | 経済統計の正常化時期とドル金利の不確実性プレミアム |
今週 | 日銀関係者発言 | 10/29–30会合へ向けた引上げ是非とタイミングの手掛かり |
USD/JPYは150前後の上値抵抗と148台の押し目帯が意識され、議事要旨で利下げペース鈍化示唆なら上振れ、ハト派なら失速という二方向の gamma リスクが高い。
EUR/USDは1.17台の定着可否が焦点で、ECB議事要旨が「据え置き長期化×追加利下げ後ずれ」を補強すれば1.18方向、逆に成長下振れ警戒が強ければ1.16後半への反落を警戒する。
戦術面では、USD/JPYはイベント前後のストラドルか、短期は上値でデビットプットスプレッドを活用し、EUR/USDは議事要旨までのディップ買いとイベント後の利食い徹底が妥当。
出典元
- BOJ野口審議委員「引上げ必要性はこれまで以上」
- 自民党総裁選:高市氏勝利と金融政策への含意
- ユーロ圏インフレ2.2%(9月)
- 米政府閉鎖で雇用統計など公表停止の可能性
- FRB:FOMCカレンダー(議事要旨10/8予定)
本資料は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。